第五十二話 異世界三日目の朝 (中編)
また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。
そして水姫のそばに来た夜空と智理はとりあえず話せる状態にしようとゆっくりと話し出した。
「水姫、生きてる?」
「おぉーい、水姫ちゃ~ん起きてるー?死んでるー?」
夜空と智理がそう話しかけると、水姫は至近距離にいきなり夜空と智理が現れて驚いたように少しのけぞりながら話し出した。
「うわ⁉ビックリした~、いきなり目の前に現れないでくださいよ死ぬかと思いましたよ~って、それどころじゃないんでした⁉何でテレビがついてるんですかぁ⁉しかも日本の⁉」
水姫は最初は夜空達が目の前にいる事に驚いていたが、本来聞こうと思っいた事を思い出して慌てたように聞くと、夜空と智理は二人して顔を見合わせてとぼけたように答えた。
「さぁ、分からない智理姉さんがつけたらついた」
夜空はとぼけたように首をかしげながらそう言った。
「そうねー私もつくかなぁって思ってやったらついちゃったのよねぇー、いやーついた時は私もビックリしたわー」
そして智理は自分でやった事だが予想外の事だったらしく愉快そうに笑いながらそう言った。
そして夜空と智理の二人の返事を聞いた水姫は少し気の抜けたように話し出した。
「はぁ~要するに夜空と智理さんにもよく分からないと言う事ですかぁ~しかたないですねぇ先輩が起きたら聞いてみますか」
水姫は夜空と智理の話を聞いて冷静になったようで一人で結論を出したようだった。
そしてそれを聞いた夜空と智理は少ししてから話し出した。
「ん、私もそうした方が良いと思う、私達じゃぁどうせ分からない」
「そうねぇーこう言う時は白夜に任せるのが確実だものねぇー」
そう夜空達も水姫と同じように白夜に任せることにして考えるのをやめたのだった。
そして水姫はまだ自分が朝の支度をしていないのを思い出したようで少し小走り気味に洗面所へと向かったのだった。
そして夜空と智理は洗面所に向かう水姫を見てから先ほどまで休んでいたリビングのソファーに座り直して措いといたコーヒーや紅茶を飲んでくつろぎ直していた。
それから数十分後、水姫が朝の支度を終わらせてリビングにやって来た。
そしてそれを確認した夜空は水姫に話しかけた。
「改めておはよう水姫」
夜空がそう言うと水姫は少ししてから返事をした。
「おはよう夜空、智理さんもおはようございます」
夜空に挨拶を返した水姫は、次に智理にも少し丁寧に挨拶した。
そして挨拶された智理は少しまだ眠そうに挨拶し返した。
「おはよー水姫ちゃん、もう落ち着いたみたいねぇー少し残念ちょっと面白かったのに」
智理がそう少しちゃかすように言うと、水姫は苦笑いしながら答えた。
「ハハハさすがにもう落ち着きましたよ~、あの時は寝起きと驚きが同時に来て少し取り乱しただけですからねぇー」
そう水姫が答えると、智理は少し口元に笑みを浮かべながら少しからかうように話し出した。
「まぁそれもそうよねぇー寝起きであんな驚くことがあったら取り乱すわよねぇーフフフ、あぁそれとわざわざかしこまった話し方しなくて良いわよ?疲れるでしょう私もその方が楽だからそうしてくれると嬉しんだけどなぁ?」
智理がそう少し楽しそうに言うと、水姫は少し考えてから話し出した。
「う~んそうですねぇ~まぁ智理さんがそう言うんでしたらできる限りそうしますけどすぐには無理そう何で少しづつでいいですか?」
水姫がそう聞くと智理は口元に笑みを浮かべながらやさしげに答えた。
「フフフえぇそれでいいわよ、いきなり変えてと言われてもできないのは分かってるから最初からそんな事を言うつもりはないわよ少しづつで良いからもう少しフレンドリーになってくれたら嬉しいなってだけだからねぇ」
智理がそう言うと水姫は安心したように一息ついてからソファーに座った。
そして智理と水姫の話が終わるまで待っていた夜空が少ししてから話し出した。
「それで水姫何か飲み物いる?」
夜空がそう聞くと水姫は少し考えてから答えた。
「う~んそうだなぁじゃぁ紅茶をお願い」
水姫がそう言うと夜空は無言で立ち上がってキッチンの方に行って紅茶をいれ始めた。
そして夜空が紅茶をいれ始めて数分後紅茶をいれ終わった夜空は紅茶を入れたティーカップを持ってリビングに行きくつろいでいた水姫の前に置いた。
「どうぞ、入れたてだから少し熱いかも」
夜空がそう言いながら水姫の前に紅茶を差し出すと、水姫は夜空が持ってきたティーカップを見てから夜空にお礼を言った。
「おぉ~!ありがとう夜空!、いや~下手なところで飲むよりも夜空にいれてもらった方が美味しんだよね~」
水姫がそう言うと、それを聞いた智理は水姫に賛成するように頷きながら話し出した。
「そうねぇー夜空は小さい頃から家事全般やってたからそのおかげでプロの料理人なみの腕前になってるからねぇー」
智理がそう言うと水姫は気になったことがあったようで智理に質問した。
「あれ?そう言えば質問なんですけど先輩と夜空の両親ていないんですか四年近く一緒に居るけど見たことが無いんですけど?」
そう水姫が聞くと夜空と智理は少し言いずらそうな顔をしていたが、何か決意したような表情になると話し出した。
「そうねぇーもう話してもいいかしらねぇっあでも白夜に一応聞いた方が良いかしらねぇ?」
智理がそう言うと夜空が少し考えてから答えた。
「……ん、私が大丈夫って言えば兄さんも気にしない、もっと言えば元から気にしてないと思う」
夜空がそう言うと智理は納得したように頷きながらはなしだした。
「あぁーそれもそうねぇそう言えば白夜はそんな子だったわねぇーじゃぁ話してもいいかしらねぇー」
智理がそう言って水姫の方を向くと話し始めた。
「さ~てじゃぁ話しても問題ないって事で教えてあげましょう、まぁそこまで凄い事じゃないんだけどねぇまぁ簡単に言えば白夜が趣味で作った物をとかを勝手に売ってたのが白夜にばれて社会的に潰された上に夜空達の親権も取り上げられた人達だから白夜達の親は法的には居ないのよ?ね?たいしたこと無いでしょう」
智理がそうたいしたこと無さげに言う、対して水姫は思ったより内容が凄かったので少し固まってしまってたがすぐに正気に戻り話し出した。
「お、おぉ!思っていたよりも地味に重かったと言うかもっと気になることがったんですけど~何でそんな重要そうな話を先輩は気にしてないんですか?」
水姫がそう聞くと夜空と智理は少し考えてから答えた。
「…兄さんにとってはもう終わった事だからどうでもいいと思ってる」
「そうねぇーそれに多分白夜にとってもうどうでもいいのよ完全に赤の他人になったから興味が無くなったんじゃないかしらねぇー」
夜空と智理がそう言うと水姫は納得したように頷きながら話し出した。
「あぁ~なるほどそう言う事ですかぁ~確かに先輩らしいですねぇ~他人には興味すらわかず、友好的な者にはこちらも友好的に、敵対者は完膚なきまでに叩き潰す、が先輩のモットーですもんねぇー」
水姫が少し呆れたようにそう言うと、夜空と智理は少し苦笑いをしながら話し出した。
「ん、まぁその通りだから否定できない」
「そうねぇー白夜はそれをモットーに、これまでその通りに行動してきたからねぇーまぁこの話はここまでにしておきましょうか?白夜が起きてきたら間違いなく微妙な顔をされるでしょうしねぇーそれにそろそろ朝食の準備しないと間に合わなくなりそうだし」
智理がそう言うと夜空と水姫は時計を見て今の時間を確認して七時半なのを見て少し慌てながら話し出した。
「っん⁉私すぐに朝食の準備しに行ってくる‼」
夜空はそう言うと小走りでキッチンへと向かって行った。
そしてその後姿を見て智理と水姫はお互いに顔を見ながら話し出した。
「ふぅ~さぁて私達はどうしますか?智理さん」
「そうねぇーとりあえず朝ご飯ができるまではリビングで休憩してましょう?どうせそれまでやらなくちゃいけない事無いしねぇー」
智理はそう言うと置いてあったコーヒーを飲んでくつろぎだした。
そしてそれを見た水姫は少し迷ったようだがすぐに智理同様に紅茶を飲んでくつろぎだしたのだった。
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