第五十三話 異世界三日目の朝 (後編)
また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。
そして夜空はいつもの倍近いスピードで朝食を完成させた、かかった時間は三十分ちょっとだった夜空本人もこのことに少し驚いたが自分のステータス画面を思い出して納得したのだった。
それから夜空は完成した朝食を少し急ぎいでリビングのテーブルに並べていった。
その様子を見た智理と水姫はずっと座っていたので立ち上がって少し体をほぐしてから話し出した。
「んぅ~!!はぁ~体が少し痛いですねぇ~っと、夜空~!何か手伝う事ある~?」
水姫がそうキッチンに居る夜空に聞くと、夜空は準備をしながら答えた。
「ん、特に必要ないけど今のうちに兄さん起こしてきて食べる時間無くなる」
夜空がいつもより少し声を大きくして言うと、水姫は少し笑いながら話し出した。
「了解‼じゃぁ今日先輩起こすのは智理さんでしたよねお願いしますねぇ~」
水姫が智理にそう言うと、智理は口元に笑みを浮かべながら答えた。
「あぁ~そう言えばそうだったわねぇーじゃぁいってくるわねぇー!」
智理はそう言うと白夜の部屋の方に少し小走りで向かった。
そして白夜の部屋の前に着いた智理は遠慮なしにドアを思いっきりノックしてすぐに開けた。
ドンッドンッ!ガチャッ‼
「白夜ー!起きてるー‼朝ご飯ですよー‼」
智理がそう元気よく白夜の部屋に入ると白夜は全く起きる気配もなく寝苦しそうに寝返りを打っていた。
それを見て智理は少し呆れたように笑いながら白夜の寝ているベットに近づいて少し息を吸い込むと白夜の耳元にに屈むと大声で起こしだした。
「白夜ー‼朝だよー‼ご飯できてるわよー‼起きなさーい‼」
智理が大声でそう言うとさすがに白夜でも起きたのか体をビクッとさせたが、それだけで起きる様子は無かった。
そしてそれを見た智理は呆れたように溜息をつくと少し何かを考えてから何かを思いついたのか一度体を起こすと数歩下がって助走をつけて白夜に向けて勢い良くダイブした。
「びゃーくーや!起きなさーい‼」ドゴッ‼ゴキッ‼「あっ」
「ぐふぇ!?」
そして結果勢いをつけすぎて智理が思っていたよりも良いのが白夜の腹に入ってしまい智理はアタフタしていた。
そして白夜は一応目は覚めたが痛みに悶えていた。
しかし白夜は元から丈夫なのに加えて、この世界に来てステータスによる補正のおかげで丈夫さに加え自然回復力も上がっていたため思いのほかすぐに復活した。
そして復活した白夜はすぐに起き上がり周りを見回してアタフタとパニック状態の智理を見つけて状況を何となく理解したようで少し溜息を吐きながら話し出した。
「はぁ~そう言う事か、お~いサトねぇさっさと正気に戻れ!」
白夜はそう言うといまだにパニック状態の智理の頭を思いっきり叩いたのだった。
智理は白夜に叩かれた事で正気に戻って叩かれた頭を押さえながら白夜を見上げるようにして話し出した。
「ちょっと白夜!痛いんだけどー!何するのよ‼」
智理がそう言うと白夜は特に悪びれた様子も無く話し出した。
「あ~はいはい悪かったですねぇ~でもさぁ元はと言えばさサトねぇが寝てる俺の上に飛び乗ったのが原因なわけだし怒るのはちょっと違うんじゃない?」
白夜がそう言うと智理は気まずそうに視線を逸らしながら少し笑いながら話し出した。
「え~何のことか分からないわねぇー?まぁその事は措いといて朝食だから早く準備してきてねぇーそれじゃぁ先に行ってるわねぇー!」
智理はそう言うと足早に部屋から出て行った。
そしてその姿を見て白夜は溜息をつきながら朝の支度を始めたのだった。
それから五分程で支度を終わらせた白夜はあくびをしながらリビングへと向かった。
そして夜空達は白夜が来たのを確認すると話し出した。
「おはよう兄さん、朝ご飯できてる早く食べる」
「おはようございます!先輩!もう遅いですよ~お腹減ったので早く食べましょう」
夜空と水姫はいつも通り挨拶した。
「お、おはよう白夜少し遅かったわねぇー」
しかし智理だけは白夜から視線を少しずらして話したのだった。
そしてその反応を見て白夜は少しめんどくさそうに溜息をつき自分の席に着きながら話し出した。
「はぁ~とりあえずおはよう、それとサトねぇもう気にしてないからそっちももう気にしなくていいから、さぁって朝飯食べてさっさと向こうに行かないとなぁさすがに俺が一番最後ってのは格好がつかないし」
白夜がそう言うと夜空と水姫は少し智理の方を見たが白夜が気にしてないのに自分達が聞くのはまずいと思ったようで聞きたそうではあるが聞かないことにしたようだった。
そして白夜は夜空達が特に話すこともなさそうなのを確認すると話し出した。
「もう特に今はなさなくちゃいけない事は無いみたいだな、じゃぁ飯にしようぜと言う事でいただきます」
白夜はそう言うと夜空達の返事を待たずに食べ始めた。
そしてそれを見て夜空達は少し呆れたように少し笑った後に話し出した。
「そうですねぇ~それじゃぁ私達も食べましょうか?」
「ん、早く食べないともう時間もないし」
「そうねぇーそれにこのままだと白夜だけ先に食べ終わっちゃいそうだしねぇーそれじゃぁ」
「「「いただきます」」」
夜空達はそう言うと自分達も食べ始めたのだった。
そして白夜達は食べてる間特に話すことも無くただ食事を続けたのだった。
それから四十分程で食べ終わった白夜達は各々自分の食器を急いで片付けた後、白夜達は急いで各々自分の部屋に白夜が元々設置して置いた動きやすい私服に着替えてリビングに集まって居た。
そして夜空達がきてるのはジーパンにTシャツに各々をイメージした色のパーカーと言う味気ないはずなのになぜか全員普段来ている服よりも似合っていた。
その事が納得いかないのか夜空達は少し微妙そうな顔をしながら話していた。
「何でこんな特に特徴のない服が私の私服よりも似合うんだろ?」
水姫が自分の着ている服をつまみ上げながらそう言った。
そしてそれを聞いていた夜空と智理は少し笑いながら話し出した。
「ん、兄さん曰くシンプルなデザインが最終的に一番誰にでも似合う最強の服らしい?」
「そう言えば昔そんなこと言ってたわねぇーでも納得いかなくて少しキラキラしたのとか一時期着た事もあったけど、最終的に白夜の言ったとうり少し地味目のシンプルなデザインの服になっちゃたのよねぇー」
夜空と智理がそう言うと水姫は納得できたようで頷きながら答えた。
「あぁ~そう言われてみれば確かに前に先輩そんなこと言ってましたねぇ~でも何で今回はこんな格好なんでしょうねぇ~確かに動きやすいですけど」
水姫はそう言いながら準備体操をするような動きをしていた。
そして夜空と智理は少し考えてから答えた。
「ん、私も分からない」
「そうねぇーそう言えばさっき何か操作してるみたいだったし何か運動でもするんじゃないかしら?」
智理がそう言った瞬間、夜空と水姫は少しやな予感がしたのかゆっくりと話し出した。
「そ、それってまさか、あの時みたいな特訓法とかをやるって事じゃぁないですよね?」
「ん、た、たぶん違うはずと言うかそうであってほしい」
夜空と水姫がそう言うと智理も何か思い出したのか少し震えだしていた。
そして夜空達三人がよくわからなにことに恐怖を感じている間に準備を終わらせた白夜が夜空達の元に来たのだった。
そして白夜は夜空達が全員そろってるのを確認してから話し出した。
「さて全員そろってるなじゃぁ行くぞ」
白夜はそう言うと夜空達の返事を待たずに玉座の間につながるドアを開けて一人でどんどん行ってしまうのだった。
そしてそれを見ていた夜空達はまだ自分達の中に思い浮かんだ恐怖がまだ消えてはいないようだが、このままでは白夜に置いて行かれてしまうのでとりあえず追いかけることにしたようで少し小走りで白夜の後を追って行ったのだった。
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