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女装剤(ある女騎士の事情)  作者: 嬉々ゆう


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第60話 (コンフィの章)妖精と擬似妖精

皆さま、いつも読んでいただきありがとうございます!


第60話は、生徒会メンバー集合回!

そして、妖精と擬似妖精の違いや、

妖精がどのように生まれるのか――

少しだけ、この世界の仕組みのお話になります。


そしてそして、

リアがまさかの擬似妖精希望!?


今回も、生徒会室はいつも通りカオスです。

ぜひ、ゆる~く楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!



  ・⋯━☞生徒会室☜━⋯・


「いやいや、まったく賑やかな學園だね?」


「あはは……そのようで(汗)」

 「そのようですわ」


「ほぉ? この子が、プチコンフィ。

 で、そちらが、プチメーべだね?」


「そうですわ!」

 「ですなのー!」


「ふんふん ほぉほぉ へぇ~~~」

 パタパタパタ……


「……(汗)」

 「……(汗)」



 バダーニャは、プチコンフィとプチメーべの

 周りをクルクルと回りながらマジマジと見る。



「ねえ、どっちでもいい!

 研究したいから、貸してくれない?」


「ダメぇーーーー!!」

 「ダメですなのー!!」


「あはははっ! やっぱり? だよねぇ?」


「……この人、ヤバいですなの(汗)」

「……そのようですわね(汗)」


「そんなに警戒するな?

 決して、変なことはしないから、たぶん」


「「たぶん?!」」


「アンママ、この方なんだか怖いですわ?」

 「ママ、この人目が怖いですなのぉ~」



 プチコンフィとプチメーべは、

 コンフィとメーべの間で、寄せあって震える。

 研究のためなら、なんでもする……

 そういう目をしていると、わかるからだ。

 

 すると、驚くものを見せてくれた!



「実はさあ、私も妖精がいるんだよ!

 君たちのような︎︎゛擬似妖精︎︎゛︎︎ではないけどね?」


「「「「ええっ!!」」」」


「出てきなさい! コナ! モカ!」


 ポポン!

「へぇへぇーい!」

 「はいはいーい!」


「「「「おおおおお~~~!!」」」」



 本当に妖精だった!

 しかし、プチコンフィとプチメーべとは違う?

 いや、第一印象では肌の色が違うと思った。

 プチコンフィとプチメーべの肌は色白だ。

 だが、コナとモカは、少し濃い肌色なのだ。


 この違いは、なんなのだろうか?



「ねえ? 何かが違うとは思わない?」


「「「「肌の色ー!」」」」


「そう! そうなのよ~この違いにはね……」


「「「「…………!」」」」



 皆、バダーニャの次の言葉に注意を向けた!

 が、メーべが時具を見ながら言う。



「もうすぐ、始業式が始まるですなのー!」


「「「「ああああ~~~!」」」」



 全員が全員とも、酷く残念がった。


 仕方なく、皆は始業式へと向かった。

 そしてそして、學園長の長い長い能書きを聞き、

 

 そして、本日の授業は無いとのことで、

 再び同じメンツが、生徒会室へ集まった。



「うっれしーわぁー!

 みんな〜また集まってくれたのね?」


「「「「ワイワイガヤガヤ~~~」」」」


「あの、先生! はやく、妖精について、

 話を聞かせてくださいませんかー?」

 「くださいませんかー」


「え? アンビジョーネ嬢、バダーニャ様は、

 一応生徒……という体でここにいるんだよ?」


「あ! そうでしたわね?」

 「そうでしたわねー」


「「「「あはははははっ!」」」」


「ふぅん……アンビジョーネ嬢は、

 本当に︎︎゛真性ど天然少女︎︎゛のようだわねぇ?」


「なんですかそれ?! ぷんぷん!」

 「ですかー! ぷんぷん!」


「ああ……お拗ねになるアンお姉様ん♡

 とても、お可愛らしいですわぁ~ん♡」


「ちょっとリア? 変な言い方は……」


「ツンデレ萌女神令嬢アン様は、

 可愛いなのー!」

 「可愛いなのー!」


「ちょっと!……やだ……(照)」

 「やだやだやだ~~~(照)」


「「「おおおおお~~~!!(興奮)」」」

 


 照れたコンフィを見て興奮する、

 シエンブリィ王子と、アロガンス公爵子息と、

 そしてヴェティーン。



 パンパン!(手を叩くバダーニャ)

「はいはいーい! アンビジョーネ嬢は、

 君たちの推しなのはわかったから、

 妖精についての話をするよー?」


「「「「!!……」」」」


「!……ほっ」



 妖精の話しをするというバダーニャの声で、

 ようやく解放されるコンフィ。

 だが、ドゥークだった頃は、副団長という

 立場からか、常に気を張る事が多く、

 特に部下を守る事ばかり考えていたので、

 仲間たちとワイワイすることなど、

 有り得なかった。


 今はまた違った立場で、悩みもまた違うが、

 頭がハゲるような事ではないのは確かだ。

 これはこれで、いいな…

 と思うコンフィだった。  


 それはそうと、よくよく考えてみると、

 自分の妖精のはずなのに、プチコンフィの事を

 あまり深く考えていなかった。

 フリージアやメーべや、他の団員たちの様に、

 可愛く守ってあげたい存在な感覚だった。



「そう言えば、見た目も違いますのね?」


「ふむ 確かに、そうなのだよ!

 プチコンフィはアンビジョーネ嬢に瓜二つ、

 プチメーべはメーべに瓜二つだな。

 だが、私の妖精たちは、私にはまったく

 似てなどはいない。」


「うむ そうですよね?

 僕も野生の妖精を見るのは初めてだけど、

 まず違うのは、肌の色と、服装かな?」


「「「「確かに!!」」」


「そうだな! そして何より決定的に違うのは、

 生まれ方……だろうな」


「「「「生まれ方?」」」」


「そうだ!

 先ず、妖精が生まれる仕組みについてだが…」



 先ず、妖精が生まれる

 仕組みについて説明を受けた。


 人が魔法を発動する時、その魔力には術者の

 記憶や思想、経験、感情などが込められる。

 そうした念の込められた魔力が放たれ溜まり、

 やがて自我を持つと妖精が生まれる。

 そのため、妖精の性格は、

 魔力に込められていた

 念の質によって大きく変わる。


 逆に、念の込められていない魔力

 が溜まった場合は自我は生まれず、

 妖精にはならず魔石へと変化するだけとなる。


 妖精と擬似妖精の違いは、まず自然に生まれた

 魔力溜まりから生まれたか、人工的に作られた

 魔力溜まりから生まれたかの違いである。


 そしてもう一つの違いは、

 受け継ぐ思想の種類である。


 自然の魔力溜まりから生まれる妖精は、

 多くの人々が魔法を使った際に込めた

 記憶や感情、思想の影響を受ける。

 そのため、魔力溜まりが生まれた土地によって、

 妖精の性格は大きく変わる。


 例えば、戦争の多い土地で生まれた妖精は

 攻撃的になりやすく、場合によっては

 魔物が生まれることすらある。


 逆に、穏やかな人々が暮らす土地で生まれた

 妖精は、優しく穏やかな性格になりやすい。


 そして多くの地域では、その中間となるため、

 魔力溜まりから生まれる妖精は

 イタズラ好きな性格のものが多い。

 これは、

 怒りや悲しみ、妬みといった強い感情の方が、

 自然の中で長く残りやすいからだ。


 以上は、メーべの研究による結果である。

 プチコンフィの精製錬金魔術の際に、

 本人から直接聞いた話だ。

 殆どは、バダーニャの説明と酷似している。


 ただし、プチコンフィがコンフィから生まれた

 妖精と言えるかどうかは微妙なところである。

 現在のところ、擬似妖精を生み出すには

 メーべの力が必要不可欠であり、

 コンフィ一人の力では不可能だからだ。

 つまり、プチコンフィにはメーべの要素も

 含まれているのである。

 なので、コンフィから生まれたという表現には

 些か疑問が残るところでもある。



「……と、言うところかな?」


「「「「なるほど!」」」」


「なるほどなのー! 面白いですなのー!」

 「なるほど面白いなのー!」


「ま、いや、お前の研究結果だろう?」


「え? あ、そーだったなのー!」

 「そーだったなのー!」


「……ま、大丈夫かお前?」


「「「「あはははははっ!!」」」」



 ……メーべは、研究結果には興味はない。

 研究すること自体が面白い事柄なのだ。

 なので、魔導具にしても、それに対しての

 価値や需要になどにも興味がなく、

 今では国一番の大金持ちになってしまったが、

 本人はまったく自覚がない。


 まったくもって、危険な立場なのに……


 他の国の大店や大貴族からも狙われているが、

 全てはヴェティーンとバダーニャの手により、

 尽く蹴散らし、排除されているのも知らない。


 話に盛り上がり、これから自由時間って頃…。



「あの、わたくしも擬似妖精を持つことは、

 できますのでしょうか?」

 (恐る恐る手を挙げ、質問するリア)


「「「「えっ?……」」」」


「……え?」

 (わたくし、何かした?みたいなリア)


「ま、ああいや、意外な奴が出てきたな……

 と~ま、思ってな?」


「「「「うんうん!」」」」


「え? え? ダメなのですか?」


「別に構わないなのー!」

 「構わないなのー!」


「面白いじゃない! やってみる?

 あ、でも、3日3晩ぶっ通しで儀式を行うのよ?

 貴女、そこ大丈夫なの?」


「そうですわよ、リア?

 それに、明日から通常授業が始まりますし…」


「!……そう……ですよね」


「ああ、そこは僕に任せてくれたまえ!

 そこの噛み合いは、どうとでもできるよ

 ただ、補習は受けてもらう事になるけどね?」

 (毎度お馴染みの職権乱用)


「はい! それで、構いませんわ!」


「本気なの? リア……」

 「本気なの?」


「わたくし、本気ですわ!」



 深い意味は無い。コンフィに憧れてるだけ。

 なんでもコンフィと同じがいいリア。

 ショートのウェイブヘアーだったリアだが、

 近頃はコンフィみたいに髪を伸ばし始める。

 

 実は、メーべにお願いして髪を伸ばしていた。

 魔女の帽子に「髪を伸ばす魔法」を付与した。

 名前を、「毛伸び具」というらしい。

 ポーション類は苦手だが、魔導具ならば、

 おそらく作れない物は無いのでは?


 そこは、コンフィも気づいていた。

 なんでも自分の真似をするリアが、

 もう可愛くて仕方がないコンフィだった。



「そうなのですねぇ~~~

 リアも擬似妖精が欲しいなんてぇ~~♪」

 (リアを抱きしめて頭をナデナデするコンフィ)


「はぁい♡ ぐふふふ……ふがふが♡」

 (コンフィの胸に顔を埋め匂いを嗅ぐリア)


「「「「はあっ!!」」」」


「あああああーーー!!

 ズルいですなの! 私にもするですなのー!」

 「ズルいなの! するなのー!」


「あ、はいはい んもぉ~~~♪」

 (メーべも抱きしめ頭をナデナデするコンフィ)


「ふんがふんが♡ いい匂いなの~~♡」

 (リアと同じくコンフィの胸に顔を埋め、

  コンフィの匂いを嗅ぐメーべ)


「いい子~~~いい子~~~♪」

 「ぐふふふ~~~なの~~~♡」



 そんな3人を見ていたプチ妖精たち。

 プチメーべが、プチコンフィに抱きつき、

 プチコンフィは、プチメーべの頭を、

 ナデナデしている。


 「なんなんだ、この状況は?!」


 と、誰もが思った!

 そしてここでやはり黙っていない若干一名。



「ねぇ、君たち?

 アンビジョーネ嬢は、僕の婚約者なんだよ?

 僕に断りも無しに、やめてくれないかな?」


「いやぁ……それは、何か違うと思うぞ?

 それにまだ、正式に発表もしていないしさ」

 (腕を組みそういうアロガンス公爵子息)


「なぜ?! アンビジョーネ嬢は僕の婚約者だ!

 アンビジョーネ嬢のハグ権も匂いも、

 全部僕のものだぁーー!!」


「「「「?!…………(汗)」」」」



 もう、そんなシェンブリィ王子の発言に、

 皆、唖然……


 シエンブリィ王子は、相手が女性たちなだけに

 下手に触れられないため、アタフタ。

 もう、第一王子としての威厳はどこへやら?



「で、でたよ! シェンの変態発言!

 それ、絶対に他所で言うんじゃないぞ?」


「なぁーぜぇ!!

 アンビジョーネ嬢はぁ……」


「おいおい……(汗)」


「ま、落ち着けシェン!

 ま、今は、好きにさせてやれ? ま、な?」


「んなあーぜぇー!!

 アンビジョーネ嬢は、僕の!

 僕の婚約者なのにぃーー!!」

 (もう半狂乱なシェンブリィ王子)


「お、おい、落ち着けってぇ!」


「なるほど……こいつぁ、ほとんど病気だな?」


「ま、だろ? こいつぁ、アンのことになると、

 ま、いつもこうなんだよ……」


「はは……まあ、気持ちはわかるがな?」


「ま、そーだな?」


「わかるのかよ?!

 ……いや、そうか……いや、そうなのかな?」

 


 ちょっと、わかるようなわからないような?

 そんなアロガンス公爵子息だった。



「はいはい いい子いい子ぉ~~~♪」

 (リアとメーべを愛でることに夢中なコンフィ)


「ぐふふ……ぐふふふふ ふがふが♡」

「むふふふ……くんくん♡」

 (もう何も耳に入らないリアとメーべ)


「いい子いい子~~~♪」

「うふふふ~~~なの~~~♡」

 (同じく何も耳に入らないプチコンビ妖精)


「ま、ある意味、ま、異様だな」


「ここまでとはな……(汗)」


「俺だけマトモか?」


「あの……私も居るのですが……(汗)」

 (シエンブリィ王子の護衛)


「あはは……そうだったな?」



 生徒会室は今……カオスだった。


第60話を読んでいただき、ありがとうございました!


今回は、妖精の生まれる仕組みや、

妖精と擬似妖精の違いについてのお話でした。

少し設定寄りの回でしたが、

こういう世界観のお話を書くのもとても楽しいです。


そしてリアが、まさかの擬似妖精希望。

コンフィ大好きなリアらしい行動ですね(笑)


生徒会メンバーもだいぶキャラが固まってきて、

書いていてとても楽しいメンバーになってきました。


次回は、リアの擬似妖精編に入るかもしれません。

これからも、コンフィたちの日常と成長を

ゆっくり見守っていただけたら嬉しいです。


今後ともよろしくお願いいたします!

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