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第九十三話 特訓二日目 ダンジョン特訓 (9)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


白夜side



 そして白夜が探索を始めてから約一時間程経った時、白夜の目の前にはいかにもこの先に何かいます!と言うようなデカイ扉が有った。

 それを見上げながら白夜は少し疲れたように話し出した。


「はぁ~、ようやく着いた。…ランダムにしたのは失敗だったな、どう考えて広さの設定がおかしい…なんでここまで無駄に広いんだよ!まぁ確かに難易度高めに設定したけど、したけどさぁ~まさかそれが広さの方に出て来るとはな…」


 白夜は少し疲れたようにそう言うと、近くにあった岩に座りながらこれからの事を考え始めた。


「さて、どう見てもここが子の階層の最奥なんだけど…これ、どう見てもボス部屋だよな~どうすっかなぁ!はぁ~、このまま帰ってもいいけどそうしたら確実にあいつらに何か言われるだろうしなぁ~、でもしかたないか…よし!それじゃぁもう少し休憩したら挑戦しよう!と言う事で、それまでお休みなさぁい」


 白夜はそう言うと、何時入れたのかアイテムボックスからベットを取り出しその場に置くと、そのまま寝てしまったのだった。


 それから三十分程経つと白夜は、特に目覚ましなどをセットしていた訳ではないにもかかわらず急に起き出したのだった。

 起きた白夜はまだ少し眠そうに目を擦り、欠伸をしながら周りを見回し確認しだした。

 そうすると白夜はすぐに自分がダンジョンの攻略をしている最中だと言う事を思い出したようで、少しまだ目を擦りながらベットから降りて体を解し始めた。


 それから数分程経ち白夜はようやく目が完全に覚めたようで、自分が装備している武器なんかを確認した白夜は、少し気合を入れるようにいつもより声を少し大きくして話し出した。


「よし!準備万端‼さてそれじゃぁ、行くか‼」


 白夜は気合を入れるようにそう言うと、目の前の扉い手を当て少しずつ押し開けて行った。

 扉が開き中に白夜が入るとそこはただ見ただけでも横に一キロメートル、上には少なくとも倍の二キロメートルは確実にあると言う無駄に広い広場のような場所だった。

 そしてそのちょうど中央にダンプカー程の大きさのトカゲのような顔をし、背中に羽を生やした赤いドラゴンがそこにいた。


 それを見た瞬間白夜はまるで子供の用に目をキラキラさせて、興奮したように叫び出した。


「うおぉぉ⁉ドラゴンじゃん!マジで⁉すっげぇー!いやぁ~良い物が見れたわぁ。まじい世界最高‼これを観れただけでも来た価値があるな、うん」


 白夜は一人で納得したように頷いていた。そして白夜はそう言い終わるとワクワクしたような表情で進みだした。

 そして白夜がちょうど扉を完全に無化した瞬間、扉は独りでに閉まり、薄暗かった部屋がまるで外のように光り出した。その光のため部屋の中はまるで昼間のように明るくなっていた。


 それを待っていたかのように赤いドラゴンはゆっくりと羽をはばたかせ、飛び上がった。

 白夜はその様子を見て警戒し腰を落として構えた。そして飛び上がってる今のうちにと、鑑定を使ったのだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 無し


種族 レッドドラゴン

属性 火


レベル82


HP73856000/73856000

MP59238000/59238000


物攻3781000

物防7508000

魔攻5930100

魔防6292000

敏捷361700

知力682900


スキル

爪術8、嗅覚強化3、気配察知7、火魔法9、腕力強化6、鑑定7、隠蔽9


ユニークスキル

無し


固有

ブレス、竜魔法2


称号

迷宮神の加護、一階層守護者

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 その鑑定結果を見て白夜は口元を押さえて体を震わせ出した。

 レッドドラゴンは自分が鑑定されたのに気が付いていたようで、白夜が震えてるのを見て恐怖で震えていると思ったようで、少し嘲るような表情を作っていた。

 しかし実際の白夜の顔をちゃんと確認していればそんな事をしようなどとは思わなかった事だろう、何故なら白夜は今手で隠されている顔には歓喜の表情が浮かんでいたのだから。


 そしてその白夜の表情に気が付かないままレッドドラゴンは天井付近まで上昇し白夜を見下ろしていた。

 しかしそんな余裕は次の瞬間には無くなっていた。何故なら白夜がもう既に後少し届くところまで飛び上がっているのに気が付いたからだった。


『グオ⁉』


 それに気が付いたレッドドラゴンは少しドラゴンにしては情けない声を上げ、驚き固まってしまい一瞬固まってしまった。

 そしてその隙を見逃すほど白夜は優しくはない。白夜は相手が止まったのを見て少し首をかしげていたが、すぐに頭を切り替えてアイテムボックスから槍を二本取り出し相手の正目にめがけて投げた。


 しかし相手も今まで白夜が相手してきた者達とは違いちゃんとした実力者、そのレッドドラゴンはぶつかるギリギリで正気に戻り、目の前に槍の矛先が迫っているのに気が付きすぐに目を閉じた。

 普通なら敵の前で目を閉じるなどもっともやってはいけない愚行。しかしレッドドラゴンはそうしなければ槍で目が潰されてしまうと本能的に理解していた。そのためほぼ反射的に目を閉じてしまったのだった。

 そして槍がドラゴンの目蓋に当たるとガキッン‼と、まるで金属同士がぶつかったような音を鳴り響かせながら槍は弾かれていた。


 その様子を少し離れたところで浮かんで見ていた白夜は少し驚いたように目を見開いていた。しかしすぐに冷静になり、良く観察してみればドラゴンの目蓋には深くはないがしっかりと傷がついていた。

 その傷を見た白夜は満足そうに頷き、今度はアイテムボックスから手元に双剣を取り出し構えてドラゴンの方へと飛び出した。


 そしてドラゴンは槍を弾く事に成功するとすぐに目を開け白夜を探そうとした。しかし白夜は既に目の前まで近づいていた。その事に気が付いたドラゴンはとっさにブレスを吐いた。

 白夜はドラゴンの口元に火花が散ったのを見て何かあると思い、すぐに止まり、飛ぶのを止めそのまま落ちて行った。


 そして白夜が落ちて行ったそのすぐ後、先ほどまで白夜が居たところをドラゴンのブレスが通り過ぎて行った。

 白夜は落ちて行きながらその様子を眺めてのんきに感想を一人話していた。


「ほへぇ~、すっげぇ~‼これがブレスかよ‼いいぞ!いいぞ‼お前良いな!最高だ!こんなに興奮したのは久々だ、あぁでもあまり時間をかけられないのが残念だ。まぁ、仕方ない時間もあまりないし一気に行くぞ?っ!」


 白夜は本当に残念そうにそう言うと、先ほどよりも更に早く音速の領域のスピードでドラゴンへと向かって行った。

 ドラゴンは先程までとは違う白夜の速度に付いて行けず、周りを探し回った。

 しかし次の瞬間白夜はドラゴンの首元に現れ双剣をアイテムボックスに入れ、そして新しくアイテムボックスから太刀を取り出した。ここまで僅か0.2秒の出来事だった。それだけの時間があればドラゴンも気が付き、攻撃に出ようとした。


 しかし白夜はその攻撃を待つはずなく、その太刀を一気に真横へと振り切った。

 それから少ししてドラゴンの首は少しずつずれて行き、そのまま地面へと落ちて行こうとした。

 その様子を見て白夜は慌ててドラゴンの死骸をアイテムボックスに入れた。そして白夜ががドラゴンを倒したと同時に、そのボス部屋の丁度中央に光と共に宝箱が現れ、次の階層への扉が開いていた。


 白夜はそれを確認するとすぐに下へと降り、宝箱を開けた。

 そしてその宝箱の中には鍵の形に加工された宝石のようなものが付いたネックレスが入っていた。

 白夜はそれを見て何か良くわからなそうに首をかしげながら話し出した。


「なんだこれ?一応ボス攻略の報酬だから何かすごいものなんだろうけど…まぁ後で鑑定すればいっか!それより次の階層をある程度探索したら戻るかな…」


 白夜はその後もブツブツと一人で何か言いながら、次の階層へと向かって行ったのだった。


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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