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第八十九話 特訓二日目 ダンジョン特訓 (5)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


水姫・マモン・ヴラドside



 水姫・マモン・ヴラドの三人はそれぞれバラバラに必要そうな物を集め、ゲートの前で集合していた。

 そして水姫は全員が集まったのを確認すると、ゆっくりと話し出した。


「え~っと、それじゃぁ二人とも少しいいですか?」


 水姫が少し遠慮気味そう言うと、マモンとヴラドは少し不思議そうに首をかしげながら話し出した。


「え?あ、は、はい私は別に大丈夫です…」


「私もかまいませんわ」


 マモンとヴラドがそう言うと、水姫は安心したように息を吐きながら話し出した。


「ふぅ~それじゃ話しますね?まずこれから私達はこのゲートを通ってダンジョンに行く訳なんですが、入ってから話し合いをするのだと正直ちゃんと話し合いができないかもしれないので今のうちに話し合っておこうと思いまして」


 水姫が少し自信無さげにそう言うと、マモンとヴラドは先ほどまで水姫が何を言いたいのか分からなそうにしていたが、今の話を聞き納得したように頷きながら話し出した。


「た、確かに、そう、した方が良いと思います」


「そうですわね、確かにそうした方がいいですわね」


 マモンとヴラドが納得したようにそう言うと、水姫は安心したように笑みを浮かべながら話し出した。


「納得してもらえてよかったですよ~それじゃぁ早速なんですが、自分達の武器の確認しませんか?それが分からないとダンジョン内での隊列の組み方とか、戦い方とか決められませんし」


 水姫が少し真面目な表情でそう言うと、マモンとヴラドは納得したように頷いた。

 それを確認すると水姫は満足そうに頷きながら話し出した。


「それじゃぁ私から説明させてもらいますね?私のメインの武器は一応向こうで使った事のあるこの鞭ですね、まぁスキルは無いですけど使えると思うので大丈夫でしょう。それでサブ武器に投げナイフが十本、棒手裏剣が二十本を常に装備してます。後は予備でアイテムボックスに鞭が五本、投げナイフが五十本、棒手裏剣が百本用意してあります」


 水姫が腰に着けている鞭に手を当てながらそう言うと、マモンとヴラドは真剣な表情で話を聞き、水姫が話し終わるとお互いに視線を合わせていた。それから少しして二人の間で何かあったのかマモンが少し前に出てゆっくりと話し出した。


「そ、それじゃ次は、わ、私の番です。えっと私の武器はこの大剣と大盾です。ほ、他には、特に武器は持ってません、い、一応アイテムボックスに予備で大剣と大盾が五個ずつ持ってきてます…」


 マモンはアイテムボックスから出した大盾の後ろに恥ずかしそうに隠れながらそう言った。

 それを見て水姫とヴラドは微笑ましそうに眺めていたが、すぐに気持ちを切り替えて話を進めた。


「さて、それでは残りは私だけですわね、では早速発表させてもらいますわね?私の武器はこの槍ですわ!書いてある名前だと見たまんまで十字槍ですわ。他には一応普通のナイフが二本、投げナイフが十本ですわ。後は私もアイテムボックスに予備で十字槍が五本、ナイフが十本、投げナイフが六十本ですわね」


 ヴラドが何故か胸を張りながらそう言うと、水姫はその様子を見て苦笑いを浮かべながらゆっくりと話し出した。


「ハハハ、まこれで全員の武器が分かったわけなんですけど、何と言うか死ぬほどバランスが悪いですね~、ほぼ全員が前衛か中衛しかできない、やっぱり魔法が使えないのが痛いですねぇ~まぁ先輩もだからこそ魔法を禁止にしたんでしょうけどねぇ~、はぁ~まぁ仕方ないですね。とりあえず隊列は大盾を持っているマモンちゃんを一番前にして、次にたての後ろから的確に攻撃ができる槍を持っているヴラド、その次に私って言うのが一番無難かな?二人はこれでいいかな?」


 水姫がほとんど独り言のように話し、最後にマモンとヴラドに質問した。

 そしてマモンとヴラドは少し考えてからゆっくりと答えた。


「そ、そうですね、私はそれでいいと思います」


「そうですわね、私もそれでいいと思いますわ。このメンバーで最適な隊列の組み方は正直それ以外思い浮かびませんし」


 マモンとヴラドがそう言うと、水姫は安心したように一息ついてから話し出した。


「ふぅ~、さてそれじゃぁ行こうか!と言いたいところだけど、何か不足してる物とかない?入ってから取りに戻るのだと死ぬほどめんどくさいですからねぇ~」


 水姫が少しふざけた感じでそう言うと、マモンとヴラドはゲートに向かおうとして居た足を止めて、水姫の方へと振り返り少し考えながら話し出した。


「た、たぶん、大丈夫だと思います」


「そうですね、私も大丈夫だと思いますわ…たぶん」


 マモンは恥ずかしがりながらも自信たっぷりにそう言った。しかしヴラドは何故か自信無さげに言った。

 それを聞いて水姫は少し睨むようにして話し出した。


「ヴラドさん?一応確認してください」


 水姫が少し威圧するようにそう言うと、マモンが少し怯えたようにゆっくりと話し出した。


「え?いや、たぶん大丈夫ですから気にしなくていいですわよ?」


 ヴラドが怯えたようにそう言うと、水姫は少しにやけながら話し出した。


「うん?そんな事は良いから確認してくださいね?言ってから何かあったら困るんだからね?」


 水姫が少し笑っていない笑みを浮かべながらそう言うと、ヴラドは気圧されるように後ろに一歩下がり、ゆっくりと話し出した。


「わ、分かりましたわ、すぐ確認しますので少々お待ちください‼」


 ヴラドは慌てながらそう言うと、アイテムボックスの中を出して確認しだした。

 水姫はその様子を見て満足そうに頷いていた。そして二人が話してる間マモンはどうしたらいいのか分からなかったようで、水姫とヴラドの様子をただただオロオロしながら見ていたのだった。


 そしてヴラドがアイテムの確認を始めてから十分程経ちようやく確認が終わったようで、疲れたように一息ついてから話し出した。


「ふぅ~、終わりましたわ…」


 ヴラドが疲れたようにそう言うと、水姫は優し気な笑みを浮かべながら話し出した。


「お疲れ様、それで何か足りないものはあった?」


 水姫が少し首をかしげながらそう聞くと、ヴラドは少し気まずそうに眼を逸らしながら話し出した。


「えぇ、その、携帯食料と水筒が入っていませんでしたわ…」


 ヴラドは怯えたようにそう言った。

 それを聞いた水姫は一気に真顔になって見下ろすようにしながら話し出した。


「そうですか、というかどうやったら食料とかの必要性が一番高い物の忘れるんですか?バカなんですか?まぁいいです、とりあえず早く取って来てください!早く‼」


 水姫が少し怒鳴るように言うと、ヴラドは体をビクッ!と震わせた後、姿勢を正して話し出した。


「わ、分かりましたわ!すぐに行ってきますわ‼」


 ヴラドはそう言うと慌てたように走り出した。

 その後姿を見て水姫は手を振って見送っていた。その横でマモンは怯えたように大盾の後ろで小さくなって震えていたのだった。


 そしてヴラドが忘れていた物をお取りに行ってから五分程経って、ヴラドは戻って来た。

 戻ってきたヴラドは少し息を落ち着かせてから話し出した。


「はぁはぁっ、すぅ~はぁ~、ちゃんと持ってきましたわ!これで忘れ物は無いですわ…」


 ヴラドが息を整えながらそう言うと、水姫は満足そうに頷きながら話し出した。


「そうですかお疲れさまでした。それでは全員準備も出来た事ですし行きますか!」


 水姫は若干ヴラドに対して冷たく扱っていたが、すぐに気持ちを切り替え元気よく提案した。

 それを聞いてマモンとヴラドの二人は疲れたようにしながらも無言で頷いた。

 そして水姫はそれを確認すると、先導するようにしてゲートを通って行った。それを見てマモンとヴラドも水姫の後を追ってゲート通って行ったのだった。


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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