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第六十七話 特訓開始!一日目 後 (1)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


 そして白夜達は道場に着くと午前中と同じように整列していた。

 白夜はその様子を確認してから話し出した。


「さぁ~って、それじゃぁこれから午後の特訓と言うか組手を始めます!」


 白夜が少し偉そうにそう言うと、夜空達はもの凄く嫌そうに顔を歪めながら話し出した。


「兄さん、何がそれじゃぁなのか分からないけどとりあえず言わせて、組み合わせ変えてください」


「そうですよ!先輩!、こんな組み合わせ午前中の組み合わせの右側に先輩だけ残してそれ以外を左側に持って行っただけじゃないですか⁉」


「そうねぇーもう少し考えればもっと効率的な組み合わせがあるかもしれないしねぇー」


 夜空達がそう言うと、白夜は少し考えていたがすぐに何か思いついたのか少し笑いながら話し出した。


「う~ん?そう言われてもなぁ、やっぱりこれが一番効率がいいと思うんだよなぁ~、だってこの中で一番強い俺と何回も組手するのが一番強くなるための近道だろ?、大丈夫さすがにトラウマになるような倒し方はしないからさ?それにちゃんと手加減としてさっきと同じように三十分中の十五分はこっちから攻撃はしないから大丈夫だろ?」


 白夜が最後に確認するようにそう言うと、夜空達は少しうざそうに顔を歪めていたが、すぐに全員黙り考え始めた。

 そして少しして考えがまとまったのか夜空達はゆっくりと話し出した。


「…ん、確かに兄さんの言う通り効率的かもしれないけど、精神的疲労がやばそう」


「そうですよ先輩、確かに効率的に鍛えられるでしょうけど精神的疲労ガチヤバですよ!、せめて気絶させるのは無しにしてください、じゃないと先輩絶対全員気絶させちゃうつもりですよね?それはさすがにやばいんで今回は気絶は無しでお願いします!」


「そうねぇーさすがに全員が気絶しちゃったら白夜だけじゃ対処しきれ無いだろうしねぇー、白夜今回は水姫ちゃんの言う通り気絶は無しにしてくれないかしら?または気絶してもすぐに目を覚まさせるかしてもらえるかしら?そうじゃないと色々大変そうだからねぇー」


 夜空達が必死にそう言うと、白夜は少し考えるようにしてから話し出した。


「う~ん、確かに全員気絶させるのはまずいか…分かった今回はできるだけ気絶させないように気を付ける、ただし全員にそうできるかは分からないから気絶させちゃった奴に関してはその場ですぐに起こすって事で今回はそれでいいか?」


 白夜が少し考えながら確認するようにそう言うと、夜空達は少し考えてから答えた。


「ん、今回はそれでいい」


「そうですねぇ~まだ少し不満はありますけど、まぁ先輩にしてはだいぶ妥協してると思うので今回はこれでいいですよ」


「そうねぇー白夜にしては珍しく妥協したと思うから私も特に問題ないわよー」


 夜空達が少し渋々と言った様子でそう言うと、白夜は満足そうに頷きながら話し出した。


「じゃぁとりあえず今回はこのルールで組手を行う事にする、それじゃぁ早速一回目を始めるぞ」


 白夜はそう言うとさっさと自分だけ中央に引いてある白線へと向かって行った。

 そしてその様子を見て夜空達は少し呆れたように溜息をつきながら話し出した。


「はぁ~、兄さんはいつも一人で勝手に動く」


「そうですねぇ~もう少しこっちの様子も確認してほしいですよねぇ~」


「そうねぇーまぁそう言うところもふくめて白夜らしいって事よねぇー」


 夜空達は少し呆れたようにそう言いながら午前中の時に居た見学スペースに向かって行った。

 そしてラファエル達はその様子を見て一番目の閻魔を残して残りは夜空達の後ろに続いて見学スペースへと向かった行った。

 そして残った閻魔は白夜が待っている道場の中央のへと向かって行った。


 そしてその様子を見ていた白夜は少し待ちくたびれたのか片足を浮かせてぶらぶらと揺らしていった。

 白夜がそんな事をしている間に閻魔は白線へと並んでいた。

 それを確認した白夜は楽しそうに笑いながら話し出した。


「おう!ようやく来たかそれじゃぁ早速始めるか!」


 白夜が心底楽しそうに笑いながらそう言うと、閻魔は少し恐縮したようにお辞儀をしながら話し出した。


「分かりました、それではお手合わせお願いします」


 閻魔がそう言うと、白夜はそれに少し苦笑いしたがすぐに表情を切り替えて合図を出した。


「それじゃぁ、……始め‼」


 白夜がそう言うと閻魔は午前中とは違い、構えをとるとそのまま一気に白夜へと向かって突っ込んで行った。

 その様子を見て白夜は体を半身にして待ち構えた。

 そして白夜と閻魔が接触する寸前になっても閻魔はブレーキを掛ける事無くそのまま白夜へと向かって行拳を振り降ろそうとした。

 しかし閻魔の拳は白夜に当たる事は無く、まるですり抜けるように通り抜けて行ってしまったのだった。

 その事で閻魔は体勢を崩してしまいそうになったが何とか体勢を立て直した。そして閻魔は何が起こったのか分からず放心しながら絞り出すようにして話し出した。


「今のはいったい…何が?」


 閻魔がそう言うと、それが聞こえていたのか白夜が意地の悪そうな笑顔で話し出した。


「何が起こったのか?か、そうだな簡単に説明すればただ早く動いて避けただけだ」


 白夜が楽しそうに笑いながらそう言うと、それを聞いて閻魔は何とか正気に戻り構えを取り直しながらゆっくりと話し出した。


「ただ避けただけ、なるほどこれほどまでに我々と力量差があったと言う事ですか、ならこれからは胸をお借りするつもりで挑ませていただきます」


 そう言うと閻魔は先ほどと同じように構えをっとったがその纏っている気配は先ほどまでとは違いかなり澄んだものだった。

 それを見て白夜は少し驚いたように目を見開き、そしてすぐに感心したように頷きながら話し出した。


「うんうん!よく今切り替えられたな!それでいい、これでもっと楽しめそうだな!ほらほら早く攻撃してこないと俺が反撃できる時間になっちまうぞ!」


 白夜が笑いながら挑発するようにそう言うと、それに対して閻魔は特に反応する事も無くただ構えを取り続けていた。

 それを見て白夜はより楽しそうに笑みを深めた。

 そして閻魔と白夜はそれ以上話すことは無かった。


 そして閻魔は先ほどと同じように構えを取り白夜へ向かって走り出した。

 それを確認して白夜は少し拍子抜けしたような顔をしたがすぐに切り替えて先ほどと同じように半身になって待ち受けていた。

 そして先ほどと同じように閻魔と白夜の距離があと少しの所まで近づいた時、閻魔は急に真上へと飛んだのだった。

 その事に白夜は少し呆気にとられたが、すぐに楽しそうに笑いながら観察しだした。

 そして閻魔は白夜の真上に来た瞬間、空中で体制を変え右足を真上に挙げた。そして白夜にめがけて全力で振り下ろした。そのかかと落としは閻魔の力と重力の力により普通ではありえないスピードと威力を持って白夜へと振り下ろされた。

 そして白夜はその様子を見上げながら今までで一番楽しそうないい笑顔をしていた。


 そして閻魔のかかとが白夜へと打ち込まれようとしていたが、今回もやはり白夜へとそれが届くことはなくまるですり抜けるように通り抜け道場のへと打ち付けられた。

 そのかかと落としの衝撃により道場の床はクレーターが出来ていた。そして閻魔はその中心で足を振り下ろした格好のまま固まっていた。

 白夜はそれを先ほどの場所から全く動かずに見下ろしていた。

 そして少しして閻魔は諦めたように話し出した。


「…参りました。降参します」


 閻魔が少し落ち込んだようにうつむきながらそう言うと、白夜は少しつまらなそうにしながらも、満足そうにに話し出した。


「分かった、今回は降参を受け入れよう、だが今回だけだぞ次は最後まで何が何でも組手をしてもらういいな?」


 白夜がそう言うと、閻魔は申し訳なさそうにそれでいて嬉しそうに答えた。


「はっ!かしこまりました!次お手合わせして頂けるときは最後までお相手させていただきます!」


 閻魔がそう言うと、白夜は少し苦笑いしながら話し出した。


「まぁそこまで力まなくていいから、さてそれじゃぁ一回目はこれで終了だ!少しここ修理するから話して待っていてくれ」


 白夜はそう言うと、ポケットからタブレット型のコンソールを出して操作しだした。

 そしてその様子を確認して閻魔は見学組の方へと向かって行った。

 そして見学組の夜空達は先ほどの組手について話していた。


「あの聞いていいですか?さっきの組手の時閻魔さんの攻撃が先輩を通り抜けているように見えたんですがどういう原理なんですか?」


 水姫がそう聞くと、夜空と智理が少し考えてから話し出した。


「…ん、あれはもの凄く早く避けただけ」


「えーっと補足するとね?、もの凄く早くそれでいて最低限の動きだけで避けた事による錯覚で閻魔さんの攻撃が白夜を通り抜けたように見えたって事よ?理解できたかしら?」


 夜空と智理がそう言うと、水姫は少し考えてから答えた。


「う~ん?何とか理解はできました、結論から言うと先輩はいつも通り人間離れしているって言う事ですよね?」


 水姫が少し笑いながらそう言うと、夜空と智理も少し笑いながら話し出した。


「ん、それで間違ってない」


「フフフ、そうねぇーそれで間違っていないと思うわ」


 そして夜空達がそんな話をしている間に、白夜は作業を終えたようで先ほどまで壊れていた道場の床は何事も無かったように元に戻っていた。

 そして白夜はその修理箇所を問題ないか確認してから話しだた。


「よし‼修理完了‼さて、それじゃぁ次の組手始めるぞ~‼次の奴早く出てこい!」


 白夜が大声でそう言うと、見学スペースに居た智理にみんなの視線が集まった。

 そして智理はもの凄く嫌そうに白夜の待っている中央に向かって行った。


 そして智理が白夜の居る中央に着くと、それを確認した白夜はすぐに話し出した。


「さてそれじゃぁ、早速始めるか‼」


 白夜がそう言うと、智理は少し慌てながら話し出した。


「ちょ、ちょっと待って少し心の準備させて!お願い」


 智理がそう言うと、白夜は少し溜息をつきながら話し出した。


「はぁ~、仕方ないなだけど時間無いから早くしてくれ」


 白夜がそう言うと、智理はもの凄い勢いで頷いてから深呼吸を始めた。

 そして一分程深呼吸を続けると、落ち着いたのかゆっくりと話し出した。


「すぅ~はぁ~、よし!もう大丈夫よー待たせちゃってごめんなさいねぇー」


 智理が笑顔でそう言うと、白夜は少し呆れたように溜息をつくと話し出した。


「はぁ~、さてそれじゃぁ……始め!」


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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