第六十九話 特訓開始!一日目 後 (3)
また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。
「よっしゃ!じゃぁ…始め‼」
白夜はそう言うと楽しそうに笑いながら夜空の方をただ見ていた。
そして夜空は白夜の合図と同時に構えをとりゆっくりと白夜の周りを回りだした。
そして少ししてすぐに夜空は動き出した。夜空は白夜の丁度右側に来た時白夜の方へと一気に飛んだ。夜空はそのまま白夜へと一気に距離を縮めて行き、白夜までもう少しで接触するタイミングで夜空は急にブレーキを掛けてその反動を利用して白夜へ蹴りを放った。
その様子をただ見ていた白夜は夜空が蹴りを放ったタイミングで体を後ろへと体を少しのけぞり交わした。
しかし夜空は避けられるのを元々予想していたのか慌てる事無く、ただ冷静に振りぬいた時の勢いを利用して反転して後ろへと振り返り一気に飛んで距離をとった。
そして距離をとった夜空はまた振り返り構え直して白夜の周りをまたゆっくりと回りだした。
そしてその様子を見て白夜は何故か偉そうに腕を組んで満足そうに頷いていた。
その様子を見て夜空は少しムカついたのか少し顔がピクリと動いた後、本当に頭に来たようで夜空は一気に白夜の方へと一気に飛び出した。
そして白夜はその様子を見て何故か怒った様子で自分の方へやってくるのか分からないようで首をかしげていた。
そして夜空はムカついてつい飛び出してはいたが、飛び出したと同時に正気に戻た夜空は白夜の方へと移動しながらこの後どうするかを必死に考えていたのだった。
そして白夜との距離があと数歩の所に来た瞬間い、夜空は一気に仕掛けた。
夜空は白夜まであと少しになった瞬間に一瞬だけ上半身を上に挙げた、そしてその次の瞬間夜空は一気に前かがみになるように体制を下げてさらにスピードを上げて白夜へと突っ込んで行った。
その事に白夜は少し驚いたように目を見開いた。しかしすぐに楽しそうに笑っていた。
そしてその顔を見た夜空は少し引いていたが、すぐに頭を切り替えて行動を続けた。
そして夜空は白夜と接触するところに来た瞬間今度はブレーキを掛けずに近づき、そしてそのスピードを利用して拳を白夜めがけて振りぬいた。
そして白夜はそれを少し後ろに引きながら片手で受け止めていた。
その事に夜空は少しだけ驚いたが、すぐに相手が白夜なのを思い出したのか頭を切り替えて次の行動に移ったのだった。
夜空は受け止められた拳をそのまま白夜の手に当てたままにし、そこを起点にして飛び上がり白夜の上を通り白夜の後ろへと行こうとした。そして夜空はその時についでとばかりに拳を当てたままにしていた白夜の手を離れるタイミングでその手首を掴み白夜の後ろに降りる時、着地するために少ししゃがむ時にその力も使って全力で投げた。
しかし夜空は投げた時の軽さに驚き確認すると、そこには白夜の着ていた上着があった。
それを確認すると夜空は少しだけ驚いたように後ろに振り返りゆっくりと話し出した。
「兄さん、今のは何をしたの?」
夜空がそう聞くと、白夜は楽しそうに笑いながら答えた。
「ん?さっきのは単純だよ、手首を掴まれたからそれを外すために一緒に掴まれた上着だけを脱いで自分はここに残ったそれだけだよ、それより上着帰してくんない?」
白夜がそう言うと、夜空はゆっくりと立ち上がり少し呆れたように溜息を吐きながら話し出した。
「はぁ~、兄さんそれ全然簡単じゃない、普通の人はそれできない、それと上着は組手が終わってから」
夜空はそう言うと構え直して白夜へと向き合った。
それを見て白夜は少し感心したように頷きながら話し出した。
「まぁそれもそうだな、じゃぁその上着終わったら着るからあんまり汚すなよ」
白夜はそう言うと先ほどまでと変わらずその場で楽しそうに笑いながらただただその場に立っていた。
そして夜空は今度は正面から突っ込んで行った。そしてそこからは智理の時のように連撃だった。
夜空が殴り掛かり白夜はそれを最低限の動きだけで弾き、夜空が蹴りを放てば届く前に白夜は蹴り弾く、それの繰り返しだった。
その攻防は十分弱続いた。そしてさすがにそれだけ続けていたために夜空は少し疲れたのか後ろに飛び退いて息を整えていた。
その様子を見て白夜はゆっくりと話し出した。
「あ~大丈夫か?」
白夜が少し心配そうにそう言うと、夜空は息を整えてから話し出した。
「すぅ~ふぅ~すぅ~ふぅ~、ん、大丈夫」
夜空がそう言うと、白夜は少し苦笑いしながら話し出した。
「そうか、それでどうする?そろそろ俺からも攻撃できるようになるけどこのまま続ける?それともここで降参するか?どうする?」
白夜がそう聞くと、夜空は少し考えてから答えた。
「ん、今日は最後までやる」
夜空が真剣な表情でそう言うと、白夜はその顔を見て本気なのを理解したのか、ゆっくりと話し出した。
「分かった、それじゃぁできる限り手加減するけど、ケガさせたらわるいな」
白夜はそう言うと初めて白夜の方から夜空の方へと近づいて行った。
夜空は近づいてくる白夜を見ていて少し後ろへと一歩引いてしまった。
それほどまでに白夜からのプレッシャーは凄まじいものだった。しかし夜空はよく耐えている方だった、何故なら普通の人間なら立つ事すらままならない程のプレッシャーを白夜は放っていたのだから。
そして白夜と夜空は二人の距離が後数歩まで近づいた時、二人は動き出した。
最初に動いたのは夜空だった。夜空は数歩で届くところにいる白夜めがけて全力で飛んだ、そしてそのままスピードを落とさずに膝蹴りを放った。
それを白夜は片手で受け止めていた。そして白夜は受け止めた足をそのままつかみ、そして投げた。
夜空は投げられた空中で何とか体勢を立て直し白夜へ再び向かおうとしたがすぐ目の前に白夜が居るのを見て諦めたように下を向きながら話し出した。
「降参する、今回はもうどうやっても勝てない」
夜空がそう言うと、白夜は満足そうに頷き話し出した。
「うん!、今の判断は良かったぞ、あそこでまだ続けるって言ったらもう少し本気でやって気絶させていたかもしれないしな、さて今回はここまでだなサトねぇ達のとこ行って休んで来いさすがに疲れただろ」
白夜が少し楽しそうにしながらそう言うと、夜空はゆっくりと話し出した。
「ん、わかった私もさすがに疲れたしそうする」
夜空はそう言うと疲れたようにゆっくりと見学組の方へと歩いて行った。
それを確認した白夜は少し一息ついてから話し出した。
「ふぅ~、さて!っと、それじゃぁ~え~っと次誰だったっけ?」
白夜はそう言うと、自分のポケットに入れていた順番を書いた紙を取り出して確認した。
そしてその途中で自分が上着を着ていない事を思い出したのか少し笑いながら床に落ちたままの上着を拾いそれを着直してから話し出した。
「え~っと、それじゃぁ次はヘパイストスだな、できるだけ早めにきてくれ」
白夜はそう言うと中央の白線に並び直した。
そして白夜がそんな事を話してる間に見学組の智理と水姫は疲れようにこっちに向かってきた夜空に少し心配したように話しかけていた。
「夜空お疲れさま~けがしてない?」
「お疲れ夜空ちゃん、とりあえずそこに座って休んだら?」
智理と水姫がそう言うと、夜空は言われた通りにゆっくり座りながら話し出した。
「ん、疲れた、それとけがはしてないから大丈夫」
夜空がそう言うと、智理と水姫は安心したように一息ついてから話し出した。
「はぁ~それなら安心だねぇ~、それにしても夜空凄かったねぇ~先輩とあんなにやりあえるんだから」
「そうねぇー私もすごいと思うわねぇー白夜とあそこまでやりあえる相手ってそんなにいないものねぇー」
夜空達がそんな話をしていると、白夜に呼ばれてヘパイストスは準備運動していたのを終わりにして白夜の方へと向かって行った。
それを見て夜空達は話すのをやめてヘパイストスに向かって話しかけた。
「ヘパちゃん!頑張ってねぇ~でもけがはしちゃだめだよ~!」
「ん、頑張れ」
「頑張ってねぇー、白夜なんかぶっ飛ばしちゃえー!」
夜空達がそう言うと、ヘパイストスは少し恥ずかしそうに話し出した。
「……頑張る…」
ヘパイストスがそう反応すると、後ろで夜空達がまたキャー!キャー!言っていたがそれを頑張って聞かないようにしてヘパイストスは白夜の待っている中央までやってきて、白夜と向かい合うように並んだ。
それを確認した白夜はゆっくりと話し出した。
「さてそれじゃぁ、もう始めて大丈夫かな?」
白夜が一応確認のためにそう聞くと、ヘパイストスはゆっくりと答えた。
「……大丈夫…」
ヘパイストスがそう言うと、白夜は反応の少なさに少し苦笑いしながら話し出した。
「それじゃぁ……始め‼」
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