第50話 (コンフィの章)初陣!ワイバーン討伐戦
今回は、アザミ女騎士団の初の実戦回です!
相手はまさかのワイバーンの群れ。
訓練の成果は通用するのか――
そして、戦場で見えるそれぞれの想いとは。
……なお、最後はいつも通りですわ(意味深)
・⋯━☞アザミ女騎士団施設☜━⋯・
カーン! カーン! カーン!
《緊急警報ー! 緊急警報ー!
マイーヤ北西部草原帯に、
ワイバーンの群れを確認!
ピオニー女騎士団は既に
討伐に向かってる模様!》
「あっ?!……」
「「「「?!……」」」」
ボン!
(元の姿にもどるコンフィ)
「「「「コンフィ団長?!」」」」
「ふっふっふぅ~ん!
やっと、わたくしの出番が来ましたわね!」
「アンお姉様ん♡! お体が元にお戻りに
なられたのですわね!」
「「「「おおおお~~~!」」」」
「うわー! ツンデレ萌女神令嬢アン様に
戻ったなのですなのー!」
「戻ったのですなのー!」
「ふふふん!」
この日、朝の稽古中に緊急警報発令!
ワイバーンの群れが現れたとのこと。
その緊急警報に反応したのか、
チビコンフィはコンフィに変身!
いや、戻ったと言うべきか。
「全員、直ちに討伐準備!!」
「「「「はっ!! コンフィ団長!!」」」」
「ふっふう~ん! きましたわね!」
この、チビコンフィが、緊急警報により、
元の体に戻った現象については今は謎だが、
どうやら心境に強く影響されると現れる
現象だと思われる。
つまり、チビコンフィの精神よりも、
大人のコンフィの精神が勝った?
………と、言うところだろうか。
「ピオニー女騎士団に先を越されては
アザミ女騎士団の名折れ!
さあ、皆さん! 行きますわよ!」
「「「「はっ! コンフィ団長!!」」」」
「出陣なのー!」
「なのー!」
こうして、アザミ女騎士団は、
ワイバーン討伐へと、向かったのだった。
••✼••20分後••✼••
・⋯━☞マイーヤ北西部草原帯☜━⋯・
コンフィたちは、ライドリザードや、
リザード獣車に乗って現場に高速移動!
ワイバーン出没地付近では、既に救護班が
救護テントを張り、拠点は設置されていた。
そこには、ちょうどピオニー女騎士団団長の
ビオラと、セリュウの姿があった。
2人は、パチン!と手を叩き合うと、
セリュウのバフにより、アニメみたいな速さで
ワイバーン討伐現場へと飛んで行った!
「くっ! なかなかやりますわね」
「アンお姉様ん!……いえ、コンフィ団長!
わたくしたちも!」
「ええ、わかっていますわ!
メーべ! お願いできますかしら?」
「任せてなのーー!」
「なのーー!」
ヒュワワワワ……
メーべは、コンフィに言われた通り、
日頃の訓練場通りに、アザミ女騎士団たちに、
強烈なバフをかけた!
流石はメーべ! 魔法も無詠唱である。
その効果は、凄まじいものだった!
皮膚、筋肉、骨までも、体が痛いほどだ…!
ステータスの全ての何もかもが
一気に3倍へと上昇!
普通なら、大魔導師でも1.5倍から2倍が精一杯。
でもメーべの魔力は魔女クラス!
戦闘系の魔法やステータスは皆無に等しいが、
サポート系なら、大魔導師以上に発揮するのだ。
「できたなのー!」
「なのー!」
「ありがとうメーべ!
また、戻って来た者たちに、
順にバフをかけてあげてね!」
「はいなのー!」
「なのー!」
「よし! コンフィ隊~~~前えっ!」
「「「「はっ!」」」」
いよいよ、アザミ女騎士団初の実戦である!
しかも、相手はいきなりのワイバーンだ。
もちろん、ワイバーン戦への訓練も
バッチリ行ってきていた。
しかし、ワイバーンは、はるか上空。
獲物を狙って急降下して襲ってくる!
ビッグホーンブルが獲物のようだが、
人も襲う厄介な魔物である。
ワイバーンの攻撃パターンは、
狙った獲物に向かって急降下し、
爪か顎で攻撃してダメージを与えてくる。
動きが鈍くなった獲物を空高く連れ去り、
落として地面に叩きつけ倒すやり方が多い。
上空に連れ去られては堪ったものではない。
一巻の終わりだ。
「クアーー!! カアアーー!!」
「!!……高いわね」
「はい! ですが、コンフィ団長の
真空斬りなら届くかと」
「もちろんですわ!
いきますわよ! リア!」
「はい! コンフィ団長!!」
先ずは、コンフィの真空斬り!
大剣を大きく振りかぶって、
一気に振り落とす瞬間に風魔法を発動させ、
エアーカッターの後部に真空の刃が発生する
パワーと魔力を合わせた大技だ。
また、スピードが乗らなければ、真空の刃は
発生させる事ができないため、
スピードもなければならない技でもある。
しかしその威力は凄まじく、
8mmの鉄板をも簡単に切り裂く!
この技の特徴は、風魔法により、
軌道をコントロールできるところである。
つまり、命中率が高いのだ。
「真空斬り……っつぅええええいっ!!」
ブオォン!!
ギューーーーン……バン!
コンフィの放った真空斬りは、
鮮やかにワイバーンに命中!
ワイバーンは、きりもみしながら落下。
「ギャハッ!」
バサバサッ!……ドスーン!
「やりましたわね! コンフィ団長!」
「まだですわ! 落ちたワイバーンを、
確実に仕留めなさい!
顎と爪に気をつけて!」
「「「「はっ! コンフィ団長!!」」」」
「きぃあー!」
「やぁー!」
「とぉー!」
「てぇーい!」
ズバッ!ドバッ!バキッ!ボコッ!
「「…………(汗)」」
(・・・な、コンフィとリア)
他の団員たちが、落ちたワイバーンを、
よってたかって、袋叩き状態に。
なんとも滑稽に見えるが、これも立派な戦法。
確実に仕留めるには完璧な手段である。
「では、次々といきますわよぉ!
リア! よろしくて?」
「はい! コンフィ団長!!
では、次はわたくしが!!」
「うむ!」
「ぅううう~~~……つええいっ!!」
ズバッ!!
ギュン!……ギィイィイィーー……ン!
フリージアの真空居合切り!
力を溜めるかのように姿勢を低くして、
全身を使うように、抜刀!
ザン!!
「グォワッ!」
サヤに納めていた長剣に、
抜刀と同時に風魔法を込めて振り上げる!
コンフィの真空斬りと同様に、
ウインドカッターの後部に真空の刃が発生し、
厚さ4mmの鉄板をも切り裂く大技である。
このフリージアの真空居合切りも、
風魔法により軌道をコントロールできる。
コンフィと共に修行をして、ここまで使える
ようになったのは、流石は副団長と言うべき
コンフィも褒めてあげたいところ。
シュルルルル……ドシーン!
「やった!」
「なかなか、やりますわね!」
「えへへ ありがとうございますん♡」
「行けぇーー!!」
(分隊長ピエディが叫ぶ!)
「「「「わぁあああああーー!!」」」」
ズバッ!ドバッ!グサッ!グチャ!ドチャ!
「「……………………(汗)」」
(また・・・な、コンフィとリア)
何度見ても、滑稽だが確実であるこの戦法。
コンフィとフリージアがワイバーンを落とし、
後方の団員たちが、よってたかって、
落ちたワイバーンを袋叩き!
面白みは無いかも知れないが、
初の実戦でワイバーン相手に、
ここまで戦えるのだから、
褒めてあげても良いと言うものだ。
ところが、一体のワイバーンが、死角から
一人の団員目掛けて急降下!
ガシッ!
「きゃああっ!!」
「「「「?!」」」」
「あっ! コンフィ団長ルティーがっ!!」
「なっ?! しまったっ!!」
ワイバーンは、団員の中で一番小柄な
ファルティーの肩を鷲掴みにし、
そのまま空へ上昇!
おそらく高い場所から落とすつもりだろう。
ピエディが、ワイバーンに連れさられそうな
ルティーの足を掴むが………
「コワアッ!!」
ガリッ!………
「ぎゃああ~痛ぁい!………」
「はっ?!………」
パッ………(思わず手を離すピエディ)
「ばかっ! なぜ放すっ?!」
「はっ………はぁあぁ………(焦)」
「いけない! 完全にパニックになってる!」
ピエディは、ルティーを助けようと
ルティーの足を掴まえるが、ワイバーンは、
重くなった得物を離すまいと、
掴む足に力を入れる!
すると、ルティーの肩にワイバーンの爪が、
深く突き刺さる!
ピエディは、ルティーの悲鳴を聞いて、
思わず手を離してしまったのだ。
「いやっ! いやだっ! ごめんさない!!」
「ぎゃあぁあぁあぁーー!! 助けてぇー!」
「離しなさい!! このっ!!」
バサバサッ!
「ゴワアッ!!」
バツン!!(クチバシで攻撃するワイバーン)
「きゃあ!!」
バサバサバサバサッ!(上昇するワイバーン)
「ああっ! 行っちゃう!!」
「ダメ! 間に合わない!!」
誰もが、絶望的な最後を予想した!
ワイバーンは、ルティーを掴んだまんま、
手の届かないほどに高く上昇してしまった!
だが、コンフィは諦めない!
「わたくしの大切な部下にぃ……」
フォッ………(大剣を振りかぶるコンフィ)
「「「「コンフィ団長!!」」」」
「何すんのよコノヤロォーーー!!」
ブォン!!(大剣をを振り下ろすコンフィ)
キィーーーーン!………
コンフィの放った真空の切っ先が、
ワイバーンの翼に命中!!
ザンッ!!
「ゴワアッ!!」
「きゃあっ!!」
「皆っ! 受け止めてぇ!!」
「「「「わぁあーーー!!」」」」
バタバタバタバタッ!
ズシャッ!
コンフィの掛け声を合図に、
皆で寄ってたかって、落ちてくるルティーを、
うまくキャッチ!
ワイバーンは、離れた場所に墜落!
そこへ、他の団員たちが袋叩きに!
「きっさまぁー!」
「このこのこのぉ!!」
「ばかばかばかばかっ!!」
「よくもよくもよくもよくもぉ!!」
ぐちゃ!どちゃ!ばきっ!ぐちゃ!ぼこっ!
袋叩きワイバーン、一体を完全討伐。
「ふぅ………間に合ったようですわね」
「流石ですわぁ! アンお姉様ん♡
あっ! いえ、コンフィ団長!」
(慌てて言い直して敬礼のリア)
「それより、ルティーをメーべの所へ、
運んであげないと………」
「「「「わたくしたちが、運びます!」」」」
「!………そう? なら、お願いするわ」
「「「「はい!」」」」
パタパタパタパタッ………
「待って!」
「「「「?!………」」」」
「どうしたの? ルティー」
「コンフィ団長 申し訳ありません………」
「いえ、わたくしこそ、ごめんなさいね?
わたくし、自惚れていたのかもしれませんわ」
「いえ……いいえ! そんな事は……グスン!」
「もういいですから、今は体を休めて、
傷を癒しなさいね?」
「はい……ありがとうございます…すんすん」
「では、行きなさい」
「「「「はっ!」」」」
パタパタパタパタッ………
なんとかなった………
コンフィの正直な感想だった。
初めは、ワイバーン戦には自信があったが、
実戦が初めての仲間たちを連れていることを、
忘れてしまっていた自分に怒りを覚えた。
『何が女騎士団団長ですか!………情けない』
コンフィは、右手拳を硬く握りしめて、
下唇を噛みながら、自分に対しての
不甲斐なさに、もっと心を引き締めなければ
と、更に精進すると意気込むのだった。
「はぁ………なんとかなりましたわね?」
「そうですわね………初めての実戦なのです
負傷者は出ましたが、全員無事に初陣を
終えることができたことを誇りましょう」
「はい………(震)」
(手足が震えているリア)
「!………」
(そんなリアを見て、
ホッと笑みを浮かべるコンフィ)
ただ、なかには嘔吐する者や、
ガタガタ震える者もいたが……
これは、仕方がないと言うもの。
初の実戦だ。 そう、これがアザミ女騎士団の、
初の実戦なのである。
皆、擦り傷だらけの、砂だらけになり、
とても貴族令嬢には見えない身なりである。
なのに皆励まし合い、よくやってくれた。
そんな戦法でも、確実にワイバーンの数を
減らしていき、そして受け持つ範囲の
ワイバーンを討伐しきった。
そして、拠点となるメーべの居る救護班テント
の場所にまで戻ってきた。
そんな時、ピオニー女騎士団の応援に来ていた
後方部隊に負傷者が多数との報告を受けた!
次々と、衛生班の救護隊たちによって、
救護班テントへ重傷者が運ばれてくる!
「メーべ! お願いっ!!」
「任せてなのー!」
「任せてなのなのー!」
タッタッタッ!
パタパタパタッ……
コンフィが、負傷者への救護へと向かった後、
ピオニー女騎士団の魔術師セリュウが、
駆けつけて来た!
タッタッタッタタッ!
「応援に来たぞ! 大丈夫か?!」
「貴女、ビオラと一緒に居た……」
「え? ああ、そうだが……なんだ?」
「いえ……」
「……?」
コンフィは、驚いた!
セリュウは、元々救護班の回復専門の、
男性魔術師だったはず……。
なのに、ピオニー女騎士団の軽装アーマーを
装備し、騎士として戦い、そして回復係にも
手を回すとは、なかなかできることではない。
なにせ今まで、ビオラと共に最前線で戦って
きたはずなのに、まだ回復魔法が使えるほどの
魔力が残っているのか。
欲しい!
それは、コンフィの素直な気持ちだった。
アザミ女騎士団には、メーべが居るのだが、
今まで研究ばかりで、戦闘は無理だし、
回復にも魔力が高すぎて、回復魔法の発動中に
傷の修復率が早すぎて激痛が走るらしい。
直接の回復魔法の処置には向かないので、
その場で回復薬を精製しながらの回復法だった。
もし、セリュウほどの回復魔法の使い手が、
アザミ女騎士団にも居たなら……
いやいや、ダメダメ!
他人の物を欲しがるなんて子供みたいなこと、
考えても仕方がないこと。
そんな事をもんもんと考えながらセリュウを
見ていると、ある事に気づいた。
セリュウが、負傷者の怪我に回復魔法を
かけながらも、キョロキョロと、元いた戦場
ばかりを気にしている様子に。
そうか! 元いた戦場には、ビオラがまだ
一人で戦っている?!
「貴女! ビオラはどうしましたの?!」
「あん?! ビオラは……いや団長は……
いや! 今は、負傷者の回復が先だ!」
「何を言ってますの?!
ここにはメーべが居るのだから、
はやくビオラの応援に向かうべきでは?!」
「わかってる!!」
「!!……」
「これは、ビオラの……
ビオラ団長の、命令なんだ!」
「!…………」
「チッ! はやく! もっとはやく!!」
シュワワワワワ~~~……
「………………」
よく見ると、セリュウの目には涙が……。
「チキショウ! チッキショウ!!
もっと早く! 早くアイツのところへ!
ちっっっきしょおおおーーー!!
うおおおおおおおおーーー!!」
「!!……………………」
セリュウは、もう号泣しながら、
何人いるかわからない負傷者に、
回復魔法をかけ続ける。
見ていられなかった……。
口では、負傷者を先にとは言ってはいたが、
本心ではビオラが心配でならないのだろう。
その気持ちは、痛いほどにわかる。
コンフィも、男のドゥークの頃。
ビオラが男だったグラムレスで、セリュウも
男の救護班だった頃からの仲だ。
3人とも、互いに男だったことも知っているし、
3人とも、互いにライバルとして認めていた。
だが、自分だけは歳がかなり上であり、
一人取り残された感があった事。
羨ましかった……。
コンフィはストローム騎士団の副団長だった。
上を目指すも、ストロームとの力の差が歴然。
下には下で、若い者たちがどんどん育つ。
板挟みだった……。
自分の居場所を守るのが精一杯だった。
騎士団立ち上げ時では、ストロームとも
酒を飲み合う仲だったが、副団長の頃では、
そんな仲の友と呼べる者などいなかった。
寂しかった……。
でも今では、フリージアたちがいる。
ちょっと他所には無い慕われ方だったが、
自分の居場所だと、今はハッキリ言える。
頑張らなきゃ……。
「よし! 我らアザミ女騎士団は、
これからピオニー女騎士団の、
ビオラ団長の援護に向かう!」
「「「「はっ!!」」」」
「メーべは、引き続き救護を!」
「はいなのー!」
「なのなのー!」
「うむ! コンフィ隊ーーー前えっ!!」
「「「「はっ!!」」」」
コンフィたち騎士団は、
ビオラの応援へと向かう。
ところが……
ダダダダダダダダッ!!
「?!……」
ギュン!……ダダダダ……
「「「「?!……」」」」
「な、なにあれ?!」
「セリュウ……」
セリュウが、負傷者の回復が終わったのか、
自動車みたいな猛スピードで、
コンフィたちを追い越して行った!
••✼•約•5分後••✼••
・⋯━☞ビオラの居場所☜━⋯・
コンフィたちがビオラの居る持ち場に近づき、
倒れたビオラに向かって、セリュウが、
上から見下ろし怒鳴り散らしている?
言い争いをしているのがわかった。
「ばっきゃろお!!
お前が死ぬかもしれないと思って、
心配したんだぞ!」
「そうは言ってもだな?
放っては置けないだろ!
って、なに泣いてんだよ!」
「うっせえ! うっせえ! 泣いてねぇ!
すんすん……ぐずずっ」
「…………」
セリュウは、固く拳を握り締め、
プルプル震えながら涙を堪える。
だが、とうとう大粒の涙をポロポロと
流しながら泣きだしてしまった。
そんなセリュウは、
もはや、本気で友達を心配する、
女の子そのものだった。
一瞬、そんなセリュウを見て、
ポカーンとするビオラだったが、
引き付けを起こしながらヒクヒク泣く
セリュウを見ると、思わずもらい泣き。
「ひっく! えぐっ……ううっ……」
「!……だ、だってよお……だってよお!
俺は団長だから! 団長だからさあ!
すんすん……えうふっ」
「それは分かってるさ!
でもさあ! でもさあーー!!
ええ~~~ん!」
「うっせえー泣くなー!
ぶっ殺すぞぉ~~~!
うわぁあぁあぁあぁ~~~?」
「「「(^^)…………」」」
と、セリュウの大活躍もあり、
重傷者も軽傷で収まり、
ワイバーン討伐は大成功を収めた。
そこへ、コンフィたち、
アザミ女騎士団がようやく到着。
「あら、泣いてらっしゃるわ
ねえ、コンフィ団長?」
「ふっ…どうやら間に合ったようですわね」
「そうですわね……」
ビオラとセリュウは、
寝転がって抱きしめ合いながら号泣!
「うえあおあぁあぁあぁ~~~ん!」
「ひぃえぇえぇあぁあぁ~~~ん!」
「あらあらまあまあ!
お子ちゃまが何を泣いているの。
もしかして、ママとはぐれたのかしら?」
(一部始終見ていたコンフィ)
「う、うっせぇ! すんすん……(泣)」
「へあっ……あうっ……すんすん……(泣)」
「……まったく、ほんっと!
ミニマムSistersと呼ばれるに、
相応しいお二人ですわね!
泣き方も、息ぴったりですわ!」
「「ミニマム言うなっ!!」」
「ほぉら! ぴったり!」
(わざと笑って言うコンフィ)
「「うっせぇ! ぶっ殺すぞ!」」
「ふん! もう心配は無さそうですわね!
こんな泣き虫小娘たちを相手にするのも
時間の無駄ですわ! では、行きますわよ!」
『ほっ……もう、心配はなさそうですわね』
「「「「はっ!!」」」」
ザッザッザッザッ……
コンフィたちは、戦場を後にした。
・⋯━☞アザミ女騎士団施設☜━⋯・
「はい! 皆さん、お疲れ様でした!
初めての実戦なのに、ご立派でしたわよ!」
「「「「いえ~~~い!」」」」
ワイワイ!キャピキャピ!
「頑張ったなのー!」
「なのー!」
「ふふふ お疲れさ……ん?」
ポン!
「はきゃ?!」
「「「「えっ?!……」」」」
「な……なんで?」
なんと!
ワイバーン討伐も終わり、無事に全員が
騎士団施設に戻って来れたのが、
ホッとしたせいなのか、コンフィは……
「どうして元に戻ってますのぉ~~~?!
元に戻ってますのぉ~~~?!
てますのぉ~~~?!
ますのぉ~
のぉ~」(やっばりこだま)
「いえ、元に戻ったのではなくって、また、
子供になったのですわ アンお姉様ん♡
でも、またチビコンフィちゃんに
会えるなんて、なんと幸せなことでしょう♡」
(いきなり抱き上げ抱きしめ!)
「それは、言わないでぇえぇえぇ~~~!!」
(お子ちゃま抱っこされながら、
ムンクの叫びのチビコンフィ)
コンフィは、やっぱりチビコンフィだった。
第50話、ここまでお読みいただきありがとうございます!
ついにアザミ女騎士団が実戦へ!
しかもいきなりワイバーン戦というハードモードでした。
戦闘だけでなく、
コンフィ・ビオラ・セリュウの関係や想いも
描いてみました。
そして最後は――はい、いつものです(笑)
次回もお楽しみになのー!




