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第九十四話 特訓二日目 休憩 昼 (前編)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


 そして二階層に入って行った白夜は三十分程探索した後、持ってきていた転移の指輪を使いダンジョンの入り口まで戻って来ていた。戻った白夜はまず最初に他に誰か戻って来ていないかと、辺りを見回した。

 しかしどこにも誰の姿も無いのを確認すると白夜は少し疲れたように一息つきながら、置いてあった武器の入っている木箱の上に座って休み始めた。


 白夜が少し眠そうにユラユラと揺れ始めたちょうどその時、ゲートの方が薄っすらと光り出した。

 それを視界の端に捕らえた白夜は欠伸をしながら立ち上がりゲートの方へと向かって行った。


 そして白夜が向かってきているゲートの所では、ちょうど帰って来た水姫・マモン・ヴラドの三人が見た目的には変化は無いが、見て分かるほど疲れ切った様子でその場に座り込んでいた。

 その様子を少し遠くから見た白夜は、そこまで疲れるようなの創ったかな?と言うように首をかしげながら近寄り話しかけた。


「あぁ~、その…生きてる?」


 白夜が少し遠慮気味にそう聞くと、水姫達はゆっくりと顔を上げた。

 そして疲れすぎて生気にの無い目をしていた水姫達だったが、白夜の顔を見た瞬間水姫がもの凄いスピードで一気に目に生気を取り戻し、次の瞬間には何故か怒ったような表情になり白夜へと怒鳴りだした。


「ちょっと先輩‼なんなんですかあのダンションは⁉どう考えてもおかしいですよね⁉確かに、過酷な環境とは言ってましたけど、なんで…なんで土砂崩れが起きるんですか⁉おかしいですよね?今回は確か~?戦闘の訓練でしたよねぇ~?先輩?それなのに何で、何で!土砂崩れとかの自然災害が起きるんですかねぇ~?ねぇ~先輩?どう思います?」


 水姫は首をかしげなながらゆっくりと白夜へと近づきながらそう言った。

 その様子を後ろから見ていたマモンとヴラドは水姫に何か得体の知れない何かを感じたようで、少し冷や汗を掻きながら少しずつ後ろへと下がって行ったのだった。

 そして白夜はジリジリと近寄ってくる水姫を見てさすがに少し怖く感じたようで思わずと言った様子で一歩後ろへと下がりながらゆっくりと話し出した。


「ま、まぁ少し落ち着けって!一応ちゃんとした理由があるから‼」


 白夜が必死にそう言ううと、それを聞いた水姫は少し疑わしそうに白夜の事を睨みながら話し出した。


「本当でしょうねぇ~先輩?もし嘘だったら夜空と智理さんにも言って私達三人でのせっきょうをうけてもらいますからね?」


 水姫が少し笑みを浮かべながらそう言うと、白夜は恐怖で少し顔を引きつらせながらも何とかゆっくりとと話し始めた。


「あ、あぁ分かったから少し離れろ」


 白夜が水姫の肩を少し押して後ろへと強制的に下げながらそう言った。

 いきなり押された水姫はもの凄く何か言いたそうにしていたが、これ以上言っても時間の無駄と思ったようで大人しく何も言わずに白夜が説明を始めるのをじっと待ち始めた。

 その後ろで水姫を怖がって少し下がっていたマモンとヴラドも白夜の説明を聞きたいらしく、まだ少し怯えたようにしながらもゆっくりと近寄って来た。


 そして白夜は全員が効けるようになったのを確認すると、ゆっくりと説明を始めた。


「え~っとそれじゃぁ説明を始めるけど、まず今回の自然災害が起きたのは別にミスでも何でもない、元々そう言うふうに創っといただけだ。ちなみにお前達以外の所にも似たような仕掛けを施してあるから、お前達の様子を見るとたぶん他の所も似たような感じになってるかもな…っと、まぁそのことは措いといて何でそんな仕掛けを付けたかだけど…まぁ簡単に言えばこの世界は俺達の世界よりも化学力が進んでいない。つまり森の管理や他にも、俺達の世界ではされていてほとんど当たり前になっていた事に対しての備えが何もない状態が普通って言う事なんだよ、つまり土砂崩れや竜巻それに地震それ以外にもいろいろに自分達で対応しなくてはいけない。しかもその対応をしてる間も魔物たちは攻撃の手を緩めてくれることは無い、災害に対応しながら戦ったりもしなくちゃいけない!って言う事で、今回のダンジョンに自然災害が起きる仕掛けをして置いたんだよ、まぁとは言っても一階層なんだけどっとまぁこのことはいいとして、一応今ので説明終わりなんだけど何か質問ある?」


 白夜がそう一気に説明をして最後に一応確認のためにそう聞くと、水姫達は少し考えてから話し出した。


「そうですねぇ~とくには無いですかねぇ今の先輩の説明でだいたいの事は分かりましたので、まぁ今はそれで納得しておきますよ」


「わ、私も、い、今の説明で、だ、大丈夫です…」


「そうですわね?私も今の説明で特に問題ありませんわ」


 水姫達がそう答えると、白夜は安心したように一息ついてから話し出した。


「ふぅ~、さてそれじゃぁ他の奴らが返ってくるまでどうする?さすがに先に飯食うのは気が引けるしなぁ、まぁそれでも俺が指定した時間までに帰ってこなければ無視して昼飯にするけどな!」


 白夜が少しすっきりしたようにそう言うと、それを聞いていた水姫達は少し考えてから話し始めた。


「う~ん、そうですねぇ~とりあえず昼御飯はそれでいいと思いますけど、その前に私達はちょっとお風呂入ってきます。正直さっきから汗でベトベトで気持ち悪かったんですよねぇ~」


「わ、私も、お、お風呂入りたい、です」


「私もさすがに気持ち悪いのでお風呂入りたいですわ」


 水姫達が心底気持ち悪そうに服を引っ張たりしながらそう言うと、白夜は少し気まずそうに視線を逸らしながらゆっくりと話し出した。


「分かった。それじゃぁ風呂行ってこい、どうせここで待っていてもそんなにすぐには来ないだろうしな」


 白夜がそう言うと、水姫達は少し嬉しそうに顔に笑みを浮かべて白夜にお礼を言った。


「マジですか先輩⁉ありがとうございます‼さっすが私の先輩です‼それじゃぁ行ってきます‼」


「あ、あの、ありがとうございます‼」


「私からも、許可してくれてありがとうございます」


 水姫・マモン・ヴラドの三人は白夜にお礼を言うと、すぐに三人で楽しそうに笑みを浮かべながら急ぎ足で風呂絵と向かって行った。

 水姫達が居なくなったのを確認した白夜は少し気が抜けたようにして先ほどと同じように木箱に座りに行こうと振り返った時、また誰かが戻って来たようで白夜の背後が少し光り出した。

 そして光が無くなるとそこにはヘパイストス・閻魔の二人が居た。二人はケガなどはしていなかったが、二人そろって手に持っているハンマー?がボロボロになっていた。

 その二人の様子を見た白夜は特に慌てた様子も無くいつも通りの態度で話しかけた。


「お疲れ様!どうだった、今回のダンジョンでの特訓は?」


 白夜が少し笑顔でそう話しかけると、ヘパイストスと閻魔はゆっくりと話し出した。


「そうですね、おそらくちょうどいいレベルだと思います。ですが、もう少し丈夫な武器を用意して欲しいです、このような武器では我らの力に耐えられずこうなってしまいますので」


「……私も、特にない…ただ、やるなら戦闘じゃなくて…鍛冶仕事やりたい…」


 閻魔とヘパイストスがそう言うと、白夜は少し考えた後ゆっくりと話し出した。


「…そうだな、元々お前はそっち目的で創った訳だしな…うん!わかった、できる限りお前には鍛冶仕事をしてもらうようにしよう!」


 白夜が少し声を大きくしてそう言うと、ヘパイストスは表情にあまり出ていないが目が先ほどとは違い嬉しそうに目を輝かせていた。

 その様子を見た白夜はゆっくりと話し続けた。


「ただし、最低限の戦闘訓練は受けてもらう!これだけは妥協できない、それでもいいか?」


 白夜がそう言うと、ヘパイストスは少し考えた後ゆっくりと話し出した。


「…わかった。鍛冶仕事させてもらえるなら…それでいい…」


 ヘパイストスがそう言うと、白夜は満足そうに頷きながら話し出した。


「よし!それじゃぁお前の話はそれでいいとして、閻魔の方は悪いがヘパイストスに造らせてみたいから丈夫な武器は今のまま…って言うのはさすがに無いから更に丈夫な武器を後で用意しておくから今はそれで我慢してくれ」


 白夜が真面目な表情でそう言うと、閻魔も真面目な表情で答えた。


「分かりました。それで大丈夫です」


 閻魔の返事を聞き白夜は満足そうに頷いた後、ゆっくりと話し出した。


「さて、それじゃぁこの後なんだけどお前らとりあえず風呂入ってこい、先に帰ってきた奴らも入りに行ったしな。それにお前ら少し汗臭いし」


 白夜が少し引き気味にそう言うと、閻魔とヘパイストスは各々自分の臭いを嗅いでっう!と言うように、少し嫌そうな顔をした後二人は白夜にただ静かに頷き、お辞儀をすると駆け足で風呂へと向かって行った。

 その姿を白夜は苦笑いしながら眺めていた。


 そして二人が見えなくなった時、そのタイミングでまた白夜の後ろが光った。

 それに気が付いた白夜は嫌そうにしながら振り返るのだった。


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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