第41話 (コンフィの章)最強への挑戦
今回は騎士学部の練習試合回です。
男子騎士学部三年生、學園最強と名高い
マイデン・ピエス・スピアーが登場。
シェンブリィ王子でさえも敗れた相手に、
なぜかコンフィが挑戦することに……?
さて、天然女騎士の実力はいかに。
••✼••一週間後••✼••
・⋯━☞闘技場観客席☜━⋯・
今日は、全学部の全授業が休業となり、
騎士学部での練習試合となった。
「「「「ワイワイガヤガヤ」」」」
「ま、あー本日は、ま、あ~~~
ま、男女、騎士学部合同でのー
ま、練習試合ということで~~
ま、武器は各自得意な獲物の~
ま、木剣を使ってでの~~~
ま、試合になるが~~~ま、
まぁ~~~そのぉ~~~
ま、頑張るように! ま、以上!」
「「「「~~~~~~♪」」」」
パチパチパチパチパチパチッ!
「あはは……
まあ、相変わらずの、”ま”が多い
女性教官ですわねぇ~」
「そうですわねぇ~アンお姉様ん♡」
この、女騎士学部の女性教官は、名を、
ヴェティー・メニー・リーファーという。
( 間 多い 教官 )
”間”を利用した戦い方が得意で、
男女関係なく、練習試合でもやりにくい相手
でもあり、あのシェンブリィ王子でさえ、
戦いたくない相手と宣言するほどの実力者だ。
実は、女騎士学部の担任だったりする。
「リーファー教官様!」
「まっ! なにかな、ライナー嬢」
「はい 教官様は、男子の騎士学部3年生とも、
試合をした事がありますのでしょうか?」
「ま、そーだな。
ま、一応騎士学部全生徒の実力を知るため、
ま、相手をしてやった事はあるがー
ま、それがどうかしたか?」
「あ、いえ……
わたくしたち女騎士学部は今年からですので、
1年生しかおりませんわ」
「ま、そーだな!
ま、それがなんだ?」
「あ、はい 少し気になりましたので、
お聞きしますが、3年生の生徒様方と、
この學園最強と言われます、
シェンブリィ王子とでは、どちらが強いと
お思いでしょうか?」
「「「「!!……」」」」
「あれま!……」
『あ、それ、わたくしも知りたいですわ』
「ま、うむ、ま、そーだな?
ま、確かに、シェンブリィ王子も、
強い方だが、ま、やはり、
ま、3年生の中でも、
マイデン・ピエス・スピアーは、
ま、なかなかなものだったぞ?」
「マイデン・ピエス・スピアーさん……ですか」
「!……」
『ほぉ? 一度、お手合わせ願いたいものだな』
(騎士魂に火がつくコンフィ)
マイデン・ピエス・スピアー。
スピアー伯爵家の次男とのこと。
元々スピアー家は、先々代領主の功績にて、
スピアー騎士団長となり伯爵位を敍爵された
騎士家の名門であった。
今現在では、オルデン騎士団長率いる、
「オルデン騎士団」となっている。
とはいえ、スピアー家では代々騎士家を継ぎ、
現在も長男のアストリアが副団長を務める。
マイデンとは、どのような人物なのか。
男子騎士学部の3年生で、去年の練習試合でも
優勝した生徒として名高い。
學園では、3年間もの學園最強の立ち位置を、
マイデンは未だに誰にも譲った事がない。
そう。あのシェンブリィ王子でさえも、
前回、マイデンには勝てなかったのだ。
さて、今回はどうなることやら。
もちろん、コンフィもフリージアも初めて
聞く名前ではあるが、學園では有名らしい。
コンフィたちは今年入学したばかりの1年生。
知らないのも、無理もない。
「アンお姉様ん もし、アンお姉様と、
スピアー先輩とが試合をいたしましたなら、
アンお姉様は、あの殿方に、
お勝ちになられますでしょうか?」
「さあ、どうでしょうねぇ?
ま、自信はありませんが、
ま、一度、お手合せをお願いしたいですわ」
(なぜか、”ま”が付くコンフィ)
「え? 本気ですかアンお姉様ん?
あの、ナルキザ王子……ゴホン!
シェンブリィ王子でさえも勝てなかった、
學園最強とまで言われておりますので、
流石にアンお姉様でも、お相手には
ならないのではないでしょうか?」
(現実的な感想を述べるフリージア)
「もちろん勝てるとは思っておりませんわ?
ですが、わたくしも騎士の端くれ。
”最強”とお聞きしますと、体がうずく……
と、言うものですわぁ! ふふん!」
(腰に手をあて胸を張り鼻息荒いコンフィ)
「かっ……体が……う、うずく?!」
(突然顔を真っ赤にして取り乱すフリージア)
「?!……リア? どうかいたしまして?」
「あ、いっ…いえ! なんでも御座いませんわ」
(嘘。コンフィとのうずく妄想に落ちただけ)
「…………リア?」
「はぃいぃん! なんでもありませんから!」
『はぁん! いけませわ! わたくしったら♡』
「……そうですか?」
『やけに顔が赤いが、調子でも悪いのか?』
誰のせいだと思ってるんだコンフィよ!
相変わらずの、「真性天然少女」である。
フリージアは、顔から耳、首まで
湯気がでそうなほどに真っ赤になって、
頬に手を当て瞳を潤ませ、妄想に感極まり、
体をクネクネさせていた。
コンフィに対して、いったい、
どんな妄想をしたのだろうか?
もう、ほとんど、病気である。
「「「「うおおおおおおーーー!!」」」」
「「!!……」」
《やはり強い! 強いぞスピアー!
今年も最強の名を我がものにするのかー!》
「ほぉ? 面白くなってきましたわぁ!」
「あ、アンお姉様ん♡ そんな…そんな…♡」
(だから、どんな妄想してやがんだ?!)
「……???」
(まったく人たらしの自覚のないコンフィ)
練習試合では、予想通りの結果だった。
男子騎士学部では、シェンブリィ王子は、
為す術なくスピアー騎士生徒に敗退。
シェンブリィ王子なら、いいところまで
試合模様を持っていくものだと考えたが、
やはり予想はハズレなかった。
・⋯━☞闘技場☜━⋯・
カランカラン!……
スピアー先輩の槍により、
シェンブリィ王子の木剣が転がる……
「つっ……完敗だな」
「シェンブリィ王子、花を持たせて頂き、
ありがとうございます。」
「ふっ……なにを謙遜しているんだね?
過分な謙遜は嫌味にしか取られないものだよ」
「はっ! これは、失礼いたしました(汗)」
「あははっ 別に責めている訳じゃないよ
でも、流石だったよ! 負けました!」
「いえ……勿体ないお言葉にございます王子」
二人は、ガッチリと硬い握手をした。
「「「「おおおおおおおおーーーー!!」」」」
「素晴らしいですわぁ~~~!」
パチパチパチパチッ!
「うん! 素晴らしいですわ アンお姉様ん♡」
(これこれ 誰の何を見て言ってる?)
コンフィは、もう大興奮!!
シェンブリィ王子とスピアー先輩が、
闘技場で握手をしたあと、
肩を抱き合った二人を見て素直に感動!
二人の称え合う姿に無邪気にはしゃぐ。
だが、フリージアは、無邪気に拍手をして、
はちきれんばかりにポヨンポヨン揺れる、
コンフィの豊満な胸を凝視して欲情する。
この二人、普段は分かち合っている様だが、
実際のところ、万物物事に対しての見方が
まったく違うのだが、
本人たちは知らぬが仏のようである。
《はい! さてー皆さん!》
「「「「!!……ザワザワ」」」」
《ここでまた、興味深い提案がされました!》
「「「「おおっ!……ザワザワザワザワ」」」」
・⋯━☞闘技場観客席☜━⋯・
「提案? なんでしょう?」
「んふふ♡ ポヨンポヨンですわぁ♡」
「ん?……リア?
闘技場は、反対方向ですわよ?」
「んふふふふ♡……アンお姉様ん♡」
(なぜかコンフィと向かい合うフリージア)
「……???」
実は、このとき。
コンフィからは、闘志たる熱気が溢れていた。
その熱気には、コンフィの甘い香りに
フェロモンのような効果が乗り、フリージアを
完全に虜にしてしまっていたのだった。
コンフィ、おそるべし!
《実は、女騎士学部のリーファー教官からの
提案で、あのバリヤージュ嬢が、
スピアー騎士生徒と対戦!
と、することとなりましたー!》
「うええええ~~~なんですってぇ?!」
『うそー! きいてねーーですわぁ!!』
余計なことをするリーファー教官である。
これも、フリージアの質問がフラグに
なったのだろうか?
「?!……なんですってぇ~~~?!」
(流石に正気に戻ったフリージア)
「「「「うおおおおおおおーーー!!」」」」
「うそっ! やだやだやだっ!
こんなに持ち上げられたら………………
やるしか、ないじゃない? ふふん♪」
「……アンお姉様ん?」
どうやら、コンフィはやる気満々のようだ。
さて、どうなることやら……
ここまで読んでくださりありがとうございます!
今回は學園最強と言われるスピアー先輩の登場回でした。
そして、なぜかコンフィが対戦する流れに……。
天然騎士コンフィは、果たしてどこまで戦えるのか。
次回はいよいよ対決です。
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