↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/217

第六十二話 特訓開始!一日目 (5)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


「そうかそれじゃぁ……始め‼」


 白夜はそう言うとまた先ほどまでと同じように後ろに飛んだ。

 そして、白夜が下がったと同時に二人は構えて動き出した。まず最初に動いたのはマモンだった。

 マモンはいつものたどたどした様子とは違う凛々しい表情で構えてヴラドが攻めてくるのを待つことにしたようだった。

 そしてそれに対してヴラドはマモンの迎え撃つ体制に少し警戒したのかすぐには攻めずに構えをとって少し離れたところを回るように歩きながら観察しだした。


 そして事態が動いたのは二人がお互いに構えをとってから三分程経った時だった。

 先に動いたのはヴラドだった。ヴラドはこのままではらちが明かないと思ったのか少しイラついたように背後からマモンの方へと走りだした。

 そしてそれを確認したマモンは、すぐにヴラドの向かってくる方へと体の正面を向け防御の構えをっとた。

 しかしヴラドはそれを確認するとすぐに急停止して右側へ方向を急速に変えた。そしてマモンはヴラドのいきなりの方向転換に惑わされること無く冷静にヴラドの居る方向へと構えを取り続けていた。


 そしてヴラドは走りながらその様子を見て少し悔しそうに顔を歪めていた。なぜならステータスだけを見たなら圧倒的にヴラドの方が有利だったからだ。さすがにマモンが特化している防御力は越えられなかったが、それ以外の攻撃力や敏捷は圧倒的にヴラドのほうが高かった。

 しかし、今はなぜか自分の動きに完全について来ている、その事がヴラドには納得できなかったようである。そのためヴラドはマノンの方へまっすぐ突っ込むと言う出てしまったのだった。

 そしてその様子を見たマモンは何かする気かと少し警戒したが、すぐに警戒を少し緩めた何故ならヴラドの表情からは何か考えがあるようには見えなかったからである。


 そしてヴラドとマモンが接触するまであと一歩のところまで近づいた。その時ヴラドより先にマモンが先に動いた。

 マモンはヴラドがあと少しのタイミングで急に前に飛び出したのだ。ヴラドはマモンのそのいきなりの行動に驚き体勢を崩してしまった。

 そしてその隙をマモンは見逃すことなくヴラドの突っ込んでくるスピードと、自分の突っ込むスピードの両方を無駄にすること無く利用して全力で腹部を殴り飛ばした。

 そしてマモンの攻撃を真正面からまともに受けてしまい吹き飛ばされてしまったが、何とか受け身を取り体勢をって直しながらマモンの方を見て、悔しそうに顔を歪めた。しかしすぐに表情を元に戻して構え直した。そこにはもう先ほどのような油断もおごりも無かった。


 そしてその様子を見てマモンは更に気を引き締めた。なぜなら先程のような手はもう通じないと本能的に理解できたのだ。

 そして二人は改めて向かい合っていた。そして今度はお互いに様子見などしないで二人ともほぼ同時に動き出した。まず最初に動いたのはマモンだった。マモンは左腕を顔の前で防御姿勢を取り、右手を攻撃のために後ろへ引きながらヴラドに向かって走り出した。

 そしてヴラドは自分の方へと突っ込んでくるマモンを見て今度は油断することなく進撃の構えをとっていた。二人の状態は完全に先ほどとは逆になっていた。


 そして二人の距離があとに散歩で接触すると言う時にヴラドは動き出した。ヴラドは後一歩の所までマモンが近づくのと同時に右へと飛んだ。

 そしてその事によりマモンは急に的が居なくなったことにより少し体勢を崩しそうになったがすぐに立て直しヴラドの方へと向きを変えようとしたところで、マモンは動きを止めた。なぜならマモンの後ろでヴラドがマモンの首の後ろに手を当てていたからだった。

 そしてその格好で少し経った時マモンは両手を挙げて降参した。


「こ、降参します」


 マモンがそう言うと、ヴラドは少し息を吐きだしながら笑顔で話し出した。


「ふぅ~ありがとうございました。あなた強いですわね、また特訓の時はお願いしますわね」


 ヴラドがそう言いながらマモンに手を差し出すと、マモンは少しオドオドしながらもその手を握り返して話し出した。


「は、はい!また特訓の時はよろしくお願いします!」


 マモンがそう笑顔で言うと、ヴラドは少し微笑ましそうに笑っていた。

 そして二人がそんな話をしている間に近づいて来ていた白夜は二人の話が終わるのを待ってから話し出した。


「あの~お二人さん?もう話しても大丈夫かな?」


 白夜が一応確認のためにマモンとヴラドの二人にそう聞くと、二人は今の今まで白夜が来ているのに気が付かなかったようで驚いたように話し出した。


「ふぇ⁉あ、主様⁉すみません!気付かなくて!」


「私も気が付かず申し訳ありませんですわ」


 二人がそう頭を下げると、白夜は少し困ったように頭を掻きながら話し出した。


「あぁ~そのそこまで気にしなくていいからさ頭上げてくれ話が進まないから」


 白夜が困ったようにそう言うと、マモンとヴラドはすぐに頭を上げた。

 そしてそれを確認した白夜は、ゆっくりと話し出した。


「さて、それじゃぁ本題だ今回の組手はマモンの降参と言う事でヴラドの勝ちで終わりです。と言う事で次の番に移ろうと思います!と言う事でそこに隠れてないでさっさと諦めて出てこい!どうせやらなくちゃいけないのは変わらないんだから!」


 白夜が見学組の方にそう言うと、夜空と智理の後ろに居た水姫が渋々と出て来た。

 その姿は何故か処刑台に登っていく囚人の姿を思い浮かばせるものだった。

 そしてその後姿を見ながら何故か夜空と智理は同情の眼差しで見送っていた。

 その様子にさすがに疑問に思ったのかラファエルが夜空と智理に質問した。


「すみません、少し聞きたいことが有るのですがよろしいでしょうか」


 ラファエルがそう言うと、夜空と智理は少し驚いた表情をしたがすぐに元に戻して話し出した。


「ん、問題ない」


「私もいいわよ好きに質問してくれて」


 夜空と智理が笑顔でそう言うと、ラファエルはすぐに話し出した。


「それでは早速質問なんですが、何故御三方は主様との組手をそこまで嫌がっておいでなのですか?」


 ラファエルがそう聞くと、夜空と智理は少しの間固まった後ゆっくりと話し出した。


「ん、何でと言われても、昔の組手がトラウマになっているだけ」


「そうねぇー私も昔白夜に付き合って組手した時にねー、だから同じ経験のある水姫ちゃんもあそこまで嫌がっているのよねー」


 夜空と智理がそう言うとラファエルは先ほどの夜空や智理の組手を思い出して、そしてこんなに強い二人がそんなに怖がる自分達の主はどれだけ凄いのかを考えていた。しかしすぐにこれから始まる白夜の組手を見ればすべてわかる事だと頭を切り替えて夜空達に話し出した。


「そう言う事だったのですか、…わざわざ私の質問に答えてくれてありがとうございました」


 ラファエルがそう言いながら頭を下げると、夜空と智理は少し苦笑いしながら話し出した。


「フフフそんなにかしこまらなくていいわよ、私達はこれから一緒に生活して行かなければならないのにそんなに固くなっていたら疲れちゃうわよ?」


「ん、私もそこまで気にしない」


 夜空と智理がそう言うとラファエルは頭を上げ少し考えてから話し出した。


「……そうですか分かりましたそう言われるのでしたら今後はできる限りそうするようにいたしますが、時間が掛かると思いますがよろしいでしょうか」


 ラファエルが少し遠慮気味にそう言うと、夜空と智理は少し笑いながら頷いた。

 それを確認したラファエルは少し安心したように一息ついていた。

 そしてその後三人は少し話していたが、少ししてから三人は話すのをやめて白夜と水姫だけになっている道場の中央を無言で見つめていた。


 そして白夜と水姫はお互いに白線の所に立って向かい合いながら話していた。


「さてじゃぁさっさと始めるか!」


 白夜が心底楽しそうにそう言うと、水姫が凄く慌てたように話し出した。


「せ、先輩!ちょ、ちょっともうちょっとだけ気持ちの準備させてください!お願いしますから~!」


 水姫が必死にそう言うと、白夜はさすがに悪いと思ったのか少し待つことにしたのだった。

 そして白夜が水姫を待ち始めてから五分程経った頃、さすがにもう待てないと白夜は話し出した。


「おい、もう待てないから始めるぞ」


 白夜がそう少しイラついたように言うと、水姫は少し肩を怯えたように跳ねさせたがすぐに話し出した。


「…はい、もう大丈夫です先輩」


 水姫が諦めたようにそう言うと、白夜は溜息をついた後話し出した。


「はぁ~仕方ない、じゃぁこうしよう!開始から十分間俺からは攻撃しないからそれで妥協しろ」


 白夜が少し疲れたようにそう言うと、水姫は少し嬉しそうに返事をした。


「分かりました!それでお願いします!」


 白夜は水木の返事を聞き満足そうに頷いた後話し出した。


「よじ!じゃぁ始めるぞ!」


 白夜がそう言うと、水姫は笑いながら返事をした。


「はい!よろしくお願いします!」


 水姫が元気よくそう言うと、それを聞いて白夜は心底楽しそうに笑いながら話し出した。


「よっしゃ!それじゃぁ…始め‼」


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。