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第七十五話 特訓開始!一日目 後 (9)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


「そうか、それじゃぁ…始め‼」


 白夜がそう合図すると、ラファエルはすぐには攻めず、構えをとり、ゆっくりと白夜の方へと歩き出した。

 そしてラファエルは白夜まで後数歩まで近づいた時、動き出した。


 まず最初にラファエルは、白夜までの残りの距離を一気に詰めた。そして白夜の目の前まで移動したラファエルは、白夜の顔めがけて背中の羽で叩いた。

 白夜はその様子を確認すると、すぐに躱すために後ろへ飛んだ。

 ラファエルは避けられるのをある程度予想していたようで、白夜が後ろに避けたのを確認すると、すぐに羽で体を包むようにして白夜の方へと体当たりをした。

 白夜は羽による攻撃を後ろに飛んで躱したせいで、いまだ空中に居た。その為避けるのは間に合わないと思った白夜は、両腕をクロスにして防御態勢をとった。


 そしてラファエルの体当たりが白夜に当たると、白夜は防御態勢をとっていたとは言え空中では威力を殺しきれず吹き飛ばされた。

 ラファエルはその様子を確認すると、すぐに自分を包んでいた羽を解き、白夜の方へと走り出した。

 白夜は吹き飛ばされながら楽しそうに笑っていた。しかし後ろに迫っている壁を見て、すぐに頭を切り替えると体を無理やり捻り横向きになった。

 壁に激突する寸前、白夜は腕を振りかぶり全力で壁を、ぶん殴った。そのせいで壁にひびが入ったが、吹き飛ばされた時の勢いを完全に殺すことができ、何とか着地した。

 その強引なやり方を見てラファエルは驚いたように目を見開いていたが、すぐに頭を切り替えると、白夜の方へと向かっていたのを止め、その場で止まり、構えをとりゆっくりと白夜の方へ進んで行った。

 白夜は体に着いた埃を払いながら、楽しそうに話し出した。


「いや~、今のは少し危なかったなぁ、油断しすぎたわ!いまだに少し手がヒリヒリする」


 白夜は少し苦笑いを浮かべながらそう言うと、ラファエルは構えたままゆっくりと話し出した。


「そうですか、しかしまるで効いているようには見えないのですが…」


 ラファエルが疑わしそうに眼を細めながらそう言うと、白夜はそれをまったく気にした様子も無く、首をかしげながら話し出した。


「?一応効いてるぞ?ただ、ステータスの数値のせいで体の強度とかにも違いがあるって事だよ、それに一応俺、これでも神だからね?」


 白夜が少しふざけたようにそう言うと、ラファエルは少し驚いたように目を見開いていたが、すぐに納得したように頷きながら話し出した。


「確かにそうですね、ステータスの数値の差はどうしようもないですからね、それに神と天使では存在の高さが違いますから、当然と言う事ですか…、すみませんくだらない事を言いました」


 ラファエルがそう言いながら頭を下げた。

 それを見て白夜は、少し驚いたように目を見開いていたが、すぐに苦笑いを浮かべながら話し出した。


「あぁ、まぁそこまで気にするな、それよりそろそろ再開するか?」


 白夜が話をそう切り替えると、ラファエルはすぐに答えた。


「そうですね、そろそろ再開しましょう」


 ラファエルはそう言うとすぐに構え直し、白夜の方へと走り出した。

 それを見て白夜は楽しそうな笑みを浮かべながらただ立っていた。

 ラファエルはその余裕の態度を見て、少しだけ不快な気分になったが、すぐにそのぐらいの力量差があるのだと頭を切り替え、白夜へと攻撃を仕掛けて行った。

 最初にラファエルは、白夜の左右を塞ぐように翼で挟んで逃げ場を失くした。それを確認したラファエルは、そのままの勢いで全力で振りかぶり、殴った。

 白夜は左右を塞がれ、背後には壁がに塞がれ、逃げ場を奪われてしまった。そのため白夜は仕方なさそうに一息つくと、向かって来るラファエルへと視線を向けゆっくりと、向かって行った。


 そしてラファエルの拳が白夜の顔に当たる寸前に、白夜は動き出した。

 最初に白夜は、拳をギリギリまで引き付けてから一気にしゃがみ躱した。さらにラファエルが突っ込んできたのを利用し、白夜はラファエルの足元へと滑り込んだ。

 ラファエルはそれを確認するとすぐに振り返り、白夜へ攻撃しようとした。しかし白夜は、その間にラファエルから距離をとっていた。

 そのためラファエルはすぐに攻撃を再開する事が出来ず、仕方なくその場で止まりゆっくりと白夜の方へと向かって行った。


 そして白夜はその様子を見て少し安心したように一息ついてから話し出した。


「ふぅ~、いや~今のは良かったぞ!うん!今日一楽しかった!さて、それじゃぁもう分かってるとは思うけど一応聞くぞ?これから俺からも攻撃できるようになるけど、続ける?降参する?どうする?」


 白夜がそう聞くと、ラファエルは少し考えてから答えた。


「そうですね……、今回は最後までやってみたいと思います。今の自分が、どれだけ耐えられるのか気になりますので」


 ラファエルが何か決意したような顔でそう言うと、白夜は楽しそうに笑いながら話し出した。


「うん!うん!やっぱり、そうでなくちゃな!さて、ぞれじゃぁ再開するか」


 白夜が半身になりながらそう言うと、ラファエルもすぐに構えながら話し出した。


「はい、よろしくお願いします」


 ラファエルがそう言うと、二人はゆっくりとお互いの距離を縮めて行った。

 そして二人の距離が後数歩まで近づいた時、白夜が動き出した。

 まず最初に白夜は、ラファエルとの残りの距離を一歩で詰めた。そして次に白夜は、突っ込んできた勢いを利用してラファエルの鳩尾めがけて膝蹴りを放った。

 しかしラファエルはそれを予想していたようで、白夜が蹴りを放ったのと同時に後ろへ飛んでいた。さらにそれだけではなく、白夜めがけて翼で薙ぎ払うように叩いた。

 白夜は膝蹴りを躱されたが、それを予想していたのかすぐに足を戻し追撃をしようとしたが、ラファエルの翼が目の前に迫っているのに気が付き少し驚いたが、すぐにその下に滑り込みギリギリで躱した。

 それを予想していたのかラファエルは、白夜が翼の下から出てくるとそこへ踵落としを放った。

 しかし白夜も、そこで攻撃してくるのは予想できていたようで、通り抜けると同時に横へ転がる事で躱した。さらに白夜は、その時の勢いを利用して一気に立ち上がり、ラファエルの方へと一気に飛び出した。

 ラファエルはこのタイミングで完全に避け切られるとは思っていなかったようで、少しの間動きを止めてしまった。白夜はその隙を見逃すことなく一気に仕掛けて行った。

 白夜は固まっているラファエルの腕を掴むと、思いっきり投げた。

 しかし、さすがにそこまでされたらラファエルも気が付いたようで、投げられていることに驚いていたようだが、すぐにそれどころではないと思い、少し慌てながら受け身をとった。

 そしてラファエルはすぐに立ち上がり白夜の方へと攻撃を仕掛けるために飛び出した。

 それに対して白夜は特に慌てる事無く、ラファエルの方へと飛び出した。


 そして白夜はラファエルとぶつかる瞬間に、動き出した。

 白夜はラファエルが目の前に来た瞬間に急に止まり、両腕を引き、そして放った。

 その白夜の放った拳は外から見ていた夜空達や、目の前で見ているラファエルには全く見えなかった。

 そしてラファエルは、何が起こったか分からないうちに吹き飛ばされて行った。

 白夜はその様子を見て、スッキリしたような顔でラファエルの吹き飛ばされた方へと向かって行った。


 そして白夜がラファエルの元に着くと、ラファエルは気絶してしまっていた。それを見て白夜は気まずそうに頭を掻きながら、ラファエルの背後に立ち、背中に膝を当て後ろに引っ張り、その衝撃で無理やり気絶から覚ましたのだった。

 ラファエルは、白夜の乱暴な起こし方のせいで少しむせていたが、少しして落ち着いたのかゆっくりと話し出した。


「ゲッホ!ゲホッ!はぁはぁ、すぅ~はぁ~…いったい何が?起こったのですか?」


 ラファエルが何とか落ち着いてそう言うと、白夜はゆっくりと話し出した。


「まぁ落ち着け、まず最初に悪かったな今のは完全にやりすぎた!つい楽しくて、手加減するの忘れちゃったんだ」


 白夜がそう謝ると、ラファエルは何があったのか思い出して落ち着いたのか、少し優し気な笑みを浮かべ話し出した。


「そうですか…私は負けたのですね。とりあえず頭を上げてください、特に気にしてませんから」


 ラファエルがそう言うと、白夜はゆっくりと頭を上げて話し出した。


「そう言ってもらえると助かる、それじゃぁ気絶したわけだし今は休んどけ」


 白夜が気を遣ってそう言うと、ラファエルはゆっくりと立ち上がりながら話し出した。


「そうですね、では御言葉に甘えて休ませてもらいます」


 ラファエルはそう言うと見学組の方へと向かって行った。

 それを見てから、白夜はゆっくりと話し出した。


「さてっと、それじゃぁ次の奴なるべく早く出てきてくれ!以上」


 白夜はそう言うと、壁を直したりなどの作業をすぐに終わらせて、中央の白線に並んだ。

 そして白夜がボーッとしながら待っていると、次の相手のティターニアが反対側の白線に並んだ。それを確認すると、白夜はゆっくりと話し出した。


「おう!ちゃんと来たな、それじゃぁ一応確認だ!準備はいいか?」


 白夜がそう聞くと、ティターニアはゆっくりと話し出した。


「はい、大丈夫だと思います!」


 ティターニアが元気よくそう言うと、白夜は少し驚いたようにしていたが、すぐに冷静になりゆっくりと話し出した。


「そうか、それじゃぁ…始めるか!」


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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