表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女装剤(ある女騎士の事情)  作者: 嬉々ゆう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/80

第46話 (コンフィの章)お子ちゃまアン様、誕生ですわ!

大型休暇前日。

ついにコンフィの 「アザミ女騎士団」が本格始動します。

女だからといって 騎士になれないとは誰が決めたのか。

コンフィ団長の想いと共に、 女騎士団が動き出します。

……が。

最後にまさかの大事件が。

ポーションを飲んだコンフィに とんでもない変化が起こります。



  ••✼••大型休暇前日••✼••


 ・⋯━☞女騎士学部寮☜━⋯・


 明日から、大型長期休暇ということで、

 コンフィたちは、ウキウキしていた。



「ふんふん~~~♪」


「アンお姉様ん? 今日はご機嫌ですわね!」


「うふふ そうですわねぇ~~

 明日から大型休暇!

 本格的に、アザミ女騎士団長として、

 活動ができるので、楽しみですわぁ!」


「私、お休み中は、

 ツンデレ萌女神令嬢アン様に、

 ついて行っても構わないですなの?」

 「ですなの?」

 

「「「「!?……」」」」


「え? でも、わたしくは実家に帰るのは、

 休暇の最後の1週間だけですわよ?

 それまでは、アザミ女騎士団の施設で、

 騎士として活動する予定ですのよ?」


「構わないなのー!」

 「なのー!」


「そうですか? では、ベルドランデ家にも

 その旨をご連絡しませんとね!」


「はぁい! なのーー!」

 「はぁいなのー!」



 メーべは、休暇中はコンフィと行動を共に

 するつもりのようだ。

 これも、シェンブリィ王子の権限(職権乱用)

 にて、許可は既に得ている。

 コンフィの実母のバリヤージュ侯爵夫人にも、

 許可は得ている……と言うよりも、

 王妃と、リーファー教官(王姉殿下)から圧力…

 げふん!……お声がかかったとかで、

 ま、許可をせざるを得ないと言うべきか。


 しかし、そんなコンフィとメーべの話を

 聞いていて、なぜだか凹んでいるのは、

 そう。フリージアと、あと、

 アン様をお慕い申し上げ隊の18人!


 ほぼ男爵家令嬢と、子爵家令嬢の、

 合わせて14人と、平民子女4人であった。

 つまりは、下級貴族の娘さんたちと、

 平民の娘さんたちなので、

 特に下級貴族令嬢たちは、このままでは、

 他所の貴族との政略結婚が待っているわけだ。


 こうなると、まず相手は選べない。


 しかし、この學園で女騎士学部を卒業すれば、

 自ずと「アザミ女騎士団」へ正式に入団でき、

 下級貴族とはいえ、「騎士爵」の地位を、

 叙爵されるわけで、独立した貴族となれる。

 また、うまくいけば、

 独立した貴族として認められ、

 しかも、女騎士団として功績を得られたなら、

 「男爵」へと陞爵されるので、相手側から

 お見合いの依頼が来るという訳だ。


 そうなれば、相手を選べるという訳だ。

 それは、平民とて同じこと。

 なので、ここは是非とも、コンフィと共に、

 女騎士として、少しでも腕を磨かないと、

 また、正式にアザミ女騎士団として

 認められなければ、話は進まない。


 つまり……



「あ、うん……ふぅん…………」


「!…………?」


「「「「……………………」」」」


「あら、どうしましたか? みなさん」


「あの、アンお姉様?

 わたくしも、女騎士団として、アンお姉様の

 騎士団施設へ、ついて行っても、

 構わないでしょうか?」


「「「「うんうん!……」」」」



 フリージアを始め、アン様をお慕い申し上げ隊

 全員が、コンフィと共に、休暇中は、

 アザミ女騎士団の施設で過ごしたいようだ。

 皆、断られる覚悟で、ビクビクしながら、

 コンフィに懇願する。



「お願いします! アンお姉様っ!!

 どうか、わたくしも一緒に、

 アザミ女騎士団施設へ連れて行って

 くださいませんか?!」


「「「「お願いします! アンお姉様!!」」」」


「え?……………………」


「「「「…………………………」」」」

 (ドキドキドキドキ……)


「もしかして、我が騎士団施設へ

 来ないおつもりだったのですか?

 わたくしは、全員無理やりにでも、

 連れて行くつもりだったのですが……」


「はあっ!! ありがとうございます!

 アンお姉様ぁん♡」


「「「「ありがとうございます!

 アンお姉様ぁん♡」」」」


「うんうん! 素晴らしいですわぁ!

 一糸乱れぬ、この統制の取れたお姿勢!

 これこそが、騎士団のあるべきお姿!」



 おほほほほ!

 悪役令嬢復活ですわあ!

 って、違うって! 団長だってば!


 ではここで、わたくしの女騎士団団員の

 ご紹介を致しますわぁ!



 アザミ女騎士団団員


 ①フリージア・ツェニー・ライナー

   (憧れ   尊い  並ぶ)

 ライナー伯爵家次女。

 コンフィのライバル女騎士学部生。

 コンフィが好きだけどムカつく?

 いつの間にか「アンお姉様♡」命に。

「アン様をお慕い申し上げ隊」の

 序列一位のリーダー的存在。

 アザミ女騎士団副団長。


 ②ピエディ・ミネラ・マギカ

   (石  鉱石 マジック)

 父親が魔石鉱山発見の功績により、

 男爵に叙爵される。

 マギカ家の次女。

 魔石に詳しい。そのせいか総魔力が高い。


 ③アモーニー・ドルチェ・ブルワリー

   (葡萄   甘い   酒造)

 葡萄ワイン酒造で有名なブルワニー男爵領。

 ブルワリー家次女。

 あまりお酒は好きじゃない。


 ④アルティジャーノ・パー二ー・プレザー

   (職人      パン  抱え)

 王宮御用達パン工房長。

 プレザー領地領主男爵。

 プレザー家三女。

 パン大好き娘。


 ⑤ミオ・フィー・モンタニヤ

  (鉱山 娘   山)

 モンタニヤ鉱山の鉄鉱石で栄えた。

 モンタニヤ領地領主男爵。

 モンタニヤ家4女。

 鉄の臭いが苦手。


 ⑥キリヤ・サーキ・ジェネラリー

   (革  鞄   生成)

 王宮御用達革製品生成。

 ジェネラリー領地領主 男爵。

 ジェネラリー男爵家三女。

 唯一マジックバッグを持つ。


 ⑦リーズ・オリオ・オリーバ

 (サラサラ 油 オリーブ)

 オリーブオイル生成により叙爵。

 オリーブ領地領主 男爵。

 オリーブ男爵家次女。

 隣の領地のボンボンに言い寄られ、

 逃げるように女騎士学部に入学。


 ⑧セーラ・マリー・パラサー

   (塩  潮   海)

 パラサー塩生成により叙爵。

 パラサー領地領主 男爵。

 パラサー男爵家三女。

 海育ちなのに泳げない。


 ⑨アルテッサ・パラボー・ポッティーリ

   (細工   生成   ガラス)

 王宮御用達ガラス細工工房。

 ポッティーリ領地領主 男爵。

 ポッティーリ男爵家次女。

 父親が磨いたガラス球を、今でも

 ダイヤモンドだと信じている。


 ⑩ファルティー・リスモ・ガータングラター

   (紙     手紙    製紙)

 王宮御用達製紙工房。

 ガータングラター領地領主 男爵。

 ガータングラター男爵家三女。

 製紙業の娘なのに、紙が植物から

 作られる事が信じられない。


 ⑪ペネピフィオ・マオ・アルカボイ

   (清酒   酔う   酒)

 王宮御用達清酒酒房。

 アルカボイ領地領主 男爵。

 実はめちゃ酒豪。


 ⑫ホーリエ・バウワー・ボンボレー

   (畑   農家   綿)

 王宮御用達綿花農家。

 ボンボレー領地領主 男爵。

 ボンボレー家次女。

 綿は毛糸になると信じてる。


 ⑭ドーラ・ペッパー・ スパニオス

   (辛い 胡椒   希少)

 王宮御用達胡椒農家。

 スパニオス領地領主 子爵。

 スパニオス家4女。

 コンフィの食事に故障を

 入れたがる癖がある。


 ⑮農家の娘 フロール

       (花)

 農家の娘次女。

 花とコンフィの匂いが好き。


 ⑯商家の娘 ジャスネン

       (商)

 商家の娘次女。

 メーベの「コンフィ・フィギュア」を、

 ヒット商品にする計画を企む。


 ⑰ナデル・ニーヤ・ローパ

  (針   縫う  服)

 ローパ・アパレル店経営。

 アパレル店経営家4女。

 コンフィの普段着を作るのが夢。


 ⑱陶器生成工房経営店の娘セラミカ

            (陶器)

 陶器生成工房経営者の次女。

 コンフィのカメオを作りたい。


 お貴族様14人と、平民様4人である。

 こんな大所帯で、ゾロゾロと歩く姿は、

 それはそれは異様だった。



 ・⋯━☞アザミ女騎士団施設☜━⋯・


「はぁい! ここが、

 我がアザミ女騎士団施設ですわ!」


「「「「わあ~~~!!」」」」


「はいはい! 皆様!

 とりあえずは、お荷物を各自部屋に、

 置いて来てくださいな!」


「「「「はぁ~~~い!」」」」


「ふぅ……クスクスクス♪」



 皆、これから厳しい訓練が待ち構えている

 というのに、まるで遠足気分のようだ。

 はてさて、コンフィの訓練に耐え、

 どれだけが残るかな?

 

 荷物を部屋に置き、訓練場へと集まる。



 ・⋯━☞訓練場☜━⋯・


「はい、皆様。

 お覚悟はよろしくて?」


「「「「はい! アンお姉様!」」」」


「はい! ブッブゥー!」


「「「「?!……」」」」


「アザミ女騎士団としては、わたくしのことは、

 ”コンフィ団長”と呼ぶように言いましたよね」


「「「「!……はい! コンフィ団長!」」」」


「素晴らしいですわぁ~~~!

 やっと! やっと、ここまで来れました!」


「「「「……ザワザワ」」」」


「一応、王宮での騎士団としての企画では、

 騎士団として認められるのは、

 最低10人以上とされていますわ」


「「「「……ザワザワ」」」」


「つまり、今現時点ではアザミ女騎士団として

 名乗る事ができる……という訳ですが、

 ただ、人数が揃ったからと言って、

 それで女騎士として、やっていける……

 とは言えません!」


「「「「!……ザワザワ」」」」


「これから、わたくしが話すことは、

 世間では、間違っている事かもしれません。

 否定される事かもしれません。

 ですが、これはわたくしの信じる事柄です」


「「「「……ザワザワ」」」」


「ハッキリ言います!

 わたくしたちは、女です!」


「「「「!!……」」」」


「社会一般的に申しまして、

 特に貴族としての女性は、

 淑女として教育を受け、

 そして嫁ぎ、母として子を産み、

 子孫を残すことだけを我が役目として

 心得よ!とよく言われてきました!」


「「「「…………」」」」


「ですが、それも貴族の女としての、

 ひとつの生き方でしょう!

 わたくしは、否定はいたしません!

 ですが!……」


「「「「!!……」」」」


「わたくしは、女だからと言って、

 殿方に下に見られるのは嫌です!

 だからと言って、認めて欲しい……

 などとも言いません!

 ただ、わたくしは、わたくしの信じる道を

 歩みたい! だから!

 わたくしは今、ここに立っています!」


「「「「!!……ザワザワ」」」」


「わたくしの信じる道を、共に歩みたいと

 お思いの方、わたくしについてきてほしい!

 そして共に、民を、主君を、国を、

 守ろうではありませんか!」


「「「「わあ~~~!!」」」」


 パチパチパチパチパチ!


「わたくしは、正直言いまして、

 言葉選びが得意ではありませんが……

 わたくしの気持ち、皆様に、

 お伝わりになりましたでしょうか?」


「素敵ですわ! アンお姉様ん!」


「リア? わたくしのことは……」


「はっ! 申し訳ありません!

 コンフィ団長!」


「クスッ……はい よろしい!

 では、ここで、わたくしの目指す、

 女騎士としての心得を、皆様に、

 お伝えしたいと思います……」


「「「「……ザワザワ」」」」


「我らは、アザミ女騎士団!

 目指すは我が国一の女騎士団!」


「「「「?!……ザワザワ」」」」


「……それだけです!

 傲慢かもしれません。

 独りよがりかも、しれません。

 これはあくまでも、わたくしの夢です!

 どうせ目指すなら、国一の女騎士団を、

 目指したい! ただ、それだけです!

 ……よろしくて?」


「「「「わぁ~~~!!」」」」


 パチパチパチパチパチッ!


「コンフィ団長! 一緒に、国一の女騎士団を

 目指しましょう! この、わたくし

 フリージアは弱小ではありますが、

 国一の女騎士団を目指します!

 コンフィ団長と共に!」


「「「「コンフィ団長と共に!」」」」


「素晴らしいですわぁ~~~!」


 

 こうして、いよいよアザミ女騎士団が、

 本格的に活動開始となった。



「あの……私のこと、忘れてるなの?」

 「忘れてるなの~~~?」



 と、言うメーべとプチメーベではあったが、

 コンフィの横に、堂々と立っていたのだった。


 メーべ、あんた大物になるわよぉ?


 そゆな事をしていると、

 「アザミ女騎士団が戻って来た」

 という報せを聞いた救護班から、

 大魔女ラカが精製した、「ポーション50本」

 が、納品される予定だった。



「こんにちは~! 救護班の者です~

 ポーションの納品に来ました~~」


「あ、はいはいはい! あぁ、アリビオさん!

 お久しぶりでしたわね!

 ちょっと、待ってくださいねぇ~」


「………………(汗)」


「!……どうかしましたか?」


「ああ、いえ……(汗)」


「……?」



 コンフィがまだ、アザミ女騎士団を

 立ち上げたばかりの頃、

 一度会っているはずの、この人。

 救護班の少女、

 アリビオ・クーラ・ポーターという。

 元は救護班の少年で、まだ新入りだったが、

 ビオラやセリュウと同様に、

 女装剤の被害者である。

 彼女は回復魔導師としては優秀で、

 広範囲回復魔法まで使えるほどの実力者だ。


 本来ならば、現場に出て活躍するはずだった。

 でも女装剤で女の子に変身してしまって、

 可愛くなっちゃったもんだから、

 救護班の施設の女性先輩救護班たちに

 気にいられてしまい、ほとんど、

 外に出してもらえなくなる。

 やはり、女性は強し!である。

 唯一外にでられるのは、こうしてポーションの

 納品くらいとなっていた。


 彼女は、コンフィが学園へ入学する以前からの

 付き合いで、以前のコンフィを知っていた。

 そう。以前のコンフィとは、

 「厳格で自分にも他人にも厳しい人」

 という認識だった。


 なのに、今、出てきて対応してくれている

 コンフィは、以前とはまるで別人?

 と、思わず疑うほどに変わっていた。



「あの、なにか?」

 (ニッコリ微笑み首を傾げるコンフィ)


「……はぁ~~~(照)」

『なんて綺麗な……まるで聖母様?』


「……もしもし?」


「はあっ! い、いえ! ごめんなさい!

 こ、これ、ぽ、ぽぽぽぽぽぽっ……

 ポーション50本、卸しに来ました! はい!」


「クスッ はぁい! ご苦労さま」


「い、いえ…………(照)」

 (真っ赤な顔して見惚れるアリビオ)


「えっと、2ヶ月弱だから、あともう一度、

 来てくれるのかしら?」


「はい! 是非っ! 必ず! 絶対!」


「!……クスクスクスッ♪

 そう? じゃあ、またお願いしますわね?」


「はい!」

 (敬礼!)


 パタパタパタパタッ……


「ふふふ なんだか、可愛い


「「「「ぶぅ~~~ぶぅ~~~(拗)」」」」


「へっ?! な、なんですか?」


「アンお姉様ん? あのは誰ですか?」


「あ、うん! 救護班のアリビオって

 回復魔導師としてとても優秀なのですわよ?」


「「「「ふぅ~~~ん……(拗)」」」」


「…………(汗)」

『なに? わたくし、何かした?』


「「「「ぶぅ~~~ぶぅ~~~(拗)」」」」


「……(汗)」



 その後、基礎体力をつけるための運動と、

 學園でも行う体操などをした後、

 二人一組となって、木剣で打ち合いをした。



 ••✼••2時間後••✼••


「はぁーい! 休憩しましょー!」


「「「「はぁーーい!」」」」



 コンフィは、フリージアと打ち合いをした。

 だが、久しぶりの施設の訓練場だったせいか、

 気の緩みもあったのだろうか。

 コンフィは、頬に少し擦り傷を負ってしまう。



「アンお姉様ぁっ! 申し訳ありません!」


「あははっ リア、気にしないで?

 わたくしが、悪いのですから」


「いえ、そんな!……(焦)」



 フリージアは、愛するアンお姉様のお顔に

 傷を付けてしまった!と自責の念に苛まれ、

 半泣き状態でアタフタしていた。


 するとそこへ、メーべがポーションを持って、

 二人のもとへ、やった来た。



「ツンデレ萌女神令嬢アン様!

 ポーション持ってきたですなのー!」


「あ、ありがとうメーべ!

 って、あれ? メーべは確か、

 回復魔法もお得意じゃなくって?」


「はい! そーなのですの!

 でも、プチメーベと一緒になってから、

 魔力が強くなりすぎて、直接魔法を使うと

 やり過ぎてしまうですなのー!」

 「なのですなのー!」


「やり過ぎるって……(汗)」


「「「「……ザワザワ」」」」



 回復魔法をやり過ぎるとは……


 別段、どうという事はないのでは?

 回復で元気になりすぎて育ちすぎるとか?

 とは思うものの、メーべが言うと、

 マジヤバな気がしたので、今回は、

 ポーションで、傷を治すことにした。



「じゃあ、いただくわね!」


「はいなのー!」

 「はいなのなのー!」


 ポン!……グビッ…グビッ………

「ぷはぁ! ふぅん……美味しいんだけど、

 なんだかいつものよりも、甘い気がするわね」


「そうですなの?」

 「ですなの?」


「ふぅん……それになんだか……

 体の中に風が吹いているような?」 


「「「「……?」」」」



 そうなのだ。

 コンフィは、ポーションを口にした瞬間に、

 「甘い!」

 と、思った。

 

 普通のポーションなら、確かに甘さもあるが、

 少し「酸っぱ味」があった。

 いわゆる、「栄養ドリンク」の味だ。

 なのに、今しがた飲んだポーション?は、

 桃のような甘さがあった。

 別物? という気がしてならない。

 しかし、コンフィにはこの味に覚えがあった。

 そう。この体になる前にも確か……


 そう、思っていたときだった!



 フワッ……


「「「「あ!……」」」」


「え? なんですのこれ?」


「アンお姉様が、光ってるぅ!!」


「光ってるますなのー!」

 「なのー!」


「メーべ、あなた、アンお姉様に、

 何を飲ませたの?!」


「ええ? さっきの女の子が持ってきて

 ポーションなのですなの?」

 「なのですなの?」



 そして……



 シパァーーーーーーーーッ!


「「「「きゃあ!」」」」


「アンお姉様ぁ!?」


「あーれーなのーー!」

 「なのーー!」


 ………………

 …………

 ……


「「「「えええええええ~~~?!」」」」


「なになに?! なんなんですの?!」


「ツンデレ萌女神令嬢アン様が、

 お子ちゃま萌女神令嬢アン様に、

 なっちゃったのなのですなのーー!!」

 「なのですなのーー!!」


「はぁい?!」



 なんと!

 コンフィは、見た目16歳の悪役令嬢から、

 見た目3~4歳の悪役幼女に変身?!

 不思議と、ドレスアーマーも、

 今の幼女コンフィの体に合ったサイズに!


 これ、絶対にポーションではない!!



「え? ええ? ど、どうして、リアが、

 そんなに背が高くなっていますの?!」


「あ、アンお姉様ぁ………………

 可愛いですわぁ~~~♡♡♡」

 (コンフィを抱き上げるフリージア)


「ひゃあ?! ちょっ、リア?!

 こ、これは、どういう事なのですかー?!」


「お子ちゃま萌女神令嬢アン様なのーー!」

 「お子ちゃまなのーー!」


「「「「お子ちゃまアン様を、

 お慕い申し上げますわぁ~~~♡」」」」


「な……な……な…………

 なんなんですのこれぇ~~~!!

  なんですのこれぇ~~~!!

   ですのこれぇ~~~!!

     これぇ~~~!

      れぇ~!」(こだま)

 


 久しぶりのコンフィのこだまが炸裂!

 今度はコンフィが、大魔女ラカの家に、

 怒鳴り込むことになりそうだ……


ついにアザミ女騎士団が本格始動しました。

コンフィ団長の演説回でもあります。

女騎士としての誇り、 そして自分の道を進む覚悟。

そんな真面目な回……のはずだったのですが。

最後にコンフィが 幼女化してしまいました。

ポーションのはずなのに、 どうしてこうなったのでしょうか?

犯人は……大魔女ラカではないかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ