第六十八話 特訓開始!一日目 後 (2)
また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。
「はぁ~、さてそれじゃぁ……始め!」
白夜が少し疲れたようにそう言うと、すぐに智理は構えをとり少しずつ白夜へと近づいて行った。
その様子を見て白夜は特に動く事も無くただ冷静に観察していた。
そしてその様子を確認すると智理はすぐに作戦を変えて一気に白夜の方へと全力で飛んだ。
その事に白夜は少し驚いたようだったがすぐに楽しそうな笑顔になっていた。しかしその笑顔を見た智理には、その笑顔が獲物を見つけた時の肉食獣のように見えていた。
そしてとうとう智理と白夜の距離があと少しまで近づいた時智理が動いた。
智理は白夜が目の前まで近づいたのを確認したと同時に右足を引きそしてスピードも利用して全力で蹴りを放った。
そして白夜はそれを避けるのではなく両手の平を前に並べるように出した。そして智理の放った蹴りが白夜に当たった!見ていた夜空達やラファエル達、さらには蹴りを放った智理ですら少しそう思っていた。
しかし次の瞬間空中を飛んでいたのは蹴られた白夜では無く、蹴った智理の方だった。
その事にその場に居た白夜以外の全員が何が起きたのか分からないのか呆然としていた。
そして智理は何とか空中で態勢を立て直して着地するとすぐに後ろへ飛び立ち上がり白夜の方へと向きなおしてゆっくりと話し出した。
「はぁはぁはぁ、ちょっと白夜?攻撃はしないんじゃなかったの?」
智理が少し息を整えながら少し白夜を睨みながらそう言うと、白夜は少し首をかしげて笑いながら話し出した。
「うん?俺は攻撃はしないだけで受け流したり、弾いたりぐらいはさせてもらうよ?何をいまさら」
白夜が笑いながらそう言うと、質問した智理だけでなく見学していた夜空と水姫さらにラファエル達は少し気まずそうに目を逸らした。
そして智理は少し気まずそうに視線を逸らしながら話し出した。
「ま、まぁ確かに言われてみればそうよね、攻撃しないって言っただけでそれ以外の事をしないとは言ってないものねぇー、ごめんなさいねこんなこと聞いてそれじゃぁ再開しましょうか?」
智理が構え直してそう言うと白夜の返事を待たずに、白夜の方へと走り出した。
それを見て白夜は満足そうに頷きながら半身になって待ち受けることにしたのだった。
そして智理は白夜が待ち構えてるのを確認すると先ほどとは違い、まっすぐに突っ込むのではなくジグザグに走りながら近づいてい行った。
その様子を見て白夜は更に楽しそうに笑っていた。
そして白夜ともうすぐ接触するタイミングで智理は右手で下から上に打ち挙げるように殴った。
白夜はそれを片手で横から払うように叩いて弾いた。
そして智理は攻撃を弾かれてすぐに手を引き戻し、その時の反動を利用して後ろ回し蹴りを放った。
しかしそれも白夜は片手で弾いてしまった。
それを確認した智理はすぐに一撃での攻撃をやめて連撃に切り替えたのだった。
そして白夜は上下左右から来る蹴りや拳を全て片手で払いのけていた。
その様子を見ていた夜空達とラファエル達はその光景をただただ呆然と見ていた。何故ならあまりにも二人の戦いが凄すぎたのだ。
智理が殴り掛かれば、白夜はそれを片手でやさしく押すようにして逸らし、蹴り掛かれば勢いが乗る前に足で抑え込んむ、そのやり取りを智理と白夜は五分近くずっと続けていたのだっった。
そして白夜と智理の攻防がさらに続き三分程った時白夜がゆっくりと話し出し。
「サトねぇ、そろそろ降参する?」
白夜がそう言うと、智理は攻撃をやめて少し後ろに飛んでから話し出した。
「はぁはぁ、え?なに?降参?何で?」
智理は先ほどの攻防で体力は問題なかったが、精神的消耗が激しすぎたのか息を整えながら白夜が何を言ったのか確認したのだった。
そして聞き返された白夜は少し疲れたように話し出した。
「はぁ~、もう一回言うから今度はちゃんと聞いとけよなぁ、もう降参する?って聞いたんだよ」
白夜が少し適当にそう言うと、ようやく落ち着いた智理は少し考えてから話し出した。
「…そうねぇーこのまま続けてても白夜が攻撃できるようになったらその瞬間に終わっちゃうしねぇー、う~ん……、うん今回はここで降参する事にするわ、次やる時はもう少し白夜に本気でやらせられるように作戦を考えとかないとね?」
智理が清々しそうに少し笑いながらそう言うと、白夜もつられて少し笑いながら話し出した。
「じゃぁ、今回はここまでって事で次の時を楽しみにして措くとするかな、さてそれじゃぁ時間がだんだん予定よりも大幅にあまり出してきた気がしないでもないけど、まぁそれは措いとい次の奴早く出てきてくれ」
白夜がそう言うと、智理は疲れたように見学組の方に向かって行ったのだった。
そして見学組の所で夜空達が疲れたように少しうなだれながら帰って来た智理を少し心配したように話しかけていた。
「智理姉さん大丈夫?」
「いやぁ~智理さん凄かったですねぇ~あの先輩とあそこまでやれるなんて、智理さんも十分化け物ですね!」
夜空が本当に心配そうに話しかけているのに対して、水姫は何故か少しバカにしたように話しかけていた。
その様子を見て智理は微笑ましそうに笑らいながら話し出した。
「フフフ、夜空ちゃん心配してくれてありがとうねでも大丈夫よちょっと精神的に疲れただけだから、それと水姫ちゃん私なんてまだまだよさっきのだって白夜はだいぶ手加減していたようだったしねぇー、次にやるまでにもう少し本気にさせられるくらいの作戦を考えて措かなくちゃねぇー」
智理が少し笑いながらそう言うと、夜空は水姫は少し安心したように一息ついていた。
そして夜空達がそのまま話続けようとした時、後ろからラファエルが少し遠慮気味に話しかけた。
「お話し中の所申し訳ないのですが少しよろしいでしょうか?」
ラファエルがそう言うと、夜空達はそっちに振り返りながら話し出した。
「ん?どうかした?」
「どうしたんですか?何か質問ですか?」
「どうぞー質問でも世間話でも大歓迎よ!」
夜空達が笑顔でそう言うと、ラファエルは少し安心したようにゆっくりと話し出した。
「それでは早速なのですが、先ほど主様がお呼びになっていた次の組手の相手は夜空様ではないかと思いお声がけさせていただきました」
ラファエルが少し遠慮気味にそう言うと、夜空達は今思い出したと言うように目を見開いて慌てながら話し出した。
「ど、どうしよう、完全に忘れてた」
「と、とりあえず早く行った方が良いよ!先輩怒ると私達だけ厳しくしてくるとかの公私混同くらい平気でやるし!」
「そ、そうねぇーとりあえず早く行った方が良いわねぇ」
「ん、わかった、行って来る」
そう言うと夜空は慌てたように急いで白夜の居る中央へと走って行った。
それを見送って智理と水姫は少し安心したように一息ついてから笑いながらラファエルへと話しかけた。
「ラファエルちゃん教えてくれてありがとうねぇー、危うく怒られちゃうところだったわぁー」
「そうですねぇ~今回ばかりは絶対激怒されてましたねぇ~先輩何故か他の事はずぼらなくせに待たされるの嫌いですもんねぇ~、それとラファエルって呼びにくいんでエルって呼んでいいですか?」
智理と水姫がそう言うと、ラファエルは驚いていたがすぐに切り替えて話し出した。
「そ、そんなお礼を言われるほどの事はしてないです、それに私の事はお好きにお呼びくださってかまいません」
ラファエルが少しぎこちなくそう言うと、智理と水姫は楽しそうに笑いながら話し出した。
「そんなに固くならなくていいですよ~、まぁすぐには無理だと思いますので後々でいいですけどねぇ~」
「そうねぇー私ももう少し砕けた感じで良いんだけど、まぁやっぱりすぐににはできないものねぇーゆっくりでいいわよ」
智理と水姫がそう言うと、ラファエルは少し安心したように話し出した。
「分かりました、少し時間が掛かるとは思いますができるだけかしこまらないように気を付けます」
そうかしこまりながら言うラファエルを見て、智理と水姫は少し苦笑いしてたのだった。
そしてその間に夜空は白夜の居る中央に到着していた。
白夜はそれを確認するとゆっくりと話し出した。
「はぁ~ようやく来たか、まぁいいか一応ちゃんと来たしな、ただし次は許さないからな?分かったか?」
白夜がそう言うと、夜空は少し冷や汗を掻きながらゆっくりと話し出した。
「ん、わ、分かった次からは気を付ける」
夜空がそう言うと、白夜は満足そうに頷いてから話し出した。
「おう!わかればいい、さてそれじゃぁ始めるか?」
白夜が一応確認のためにそう聞くと、夜空は少し深呼吸してから話し出した。
「すぅ~はぁ~、ん、もう大丈夫始めよ」
夜空がそう言うと、白夜は楽しそうに笑いながら話し出した。
「よっしゃ!じゃぁ…始め‼」
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