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第七十三話 特訓開始!一日目 後 (7)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


「それじゃぁ、…始めるぞ‼」


 白夜が大声でそう言うと、アルテミスは特に構えをとる事無く、一気に白夜の方へと飛び出した。

 そして白夜はその様子を見てつまらなそうに欠伸をしていた。

 白夜のその様子を見てアルテミスは一瞬顔をしかめたが、すぐに切り替えて攻撃に移った。まず最初にアルテミスは、一気に近づいた勢いで白夜の膝めがけて蹴りを放った。

 白夜はそれを、後ろに少し下がる事で躱そうとした。

 しかし、アルテミスはそれを狙っていたようで、白夜が後ろに下がろうとしたタイミングで蹴りを止め、足を下ろした。


 そしてアルテミスは白夜へと一歩さらに近付き、後ろに下がろうとした白夜の腹めがけて今度は反対の足で蹴りを放った。

 それを見て白夜は、つまらなそうにしていた表情を少し驚いたように目を見開き、そしてすぐに面白そうに笑顔になった。

 アルテミスの蹴りが当たりそうになった時白夜は、アルテミスの蹴りを掴み、その勢いを利用して蹴りの来た方へ飛び退いた。

 それを見てアルテミスは驚いたように目を見開き、固まってしまっていた。しかし、さすがに何度も白夜の曲芸のような動きを見てきて慣れたのか、すぐに立ち直り白夜の方へと向き構え直した。


 白夜はそれを確認すると、先ほどまでとは違い心底楽しそうな笑顔で立っていた。

 アルテミスは、白夜のその表情を見てさすがに寒気を感じたのか、それとも何か嫌な予感がしたのか、少し後ろへ下がってしまった。

 それを見て白夜は、何か怯えさせるようなことをしたか?というように首をかしげていた。

 アルテミスはすぐに正気に戻って、白夜の方へと一気に走り出した。しかし今度は、まっすぐ白夜の方へは向かわず、白夜の少し横へと向かっていた。

 白夜はアルテミスが走ってくるのを見て、その向かうコースが自分から少しそれているのが分かった白夜は少し首をかしげていたが、すぐに何か思い浮かんだのか、楽しそうに笑っていた。

 アルテミスは白夜の横を通り抜けるその時に動き出した。

 アルテミスは白夜の丁度真横に来たのを確認したと同時に、勢いを殺さずに白夜の脇腹めがけて肘打ちを放った。

 しかし白夜は予想していたようで、アルテミスの肘打ちを片手で受け止めた。

 そしてアルテミスは受け止められるとすぐに手を戻して、そのまま白夜の横を通り過ぎて行った。


 アルテミスは白夜の後ろ側へ行くとすぐに止まり、振り返ると体勢を低くして、一気に白夜の方へと向かって行った。

 そして白夜もアルテミスが後ろに行って攻撃してくるのは分かりっ切っていたので、すぐに後ろへと振り返ろうとした。

 しかし白夜が振り返るよりも,アルテミスが白夜の元に着く事の方が圧倒的に早かった。

 アルテミスは白夜の元に着くと、勢いを殺さずに白夜の膝裏へ全力で蹴りを放った。

 白夜は後ろに着いたアルテミスが、蹴りを放ってきたのを確認したと同時に上へ飛んだ。


 そしてアルテミスは、白夜がそう躱すこともある程度予想していたようで、躱したことに少し驚いたようではあったが、すぐに頭を切り替えて次の攻撃に移った。

 アルテミスは空振りしてしまった時の勢いを利用して、素早くその場で回転し、さらにその勢いを利用して空中に浮かんでいた白夜へと蹴りを放った。


 そして白夜は空中で体を捻り、無理やり位置を移動した。しかしアルテミスの蹴りはそれでもギリギリ当たる距離だった、そのため白夜は片腕を盾を構えるようにして前に出し、それで防いだ。

 しかし空中だったため防いでも勢いを殺しきれず、後ろへと吹き飛ばされてしまった。

 白夜は吹き飛ばされ壁に激突する寸前に体勢を立て直し、壁を優しく押すようにして勢いを殺し、まるで何事も無かったように着地した。

 アルテミスは白夜を吹き飛ばしたと同時に追撃を仕掛けるために吹き飛ばした方へと走り出した。

 しかしアルテミスの予想に反し白夜は何事も無かったように着地してしまっていた。そのため追撃を仕掛けるのを止め、その場で止まり構えをとったのだった。

 そしてそれを見た白夜は楽しそうに笑いながら話し出した。


「いや~、ビックリしたわ~久々に飛んだわ!ハハハ‼しかし、やっぱりいいねぇ~強い奴との戦いは、手加減していても楽しいからな!それに今の判断もよかった。もしあのまま追撃を仕掛けようとしたら、そろそろ時間だしぶん殴ってたかもしれないな‼ハハハハ!」


 白夜が本当に楽しそうに笑いながらそう言うと、アルテミスは少し疲れていたのか一息ついて府増え見ながら話し出した。


「ふぅ~、お褒めに預かり光栄です。しかしこちらの攻撃は全く聞いていなそうですね、少しショックです」


 アルテミスが少し落ち込んだようにそう言うと、白夜は少し苦笑いしながら話し出した。


「あぁ~まぁそこは俺だからって事で諦めとけ。さて一応聞くけど、これからは俺からも攻撃できるようになるけど、続ける?降参する?どうする?」


 白夜が少し首をかしげながらそう聞くと、アルテミスは少し考えてから答えた。


「う~ん、今回はもう少しやってみたいと思います」


 アルテミスがそう言うと、白夜は満足そうに頷いてから答えた。


「わかった、それじゃぁ再開するぞ!」


 白夜がそう言うと、アルテミスは黙って頷きすぐに構え直した。

 そして白夜とアルテミスの二人は、ゆっくりと相手に向かって近づいて行った。


 そして白夜とアルテミスは、お互いの距離が後数歩まで近づいて行った時、動き出した。

 最初に動いたのは白夜だった。白夜は残り数歩の距離を一歩で、一気に近づき、アルテミスの鳩尾めがけて殴りかかった。

 アルテミスは白夜が一瞬で距離を縮めてきたことに驚きはしたものの、すぐに冷静になり白夜が殴り掛かってきているのを確認すると、すぐに拳を片手で受け流すようにして躱した。さらにその勢いを利用して、白夜の横を通り抜けて行った。

 それを見て白夜は楽しそうに笑いながら、次の行動に移った。白夜は横を通り抜けようとしているアルテミスに横から体当たりをした。


 そしてアルテミスは、白夜の体当たりを思いっきりもらってしまい吹き飛ばされてしまう。

 しかし、何とか体勢を立て直して着地したアルテミスは、すぐに白夜の方へと走り出した。

 白夜もアルテミスの方へと歩いて向かっていた。

 アルテミスは白夜と後数歩まで近づいた時、動き出した。

 アルテミスはまず最初に白夜まであと一歩まで近づき、そこでいきなり横へ飛び、白夜の後ろに回り込もうとした。

 しかし白夜はアルテミスが飛んだと同時に同じ方向に飛び、アルテミスの進行を遮った。

 そして白夜はそれだけでは無く、アルテミスが驚き一瞬止まったのを見逃さずに蹴りを入れた。

 アルテミスはまともにくらってしまい、吹き飛ばされそうになっていた。しかし何とかアルテミスは吹き飛ばされないように堪え、白夜の方へ反撃しようとしたがそれはできなかった。

 何故なら白夜が後ろへと回り込み、首へと手刀を添えていたからだ。

 そして白夜は、そのままの体制でゆっくりと話し出した。


「さて、降参でいいよな?」


 白夜がそう聞くと、アルテミスは諦めたように話し出した。


「えぇ、今回は降参します」


 アルテミスがそう言うと、白夜は満足そうに頷いてから手刀を外してから話し出した。


「いや~、お前今回は良かったぞ楽しかったわ、それじゃぁもう見学組のとこ行って休んで来いさすがに疲れただろ」


 白夜がそう言うと、アルテミスは少し疲れたように笑いながら話し出した。


「わかりました、それでは先に休ませてもらいますね」


 アルテミスがそう言うと白夜は、満足そうに頷いてから、話し出した。


「さて、それじゃぁ次の奴準備できたら早く出てこい!」


 白夜が大声でそう言うと、見学組の方から玉藻がゆっくりと歩いて出て来た。

 それを遠目に確認した白夜は、先に白線の所で待つことにしたのだった。

 そして少しして白夜の向かい側の白線に玉藻はならんだ、それを確認してから白夜は話し出した。


「さて、それじゃぁ一応聞くけど準備はいいか?」


 白夜がそう言うと、玉藻はゆっくりと答えた。


「はい、特にこれと言った準備とかないので何時でも大丈夫ですよ」


 玉藻がそう言うと、白夜は満足そうに頷いてから話し出した。


「それじゃぁ……始めるか‼」


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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