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第七十六話 特訓開始!一日目 後 (10)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


「そうか、それじゃぁ…始めるか!」


 白夜がそう言うと、ティターニアは力なく構えをとった。

 そのやる気があるのかよく分からない構え方を見て白夜は、ケガしないように注意した。


「おい、大丈夫か?体調でも悪いのか?そうじゃ無いなら、ちゃんと構えとらないとケガするぞ?まぁ俺達の体がケガするのかは、知らなけど」


 白夜が少し心配するようにそう言うと、ティターニアは何故か不思議そうに、ゆっくりと話し出した。


「?よく分からないですけど、主様の構え方を見て少し力を抜い構え方が良いのかと思ったのですけど~?ダメでしたか?」


 ティターニアが少し不安そうに首をかしげながらそう言うと、白夜はそう言う事か!と、言うように話し出した。


「あぁ!そう言う事か!それなら注意して悪かったな、何か疲れてるとか、体調が悪いとかなのかと思ったわ!まぁ、何ともないならそれでいいんだけど、さて!止めて悪かったなそろそろ再開しようか」


 白夜がそう言うとティターニアは、白夜に注意されたことを気にしたのか今度はちゃんと構えをとりながら答えた。


「はい、そうですね再開しましょうか!」


 ティターニアはそう言うと同時に白夜めがけて飛び出した。

 それを見て白夜は楽しそうに笑みを浮かべた。

 白夜のその表情を見てティターニアは少し寒気を感じたが、すぐに気のせいだと自分に言い聞かせ頭を切り替えて攻撃に移った。

 ティターニアは最初に白夜との距離を一気に詰めた。そして白夜の目の前まで移動すると、飛び上がり白夜の腹めがけてドロップキックをした。

 しかし白夜はその様子を確認するとすぐにその場で回転して受け流した。

 そのせいでティターニアは空中に投げ出されたようになってしまい、そのままの勢いで吹き飛んでしまった。

 しかしティターニアは無理やり空中で体を回転させ、何とか着地した。

 その後すぐに立ち上がり、体制を低くして白夜の方へと走り出した。


 そして白夜はその様子を楽しそうな笑みを浮かべながら、ただ静かに見守っていた。

 その様子を見てティターニアは少し悔しそうに顔を歪めたが、すぐに頭を切り替え攻撃を仕掛けて行く。

 ティターニアは白夜まであと数歩になった時動き出した。まず最初に白夜までの残りの距離をいい気に詰めるのではなく、今度は左右に大きく動きながら近づいて行った。

 そして白夜まで後少しまで来た時、ティターニアは動き出した。

 ティターニアはまず最初に左右に動いていたのを止め、それと同時に一気に白夜の右へ飛んだ。

 その様子を見て白夜は先回りするように右へと振り向こうとしていた。


 しかしティターニアは白夜が振り返るよりも先に、さらに白夜の後ろめがけて飛んび、着地すると同時に勢いを利用して振り返った。

 そして振り返ったティターニアは、白夜が振り返る前に攻撃に移った。まず最初に白夜へとさらに近付き、距離をほぼゼロ距離まで近づき、次に白夜の腰めがけて拳を放った。

 しかし白夜はティターニアが後ろに回り込み、さらに近付いてきたのを感じ取るとすぐに右側へ飛び、躱した。

 ティターニアは白夜に躱されることをある程度予想していたようで、特に慌てる事無く次の攻撃に移って行った。


 ティターニアは白夜がまだ空中に居るのを確認すると、そこに回し蹴りを放った。

 そして白夜は蹴りが飛んでくるのを見て、さらに楽しそうに笑みを浮かべた。しかし、すぐにそれどころではないと思ったようで顔を引き締めて動き出した。

 白夜は蹴りをギリギリまで引き付け、その蹴りを掴み鉄棒の要領で蹴りの北方向へさらに飛んだ。さらに白夜はその際に自分の方へと少し力を入れて引っ張った。

 ティターニアは蹴るために片足立ちと言う不安定な体勢だったため、白夜に引っ張られバランスを崩してしまった。

 その間に白夜は着地し、ティターニアの方へ振り向き話し出した。


「いや~!今のは良かったぞ!俺じゃ無かったら決まってたからな」


 白夜が楽しそうにそう言うと、ティターニアは一息ついてから話し出した。


「ふぅ~、そう言ってもらえるのは光栄です。けど、主様には全く効かないのは少しショックですね」


 ティターニアが少し落ち込んだようにそう言うと、白夜は楽しそうに笑いながら答えた。


「ハハハ!そんなの気にするだけ無駄だよ、俺にダメージを与えられる相手なんてここ数年いなかったからなぁそれに、この世界に来て進化したせいでさらに強くなってるから余計にダメージが通らなくなってるんだよねぇ~、一応これでもだいぶ手加減してるからな?全力の百分の一程度の力しか使ってないからな!どうだ?凄いだろ!」


 白夜が胸を張りながら偉そうにそう言うと、ティターニアや見学組は全員ムカついたようで少し眉間にしわがよっていた。

 しかしティターニアは、深呼吸して何とか気持ちを落ち着かせるとゆっくりと話し出した。


「すぅ~はぁ~、そうですね主様は確かにお強いですからよほどの人でないと傷は付けられないでしょうからね~、何せ手加減された状態で私達が挑んでも手も足も出なかったわけですからね、そう考えれば確かに落ち込むのがバカらしくなってきますね」


 ティターニアが納得したようにそう言うと、白夜は何か納得のいかないような顔をしていたがすぐに何事も無かったように話し出した。


「むぅ~はぁ~、まぁいいかとりあえず本題だ!と言いたいが、もうこの質問すんの飽きたなぁどうせ俺が聞きたい事分かってるだろ?と言う事で答えて?」


 白夜がめんどくさそうにそう言うと、ティターニアは疲れたように溜息を吐いてから話し出した。


「はぁ~、まぁ分かっているのでいいですけど、とりあえず今回はもう少し続けさせてもらいます。このまま降参はなんかムカつきますし」


 ティターニアがやる気に満ちた目でそう言うと、白夜は少し顔に笑みを浮かべながら楽しそうに話し出した。


「そうか、そうか、それなら今回はもう少し本気を出してやるよ、掛かってこい」


 白夜はそう言うと半身になり左手を腰に当て、右手を前に出し挑発するように手を動かした。

 それを見てティターニアはイラついたように顔を歪ませながら話し出した。


「む、まぁ分かりました。そう言うのでしたらこちらから行かせてもらいますよっ!」


 ティタニアはそう言いながら、今まで以上のスピードで白夜の飛び出した。

 白夜はその様子を先ほどまでのにやけ顔とは違い、ただ真顔で相手を冷静に観察していた。

 そしてティターニアは白夜までの距離がもう少しまで近づいた時、攻撃に移った。まず最初にティターニアは白夜の左側へ回り込むため、左へと滑り込むように突っ込んだ。

 しかし、そんな方法を許すほど白夜は優しくは無かった。白夜はティターニアが飛び込んできたのを確認すると、先ほどまでの他の奴らとの時とは比べ物にならない程の速さでティターニアの目の前まで移動し、そのままの勢いで蹴り飛ばした。

 そしてティターニアは急に目の前に現れた白夜に驚いていたために、防御が遅れ脇腹へとまともに受けてしまい吹き飛ばされてしまった。

 しかし吹き飛ばされたティターニアは何とか体勢を立て直し、受け身を取り何とか着地し、白夜の方へと向いた。

 そこには先ほどまでと変わらない体勢で立ち続けている白夜がいた。

 それを見てティターニアはなめられていると思い、悔しく思い思わずうつむいてしまっていた。

 ティターニアが次に白夜の方を見た時には、白夜は目の前に立っていた。そして次の瞬間にはティターニアは投げられており、上に白夜が馬乗りになり首筋に手刀を当てながら話し出した。


「さて、こうさんでいいよな?」


 白夜がどこまでも冷静にそう言うと、ティターニアはその声に恐怖を感じたのか少しビビりながらゆっくりと答えた。


「は、はい、まけ、ました」


 ティターニアが弱弱しくそう言うと、白夜はティターニアの上から降り、深呼吸してからゆっくりと話し出した。


「すぅ~、ふぅ~、さてっと大丈夫か?疲れてるだろうから向こうで休んできていいぞ?」


 白夜が一応気を使ってそう言うと、ティターニアはゆっくりと立ち上がり話し出した。


「はい、そうします、今回はありがとうございました」


 ティターニアは力なくそう言うと落ち込んだようにうなだれながら見学組の方へと向かって行った。

 その様子を見て白夜は少しやりすぎたかな?と思い少し気まずそうに頭をかいていたが、すぐに気持ちを切り替えゆっくりと話し出した。


「ふぅ~、さてそれじゃぁ次の奴!できるだけ早く来てくれ!」


 白夜が大声でそう言うと、見学組の中から慌てたようにすっころびながらマモンが飛び出した。

 それを見て白夜は思はず吹き出しそうになったが何とか堪えて、先の白線に並んでいた。

 そしてそれから少しして、白夜の反対側の白線にマモンが並んだ。それを確認してから白夜は話し出した。


「さて、この会話もだいぶ飽きたが一応形式として、準備はいいか?」


 白夜がめんどくさそうにそう言うと、マモンは緊張しているのかゆっくりと答えた。


「え、えっと、たぶん大丈夫だと思います!」


 マモンが緊張のためか少し慌てたようにそう言うと、白夜は少し苦笑いしながら話し出した。


「あぁ、何で自分の事なのに思いますなのかは気になるけどまぁいいか、それじゃぁ……始めるか‼」


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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