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一人暮らしでデカい家に住んでるやつはそれ相応の理由がある。

宇治山「それで、ヴェンチャーネに聞きたいんだけど、何でわざわざ知っていたお菓子を食わせたの?」

ヴェンチャーネ「それなんだけどね......宇治山はまだ会ってないと思うけど、実は隣の家、あなたと同じ世界からの転生者なのよ。」

宇治山「隣?どっちが?」

ヴェンチャーネ「右と左両方よ。」

宇治山「そうなの?あー......そういえば、前にこの世界の転生者をめちゃくちゃ増やしてるって聞いたわ。」

ヴェンチャーネ「それよ、それでたまたま同じ世界からの転生者が、ここに三軒もあるということになったのよ。」

宇治山「でも、三軒連続って一つの世界からそんなに来るもんなのか?」

ヴェンチャーネ「めちゃくちゃ増やしてるってあなたが思っているより、増やしてるのよ、三軒でも少ない方だわ、それでも他の場所だと五十軒とかもあるわ。」

宇治山「それで、どんどん増やしてるなら、もっと増えるのか?」

ヴェンチャーネ「そういうこともあるわ。」

宇治山「それで、今回俺に飴を食わせようとしたのって、その件と関わりがあるのか?」

ヴェンチャーネ「えぇ、あるわ。」

宇治山「どういう風に?」

ヴェンチャーネ「実を言うと、右隣と左隣の家、両方一人暮らしの人なんだけどね」

宇治山「ちょっと待ってくれ」

ヴェンチャーネ「どうしたの?あなたが話してって言うから話してるんだけど。」

宇治山「ヴェンチャーネ、本当に一人暮らしなの?右隣の家も、左隣の家も、左隣の家は300m、右隣の家は、500m、このぐらいの距離はあったぞ、そんなクソでかい家に一人暮らし?あまりにもスペース取りすぎだろ。」

ヴェンチャーネ「実は右隣も、左隣も、元々売れてない物件で私が不動産で激安で叩き売りされていたのよ。」

宇治山「えっ、異世界転生の家って、わざわざ買ってるの?不動産で?つまり賃貸?」

ヴェンチャーネ「そうよ、でも異世界転生したばかりの転生者ばかりだと、異世界のお金を払える訳ないじゃない、しかもそこで働けるとは限らないじゃない、魔法が主力の世界で魔法が使えなかったら意味ないし、そもそも働くという概念がない世界もあるし、そういうその異世界の事情でお金を稼いだり働いたりすることが出来ない転生者がいるのよ、それで賃貸についてはこっち払い......でも私じゃなくて私の上で払うことになっているわ。」

宇治山「なるほど。」

ヴェンチャーネ「しかも、右隣の家って和風じゃない?実は家自体はそこまででもないのよ、敷地の殆どは和風庭園になってるわ」

宇治山「へぇ、デカいと思ってたらほぼ庭園なのか。」

ヴェンチャーネ「あなたの家より少し大きいぐらいだと思うわ。」

宇治山「俺の家より大きいのかよ。」

ヴェンチャーネ「あそこあまりにも庭園がデカすぎて、家に着くまでに疲れるって理由で安いのよ。」

宇治山「たしかに徒歩は疲れますよね」

ヴェンチャーネ「左隣は庭園は庭園でも、洋風な庭園なのよ、こっちも似たような理由で、安いわ、それでこの家はそんな家に挟まれて風評被害で安いわ。」

宇治山「この家風評被害で安いのかよ。」

ヴェンチャーネ「それで、私が食べさせようとした理由なんだけど、実は私、その右隣と、左隣の家の人に弱みを握られてしまったの」

宇治山「弱みを?」

ヴェンチャーネ「そうなの、それで、しかも片方が限りなくSなのよ。」

宇治山「ええっ、まさかそれで脅されたとか?」

ヴェンチャーネ「そうなのよ、それで食べさせないと周りに広めるって。」

宇治山「どんなやつだよ、くっそ印象悪いわ。」

ヴェンチャーネ「顔はいいのよ、それでS」

宇治山「その言い方だと、こっちの世界だと興奮するやついるぞ。」

ヴェンチャーネ「そう」

宇治山「両性別事にいるからな」

ヴェンチャーネ「うん」

宇治山「それでどっちなの?」

ヴェンチャーネ「女」

宇治山「そっちかぁ、興奮するやついるなぁ。」

ヴェンチャーネ「それで、そいつに脅されていたの?」

宇治山「そいつ何とかしないとな。名前とか知らないのか?」

ヴェンチャーネ「その人の名前なんだけど、異世界だから、異世界っぽい名前にしたいって言ってたから役所的な感じで名前変更したわ。」

宇治山「そんなことが出来るのかよ。」

ヴェンチャーネ「これ裏技的な感じなんだけどね。」

宇治山「それで名前は?」

ヴェンチャーネ「ジャラニャスよ。」

宇治山「ジャラニャスねぇ、よししっかり覚えたぞ。ジャラニャス、ジャラニャス、ジャラニャス。」

ヴェンチャーネ「それで、どうするの?ジャラニャスに何かするの?」

宇治山「いや、弱みを握られたって言ってたけど、どういう弱みなの?」

ヴェンチャーネ「え?......あっ。」

宇治山「まさかお前、弱み握られてた話をしといて、その弱みはなんだって聞かれるとは思っていなかったのか?」

ヴェンチャーネ「はい......」

宇治山「なんかお前抜けてる所あるな」

ヴェンチャーネ「それ。」

宇治山「え?」

ヴェンチャーネ「私の弱みそれ、なんでヒントとか言ってないのに分かったの?」

宇治山「お前の何気ない行動が全部ヒントになるんだよ」

ヴェンチャーネ「ええっ」

宇治山「後それ広まるなら問題ないやつだろ、多分。」

ヴェンチャーネ「うーん、よく考えたら......そこまでじゃないね、正直この辺の町転生者ばかりだし、顔見知りの転生者も多いのよ、だからこの辺の街なら問題なかったわ。よし」

宇治山「じゃあジャラニャスを何とかしないとな。あ、でもそれだとあの飴はどうするんだ?」

ヴェンチャーネ「あっ、あれとは別のやつ作るわ、作って食べたあとでジャラニャスの所に行きましょう。」

宇治山「そうだな。」

こうして、二人は後でジャラニャス宅に向かうことを決意した。

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