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第五十九話 特訓開始!一日目 (2)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


「それじゃぁ……始め‼」


 白夜はそう言うと同時に元の位置に飛び退いた。

 それと同時に閻魔とアルテミスは構えをとった。

 二人はそのまま少しずつ間合いを詰めていった。そして二人の距離があと一歩まで近づいた時二人は動き出した。

 先に動いたのはアルテミスだった。自身のステータスで一番高い敏捷を利用して一瞬で相手の目の前に現れ、スピードを載せて全力で蹴りを放った。

 しかし閻魔はそれに驚くことなくすぐに手をクロスして防御した。そしてアルテミスは先ほどの蹴りの勢いで硬直してしまい次の行動に出るのが遅れてしった。そして閻魔はそのすきを見逃すことなくすぐに左手で防御したままに、右手でアルテミスの足をつかんで投げた。

 しかしアルテミスは投げられた瞬間に体を捻り受け身をとり立ち上がり構え直した。

 これらはすべてほんの数秒の間の出来事であった。常人では視認すらできない速度の戦い、しかしその戦いを難なく観戦して楽しむ事のできる存在がそこには大量に居た。

 そしてその筆頭の白夜は今のやり取りを見て話し出した。


「ふ~ん、思いのほかできるなぁ~でもまだ無駄が多いな」


 白夜がそう言うと近くで観ていた水姫が首をかしげながら話しかけた。


「?今のなかなか良かったと思うですけど何が無駄なんですか?」


 水姫がそう聞くと白夜は少し水姫の方を見た後にまた視線を正面に戻して話し出した。


「何が無駄かって言うとな、あの両手で防御した時あれに反応できたのなら態々受けないで受け流して相手の勢いを利用して投げることもできたはずなんだよ、自分の防御力に自信があるからこその選択と言ったところだな、だが今回は組手だから良かったが相手が防御力を無視する系統のスキルを持っていたらそこで終わっていた可能性すらある、組手だからとあまえないで実戦を想定してやって欲しいな~そうじゃないとこの特訓の意味が無い、…あいつらは今日中に俺と組手だな」


 白夜はそう言いきると閻魔とアルテミスの方を向いて喋らなくなった。

 そして白夜の言葉を聞いていた水姫や近くに居て聞こえていた見学組は自分の番の時にはその事を気を付けてやろうと心の中で誓ったのだった。

 そして白夜達が話している間全く動いていなかった閻魔とアルテミスだったがまた少しずつお互いの間合いを詰めだした。

 そしてまたお互いの距離が近づいた時二人は動いた。しかし今回は先程とは違い閻魔から仕掛けたのだった。

 閻魔は足を思いっきり上に挙げ勢いよく振り下ろした、そうするとその足を起点に道場全体が地震が起きたかのように大きく揺れた。

 そしてアルテミスはその揺れに少し体制を崩してしまった。そしてその隙に閻魔は一気に間合いを詰めて体を思いっきり捻って右手で打ち上げるように振りぬいた。

 しかしアルテミスは殴られる寸前い体勢を立て直し左手で守り自分から後ろに思いっきり飛ぶことで勢いを殺すことに成功したのだった。しかしそれでも完全には勢いを殺しきれ無くて少し受けていたようで拳を受けた左腕を右手で押さえながら立ち上がりすぐに構え直した。

 そして閻魔はアルテミスが構え直すのを確認するとすぐに自分も構え直したのだった。

 そして閻魔とアルテミスがお互いにまた間合いを詰めようとした時、二人の間に白夜が二人を止めるように両方に手を突き出した格好で現れ話し出しただった。


「はい!ここまで!終~了~‼本当はもう少し見たいんだけどねぇ~」


 白夜がそう少しのんきに言うと、白夜が急に現れた事で呆気に取られていた夜空達やラファエル達も徐々に状況を理解していき落ち着きを取り戻した。しかし閻魔とアルテミスは何故止められたのかが気になったようで白夜に質問したのだった。


「主よ質問をしてもいいだろうか?」


 閻魔がそう言うと、白夜は視線を閻魔に移し少し口元に笑みを浮かべながら話し出した。


「?どうした?別に質問だったらわざわざ許可など求めないで話していいぞ」


 白夜がそう言うと、閻魔は少し驚いたように目を見開いていたがすぐに何時もの表情に戻ると話し出した。


「それでは質問させていただく。何故我らの組手を途中で止めたのかその理由をお聞きしたい」


 閻魔がそう聞くと、白夜は少しつまらなそうに溜息を吐きながら話し出した。


「はぁ~なんだそんな事か、そんなのは単純にもう二十分たったからだよ、お前たちの攻防は確かに早かったがお互いの隙を窺い慎重になりすぎたんだよ、実戦だったら制限時間がないのがほとんどだから問題ないが今回のは組手、模擬戦みたいなものだからちゃんと制限時間もある、その事を考えながら制限時間内に相手を戦闘不能にできるかそれもこの組手の目的でもあるその事を忘れるなよ?、それにアルテミスお前の腕折れてはいないけど痺れていてまだ完全には動かないだろ今は休め」


 白夜が説教気味にそう言うと、閻魔とアルテミスは恥ずかしそうに顔を下に向けながら話し出した。


「そうだったのですか、今回はこんな未熟な我らのためにわざわざ説明してくださりありがとうございます」


「私からも、説明してもらった事そして腕を気づかっていただいた事、ありがとうございます」


 閻魔とアルテミスはそう言いながら頭を下げた。そしてその姿を見た白夜は少し引いていたがすぐにその事をばれないように表情を取り繕って話し出した。


「そ、そうか別に気にするほどの事ではないんだがま、まぁそんな事はいいから早く隅の方に行け次の番の奴らが始められないからな」


 白夜はそう言うとさっさと隅の方に移動して行った。そしてそれを確認した閻魔とアルテミスは少し慌てて白夜の後に付いて行った。

 そして先に着いた白夜は端に居た他のメンバーの向かって話し出した。


「さて、と言うわけで一回目が終わったので二回目の人達準備して~!」


 白夜がそう言うと、夜空達やラファエル達は少し呆気に取られていたがすぐに元に戻って準備を始めた。

 そして閻魔とアルテミスが戻ってきたと同時に準備が終わったようで、二番目の智理と玉藻が入れ替わるように前へ出て行った。

 そしてその姿を確認しながら白夜と夜空達は話していた。


「ねぇ~先輩?」


「あぁなんだ?」


「先輩は今回はどっちが勝つと思いますか?」


「ん、私もそれ気になる」


 夜空と水姫がそう聞くと、白夜は少し考えてから話し出した。


「そうだなぁ~、まぁ今回はまだサトねぇが勝つと思うぞ?将来的には分からないけどな」


 白夜がそう言うと、夜空と水姫は少し驚いたような表情をしながら話し出した。


「え~っと先輩今の段階では智理さんが勝つって言うのは分かるんですが~、将来的には分からないんですか?」


「ん、私も何で将来的には分からないのかが、分からない」


 夜空と水姫がそう聞くと、白夜は少しめんどくさそうに話し出した。


「あ~そうだなぁ、説明めんどくさいなぁ自分で考えるってのは無し?」


 白夜がそう投げやり気味にそう言うと、夜空と水姫は少し呆れたように話し出した。


「はぁ~先輩そんな事言わないでさっさと説明してくださいよ」


「ん、兄さんさっさと説明する」


 夜空と水姫にそう言われ白夜は少し気まずそうに視線を逸らして諦めたように話し出した。


「はぁ~わかったよ説明すればいいんだろ、まぁ簡単に言えば今は経験とかスキルのレベルとかの関係で勝てるだろうけど、将来的には相手も経験を積んでスキルレベルも上げているだろうからそうなった場合勝てるか分からないって言う事だよ、理解できたか?」


 白夜がそう言うと、夜空と水姫は少し考えてから話し出した。


「まぁ確かにそう言うわれて見ればって言う感じで納得はできませんけど理解はできましたよ」


「ん、私も理解はできた」


「なら大丈夫だな、別に納得する必要は無いからな、理解が出来てあた真ん中に入っていればそれでいい」


 白夜がそう締めくくると白夜達は視線を前に移したそこには智理と玉藻がもう準備を終えて合図を待っていた。

 それを確認した白夜は少し慌てたように前に出て話し出した。


「さぁってそれじゃぁお二人さん準備はいいですか?」


 白夜がそう言うと、智理と玉藻はすぐに答えた。


「私は大丈夫よー白夜」


「私も大丈夫です」


 二人がそう言うと、白夜は満足そうに頷いて少し前に出てから話し出した。


「よし!それじゃぁ……始め‼」


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。


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