第47話 (コンフィの章)チビ団長と変人魔女
今回は、チビコンフィの続きです。
ポーションの原因を突き止めるため、
コンフィたちは大魔女ラカのもとへ。
しかし、そこで判明したのは、
予想外の人物の存在でした。
果たして、コンフィを幼女化させた
魔女ヘレンシアとは、いったいどんな人物なのか……?
・⋯━☞アザミ女騎士団施設☜━⋯・
・⋯━☞訓練場☜━⋯・
「「「「ワイワイキャーキャー!」」」」
「おーしーずーかーにぃ~~~!!」
「「「「ザワッ……」」」」
「……ふぅ。まずは、状況を把握しましょう!」
「状況と申しましても、アンお姉様ん♡?
アリビオ……でしたっけ?
あの方が持って来たポーションが、
原因なのは間違い御座いませんわ!」
「うむ そうですわねぇ~~~」
「私、悪いなの?」
「ママ、悪いなの?」
(めちゃくちゃ責任感じてる
メーべとプチメーベ)
「いえいえ! メーべは悪くはありませんわ!
貴女はただ、我が騎士団に卸された、
ポーションを、気遣ってわたくしに
飲ませてくれた。それだけですわ!
とにかく! わたくし、これから救護班へ
事情を聞きに行ってまいりますわ!」
「あっ! わたくしも御一緒しますわ!」
「「「「わたくしも!!」」」」
「待ってくださいませ!
こんなに大勢で、ゾロゾロと行く訳には……」
(本当は、皆連れていきたい、
皆大好きコンフィ)
「ですが、アンお姉様ん♡?
……ぶふっ……クスクスッ……(笑)」
「……リア? 何がおかしいのですか?」
「い、いえ、申し訳ありません(汗)
小さくなられたアンお姉様ん♡が、
と、とてもお可愛らしくて……つい♡(笑)」
「「「「クスクスクスクス……(笑)」」」」
「お子ちゃま萌女神令嬢アン様、
すんごく可愛いなの~~~!」
「可愛いなの~~~」
「…………まあ、なんでもいいですわ
とにかくわたくし、この姿のまんまでは、
アザミ女騎士団団長として、
威厳が保てませんわ!」
(本当は、可愛いと言われて、
めちゃくちゃ嬉しいコンフィ)
「あ、あの!……」
「ん? なんですの? ナデル」
「は、はい!……」
ナデル・ニーヤ・ローパ。
彼女は、ローパ・アパレル店経営の娘。
日頃、コンフィの普段着を作るのが夢だと
言っていた男爵令嬢だ。
「わたくし、お子ちゃ……ごほん!
小さくなられたアンお姉様のために、
ピッタリなおドレスを作って差し上げたいと
思いまして、ど……どうでしょうか?」
「でも、今そんな事を言っている場合では……」
「ふぅん……それもそうですわねぇ?」
「「「「ええっ?!」」」」
まさかの、コンフィの意外な反応。
絶対に拒否られて叱られると思ったのに、
なんと、物欲しげな反応?
コンフィには、騎士としてのドレスアーマー
以外には興味など無いと思われていたのに。
「え?……よろしい……のですか?」
「ええ! とっても興味がありますわぁ!」
「「「「わぁ! きゃぁ~~~♪」」」」
「ちょおーっと! お待ちになって!」
「「「「ザワッ!……」」」」
「今は、どうしてアンお姉様ん♡が、
このようなお可愛らしい……いえ、
小さな体になってしまわれたのか、
その原因を突き止めなければなりません!
…………ですよね? アンお姉様ん♡?」
(こういう時こそ、副団長として
威厳を保とうとする目ざといフリージア)
「え、ええ、そうでしたわねぇ……しゅん」
「えっ?!………………(汗)」
フリージアは、夢でも見ているのか?
とさえ、思った。
今までのコンフィだったなら、ドレスになど
興味があるような素振りは見せなかった。
『でも、それはそれで、いいん♡』
と、思ったフリージアだった。
しかし、小さくなった体に、
背中に背負う大剣との対比がミスマッチで、
余計に、「ミニマム感」が醸し出される。
ただ、複雑なのは……
『聖母のように愛でてくれるアンお姉様ん♡と、
今の思わず抱きしめてしまいたくなるような
小さく可愛い幼女のアンお姉様ん♡もまた、
ギャップ差があり捨てがたいですわぁん♡』
と、思う半面……
『このまま……いやいやダメダメ!
わたくしには、愛でてくれるアンお姉様んが
居なくなるのは、死に等しい』
(それほど?!)
もんもんとするなか、顎に手をやり、
考え込んでいると、そんなフリージアを
心配してか、首を傾げて見上げる
チビコンフィがあまりにも可愛くて……
「リア、大丈夫ぅ?」
(コテン!と首を傾げるチビコンフィ)
「!!……♡♡♡♡♡」(出たぁー♡5つ!)
ズッキューーーーーーーーン!!
「ひゃあああ~~~ん! アンお姉様ぁん♡!
小さくなられても、こんなにお可愛く
なられて、わたしく我慢ができませんわぁ!」
(思わずチビコンフィを抱き上げ、
頬擦りをするフリージア)
「あぃっ…だぃだぃだぃだぃっ!!
リア! そんなに強く頬擦りしなさったら、
痛いですわっ! ちょ、ちょっとぉ?!
皮がめくれちゃうぅうぅうぅ~~~(汗)」
「なにしてるですなのー!
私にも貸すなのー!!」
「貸すなのー!」
(フリージアからコンフィを
奪い取ろうとするメーべ)
「きゃあ!! 痛い痛いっ!! うげっ!」
『そこ、首! メーべ首引っ張んないで!』
「あ、ちょっとぉ! なにをしますのぉ?!
その手を、お放しなさいなっ!!」
「ぁあだだだだだだっ! 痛いですって!」
「わ~た~し~に~もぉ~~~
ほ~ずり~さ~せ~てぇ~な~の~~~!」
「頬擦りさせてなのー!」
「いだぃいだぃいだぃいだぃいぃ~~~!
体がちぎれちゃいますわぁ~~~(汗)」
『わたくしは、お人形ではありませぇん!』
「「「「ずるいずるい~~~!!」」」」
ワイワイキャッキャッドヤドヤ!
何をやってんだか……(汗)
ああ、コンフィよ……
お前の言う騎士としての威厳はどこに?
••✼••2時間後••✼••
・⋯━☞大魔女ラカの家☜━⋯・
2時間後、コンフィたちは、
大魔女ラカの家の前にいた。
コン!コン!コン!コン!
「魔女殿! 魔女殿ー!
魔女ラカ殿は、ご在宅でしょうかー?」
《はいはい! お待ちになって……》
カチャカチャ……カチン!
ガチャ……キィ~~~……
「あら! ずいぶんと大所帯で……
貴女たちは、どちらの方?」
「わたくしは……」
コンフィが自己紹介をしようとすると……
「「「「我らは、アザミ女騎士団!」」」」
「きゃ!……アザミ?」
「はい! そしてこちらのお方が、
我が女騎士団団長の、
アンビジョーネ・コンフィ・バリヤージュ
でございます!」
「…………(汗)」
(先に全部言われて口パクパクなチビコンフィ)
「はあ……うん?」
ラカは、そう言われて下を見ると……
「まあ! まあまあまあまあ!
なんて、小っちゃな女騎士様だこと!
お姉さんたちを、真似してるのかしら?
将来は、女騎士になりたいの?」
「んなっ?! わ、わたくしはっ……」
「何を仰いますか魔女殿!
先程もお話しましたように、
このお方こそ! アザミ女騎士団団長の
アンビジョーネ・コンフィ・バリヤージュ
様で、ございますのよ!」
「…………(汗)」
(また、口パクなコンフィ)
「あれま! これは、いったい?
ううう~~~ん……?」
(腰を下ろして、チビコンフィと
同じ目線になるラカ)
「な……なんですの?」
「ふむ! これは、”呪の魔法薬”の反応!
……ですわね!」
「「「「やっぱり!!」」」」
流石は大魔女と呼ばれるだけの事はある。
少し見ただけで、コンフィがミニマム化した
原因を言い当てたのだ。
しかし……
「何を他人事のような事を、仰いますの?!」
「はぁい?」
「魔女殿! 貴女の作ったポーションのせいで
コンフィ団長は、このようなお可愛らしい
……げふん! このようなお姿に……」
「お待ちになって!
この薬の反応、私の精製した薬では
ないと思われますけども?」
「「「「ええっ?!」」」」
っはぁーーー?! どゆことー!!
『騎士団へポーションを卸しているのは、
大魔女ラカ、貴女でしょうが!』
と、誰もが思った。
続けてラカは話す。
「その反応(魔力)からしますとぉ……
うん! やっぱりですわね!
この反応は、魔法薬研究家の魔女、
ヘレンシアのものですわね!
ココ最近、この街へ来たばかりの!」
「「「「ヘレンシア……?」」」」
ラカが言う、
「魔法薬研究家の魔女ヘレンシア」
とは、最近マイーヤへやって来たばかりの、
他所から来た魔女のようである。
その後のラカからの話では、
「女装剤」の噂をききつけ研究家魂に火がつき
様々な効果の女装剤を精製しては、
ほとんどタダみたいな値で売りさばいている
らしいとのこと。
金儲けには興味がなく、研究のためなら、
寝ずに没頭するような、変な魔女だという。
そういうラカも、十二分に変だが……
「……と、言う訳なのよぉ~~~」
「はぁ……なんとも迷惑な魔女ですね?」
「ほんっっっとよねぇ~~~困った娘!」
「「「「………………(汗)」」」」
(そう言う貴女もね?)
「?……なんです? その目は……」
(↑女装剤を精製した張本人)
「そ、そう……なのですね?
で、そのヘレンシアという魔女殿は、
今はどちらにいらっしゃるのかしら?」
「はいはい! 可愛いわねぇ~~~♡」
(チビコンフィの頭をナデナデのラカ)
「「「「………………(汗)」」」」
「あの……わたくしの話、聞いてますぅ?」
『ちょっ! こう見えてもわたくしは、
もうすぐ49歳になるんですけど!
貴女は幾つなのでしょうかぁ~~~!?』
「ううん! 聞いてるわよぉ~~~
ほんっと、可愛いわねぇ~~~♡
私の年齢は、300とちょっとよ?」
「?!……さんびゃく……(焦)」
『この魔女、心の声を聞いてやがるますわよ!』
「可愛いわねぇ~~~♡」
(まだ、チビコンフィの頭を撫で続けるラカ)
「あの……もしもし?」
『ぜんっぜん聞いてねぇーですわこの魔女!』
「「「「ダメだこりゃ……(汗)」」」」
(ハモった)
何はともわれ、ラカが変なポーションを
作った犯人ではないのは、わかった。
それより、その、ヘレンシアという名の
魔女はいったいどこに?
「あの、ラカ殿! ヘレンシアという名の
魔女殿は、いったいどこに?」
「あ、ヘレンちゃん?
あの娘なら、救護班の一角を借りて
女装剤の呪を解く研究をしているわよ?」
「「「「救護班?!」」」」
「あらら……これなら先に、
救護班へ行くべきでしたわね?
アンお姉様ん♡」
「そ、そうですわねぇ……(汗)
って、わたくしのことは、コン……」
「んふふふ♡ 可愛い♡」
(まだチビコンフィの頭をナデナデのラカ)
「「「「………………♡」」」」
(なぜか、やめさせない女騎士団員)
「でゅわ! 救護班へ行くのー!」
「行くのー!」
「はっ! そうですわね!
アンお姉様ん♡! 救護班へ急ぎましょう!」
「あ、はい そうですわね
ラカ殿、どうもお邪魔しました!
これにて、失礼いたしますわ!」
(ペコリと、カーテシーのチビコンフィ)
「「「「失礼いたしますわ」」」」
(並んでカーテシーの女騎士団員)
「バイバイ 魔女さあーんなのー!」
「バイバイなのー!」
「はぁい! 是非また、いらしてね!
あら、妖精?
普通の妖精ではないみたいね?
ふふん……面白いじゃなぁい?」
キィ……パタン!
・⋯━☞大魔女ラカの家の外☜━⋯・
「……あの魔女、
プチメーベが見えてますわよね?」
(珍しく鋭いフリージア)
「あ! そう言えば! やっぱり?」
(気がついていた振りのチビコンフィ)
「ふぅん……でも、なにか意味深な事を
言っていたような……」
腕を組、右手を顎に当てて考え込むコンフィ。
そんな仕草もまた、可愛い♡
「ちょっと、アンお姉様ん♡の大剣、
持ってあげてくれます?」
(チビコンフィの大剣を取るフリージア)
ひょい!
「あっ! ちょっと?!」
「あ、はい! お任せ下さい!」
(嬉しそうにチビコンフィの大剣を持ち、
大剣に頬擦りをするミオ)
「さあ! アンお姉様ん♡!
救護班へ急ぎますわよ!」
(チビコンフィを抱き上げるフリージア)
「はきゃあ! ちょっ……リア?!」
「アザミ女騎士団コンフィ隊、前へっ!」
「「「「はっ!!」」」」
ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…
こうしてコンフィたちは、
救護班へと向かうのだった。
••✼••約30分後••✼••
・⋯━☞救護班☜━⋯・
「あ、アザミ女騎士団のフリージアさん!
今日はどのようなご用件でしょうか?」
「アリビオさんは、いらっしゃいますか?」
「アリビオちゃん……けほっ!
アリビオさんですね! 少々お待ちを」
アリビオって娘、救護班では相当に
可愛がられているようだ。
なにせ、コンフィが見ただけでも、
可愛い!と思わず抱きしめたくなるほどだ。
だが今日は、そんなことのために、
救護班へ来たわけではない。
フリージアは、相変わらずコンフィを
お子ちゃま抱っこで抱えたまんまだ。
どうやら下ろしてくれる気はなさそうだ。
「あ、アザミ女騎士団の皆さん!
今日は、どうしたんですか?」
「あ、今回納品されたポーションは、
魔女ヘレンシアから卸されたとか?」
「ああ、はい そうですが……
ラカ様が忙しくて、ポーション精製には、
時間が取れないとのことで……
あの、それがなにか?」
「この娘を見てくださいませ!」
「!……はぁ、この小さな女の子がなにか?」
「……何か気づきませんか?」
「え?……」
アリビオは、まだ気づかないようだ。
いつものコンフィが居ないこと。
そして、フリージアが抱いている女の子が、
コンフィであることに。
「わたくしが誰か、おわかりになりませんこと?」
「はい?」
コンフィがフリージアにお子ちゃま抱っこ
されたまんまアリビオに話す。
「じぃ~~~」
「……?」
「じぃ~~~~~~」
「…………??」
「じぃ~~~~~~~~~」
「………………???」
「んもぉっ!! まだ気づきませんの?!」
「ぴゃはえっ?! な、なん、なにを?!」
(なぜ怒られてるのか分からないアリビオ)
「わたくしですぅ! コンフィ……
アンビジョーネ・コンフィ・バリヤージュ!」
「…………………………はぁい?」
(鈍感なアリビオ)
「「「「…………(苛)」」」」
(鈍感さにイラつく女騎士団員)
「まだ、わかりませんの?!
わたくしが、アンビジョーネなんですぅ!」
「!………………はぁい?」
(やっぱり鈍感なアリビオ)
「「「「……………………(苛)」」」」
(ムカつくくらいイラつく女騎士団員)
「わたくしの顔を、よぉ~~~く、
見てくださいませ!」
「!!……ああ、はあい……???」
(有り得ないくらい鈍感なアリビオ)
「「「「(Ⅲ ̄” ̄) ̄” ̄) ̄” ̄) ̄” ̄)……(苛)」」」」
(いい加減に頭に来る女騎士団員)
「ムキィーーーーーーー!!
わたくしが、アンビジョーネですってばぁ!」
「わっ! ビックリしたぁ!
なん、なんなのこの子?」
「”この子”?! ”この子ぉお”?!
むっきゃああああーーーーーっ!!」
(ジタバタ暴れるチビコンフィ)
「ああっ! アンお姉様ん♡!
じゃなくって、コンフィ団長!
暴れたら危ないですわよ?!」
「…………………………???」
『コイツは、正真正銘の「ど」が付く、
鈍感な、そう! ど鈍感娘なのですわ!
うぅん! ど、ひとつでは足りませんわ!
どど鈍感! どどど鈍感なのですわぁ!!
まあ、いいですわ!(落ち着け!)
とにかく、魔女ヘレンシアに、
会わせてもらう事が先決ですわぁ!』
コンフィは、もうどどど鈍感娘になんかに
構ってられないので、話の矛先を変える。
しかし、ぷんぷん怒るコンフィも可愛い♡
「んんん……もう、いいですわぁ。
とにかく、魔女ヘレンシアさんに、
会わせてもらえるかしら?」
「あ、はい! では、こちらへ」
コンフィたちは、アリビオの案内され、
救護班の施設内を、ぞろぞろと歩く。
それは、異様な光景だった。
・⋯━☞施設内通路☜━⋯・
先頭に、アリビオ。
次に、チビコンフィを、
お子ちゃま抱っこするフリージア。
その後に、女騎士団員が余所見をせず、
そして乱れることなく、ぞろぞろと歩く。
普通なら、流石は騎士団!ってなるところだが
異様なのは、チビコンフィをお子ちゃま抱っこ
して歩くフリージアの存在だろう。
後ろを見ると、女騎士団の行進だ!
と、なるところなのに、先頭には、
子供をあやしながら歩く若き母親か?
……みたいな光景だから。
前と後ろのあまりにも違いすぎるギャップ。
コンフィたちに視線が集まる理由としては、
まさに充分すぎた。
「あれ、ピオニー女騎士団?」
「違うわよ! もうひとつあったわよね?
ほら、アザミだったっけ?」
「ああ、アザミ女騎士団!
ってあれ? でも、あの厳格で気が強く
目つきの怖い団長の姿がないわよねぇ?」
「しっ! 聞こえるわよ!
もし、そんな事を言ってたなんてバレだら、
どんな目に遭うか……(汗)」
「やっばぁい! それー!」
「………………(汗)」
『わたくしを、なんだと思ってるのかしら?』
しっかり、聞こえていたコンフィだった。
・⋯━☞ヘレンシアの研究室☜━⋯・
そして、ヘレンシアが魔法薬の研究を
行っているとされる部屋に到着した。
そこは魔法薬の使用期限切れの廃棄処分前の
材料などの仮置き倉庫だった場所。
コンフィは、それを知っていたので、
心の中で、「なるほど!」と思った。
なにせ、廃棄処分前のものの仮置き場だ。
とにかく、臭いが強烈だった。
そして、今も……
コンコンコン!
「魔女ヘレンシアさん! 居ますかー」
《居るに決まってるでしょ~~~
用がある時以外は部屋から出ない
約束なんだからさぁ~~~》
「「「「はあい?!」」」」
「…………(汗)」
『なんですのその約束……(汗)』
「入りますよ?」
《どぉ~~~ぞぉ~~~ご勝手にぃ~~~》
カチャ!……ガラガラガラガラ……
(横へ引いて開く扉)
「あら、随分とヘンテコリンなお客さんね?」
んもぉわあぁあぁあぁ~~~……
「「「「(Ⅲ ̄” ̄) ̄” ̄) ̄” ̄) ̄” ̄)!!…(臭)」」」」
ドアが開いた瞬間に、
なんとも表現し難い臭いが……
「?!……ああ~またヘレンシアさんってば、
そんな、はしたない格好をしてもぉ!
ほらほら! 少しは片付けてくださいよ!
もぉ! 昨日よりも散らかってません?」
「別にいいじゃなぁ~~~い!
ここには、女しか居ないんだからさぁ~~」
「まったくもぉ……って言うか、あの~
一応、僕は元、男だったんだけどぉ?」
「でも、今は女でしょお!」
「そうなんだけどぉー!
はぁ~~これじゃあ、
どっちが元、男だったのか……」
「んだってぇーーーぁ”あ”ん”?!」
「ひっ……(汗)」
「また、このナイスなバディーに、
抱きしめられたいのぉーー?!」
「ごっ……ごめんなさい……(焦)
もう、勘弁してくださいっ……(汗)」
「チッ!……ったくぅ」
ボリボリボリ……
「「「「……………………(呆)」」」」
(ポカーンのコンフィたち)
低いテーブルの前にあぐらをかき、
お尻と頭を同時にかきながら喋る、
魔女ヘレンシアらしき女性。
髪はカピカピのボッサボサになり、
パンツとタンクトップだけの、
ラフとはまた違うズボラな格好。
これが魔女?!
研究に没頭しすぎて、生活が崩壊した
ぐうたら研究者の間違いでは?
と、誰もが思った。
んむをわぁあぁあぁあぁ~~~
(また強烈な悪臭ぅ~~~)
「「「「うわぁ~~~……(汗)」」」」
しかし、大丈夫なのか?と心配になる。
こんな所で長時間も居たら病気になりそう。
「ありゃあ……これはまた……
なんと表現すれば……酷いですわね(汗)」
「ぁあん? 何よそのチビっ子!
言い難いことをハッキリ言う娘ね?」
「あはは……
ほれわ、ひふれいひまひらわ…(汗)」
(これは失礼しまいたわ…と、
鼻をつまみながら言うチビコンフィ)
「……ふん!」
「「「「!………………(怒)」」」」
魔女ヘレンシア。
この、初見だけで、魔女ヘレンシアとは、
どんな人物なのかを、理解した気がした。
様々な薬草などの混じった臭いに、
何かの肉が腐ったような腐敗臭に、
何日もお風呂に入っていないような、
垢臭い臭いが、ガツン!と鼻を刺激する。
この人が本当に、
魔女ヘレンシアなのだろうか?




