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女装剤(ある女騎士の事情)  作者: 嬉々ゆう


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第48話 (コンフィの章)魔女の研究室と女装剤の真実

第48話です!


ついに登場、魔女ヘレンシアの研究室。

そして明かされる「女装剤」の正体――


まさかの事実と、まさかの期間に、

コンフィ団長、大ピンチ(?)ですわ!


今回は設定開示回ですが、

いつも通り騒がしいので安心してお楽しみくださいませ!



  ・⋯━☞救護班施設☜━⋯・


 ・⋯━☞ヘレンシアの研究室☜━⋯・


 ここは、救護班施設内の、魔女ヘレンシアが

 住み込みで女装剤の研究をしている部屋。

 つまり、「魔女の研究所」ってわけだ。



「……で? 何のようなのぉ?」


「わたくしを見て、どう思いますか?

 何か言うことはありませんか?」


「はぁん? なんなのおチビちゃん

 なんであんたが一番偉そうに……って、

 ちょっと待って? あんた……」


「…………」


「「「「………………」」」」


「ふぅ~ん なるほど! ふふん

 そ~ゆ~ことね!」


「そういうことねって、貴女ねぇ!」


「待ってリア!

 やっぱり、お気づきになられたのですね?」


「そりゃあまあ、分かるわよ!

 あんた、私の改良した女装剤を飲んだのね?」


「「「「やっぱり!!」」」」


「…………(怒)」



 ここは、流石は魔女と言っておこう。

 どうやら、コンフィが自分の手のかけた薬に

 よって小さくなった者だと理解したようだ。


 さて、問題はそこじゃない。

 この体、元に戻れるのか?

 と、言うことである。



「それで、私の体は、

 元にもどれるのでしょうね?」


「戻るわよ? たぶん……」


「「「「たぶん?!」」」」


「たぶんでは、困りますわぁ!

 せめて、戻れるまでの時間や、

 また、その方法などを教えてくださいませ!」


「ふぅん……で? 何番を飲んだの?」


「「「「……え?」」」」


「何番……とは?」



 なにそれ、知らない!

 だいいち、何番ってなに?

 番号でも入れてあったといいますの?


 もう、いきなり困惑させられるチビコンフィ。



「それ、どういう意味ですの?!

 わたくしたちは、あなたが作った薬を、

 ポーションだと思って飲んだのですのよ?

 何番なんて聞かれても、わかりませんわ!」


「あら、じゃあ貴女たちは、大層ラカのことを

 信頼しているって訳ねぇ?

 へんっ! 大したものだわ」


「あのねぇ!!……」

 (フリージアがヘレンシアに

   掴みかかろうとする)


「待ちなさい! リア!!」


「!!……はい」


「いったい、どういう事ですの?

 わたくしたちに、分かるように、

 お話くださいませんか?」


「……ふぅん 面倒だけど、まあいいわ

 私にも責任があるわけだしね」


「当たり前じゃないですか! だいたい……」


「リア!」


「!!……はぁい 申し訳ありません……(汗)」


「では、お話をお聞きしましょうか?」


「はぁ……いいわよ」



 ヘレンシアは、自分が今この救護班で、

 女装剤の研究をしていることを話した。


 女装剤とは、元々大魔女ラカが精製した

 「呪の魔法薬」で、ラカには婚約者がいて

 その彼が浮気をしていると勘違いして、

 その彼に飲ませるはずだったものと言う。


 では、どのような魔法薬だったのか?


 彼は、ある日から

 ラカのもとへ戻らなくなったと言う。

 ラカは彼の浮気を疑い、ついて行った。

 そこで見たものとは……

 彼が他の女性、しかも人族の女性と会って

 いたところを見てしまったと。


 そこでラカは、自分以外の女性に対して、

 性的に興奮したら女性に変身するという、

 呪の魔法薬を、精製したのとのこと。



「やっぱり、ラカ殿の仕業ですか!」


「ちょっと、話は最後まで聞かなさいよ!」


「!……はい」



 しかし彼は、「魔女喰らい」と呼ばれる、

 魔女にだけ罹患するとされる、「不治の病」に

 罹り、もしラカに感染してはと、ラカのもとを

 黙って去ったというのが、真相らしい。


 しかしその後、「呪の魔法薬」は、騎士団へ

 卸すポーションと誤って混ざりこむという

 事故がおき、騎士団へ拡散されてしまった…

 とのことだった。


 その後、「男を女に変身させる呪の魔法薬」

 と世に知られ、「女装剤」と呼ばれることと

 なったのだそうだ。



「ううむ……なるほど

 だから、”女装剤”と呼ばれることに……」


「では、ラカ殿が作った女装剤が、

 まだ残っていた……と?」


「いや、そうじゃないのよ!

 私が今研究しているのは、女装剤の複製品

 みたいなものね!」


「「「「複製品?!」」」」


「そう! とは言え、全部私自身が複製した

 ものなんだけどね?」


「複製なんて、できるのですか?!」


「できるわよ! レシピなんて知らなくても、

 私ほどの超すごい魔女になればね!

 まあ、簡単! 簡単! あははははっ!」


「「「「……(汗)」」」」


「って、言っても、甘い実と虹のキノコ、

 そして魔力を大量に使う、

 ”複製儀式魔法”を使うから、本当なら簡単

 なんて言い難いことなのかも知れないけどね」


「ふぅん……」


「虹のキノコー! 欲しいなのー!」


「しぃー! 静かにするのなのプチメーベ!」


「ふん~~~なの~~~」


「……その妖精、普通じゃないわね?」


「「「「ええっ?!」」」」


「あなた、プチメーベちゃんが見えますの?」


「はぁん? 見えるに決まってるでしょう?

 わたしは魔女よ! 妖精が見えない魔女がいる

 なんて聞いたことがないわ」


「「「「?!……(焦)」」」」



 なんと!

 やはり、魔女には妖精が見えるものらしい。

 だとするならば、リーファー教官は魔女?


 いやいや、今はそんな事は後回しだ。



「それより、わたくしは元に戻れますの?

 番号って、なんなんですの?」


「はいはい 順序もって話してあげるから!」


「「「「!……」」」」


「私はねぇ、自分が改良した女装剤には、

 それぞれ番号を振ってあるのよ

 番号によって、効果を決めてあるから、

 使用した時に、ちゃんと利いているかの

 チェックも兼ねて分かるようにね?」


「「「「ふんふん」」」」


「だから、あんたが飲んだ女装剤は、

 たぶん、”4番”だと思うわね?」


「「「「4番?」」」」


「それは、どんな効果なのですの?!」


「落ち着きなさいよぉ~

 ちゃんと話してあげるからさぁ?」


「んぐぬ……」


「戻れるわよ! 1ヶ月ほどでね!」


「「「「1ヶ月?」」」」


「1ヶ月も?! そんなぁ!!」


「そう! 0番は1時間で、1番は1週間ね!

 そして2番は2週間、3番は3週間なのね!

 あんたの飲んだのは、4番!

 4番は、1ヶ月間の効果があるってわけ!

 だって、アザミ女騎士団には、

 0番と4番しか混ぜてないんだもの」


「っはぁ~~~?!」


「「「「わあ~~~♡」」」」

 パチパチパチパチパチッ!


「は?! え?! なんですの?!

 ちょっと貴女たち! どうして拍手なんか?」


「「「「あっ!!……(汗)」」」」

 (どうも喜んでるとしか見えない女騎士団員)


「うんぬんぬん~~~(怒)」


「あはははははっ! おっかしな人たちね?」



 ∑( ̄□ ̄Ⅲ)がーん!!……


 1ヶ月も、この姿で過ごせと?!

 マジですか? 本気ですか? 正気ですか?

 こんな体では、騎士団長としての威厳が……


 なんてチビコンフィの心配を他所に、

 なぜか嬉しそうな女騎士団員たち。


 しかし、わざと女装剤の改良版を、

 アザミ女騎士団の卸すポーションに混ぜたと、

 ハッキリ言いましたわよ、このアホ魔女!!



「何を笑っておられるの?!

 どうしてくれるのですか!!

 これでは、騎士団長としての威厳が、

 保たれませんわ!!

 責任は感じておられないのですか?!」


「ああ~もぉ~ギャーギャーうるさいね?


 これも、効果を確かめるために必要なのよ!

 ちゃんと、この国の王様にも許可を取ってあるし、文句を言われる筋合いは無いわよ!」


「なにそれ?! どう言うことですの!!」


「だぁかぁらぁ~~~

 問題ない範囲でなら、女騎士団に使用しても

 構わないって、王様も判断したってこと!」


「「「「はあ~~~?!」」」」



 なんーーじゃそりゃあーーー!!

 あのアッポケ王様! 泣かすぞー!

 女騎士団を、その程度のものとしてしか、

 見ていないってことなのですかぁ?!

 体が小さくなれば、戦えなくなる!

 それなのに、それでも構わないと?!

 あのクソバカポンコツ国王めえ!

 なんでも受け入れる優しい王様とは聞くが、

 限度ってものがあるでしょうにぃ!!

 

 ところが……



「ああ、でも!

 あんた、かなり強いでしょう?」

 (チビコンフィを指差して言うヘレンシア)


「はえ? わたくし……ですか?」


「うん! 相当なものね?

 魔法騎士にだってなれるんでしょ?」


「「「「魔法騎士?!」」」」


「女騎士の中では、一番強いんじゃないの?」


「「「「ええええええ~~~?!」」」」


「ええええーーー?! マジっすか?!」

 (もう、淑女意識が吹っ飛んだチビコンフィ)



 確かに!

 そう言えば、チビコンフィになっても、

 大剣を平気で背負っていた!

 引きずってはいたけど……

 今までと変わらず、振り回してもいた!


 そうなのだ。

 チビコンフィは、見た目保育園児だが、

 パワーは変わっていないようだった。

 

 実は、この現象はこの世界の理だ。

 ここは、魔法の異世界である。

 地球の常識や既成概念や固定概念や、

 物理的法則なんて完全に無視!


 なので、チビコンフィになっても、

 大剣を平気で振り回せたのだ。


 おおおー!と、思いきや、

 思いがけない人物が登場したのだ。



「まっ! やっぱりここに居たか!」


「「「「リーファー教官?!」」」」


「え? ど、どうして???

 どうして、リーファー教官が救護班に?

 もしかしてぇ~~~……暇?」


「ま! なんだなんだぁ~~ぁ”あ”ん?

 このチビコロめっ! ま、私がここに来ちゃあ

 ダメだって言うのかぁ~~~ぁ”あ”ん?」

 (チビコンフィの顎を人差し指と親指で

  カニのハサミのように挟む!)


「あいだだだだだだだだっ!!

 リーファーひょおはん! いだいれすぅ!」

 (もう、涙ちょちょ切れチビコンフィ)


「「「「~~~(汗)」」」」

 (リーファー教官には、

  流石に縮こまるアザミ女騎士団員)



 どうやらリーファー教官には、

 チビコンフィたちの行動は、

 完全に把握されているようだ。

 

 リーファー教官も、本当は王族だ。

 やはり、影の諜報員がいるのだろうか?


 この後、魔女ヘレンシアとリーファー教官とで

 女装剤(改)について、話し合っていた。

 その内容から、どうやらヘレンシアの

 女装剤改造計画には、リーファー教官も、

 一枚噛んでいるようだ。

 王様の実のお姉ちゃんだ。

 発言権は、王妃様同等にあるのだろう。

 逆らってはいけない人の一人だ。

 王様や王子、そして母なんかよりも怖い……

 この人を怒らせるくらいなら、

 国を追放される方がマシだ。

 


「なるほど……ならば、わたくしは、

 このチビコンフィになっても、

 女騎士団長としては何も問題ない……と?」


「そうなんじゃなぁ~い?」


「んまぁ! すばら…」


「「「「チビコンフィ?!」」」」


「はあい?」


「アンお姉様ん♡ ああいえ、コンフィ団長!

 その、”チビコンフィ”って呼び方、

 とってもお似合いですわぁ!」


「ま、わはははははっ!

 チビコンフィか、ま、そりゃあいいわな!」


「面白いんじゃない? 似合ってわよ? ぷっ」


「(๑ºдº)………」


「「「「とってもお似合いですわぁ!」」」」


「そこ? わたくしの強さではなく、呼び方?

 あんたらの視点は、そこ?!」


「「「「ワイワイキャピキャピ♪」」」」


「(๑ºдº)………………(呆)」



 もう、どうにでもなれ……

 わたくしは、どうやら1ヶ月は、

 このまんまらしい。


 

「……って、1ヶ月も、

 このまんまですってぇ~~~?!

  まんまですってぇ~~~?!

   ですってぇ~~~?!

     ってぇ~?!

       ぇ~?」(お約束のこだま)



 これは、まさかとは思うのですが、

 腐魔女ヘレンシアと、鬼教官リーファーが、

 わたくしを、困らせて楽しんでる?

 ……のでは、ないのでしょうか?



「私の出番がないなのー!」

 「ないなのー!」

 

「あら……あなた、いたの?」


「ぷっちぃ~~~ん!(怒)」

 「ぷちぃん~~~」

 キィイィイィーーーー……ン……


 プチメーベが粘魔力に……


「「「「やめなさぁ~~~い!!」」」」

 

 ドタバタドタバタッ!


「ふぁむうっ!……んんんん~~~(汗)」

 「やめるから、ママを離すなのー!」



 女騎士団員たちに、あっという間に、

 簀巻きにされるメーべだった……



「賑やかなたちね?」


「ま、退屈はしないわな?」


「みたいね?」

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!


女装剤の由来、いかがでしたでしょうか?

ちょっとシリアスな過去を持ちながらも、

現在はだいぶカオスなことになっております。


そして確定した「1ヶ月」……

チビコンフィ生活は、まだまだ続きます!


次回からはいよいよ(?)

チビ団長の本領発揮かもしれません……!

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