第九十一話 特訓二日目 ダンジョン特訓 (7)
また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。
水姫・マモン・ヴラドside
そして話し合いを終わり、水姫達が進みだしてから数分経った時ついに初めての魔物と遭遇していた。
水姫達はそのシカに似た魔物を見かけた瞬間、近くの岩陰に隠れながら様子をうかがいながら話していた。
「さて、とりあえず敵を見つけることはできましたが、どうします?避けて通りますか?それとも戦いますか?」
水姫が真剣な表情でそう質問すると、マモンとヴラドはすぐに答えた。
「い、一応、た、戦ってみたい、です…」
「そうですわね、私も一回は戦ってみた方が良いと思いますわ」
マモンとヴラドが真剣な表情で少しワクワクしたようにそう言うと、水姫は同じように少しワクワクしたように口元に笑みを浮かべながら話し出した。
「そうですね、まぁとりあえず戦ってみないと何とも言えませんしねぇ~、とは言ってもまずはあのシカ?みたいな奴のステータス見てからですね」
水姫はそう言うと岩陰から少しだけ顔を出して鑑定を使用した。
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名前 無し
種族 風鹿
属性 風
レベル30
HP5400/5400
MP2600/2600
物攻2100
物防700
魔攻1300
魔防970
敏捷4000
知力1200
スキル
蹴り術3、脚力強化5、気配察知3、気配遮断4、風魔法2
ユニークスキル
無し
固有
風の加護
称号
迷宮神の加護、
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その結果を見て水姫は何とも言えない表情をしていた。
それを見たマモンとヴラド不思議そうに首をかしげながら話し出した。
「あの、な、何かありましたか?」
「えぇ、どうしましたか?顔が何か嫌な物でも見たかのようになってますわよ?」
マモンとヴラドが少し心配そうにそう聞くと、水姫は少し深呼吸して落ち着てから話し出した。
「ふぅ~、いえちょっと先輩が配置した魔物がここまで極端だと思っていなかったもので、少々先輩に対して呆れていただけです」
水姫が少し疲れたようにそう言うと、マモンとヴラドはよくわからなそうに首をかしげていた。
それを見た水姫は少し疲れたような笑みを浮かべながら、マモンとヴラドの二人に身振りだけで自分達も見て見ろと言うように伝えた。
マモンとヴラドは水姫のその様子を見て気付かれないように気を付けながら岩陰からゆっくりと顔を出し鑑定を使った。
そして水姫が見たのと同じ鑑定結果を見たマモンとヴラドの二人は、先ほどの水姫程ではないがナットも言えない表情になっていた。
それを見て水姫は楽しそうに笑いながら話し出した。
「ハハハ、まぁそう言う表情になりますよねぇ~っと、まぁそれよりもどう戦いますか?あれと」
水姫が真面目な表情でそう言うと、マモンとヴラドはすぐに表情を引き締めて話し出した。
「そ、そうですね、と、とりあえず一匹しか、い、いないみたいですから囲んで一気に攻撃を仕掛ければいいんじゃないでしょうか?…」
「そうですわね、私もそれでいいと思いますわ。今回の相手は特に警戒しなくちゃいけない能力もそんなになさそうですし。しいて言えば風の加護って言うスキルは手強そうですけど、でも名前的に風魔法の強化と、風魔法に対する防御力の強化っといったところでしょう、からそこまで私達の脅威になるとは思えませんので先ほども言ったように囲んで一斉攻撃で良いんじゃないかと思いますわ」
マモンとヴラドが真面目な表情でそう言うと、水姫は少し考えてから話し出した。
「……そうですね、一応慎重に行きたいところではありますが、まぁ今回の相手は一人ですしねそれでいいでしょう。けど!もし、複数の時も同じ事を言ったら先輩に言いつけちゃいますからね?」
水姫が少しイタズラっぽく微笑みながらそう言うと、マモンとヴラドは怯えたように顔を青くさせてただただ頷いていた。
それを見て水姫は満足そうに頷いてから話し出した。
「さて、それじゃぁそろそろ戦いますか?」
水姫が好戦的な笑みを浮かべながらそう言うと、マモンとヴラドは真剣な表情で頷いた。
それを確認した水姫は無言で頷き、勢いよく振り返り、手を上に挙げ振り下ろした。
それを合図に水姫は岩を上へと飛び越え、マモンは右から飛び出し、ヴラドは左から飛び出した。
さすがにそれだけ勢いよく飛び出すと、相手も気が付いたようですぐさま何かの魔法を使用したのか体中を風を纏った。
水姫達もそれに気が付いていたが何をしたのかすぐに分かるはずも無く、三人は一瞬だけ視線を合わせそれと同時に一斉に手に持っていた武器を投げつけた。
そしてその投げられた大剣やナイフや槍などが相手に突き刺さろうとした時、そいつの纏っていた風が飛んできた武器にまとわりつき、弾き飛ばした。
それを確認した水姫達は一瞬でだいたいの事を理解した、こいつに遠距離攻撃は効かないと。そしてそれと同時に近接攻撃なら効く可能性が高いと言う事に、それに気が付いたと同時に水姫達は全員が新しく武器をアイテムボックスから取り出し一気に相手との距離を詰めて行った。
一番最初に相手の所に着いたのはマモンだった。マモンは相手との距離が一メートル程まで近づくと大盾で思いっきり上へと殴り飛ばした。
それを確認した水姫とヴラドは、すぐに上へと視線を移し、飛び上がった。
そして飛び上がった水姫とヴラドの二人は空中に打ち上げられた相手、風鹿の横に着くとすぐに行動に移った。
最初に動いたのはヴラドだった。ヴラドは手に持つ槍を構え、突き上げた。その攻撃を受けて空中に居たヴラドは更に上空へと打ち上げられた。
そしてヴラドは敵を打ち上げるとすぐに槍を戻し、水姫の方へと伸ばした。
水姫は最初は何をしているのか分からないと言うような表情だったが、すぐに気が付いたようで少し驚いたように目を見開いていたが、すぐに楽しそうに口元に笑みを浮かべて頷きその槍の上に乗った。
それを確認したヴラドは楽しそうに笑みを浮かべながら、水姫を乗せたまま槍を全力で振り上げた。
水姫はその勢いで相手を追うように上へと上がって行った。
そして水姫はとうとう吹き飛ばされた風鹿と同じ高さまで来た。
しかし風鹿は先ほどのヴラドの攻撃で危機感を覚えたようで、同じように上がって来た水姫に対して恐怖したように慌てて蹴りを放った。
水姫はそれを見てすぐに腰の鞭を手に取りだした。水姫は鞭を蹴って来た鹿の足に巻き付け、思いっきり振りを下ろした。投げられた風鹿は空中で踏ん張れるわけも無くそのまま下へと投げ飛ばされた。
水姫は飛んで行く相手を確認するとすぐに自身の重心を移動させ、相手を追うようにして下へと降りて行った。
そして水姫は落ちて行く風鹿へと迫っていた。それを確認すると、水姫は腰に付けたナイフを取り出し突き刺すように、風鹿の額めがけて振り下ろした。水姫の振り下ろしたナイフは狙い通りに相手の額に刺さった。
水姫はそのまま相手と一緒に地面へと土煙をあげながら落ちた。それを確認したマモンとヴラドはすぐに水姫の元へと走り寄った。
そして土煙が晴れるとそこには、一息ついている水姫と、額にナイフを生やして息絶えている風鹿だった。
それを確認するとマモンとヴラドは安心したように、胸を撫で下ろしゆっくりと近付いて行った。
水姫はマモンとヴラドが近づいて来たのを確認すると、すぐにナイフを抜き、完全に息絶えているそれをアイテムボックスの中にしまった。
ちょうどそのタイミングでマモンとヴラドは水姫の元に着いた。それを確認した水姫は一息ついてから話し出した。
「ふぅ~、さて思ったよりも粘りましたねぇ~あのシカ、まぁそれはいいですか…それでこれからどうしますか私はこのまま進んでもいいんですけど、お二人はどうです?」
水姫が少し首をかしげながらそう聞くと、マモンとヴラドはすぐに答えた。
「い、いえ、大丈夫です。す、すぐに、進んでも、も、問題ないです…」
「私も問題ないですわよ?このまま此処に居ても仕方ないですもの」
マモンとヴラドがそう答えると、水姫は少し嬉しそうに口元に笑みを浮かべて話し出した。
「そうですか、それじゃぁこのまま行きますか!」
水姫は嬉しそうに笑いながらそう言い、進みだした。
それを見てマモンとヴラドは少し慌てたように小走りで追いかけて行ったのだった。
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