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第九十七話 特訓二日目 ダンジョン特訓 後 (1)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


白夜side



 そして白夜は夜空達やラファエル達に頭を冷やしてくると言っておいて自分用の特訓ダンジョンの中に居た。

 白夜が今ったているのはダンジョンの二階層であった。そこは第一階層の洞窟とは違い、空にはまぶしい太陽が存在し、さらに下にはどこまで続くかもわからない程果てしない砂漠が広がっていた。

 その真ん中に立っている白夜は空を見上げながらやる気がそがれたように腕をだらりと下げながら、嫌そうに上に浮かんでいる太陽を睨んでいた。


「無駄に眩しい、まぁこれでも普通の人間と比べればましなんだろうけどな~一応俺、太陽神らしいからな。でも、気温はどうにかなっても眩しさはどうにもならないとは思わなかった…」


 白夜はそう言うと、目を手で隠しながら太陽を睨みつけた。

 すると太陽は急激に光を失い、熱を発するだけの白い球体へと代わってしまったのだった。

 それを見て白夜は、驚いたように目を見開いていた。しかしすぐに冷静になったようで、ゆっくりと話し出した。


「いやぁ~これは…ちょっとビックリ、でもたぶんこれが太陽神としての能力って言う事か…う~ん、要するにこのよくわからん現象は俺の能力の暴発って事か…なんか恥ずかしいなぁ。まぁ、気にしても仕方ないか……よし!とりあえず行きますか、どう是ここで考えていても仕方ないしな!」


 白夜は元気よくそう言うと歩き出そうとして何かを思い出したように止まり話し出した。


「あぁ⁉そうだった、探索をする前に太陽を元に戻さないと特訓にならないじゃん、はぁしかし元に戻すとは言ったけど…どうしたらいいだろうか?う~ん…とりあえず戻れっ!って念じればどうにかなるかな?」


 白夜が冗談のつもりでそう言うと、予想に反して太陽は徐々に光だしほんの数秒で元通りに光り出した。

 それを確認した白夜は少しの間呆然としていたが、すぐに正気に戻ると気の抜けたように話し出した。


「おぉぉ、こんな適当でいいんだ…神って思いのほか楽なんだなぁ…?いや違うな、少し思っただけで発動しちゃうからなぁ下手なこと考えられないからそこまで楽ではないか、う~ん…まぁそれは後でいいかな!うん!それじゃぁ太陽も元に戻った事だし、行きますか!」


 白夜は満足そうに頷いた後にそう言うと、今度こそ元気よく進み出した。

 そして白夜が探索を始めてから三十分程経った時、白夜の目の前に砂が盛り上がりそこから人間の三倍ほどの大きさのサソリが現れた。

 白夜はいきなり足元から現れたそれを事前に察知して後ろに飛んで避けていた。


 そしていきなり現れたサソリを確認すると同時に白夜は鑑定した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 無し


種族 ビックスコーピオン

属性 闇・土


レベル43

HP63400/63400

MP19500/19500


物攻7400

物防12900

魔攻3800

魔防8900

敏捷4700

知力2900


スキル

格闘術5、針術3、聴覚強化7、気配察知4、気配遮断4、闇魔法2、土魔法5、集団強化3


ユニークスキル

無し


固有

毒魔法2、


称号

迷宮神の加護、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 そのステータスを見て白夜は少しめんどくさそうに目を細めた後、周りを見回した。

 何故なら相手のステータスに集団強化とあるのはずなのに目の前に現れたのは一匹だけ、そのため白夜は周りを見回し他にもいないか探していたのだ。

 しかし地中に潜っているようで見える範囲には何処にもいなかった。白夜はそれを確認すると仕方ないと言うように一息つくと目の前のビックスコーピオンの方へと集中した。


 そして完全に向かい合った白夜とビックスコーピオンは、お互いに動く事無く向かい合っていた。

 それから数分経った時ついにしびれを切らし先に動いたのはビックスコーピオンだった。

 ビックスコーピオンは全速で白夜へと近寄り、ハサミを持ち上げて白夜を断ち切ろうと振り払った。

 しかし白夜は特に避けるでもなく、武器を取り出すでもなくただそこに立っていた。ビックスコーピオンはそれを見て諦めたと思ったようでそのまま振り抜いた(・・・・・)。

 そう白夜に当たる事も無く振り抜いてしまったのだった。


 そして白夜は何処にいるのかと言うと、ビックスコーピオンの体の上に載っていた。

 白夜はそこでしゃがみビックスコーピオンの背中に手を当てて一気に力を入れた。


 「すぅ~フッ‼」ドゴン‼


 そんな音と共にビックスコーピオンの甲殻にヒビが入り砕け散った。


 ギシャァァァァァァ⁉


 そして自分の体が砕けてようやく白夜が自分の上に居る事に気が付いたビックスコーピオンはそれどころではなく、尋常じゃない痛みによってのたうち回っていた。

 その時白夜は、攻撃したと同時に飛び退いていたため少し離れた所でその様子を眺めていた。

 白夜がそうやって眺めている間ものたうち回っていたビックスコーピオンは、その三分程して動かなくなった。

 それを見て白夜は少し拍子抜けしたように首をかしげながら話し出した。


「あっれ~?ちょっと力を入れすぎたかな?これでも力を抜いたのにう~ん…難しいな手加減…うん!しかたないから次の奴で試すかな!」


 少しの間さっきの戦いについて反省していた白夜だったが、切り替えたように元気よく振り返るとそれを合図にしたように地中から次々とビックスコーピオンが出て来た。その数は最終的に十五匹になっていた。

 白夜はその出て来たビックスコーピオンの群れを見ながら獰猛な笑みを浮かべながら話し出した。


「おぉ、いっぱい出て来たなぁ!よっしゃ‼いっちょやったるか‼」


 白夜はそう言うと足を一歩前に出した。そして次の瞬間白夜の姿が消えた。

 その事に驚いた様子のビックスコーピオン達はそれぞれが周りを見回そうとした。

 しかしそのタイミングで白夜は群れの真ん中に現れた。

 その事に更に驚いたビックスコーピオン達だったがすぐに立ち直ると白夜に向かって四方八方から毒針で攻撃した。

 そして白夜に毒針が当たる寸前でまた、白夜の姿が消えた。

 白夜が消えたことによってビックスコーピオン達の攻撃は空振り味方同士で撃ち合う事になってしまった。


 その間に白夜はビックスコーピオン達の背後まで移動していた。ビックスコーピオン達もその事に気が付き振り返ろうとした。

 しかしそれはできなかった。何故なら白夜はビックスコーピオン達の攻撃を避けた時にその尻尾を軽く押し軌道を色々な方向に変えて絡ませてからビックスコーピオン達の背後に飛んだのだった。

 そのためビックスコーピオン達は自分達の尻尾が絡まっているためにうまく振り返る事が出来ずにいたのだ。

 そんな隙だらけなのを白夜が見逃すはずが無く攻撃を仕掛けて行った。

 まず最初に白夜はアイテムボックスから太刀を二本取り出し一本ずつ両手に持った。

 白夜は太刀を構えた後すぐにビックスコーピオン達の背後を時計回りに走りだした。さらに時々手が太刀と共にぶれていた。

 そして白夜は元の位置に戻り太刀をアイテムボックスに戻すとつまらなそうに欠伸をした。


 それと同時に白夜の後ろでビックスコーピオン達が真っ二つになって死んでいった。

 しかし白夜はもう興味が無いのか適当にビックスコーピオン達の死骸をアイテムボックスに入れて歩き出しながらつまらなそうに話し出した。


「はぁ~、う~んやっぱり微妙だったなぁ~…やっぱりボスレベルじゃないと楽しめないか?う~ん…まぁ仕方ない!戦いを楽しむのはボス戦まで待つとして、今は探険を楽しむとしますか!」


 白夜は少しつまらなそうにそう言っていたが、最終的には楽しそうに少しスキップ気味に進みだしたのだった。


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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