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第八十八話 特訓二日目 ダンジョン特訓 (4)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


智理・ティターニア・玉藻side



 そして智理達が濃い霧で視界の悪い岩場を進みだしてから十分程経った時、先頭を歩いていた玉藻が何か見つけたのかいきなり止まり話し出した。


「この先で何か動いた。大きくは無かったけど数が三、どうします?このまま進みます?」


 玉藻が警戒しながらそう聞くと、後ろの智理とティターニアはすぐに答えた。


「そうねーとりあえずは一回戦ってみてから考えましょう?もしその戦いでキツイと感じたのならその次からは避けて通るようにしたらいいしね?」


「そうですね!私もそれでいいと思うよ!」


 智理とティターニアの二人がそう言うと、玉藻は少し考えてから意を決したように話し出した。


「……そうですね、まずは戦ってみない事には何とも言えませんからね。分かりました、それではこのまま進み戦ってみましょう、一応確認しますが本当にこれでいいですね?」


 玉藻が真面目な顔でそう聞くと、智理とティターニアは楽しそうに笑みを浮かべながら頷いていた。

 それを確認した玉藻はゆっくりとまた進み出した。


 そして智理達が進みだしてから少しした時、ついに敵が見えて来た。

 智理達はそれが見えたと同時に鑑定を使用した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 無し


種族 ロックリザードマン 

属性 土


レベル30

HP4400/4400

MP1300/1300


物攻1200

物防6500

魔攻320

魔防690

敏捷940

知力680


スキル

体術4、視覚強化3、気配察知2、気配遮断1、防御力強化4


ユニークスキル

無し


固有

無し


称号

迷宮神の加護、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 その鑑定結果を見て智理達は少し顔を引きつらせていた。しかし、すぐにそれどころではなくなってしまった。

 ロックリザードマンの一体が智理達に気が付いてしまったのだ。


「ガ?グガガァァァァ‼」


 そして智理達に気が付いたロックリザードマンが大声で叫ぶと、近くにいた他のロックリザード達まで集まりだした。最終的にロックリザードマンは六体まで数を増やした。

 智理達はそれに気が付くと、すぐに武器を構えて戦闘態勢を取った。


 そしてロックリザードマン達は智理達がなかなか攻めてこない事に我慢できなくなったようで、一斉に智理達の方へと走り出した。

 それを確認した智理達はすぐに気を引き締め、走り出した。

 最初にロックリザードマン達と接触したのは玉藻だった。玉藻はロックリザードマンの戦闘を走っていた個体と後もう少しで接触しそうなタイミングで体勢を低くし、脇を通り抜ける。その時、玉藻はついでとばかりに脇腹へと鉄扇を差し込むように打ち込んだ。


「グギャァァァ⁉」


 そしてその玉藻の撃ち込んだ攻撃が思いのほか聞いたようで、打ち込まれたロックリザードマンは痛みに耐えきれず叫び声をあげた。

 その間に近づいていた智理達は叫び声をあげているロックリザードマンへとさらに攻撃を仕掛けて行った。まず最初に叫んでいたろっくりざどマンに近づいた智理は持っている薙刀で両肩、両膝、そして腹へと連続で刺突を放った。そして攻撃されたロックリザードマンは、薙刀が思いっきり入ったようで両肩と両膝そして腹から血を噴き出してふらついていた。

 そしてその隙にティターニアがさらに仕掛けて行った。ティターニアはメインの錫杖をアイテムボックスに入れ、腰から予備武器のナイフを二本取り出し構えると、先に智理がつけた両肩の傷にナイフを差し込み下絵と切り裂いた。


「グギャゃァァァァアァ⁉」


 その痛みにロックリザドマンは先ほどよりも更に大きな叫び声をあげながら後ろえ倒れて行った。

 ティターニアはそのまま倒れたロックリザードマンの顔に向かってナイフを振り下ろし完全に息を止めた。

 そしてその間に先に行った、智理と玉藻は人数の不利を素早く動き続ける事で何とか持ちこたえている状態だった。それを確認したティターニアは援護するため、今まさに智理の後ろから殴りかかろうとしている奴の目へ投げナイフを投げた。


「グギャ⁉」


 そしてその投げナイフは見事に相手の目に突き刺さった。その事にやられたロックリザードマンは驚いたように声をあげていた。その声を聴き他の智理と玉藻に攻撃を仕掛けていた奴らは、ほぼ反射的にその声をあげたロックリザードの方へと振り返ってしまった。

 その隙を見逃すほど智理も玉藻も生やさしくは無かった。智理は目の前で固まっている相手に対して一気に距離を詰めて行き。相手の目の前に着いた智理は、勢いをそのまま利用し首を跳ね飛ばした。


 そして反対側にいた玉藻は予備の鉄扇を取り出し両手に一本づつ持つと、一気に目の前にいる二体のロックリザードマンの間へと移動すると、その二体に対して両手に持っている鉄扇を投げ飛ばした。

 しかし二体のロックリザードマンは何とかギリギリのところで気が付き顔を後ろにのけ反り避けた。

 攻撃を避けた二体のロックリザードマンは、口を笑うように歪ませながら鉄扇を投げた時の体勢のまま固まっていた玉藻へと攻撃を仕掛けようとしたが、次の瞬間後頭部に強い衝撃を受け二体ともバランスを崩してしまい前のめりで倒れてしまう。

 玉藻は自分の方へと倒れて来るのを確認すると、すぐにその場で飛び上がり、その場で何かを掴んだ。それは先程今は倒れているロックリザードマンへと投げた鉄扇だった。

 先ほどロックリザードマン二体を襲った後頭部への衝撃はこの鉄扇だった。

 そして玉藻は空中で掴んだ鉄扇を逆手に持ち、下で倒れている二体のロックリザードマンの頭へと振り下ろした。玉藻が振り下ろした鉄扇はそのままロックリザードマンの頭部へと刺さりその息を確かに止めた。

 それを確認した玉藻は残りの敵へ攻撃を仕掛けようと振り返ったが、そこでは智理とティターニアが残っていた二体を倒した後だった。



 そして戦いが終わった後智理達は死体をアイテムボックスにしまい、その場で腰を下ろし休憩していた。


「ふぅ~思いのほか楽だったわねぇー?」


 智理が少し体をほぐすようにしながらそう言うと、玉藻とティターニアは同意するようにうなづきながらも疲れたように話し出した。


「ふぅ~確かに思っていたよりは楽でしたけど、この緊張がずっと続くのはちょっとキツイですね」


「確かにそうだよね~戦うの事態は楽しいんだけどね、あの緊張がずっと続くのはちょっと遠慮したいなぁっておもうよねぇ~」


 玉藻とティターニアが少し疲れたようにそう言うと、智理は少し苦笑いを浮かべながら話し出した。


「アハハハ、まぁそれは私も同じだけどね?あの緊張を楽しめる人はただの戦闘狂の人だけよ、だけどある程度慣れておかないと後々きつく成ってくるわよ?私も初めて白夜に連れて行かれた実戦の時は緊張のせいで吐いちゃったからねぇーいやぁあの時はもう本当に死ぬかと思ったわぁ」


 智理が自虐的な笑みを浮かべながらそう言うと、玉藻とティターニアは何とも言えないような顔をしていた。

 そしてそれから十分程話していた智理達はゆっくりと立ち上がりながら話し出した。


「ふぅ~さてっと、それじゃぁそろそろ行きましょうか?このまま休んでいても仕方ないし?」


 智理が少し笑いながらそう言うと、玉藻とティターニアは立ち上がりながら話し出した。


「そうですね、そろそろ行きましょうか」


「うん、そろそろ行こう!此処に居るの飽きたし!」


 玉藻とティターニアが体をほぐしながらそう言うと、智理は少し楽しそうに微笑みながら準備をして話し出した。


「それじゃぁ、行きましょうか?」


「「はい」」


 智理の言葉に玉藻とティターニアはすぐに返事をした。

 そして智理達は最初に話し合った通りに隊列を組み先へと進んで行った。


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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