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第七十一話 特訓開始!一日目 後 (5)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


「それじゃぁ、…始めるぞ‼」


 白夜がそう大声で言うと、すぐにヴラドは構えをとり白夜へと向かって走り出した。

 そしてヴラドは先ほどまでの四人の組手を見ていたのでただ突っ込まずに左右に大きく、そして速くジグザグに走ったのだった。

 普通ならばこの程度の事ではすぐに見破られてしまうが、しかしヴラドは左右にただ走り動くのではなく左右へと飛んで移動していたのだ、さらにヴラドは左右に飛ぶとき高くではなく低くそして左右に飛び着地した時、決して止まらずそのままの勢いでさらに反対へと飛ぶ、それを繰り替えしながらヴラドはもの凄いスピードで白夜へと近づいて行った。

 その様子を見て白夜は少し面白そうに笑顔で近づいてくるヴラドを見ていた。


 そして少ししてヴラドと白夜の距離が後数歩まで近づいた時ヴラドが動き出した。

 ヴラドはまず最初に今まで通りジグザグに動くように見せかけて一気に右へと飛んだ、そして白夜が視線だけとはいえちゃんと追いかけてきているのを確認してからさら左へと大きく飛んだ、ように見せかけて姿勢を低くして白夜の方へと飛んだのだった。

 そしてヴラドはそのまま白夜の足元に移動し、そして姿勢を戻す時の勢いを利用して白夜の顎めがけてアッパーを放った。

 しかし白夜はヴラドの動きに釣られること無くちゃんとヴラドの動きを見ていたのだ。そのため白夜はヴラドがアッパーしようとしているのを見て、白夜はわざとギリギリまで引き付けてから殴られたように頭を後ろに倒して躱したのだった。


 そしてヴラドはアッパーした時の感触に違和感を覚え警戒して後ろに飛んだ。

 それを確認して白夜は少しのけぞっていた頭を元に戻して少し感心したように話し出した。


「おぉ~、よく今ので警戒できたなぁ~、うん上出来上出来」


 白夜が偉そうに頷きながらそう言うと、ヴラドは少し悔しそうにしていたがすぐに立ち直りゆっくりと話し出した。


「お褒めにいただき光栄ですわ、ですが今度はちゃんと決めて見せますから覚悟して欲しいですわ」


 ヴラドはそう言うと構え直した。それを確認して白夜は本当に楽しそうに顔を笑顔にして話し出した。


「そうか、それじゃぁ覚悟させてみろ」


 白夜が偉そうにそう言うと、ヴラドは少しイラついたように眉間にしわが寄っていたがすぐに深呼吸して何とか頭を切り替えたのだった。

 そしてヴラドは今度はゆっくりと白夜の方へと向かって行った。

 そして白夜との距離が残り半分ほどになった時ヴラドは動き出した。最初にヴラドは今までゆっくり進んでいいたが一気にスピードを上げて白夜の方へと走り出した。

 そして白夜まであと数歩まで近づいた時ヴラドはただまっすぐ進んでいたのを切り替え一気に右へと飛んだ。そしてヴラドは着地したと同時に姿勢を低くして白夜の後ろへと一気に回り込み、そのまま白夜の後頭部めがけて回し蹴りを放った。

 しかし白夜は予想していたようで振り返る事無く片手で受け止めた。

 片手で受け止められた事にヴラドは驚きはしたもののすぐに切り替えて、受け止められた足をすぐに引き戻し、そしてその時の勢いを利用して反対の足で今度は白夜の足元めがけて蹴りを放った。

 しかしそれも白夜は予想していたようで軽く飛ぶようにして躱した。


 しかしヴラドもこのくらいの攻撃は白夜なら避けられると分かっての行動だった。そのためヴラドはすぐに次の攻撃に移っていた。

 ヴラドは白夜の足元へとめがけて放った蹴りを飛んだ白夜の真下で止めて、そして空中に浮いたままの白夜を蹴り上げるようにして蹴りを放った。

 そして白夜はヴラドが蹴り上げて来るのを見て少し驚いたように目を少し目を見開いていたが、すぐに顔を楽しそうな笑顔を浮かべていた。


 そして白夜はヴラドの蹴りが当たる寸前になって動き出した。白夜はヴラドの蹴って来た足を足場にしてさらに飛び上がった。そしてヴラドの蹴りの勢いと、白夜自身のジャンプ力が合わさり白夜は道場の天井まで飛び上がってしまっていた。

 しかし白夜は特に慌てる事も無く天井にぶつかる寸前に天井へと手を伸ばして勢いを殺して、床へと落ちて行った。

 その様子を見てヴラドは少し驚いて固まってしまっていたが、すぐに立ち直り白夜が落ちて来るところへと先回りして落ちてきた瞬間を狙うため構えていた。


 そして白夜はその様子を確認して落ちるギリギリで空中で体を捻って落下位置をずらした。

 その事によりヴラドは狙っていた場所とは違ったため追撃を仕掛ける事が出来ず普通に着地させてしまったのだった。

 そして白夜は着地したと同時に少し後ろへ飛んで、一息ついてから話し出した。


「ふぅ~、今のは少しビビッタなぁいやぁ~今のは良かったぞヴラド」


 白夜が楽しそうにそう言うと、ヴラドは悔しそうに話し出した。


「そうですか、お気に召したのでしたらよかったですわ」


 ヴラドが悔しそうに少しうつむきながらそう言うと、白夜は苦笑いしながら話し出した。


「そこまで悔しがらなくてもいいぞ、今まで戦ってきた中では上位に入るレベルだぞ?、それよりどうする?これから俺からも攻撃できるようになるけど、続けるか?やめるか?」


 白夜が首をかしげながらそう聞くと、ヴラドは少し考えてから答えた。


「…そうですわね、今回は最後までやらせていただきますわ」


 ヴラドはそう言うと、構え直した。

 それを確認して白夜は少し呆れたようにそれでいて少し嬉しそうに話し出した。


「はぁ~、仕方ないなぁそれじゃぁ続けますか!」


 白夜はそう言うと、半身になってヴラドの方へと少しづつ進みだした。

 それを確認してヴラドも少しずつ白夜の方へと近づいて行った。

 そして白夜とヴラドの二人は距離が後数歩の所まで近づいた時動き出した。

 最初に動いたのはヴラドだった。ヴラドは白夜の前まで一気に行きその勢いを殺さずにそのままの勢いで白夜の腹めがけて全力で殴った。

 しかし白夜はその拳を片手で受け止めた。しかし白夜はそれだけで終わらせずヴラドの勢いを利用して、そのままヴラドを背負い投げた。

 そしてヴラドは投げられた事に少し驚きながらもすぐに頭を切り替えて受け身をとった。そして何とか体勢を立て直し、白夜の方へと振り向きながら構え直した。

 しかしヴラドが正面を見ても白夜の姿を見つけられず周囲を見回そうとしたができなかった。何故なら首筋に白夜の手刀が添えられていたからだった。

 そして白夜はヴラドに手刀を当てたまま話し出した。


「降参でいいよな?」


 白夜がそう聞くと、ヴラドは諦めたようにゆっくりと話し出した。


「そうですわね、ここは潔く降参しますわ」


 ヴラドがそう言うと、白夜は満足そうに頷いて首に当てたままだった手刀を下ろして話し出した。


「ふぅ~さて、それじゃぁ疲れただろうから見学組の奴等のとこ行って休んで来い」


 白夜がそう言うと、ヴラドはゆっくりと立ち上がりながら答えた。


「そうですわね、そうさせていただきますわ」


 ヴラドはそう言うと、見学組の所へと向かって行った。

 それを見て白夜は少し深呼吸してから話し出した。


「すぅ~はぁ~、さてそれじゃぁ次の奴早く出てこい!」


 白夜がそう言うと、見学組の方からもの凄く嫌そうな表情で水姫が出て来た。

 そして水姫はもの凄く嫌そうにゆっくりとではあったが白夜の元に着いた。

 そして白夜はそれを確認してから話し出した。


「よし!もう準備良いよな?それじゃぁ早速始めるか!」


 白夜が楽しそうにそう言うと、水姫は慌てながら話し出した。


「ちょ⁉ちょっと!待ってください⁉私午前中にもうやったから午後はやらなくてもいいと思うんですけど~何で午後までやらなくちゃならないんですか⁉」


 水姫がそう言うと、白夜は首をかしげながら話し出した。


「?そんなの決まってんじゃん、午前は午前、午後は午後、それだけの事だよいい加減諦めろ、もうここにきてしまった以上お前に拒否権は無い!まぁ出てこなくても拒否権無いんだけどな?、ハハハハハ」


 白夜が笑いながらそう言うと、水姫は驚愕したように目を見開いてそしてすぐに諦めたように話し出した。


「はぁ~分かりました諦めればいいんですよね?、そうなんですね?、もういいですよやりますよ準備とかも特にないんで好きな時に始めちゃってください」


 水姫がそう若干投げやり気味に言うと、白夜は少し溜息を吐いてから話し出した。


「はぁ~、まぁいいか、それじゃぁ…始めるぞ‼」


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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