第68話 (コンフィの章)テイマーの始まり
今回のお話では、ついにコンフィに新しい仲間が登場します。
戦いの中で生まれた、小さな「心の絆」。
それがこれからどんな物語に繋がっていくのか、
楽しんでいただけたら嬉しいです。
少し長めのお話ですが、最後までお付き合いください。
・⋯━☞王都北門付近☜━⋯・
「プチコンフィ? 少しだけ……少しだけでも
回復はできませんか?」
「……わかりましたわ
でも、今回復いたしましたら、
わたくしはまた動けなくなりますわ」
「う、うん……そうなのですね?
でも、無理を言っているのは承知です!
お願い! わたくしに回復を!」
「…………わかりました」
キュポン!……キラキラキラ……
「はあっ……う、うん! 立てますわ!
ありがとう! プチコンフィ!!」
「い……いえ……どういたしまして………」
グッタリ……
「はっ! プチコンフィ?!」
コンフィは、グッタリとするプチコンフィを、
そっと拾い上げ、自分の胸の中に入れてあげた。
「ここに、入っていてくださいね?」
「!……はぁい♡
コンママのお胸なのぉ~~~♡」
「?!……んもぉ!
こんな時に、メーべ要素が出るのですか?
まったく……うふふふ」
「幸せなの~~~♡」
「はいはい。では、行きますわよ!
しっかりと、掴まっておいでなさいね!」
「はぁいなの~~~♡ むふふふふへへへ♡」
バシュン!……タタタタタッ!!
コンフィは、僅かだがプチコンフィに
回復してもらいシェンブリィ王子たちのもとへ
急ぐのであった。
・⋯━☞王都北門前へ進行中☜━⋯・
タッタッタッタッタッタッ!
「まだ交戦していますわ!」
「あっ! 本当ですわ!」
・⋯━☞王都北門前☜━⋯・
「まっ! 真正面に出るなっ!!」
縛り系の魔導具で、
地龍の動きを封じるヴェティーン。
「チッ! 図体がデケェくせに、
なんでこんなに俊敏なんだコイツ?!」
「まるで後ろにも目があるような動きをする!」
うまく接近できずに、攻撃が当たらない、
シェンブリィ王子とアロガンス公爵子息。
「グオオウッ!! ゴオオオッ!!」
ドスドスッ! ドドドスッ!
ヴェティーンに魔導具で縛られながらも、
大暴れする地龍。
今、地龍と交戦しているのは、
準魔女のヴェティーン。
準魔女のバダーニャ。
魔法剣士シェンブリィ王子。
剣士アロガンス公爵子息
シェンブリィ王子の護衛。
ヴェティーン以外の全員とも、
魔獣や魔物を相手にした事はなく、
學園では、人しか相手にした事がない者たちだ。
バダーニャは魔女だが、研究者なので、
もっぱら魔石狙いである。
「ほらほら! さっさとやっつけなさいよ!」
「ま! バカをいえ! 相手は地龍だぞ!!
魔石が欲しけりゃ、ま、お前も戦え!」
「やだぁん! 怖いもぉん!」
「ま?! 嬉々として魔獣を解体する
お前の方が、ま、よっぽど怖いわっ!!」
「「「……あはは(汗)」」」
などと、地龍を相手に手こずっていると、
コンフィがやって来た!
「みなさぁーん!」
タッタッタッタッタッタッ!
「「「「ああっ!!」」」」
「アン! 来てくれ……って、
どうしたの?! その格好?!」
「はぁ…はぁ…はぁ…ネームドの…はぁ…はぁ…
魔物化した…地龍を…相手にしていて……」
「「「「ネームドっっ?!」」」」
すっぴょ~~~ん!
全員が、驚き飛び跳ねた!
地龍が現れたと警報で報告された時には、
「ネームド」の情報など無かったのだ。
「まっ?!
お前、一人でネームドを、やったのか?!」
「ええ、なん……とか、ですわ」
「「「「ぅえあぅえぇえぇーー?!」」」」
すっぴょぴょ~~~ん!!
またまた、全員が飛び跳ねた!
なにせ、地龍のネームドともなると、
炎龍を単騎で倒したと同等の価値があるのだ。
それよりも、今は目の前の地龍である。
「そんな事よりも! 今は……」
「「「「?!……」」」」
「ま、そうだな!
アンビジョーネ嬢、手を貸してくれ!」
「はい! もちろんです!!
皆さんは、一旦離れて、
バダーニャさんから、回復を!」
「はいはい では……ヒール!」
ポン!……キラキラキラ……
「「「「!!……」」」」
コンフィの言う通りに、ヴェティーンが、
縛り系の魔導具で地龍を縛ったまんまで、
皆は、バダーニャによる回復を受けた。
だが……
「「「「……???」」」」
「お、おい……これ、本当に回復なのか?」
「あれ……あれ?」
「「…………(汗)」」
アロガンス公爵子息は、自分の手を見ながら、
そう呟いた。
シェンブリィ王子も、「???」。
ヴェティーンとシェンブリィ王子の護衛も、
回復魔法の想定外にも効果の無さに唖然……
「ま? おい! なんだこりゃ?!
バダーニャ! もっと、しっかりやれ!」
「しょうがないでしょ!!
私は研究だけが得意なの!
回復魔法なんて、滅多に使わないんだもん!」
「「「「ええええ~~~(汗)」」」」
「あの……もしもし?」
(流石に呆れるコンフィ)
ダメだこりゃ……
この場に居た全員が、そう思った。
とにかく、疲弊しきっている皆には、
ここは退避してもらって、コンフィが出る!
「では、わたくしが!」
「ま、あ、ああ、頼む……(汗)」
「ごめんねぇ~~~コンちゃん♡」
「コンちゃん?!……
いえ、今は、それどころではありませんわ!
皆、離れてくださいませ!」
「「「「!……」」」」
パタパタ……
コンフィにそう言われて、地龍から離れる皆。
ところが……
「うっ!……」
ガクッ!……
「「「「?!……」」」」
「アン! 大丈夫か!!
そう言えば、プチコンフィは?!」
「プチコンフィは、ここに……」
(そう言って、自分の胸を指差すコンフィ)
「へ?……んなっ?!」
「「「「?!……」」」」
コンフィの指差す所を見るシェンブリィ王子。
慌てて、顔を真っ赤にしてそっぽを向く。
「なんだ? どうしたんだシェン?」
トットットッ……
何も知らずに、コンフィとシェンブリィ王子に
近づくアロガンス公爵子息。
そして……
「あっ! プチコンフィのヤツ、
こんなところで怠けてるのか?!」
「アロガンス公爵子息?」
「なんだ?」
「そんな酷い言い方は、
およしになってくださいまし!」
「はあ? なんでだよ?」
「プチコンフィは、わたくしとの融合で、
かなり疲弊しているのです!
この子が居なかったら、わたくしは、
ネームドには勝てなかったでしょう!
こんなになるまで、頑張ってくれたのですよ!
もう、飛べないほどに……」
「なんだって?! そ、そうだったのか……
何も知らなかったとはいえ、すまない……(汗)」
「いえ……」
「「「「………………」」」」
なぜか、重苦しい空気!
1人、意味わからないとばかりに、
周りをキョロキョロ見るアロガンス公爵子息。
「な、なんだよ?」
「アロ! アンは僕の婚約者だ」
「は? なんだよいきなり?
こんな時にでも、それを言うのかよ?」
「こんな時でもさ!」
「……? だから、なんだってんだよ?」
「だーかーらっ!!
アンは僕の婚約者なんだよ!
アンの胸を見てもいいのは、僕だけだ!!」
「はあん?! お前、いったい何を……胸?」
アロガンス公爵子息は、そう言われて
初めて気がついた!
コンフィの胸のあたりは……
ドレスの胸元を広げて胸があらわになり、
そしてコンフィの豊満な胸の間には、
プチコンフィが、体を休めている。
今コンフィは、膝をついてしゃがみ込んでるので
コンフィの胸が丸見え状態になっていた。
だが、コンフィは心はオジサンである。
胸が見えたからと言っても、なんでもない。
…が、シェンブリィ王子は、そうはいかない!
「…………おぅわあっ!! すまん!!」
(慌てて、飛び退けるアロガンス公爵子息)
「え? ああ……いえ?」
(アロガンス公爵子息が慌てる意味が分からず
キョトンとしているコンフィ)
「い・い・か・ら・もっと離れろよ!!」
(アロガンス公爵子息をコンフィから、
強引に離すシェンブリィ王子)
「おわっ! っとっとっと! 危ねぇだろ!」
「うるさい! 僕以外にアンの胸は、
何人たりとも見せたりしないからなぁー!!」
(コンフィの胸を隠すように、
コンフィを抱き寄せるシェンブリィ王子)
「え? あの……ちょっと?」
「お……おお……なんか……すまん(汗)」
(シェンブリィ王子のあまりの剣幕に、
流石にたじろぐアロガンス公爵子息)
「「「ああ……もお……残念王子め……(汗)」」」
(ハモった)
何を、やってんだか……
しかし、こんな茶番なんて、
やってる場合ではない。
「シェンブリィ王子 離してください」
「あ、ごめんね? 痛かったかな?」
「いえ、そうではなくて……(汗)」
そうじゃないだろう王子様?
今は、地龍を放置できないでしょ?
とはいえ、せっかくプチコンフィが、
残り僅かな魔力を使って回復してくれたのに、
猛ダッシュで疲れてしまった(汗)
シェンブリィ王子が、離れてから、
コンフィは立ち上がろうとしたのだが……
「んん……あっ!」
ガクン!……
「アン! 大丈夫かい?」
「「「「!!……」」」」
地についた手を離し、両足で立ち上がったが、
すぐさま膝をついてしまう。
力が入らない……
思ってた以上に、体がボロボロのようだ。
妖精融合100%の反動は、ここまでなのか?
膝がガクガクと震える。
心臓の鼓動がやけに早い。
手も恥ずかしいくらいにブルブル震える。
「しかし、わたくしがやらなければ……」
コンフィは、力を振り絞って立ち上がる。
完全な元気満タン状態なら、ノーマルの地龍
くらいなら倒せる自信はある。
それでも、プチコンフィとの融合状態での話だ。
満身創痍状態でプチコンフィとの融合もなし。
こんな状況で戦えるのか?
そこで、思いついたのが、
バダーニャさんの妖精に、回復してもらうのは?
「あの、バダーニャさん?」
「うん? なんだコンちゃん?」
「バダーニャさんの妖精さんたちに、
わたくしを回復などはできませんか?」
「ん? ああ、できない事もないけど?」
「本当ですか? では、お願いできますか?」
「ううむ……あの子たちが、どう言うかな?」
「……え?」
「うん! あのね?」
なんだか含みのある言い方だな……
とは思ったが、妖精とはイメージ通り、
「勝手気ままな性格」
らしく、気に入った者にしか、回復も含め、
魔法なんてかけてくれないのだそうだ。
「へえ……そうなのですね?」
「まあ、一応は聞いてみるけどね?」
「ああ、はい よろしくお願いします……」
「「「「……」」」」
バダーニャは、自分の従える妖精たち、
コナとモカに回復をかけてくれないかを、
聞いてくれた。
すると……
「いいよ~~~」
「私もいいよ~~~」
「あ、いいのですか? ありがとう!!」
「うん! 回復するよ~~~」
「はいはい! じゃあ、回復するね~~」
「はい! お願いしますわ!」
ヒュルルルル……キラキラキラキラ……
純妖精のコナとモカが、コンフィの頭の上で、
踊るようにクルクルと回りながら、
コンフィに回復をかけてくれた。
妖精の粉なのか何なのか分からないが、
光の粒がキラキラと舞い散る。
するとコンフィの体中の傷がすぅーと消え、
体力も幾分か回復したのか、少し楽になった。
コンフィの胸の中に居たプチコンフィも、
少し回復したようだった。
「わあ! ありがとうございます!」
「ありがとう! 楽になりましたわ!」
「コンちゃんのため!」
「そう! コンちゃんのためー!」
「!!……ありがとう……ありがとうね(涙)」
「……コンママ……グスン!」
また、涙が出た。
どうも、この頃涙もろくて仕方がない。
ヴェティーンとバダーニャに、
そこを突かれてしまう。
「ま、また、泣いてるのか?
まー、まったく、泣き虫子ちゃんだな?」
「あはは ホントだな! 泣き虫子ちゃん♡」
「えへへ そうかもしれませんわ?」
「そうかもしれませんわー」
「はあ………………(照)」
「おお………………(照)」
涙ぐみながら微笑むコンフィを見て、
頬を赤く染めるシェンブリィ王子と、
アロガンス公爵子息。
そんな健気に笑うコンフィが、
とても美しく見えたのだった。
「よぉーし! では…………え?」
「…………………………」
「「「「………………ん?」」」」
なんと、地龍が縛り系の魔導具で、
縛られたまんまでジトーとこちらを見ている。
まるで、
「もう、話は済んだか?」
と、問われているような?
それに、もう暴れもしない。
目の色が赤から濃い茶色に変わっている。
元々地龍とは、濃い茶色の目をしている。
不思議と威圧感も警戒心も感じないし、
なにかしら少しタレ目になってる気がする。
まるで、攻撃する意思はないと言われている?
ような気さえする。
こちらとしても、もう今の地龍を、
討伐する気にもならなかった。
「……ねえ、もうやめませんか?」
(思わず口から衝いて出たコンフィ)
「……ま、そうだな?」
(同じくやる気をなくしたヴェティーン)
「コイツは、ネームドに連れられて来た
だけなんだろう?
じゃあ、もういいんじゃね?」
(同感のバダーニャ)
「え? え? ちょっと、本気ですか?!」
(何が何だか分からないシェンブリィ王子)
「ううむ なら、もういいじゃん!」
(ただ面倒くさいだけのアロガンス公爵子息)
「それで、よろしいかと……」
(足並み揃える王子の護衛)
「では、この地龍は解き放す……
と、言うことで、よろしいでしょうか?」
「「「「うんうん……」」」」
結局、ネームドに連れられ来た地龍は、
ただネームドに刺激されて暴れただけ……
という事になり、無闇な殺生はなし!
って事で、解き放す事となった。
元々地龍とは、大人しい性格らしい。
素材欲しさに冒険者たちが乱獲したり、
貴族連中から、皮欲しさに狩られる事が、
なにせ多いのだとか?
なので、騎士団としても、王都や人を襲う
地龍以外は手を出さないのが普通なのだとか。
だが、一応は警戒を解かないコンフィ。
ドス……ドス……ドス…………
「………………」
(ゆっくりと伏せの姿勢になる地龍)
「……? なんでしょう?
あの地龍、ずっとわたくしを見てる気が?」
「………………」
(じぃーとコンフィを見つめる地龍)
「「「「……?」」」」
すると、プチリアが思いがけない事を言う。
「あの地龍、コンママと、
仲良くしたいそうですわ!」
「「「「はあっ?!」」」」
「ええっ?! そ、そんな事ありえますの?!
って言うか、地龍の気持ちがわかりますの?」
「もちろんですわ!」
「「「「ええっ?!」」」」
なんだこれはーー?!
まるで、某有名RPGのアレか?
『地龍が仲間になりたそうな目で
こちらを見ている!』
みたいな?
「え? あ、あの……わたくし……
いったい……どうすれば?」
「ま、プチコンフィがそう言うのなら、
ま、そうなんじゃないのか?
仲間にしたいなら、すればいいし、
したくないなら、しなくてもいいし……」
「おいおい、それ大丈夫なのか?」
(怪訝な顔して聞くアロガンス公爵子息)
「そうですよ? アン。
あまり近づかない方が……」
(コンフィよりも、
離れた位置で言うシェンブリィ王子)
「なら、仲間にしちゃうかい?」
(適当な事を言うバダーニャ)
「そんな、いい加減なっ?!」
「…………………………」
(やはり、じぃーと見てくる地龍)
「あ……あはは…………(汗)」
相変わらず、コンフィをじぃーっと見る地龍。
こうしてまじまじと見てみると、
大人しくしている地龍とは、こんなにも
可愛らしく見えるものなのか?
コンフィの中で、どんどん地龍を仲間に
したい気持ちが膨らんでくる。
「……て、あはは(汗)
プチコンフィは、どう思いますの?」
「そうですわねぇ……別にいいのでは?」
「ええ?! そ、そうですか? では……」
なんとなく、そんなプチコンフィの言葉で、
決心がついた!
コンフィは、躊躇いながらも、
地龍に向かって、手を差し伸べてみた。
すると……
ドス……ドス……ドス…………
(一歩一歩、コンフィに近づく地龍。)
「来る!来る!来る!来るよおい!!」
「うるさいよアロ!」
「だ、だってさぁっ……(汗)」
ドス……ドス……ドス………ぴとっ!
「まあ!……なんて、大人しい」
地龍は、ゆっくりとコンフィに歩み寄り、
頭をコンフィの手にぴと!と当てた!
すると、なんと!
地龍の頭とコンフィの手が、突然光り輝いた!
ピカーーーーッ!
「きゃあ! な、なに?!」
「契約の儀式ですわ!」
「契約ぅ?!」
「「「「ええっ?!」」」」
突然、地龍が光り輝いたかと思えば、
その光はすぐに消え、
地龍が一回り小さくなった!
そして、地龍の今の気持ちが伝わってくる。
それは言葉ではなく、感情だ。
「ほっとした」そんな感情だった。
こんなことが起こるなんて!……
しかし、なんて大人しい地龍だろうか?
先程まで暴れていた地龍とは思えないほどだ。
それに、コンフィには触れた手から、
どんどん地龍の感情が伝わってくる!
《ご主人様! よろしく! よろしく!》
「んまあ! あなた、お話ができますの?!」
「「「「ええっ?!」」」」
「それは、お話……とは、少し違いますわ」
「え? どういう事ですのプチコンフィ?」
「はぁい! これには、精霊さんが、
いろいろと手助けしてくれているのですわ
︎︎゛念話︎︎゛という意思疎通の手段のひとつですわ」
「精霊が?! ねんわ?」
「「「「!!??……」」」」
なんとなんと!
地龍とは、念話で話しができるようだ。
しかしそれは、
「話をする」
と表現するには正しくはないようなのだ。
プチコンフィからの説明によると、
精霊が今の地龍とコンフィとを、
「心の絆」
という形で繋いでくれたと言う。
それは今はまだ、とてもとても細い、
「魔力線」
なのだと、プチコンフィ言っていた。
それは、どう言う事なのだろうか?
精霊=魔力そのものであり、魔力通じて、
たとえ相手が魔獣であっても、
「心の絆」
は、繋ぐ事ができるのだと言う。
初めは、ただ、
「一緒に居たい」
という気持ちを、コンフィが受け入れただけの
ほんの小さな「心の絆」なのかもしれない。
でも、共に過ごす時間が長くなる事により、
より、
「強く太い心の絆/太い魔力線」
になると、プチコンフィは言う。
「へぇ~~~そうなのですね!」
「そうなのですわ!
なので、うんと可愛がってあげてくださいね?」
「うんうん! もちろんですわ!
可愛がりますとも! うふふふふ♡」
(地龍の鼻の頭をナデナデするコンフィ)
「「「「…………(汗)」」」」
ポカーーーン……
コンフィとプチコンフィの話は、
もう、皆には訳が分からずポカーン……
この中では、一番長寿で物知りであるはずの、
バダーニャでさえ、ポカーン……
そんな皆を、そっち退けで、コンフィは、
今しがた仲間になった地龍に、
名前を付けると言いだした!
「ではこの子は、もうわたくしの?」
「そうなのですわ! コンママの従える、
そうですわねぇ……
︎︎゛従魔︎︎゛とも呼びましょうか?
従える魔獣ですので、従魔ですわ!」
「「「「したがえるまじゅう? じゅうま?!」」」」
ここで、魔獣について少し説明しておこう。
「魔獣」とは、普通の動物よりも魔力を
多く持ち、強力な動物のことを、そう呼ぶ。
地龍は、魔獣に分類される。
「魔族」とは、人族よりも魔力を多く持ち、
強力な者たちを、そう呼ぶのと少し似ている。
「じゅうま? それ、いいですわねぇ!
では、お名前を考えなければなりませんわ!」
「「「「!!……」」」」
「うう~~~んと……うううん……と……
トロンボーン…て言うのは、どうでしょう?」
「「「「トロンボーン?!」」」」
「はい! そうですわ! トロンボーン!
おめめが、タレ目でトローンとなっていて、
そして、鼻の先に角がありますでしょう?
なので、トロンボーン! どうでしょうか?」
「「「「……………………(汗)」」」」
なんと、工夫のない見たまんまの名前……(汗)
この時皆は、
「なんて、工夫のない名前……」
と、思ったが、それと同時に、
「この娘が良いのなら何も言うまい」
と、思うのだった……
後に、このコンフィから始まることになる、
「従魔を従える者」を、
「テイマー」
と、呼ばれる事になるのは、
もうしばらく後のお話……
第68話を読んでいただき、ありがとうございました。
今回は戦闘の続きから始まり、
まさかの地龍が仲間になるという展開になりました。
書いている本人も、
「本当に仲間にするの?!」と思いながら書いていました(笑)
コンフィの物語は、騎士の物語でもあり、
妖精の物語でもあり、
そしてこれからは、従魔と共に歩む物語にもなっていきます。
トロンボーンも含め、
これからのコンフィたちの活躍を
楽しみにしていただけたら嬉しいです。




