第三十六話 初めての眷族創造 (中編)
また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。
「それじゃぁ一番左端の天使族のお前立って」
白夜の声に反応して左端の天使族の女性が立ち上がった。
立ち上がったのを白夜は確認してから話し出した。
「さて、まずは名前を付けないと話しにくいからそれから先にやるか、なんかいい名前あるか?」
そう言って白夜は横の夜空達に聞いた。
それに対して夜空達は少し考えてから答えた。
「ん~~すみません。全く思い浮かびません」
「ん、私もまったく思い浮かばない」
「もうめんどくさいから白夜が適当に決めたらいいんじゃないかしら?」
「そうですね~先輩に任せるのが一番ましな気がしますね~」
「ん、私もそれでいいと思う」
「じゃぁそう言う事で白夜がんばってねぇー」
三人にそう言われて白夜はすごい嫌そうにしながらも、しぶしぶと言った様子で自分で決める事にした。
「はぁ~…しかたない自分で決めますよ、そうすればいいんでしょそうすれば!はぁ~」
そう言い白夜は少し考えた後に、何か思いついたようで一人でブツブツと喋りだした。
「う~ん~そうだなぁ…、じゃぁやっぱり天使の名前をそのまま使うか?確か七つの美徳ごとに天使が居るらしいが七つの大罪は好きだから詳しいんだけど、七つの美徳はそこまで詳しく無いんだよなぁ~…まぁ別にいいか!美徳自体どれが正しいのか自体が曖昧だしな。後はどれの名前を使うか………」
その後十分近く白夜は一人でブツブツと独り言を言いながら考えていたが、ようやく決めたようで、立たせたまま放置してしまっていた天使族の方を向き直り喋り出した。
「よし、決めた。お前の名前はラファエルだ!これから君はそう名のれ」
白夜が自信満々にそう言うと立っていた天使族いや、ラファエルは一瞬肩を震わせたように見えたが白夜は気のせいだと思って気にしなかった。そしてラファエルは、ゆっくりと話し出した。
「かしこまりました。これから私はラファエルと名のらせていただきます」
ラファエルはそう言いながら恭しく頭を下げた。
それを見ていた白夜は少しその態度に驚いた様子だったが、すぐに正気に戻るとゆっくりと話し出した。
「それではこれからラファエル。君には何人か部下を付けるからそいつらを指揮してこの城の維持、まぁ掃除とかをしてもらうつもりだ、と言ってもそれはもう少し後でいい部下もまだ居ないしな。まぁ詳しい話は後で全員に部下を付けてから説明するので、それまで待ていいな?」
白夜は最後に一応確認のためにラファエルに聞いた。
それに対してラファエルは背筋を伸ばしながら答えた。
「かしこまりました」
ラファエルはそう言うとそのまま直立不動になった。
それを確認した白夜は次の話に移った。
「さてそれじゃぁ次だな左から二番目、堕天使族の君だな立て」
白夜にそう言われて堕天使族の女の子は少し怯えたように立ち上がった。
それを見た白夜は何か怯えられることをしたか?と、少し考え全く心当たりが無いので聞いてみることにしたのだった。
「あ~その、俺何か怖がられるような事したか?」
白夜にそう聞かれて堕天使族の女の子は慌てて話し出した。
「い、いえ!そう言うわけではないんです!ただ、その、自分にも名前が貰えると思うと緊張しちゃっいましてすみません!」
白夜はそう言われてそうだったのかと納得して、そのまま話を続けることにしたのだった。
「そうだったのかまぁ気持ちは分からなくは無くもないが少し落ち着けまだなんて名前にするか決めていないんでな」
白夜がそう言うともう落ち着いたようで頷きその場で大人しく立っていた、しかしそれでもまだどこか落ち着きがなくそわそわしてるような気がするが白夜は気にしないことにしたようでそのまま夜空達の方に一応名前の案を聞いてみることにしたのだった。
「一応聞くけど、何かいい名前ある?」
白夜にそう聞かれて夜空達は一瞬考えたがすぐに先ほどと同じ答えを返した。
「う~んやっぱち特に思い浮かびませよ先輩~やっぱり先輩が決めちゃって下さいよ~」
「ん、私も特にない、それに兄さんが決めた方がみんな喜ぶ」
「そうねー私も特にないし、彼女達もその方が一番うれしいでしょうからねー白夜が決めてあげなさい」
三人にそう言われ白夜は予想通り何も意見が出なかったので自分で決めることにした。
それから少しの間考えてから白夜はゆっくりと話し出した。
「ふぅ~そうだなじゃぁ前の奴と合わせて大罪の悪魔の名前がいいかなら今回はちゃんと覚えてるし……よし!君の名前はマモンだこれからはそう名のれ」
白夜にそう言われてマモンは少し緊張した様子で答えた。
「は、はい!分かりましたこれからはマモンと名のらせていただきます!」
マモンは笑顔でそう言った。
それを見た白夜はちゃんと笑えるのかと、少し失礼なことを考えながらもさっさと次の話に移った。
「マモン君にはさっきラファエルにも言ったが、部下を付けるからそいつらを指揮してこの城の警備をしてもらうまぁ警備と言っても攻めてくる奴なんていないんだが一応ねんのために警備は必要なんでなそれを君に任せる以上だ何か質問はあるか?」
白夜にそう聞かれてマモンは少し慌てながら答えた。
「い、いえ!だ、大丈夫です!」
その返事を聞き白夜は少しなごんでしまったがすぐにきりかえて次の奴の話に移った。
「さてじゃぁ次だな三番目のエルフ族の君だな立て」
白夜がそう言うと三番目のエルフはゆっくりと立ち上がった。その際にもはや凶器と言うレベルの胸部が激しく上下に揺れた、そしてそれを白夜はつい見てしまったが相手は気にしていないようだが、白夜の後ろの三人は気にしたようだった。
「先輩~?何処を見ているんですか、何処を」
「ん、兄さん少し後でお・は・な・し、しようね?」
「そうねー白夜後でいろいろと楽しみにしててね?」
白夜は夜空達にそう言われて冷や汗をかきながら何とか平静を装いながら話し出した。
「よ、よしとりあえず君の名前を決めちゃおうか!うんそうしよう」
白夜は慌てながらそう言った。
そして、当の立たされたまま放置されていたエルフ族の女性は白夜のようすが少しおかしいので心配したように声をかけた。
「あの~大丈夫ですか?」
そう聞かれた白夜は特に問題ないように答えた。
「あぁ問題ない…今は、まぁそんな事は措いといて君の名前だな君のはもう決まってるんだよね」
白夜のその言葉を聞いてエルフ族の女性は少し驚いたような表情を浮かべながら名前を付けてもらえるその時を大人しく待つことにしたのだった。
「それで君の名前は君の能力の元になった女神の名前アルテミスだこれからはそう名のれ」
そう言われエルフ族の女性改め、アルテミスは歓喜の感情を表に出さずに答えた。
「かしこまりました。これから私はアルテミスと名のらせてもらいます」
その答えを聞いた白夜は満足そうに頷いた後、長い溜息を吐き玉座に深く座り込んだ。
「ふぅ~~~疲れた、いったん休憩にしようさすがにこんな数の名前さすがに一気に考えたら疲れたわ」
白夜はそう言うとそのまま完全に力を抜いてグデ~となってしまったので、夜空達も部屋からイスを持ってきてそれに座って休むことにしたのだった。
ただ眷族達は休憩と言われてもどうしたらいいのか分からないようでとりあえずその場で待機することにしたのだった。
それから話が再開したのは白夜が休み始めてから三十分後の事だった。
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