実情を知るのはマスコミだけではない
宇治山「それで、お菓子を作ってきてくれ」
ヴェンチャーネ「わかったわ。」
宇治山「よぉし、また待ち時間だぁ」
ヴェンチャーネは部屋から出ていった。
宇治山「今思ったけど、ヴェンチャーネって何かある度にここ来てるけど、暇じゃないはずだしなぁ、帰ってきてから聞くか。」
ヴェンチャーネは部屋に戻ってきた。
宇治山「おー出来たか。」
ヴェンチャーネ「今回はしっかりとしたお菓子にしたわ。」
宇治山「ええっとこれは......クッキーか、美味しそうだな」
ヴェンチャーネ「自販機で売っているタイプのクッキーよ。」
宇治山「ってことは、あのクッキーか。」
ヴェンチャーネ「知ってるの?」
宇治山「というか、これ割りと知名度あるやつだと思うけど......地域自体が有名だし。」
ヴェンチャーネ「とりあえず食べましょう、私の方も、持ってきたわ。」
宇治山「なら雑談でもしようか。」
ヴェンチャーネ「そうね。」
宇治山「ヴェンチャーネって、何でわざわざこっち来てるの?暇じゃないと思うけど。」
ヴェンチャーネ「あー、それね、実はこれは凄い技術なんだけどね。」
宇治山「凄い技術?」
ヴェンチャーネ「あなたの世界だと、確か忍者っているわね、そういう忍者がする影分身の術みたいなものよ、それで、そういう技術でコピーが出来るのよ。」
宇治山「思ったより凄かった、人間がやったらコピー人間だな。」
ヴェンチャーネ「ただ、一つの世界に一人って決まりなんだけどね、色々な世界の実情に飛び込み取材する、いわばマスコミ的な感じよ。」
宇治山「例えがおかしい。」
ヴェンチャーネ「そうかしら。」
宇治山「そうだ。」
ヴェンチャーネ「それで、他に何かあるかしら。」
宇治山「そういえば、食べ終わったらジャラニャスの家に行くって言ってたけど、どっちなの?右隣?左隣?」
ヴェンチャーネ「あー、ジャラニャスの家?ジャラニャスは右の和風の家で暮らしてるわ。」
宇治山「あそこか、それであそこの歩いたんだけど、入口が見つからなかったんだが。」
ヴェンチャーネ「あなたはそこの通りだけのはずでしょ、ジャラニャスの家の入口は裏の方にあるわ。」
宇治山「裏ってことは相当遠いな。」
ヴェンチャーネ「歩きだと......それなりに時間は掛かるでしょう。」
宇治山「あそこ一辺で500mもあるったんだよね、まさか正方形なのか、それか長方形なのか?」
ヴェンチャーネ「長方形よ。」
宇治山「長方形かぁ、長さは?」
ヴェンチャーネ「500よりは長いわよ、700はあるわ。」
宇治山「700!?ちょっと長すぎないか!?」
ヴェンチャーネ「それでこっから入口まで確実に一キロ以上はあるわ。」
宇治山「つまり往復二キロになるのか、しかも中が庭園だと。」
ヴェンチャーネ「庭園で、色々道が分岐してたりするから、初見の人は迷うと思うわ。」
宇治山「迷路かぁ」
ヴェンチャーネ「だから、どうしようもないわ。迷って餓死しないか」
宇治山「そこまではしないぞ。」
ヴェンチャーネ「にしてもうまいわね。」
宇治山「このクッキーは色々な種類があるけど、おれクッキーはいくら食ったとしても食べるのが止められないわ。」
ヴェンチャーネ「それは私もわかるわ、また今度食べたいわね。」
宇治山「じゃあ、片付けようか。」
ヴェンチャーネ「そうね。」
宇治山「よぉし」
二人は食べ終わったので色々片付けをした。
ヴェンチャーネ「よし、そろそろ行くのかしら」
宇治山「そうだ、今から行くことにしよう。」
二人は共に外に出た。
ヴェンチャーネ「そういえば、私は家の外にあなたと出るのは初めてかしら?」
宇治山「そんなことで初めてとか聞くなよ、初めての組み合わせとか、それ全人類との組み合わせパターンとか永遠に組み合わせが揃わないやつだろ。」
ヴェンチャーネ「組み合わせが多すぎるのね。」
宇治山「そうだ、ジャラニャスを何とかしたら二人であのゲーム機やろうか、まだゲーム機出来てなかったからな。」
ヴェンチャーネ「そういえばまだやってなかったわね。」
宇治山「操作方法については取扱説明書をクッキーで覚えたから行けるからな。」
ヴェンチャーネ「後でやりましょう。」
宇治山「そうだな。」
ヴェンチャーネ「ええっと、今ので大体100mぐらい進んだかしら、まだ相当距離はあるわね。」
宇治山「普通に歩いてると、地獄みたいな感じだが、ゆっくりと歩いていても適当に話しながらやっているとあっという間に感じるよな」
ヴェンチャーネ「あー、それわかるわ、色々頭の中で話す題材が増えてきてるわ、今まで何度か色々な話題で話していたけど、まだ話す題材があるって凄いわね。」
宇治山「普通人間が生まれた時からの今までの雑談だと精々三時間位で終わりそうだけどね、その語り手とかにもよるけど、昔の話を繰り返したりしてあまりにも長くなりすぎるパターンもあるからな、その話が面白かったりしたらいいけど、その繰り返しは大体何かの批判だったり、内輪ネタだったりするんだよね。」
ヴェンチャーネ「そうね、私も同僚の話を聞くけど、似たようなものよ、この間なんて新しく出たある世界のお菓子の新しい味について8時間も語っていたもの。」
宇治山「そこまで一つの味について語れるなんて、もはや凄い以外言葉が出ないわ、それぐらいしか話すことがないのか、言葉のボキャブラリーがあまりにも多すぎるのか。」




