第三十一話 ダンジョン(自宅)探検 (後編)
また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。
そして白夜達が城の中に入って一番最初に目にしたのは、物語などに出てくる城の広間のような広々として、光が降り注いでいる場所だった。
今回も見惚れてしまう程綺麗だったが白夜達もさすがに今回は慣れたようで、見惚れて呆然としてしまう事はなく、普通に話していた。
「お~すげ~!本当に、これぞって感じだな~」
白夜が感心したように周囲をキョロキョロと見回しながら、楽しそうにそうつぶやいた。
それを聞いていた夜空達は、同じように感動したように周りを見回しながら同意するように話し出す。
「本当ですね~!何でここまで城って分かりやすいつくりなんでしょうね‼」
「きっと、兄さんの中のイメージ」
「たぶんそうよねー?だって作ったの白夜だものねー」
夜空達三人が辺りを見回しながら考察してそう言うと白夜は、少しの間考えるようなそぶりを見せると、ゆっくりと納得したように頷いて話し出した。
「う~ん……あ~!たぶんその考えは当たりっぽいな。何せここまでの構造とかが、俺のこうならいいのにってのにあまりにも酷似してるからな~」
白夜がなるほど~!と納得した様子で何度も頷きながらそう言うと夜空達は、驚いたように少し声を大きくして答えた。
「いや~!先輩がまさかそんな少し恥ずかしい事を認めるとは…」
「ん、本当、ビックリした」
「本当にねぇーちょっと意外だわー」
夜空達にそう言われて白夜はようやく恥ずかしくなってきたのか、その事をごまかすように顔を逸らしながら話し出した。
「ま、まぁとりあえずその話は措いといて、さっさと他の場所も観に行こうさ~行こう!すぐ行こう!」
そう言うと白夜は夜空達を置いて足早に歩きだした。
置いて行かれた夜空達だったが、いつもの事なのか慣れた様子で少し呆れたように一息つくと夜空達は楽しそうに笑い合いながらその後ろを付いて行った。
そして白夜達が歩きだしてから十五分程たった時、白夜達は中庭に着いた。そこには世界樹程ではないが大きな木が生えており、その周りを綺麗に花が咲き誇っていた。
その幻想的な景色を観て白夜達は、少しの間そこで休憩することに決めた。すると白夜は巨木の下へとゆっくりと座りながら話し出した。
「ふぅ~疲れた~…そこまで動いた覚えはないけど、何か疲れた」
白夜が疲れたように巨木へと体を預けながらそう言うと夜空達は白夜を囲むように座りながら、同意するように話し出した。
「ん、私も疲れた」
「そうですね~?私も少し疲れました!と言う事で先輩~何か飲む物とかありません?」
「そうねー?私も少し喉が渇いたわねー」
夜空達が急かすようにねだると白夜はめんどくさそうに頭を掻きながら答えた。
「え~めんどくさ~い!けど、俺も喉乾いたし…何か出すか」
そう言うと白夜は渋々と言った様子で手元にタブレット端末を出した。
白夜がいきなり手元にタブレット端末を出したのを見た夜空達は、驚いたように目を見開きながら質問した。
「ちょ!先輩今のどうやったんですか⁉」
「ん、兄さん隠し事よくない」
「そうよー?ちゃんと話しなさい?」
夜空達三人が勢いよく前のめりになりながらそう聞くと白夜は、三人が何をそんなに驚いてるのか分からなかったようで不思議そうに首をかしげながら答えた。
「?何をそんなに驚いてんのか知らんけど、ダンジョンのコンソールを出しただけだぞ?」
白夜が何を当たり前の事を、と言うようにキョトン?とした表情で言うと夜空達はお前が何を言っているのか!と言うような表情で話しだした。
「先輩、私達が聞きたいのはそう言う事ではなくて、なんであのキーワードっぽいのを言わなくても出て来たのかを聞きたいんですよ」
「ん、それが聞きたい。私達もスキルを使うたびにあんな恥ずかしい事、言いたくない」
「そうねぇー?私もさすがにあんな感じのは言いたくないわねー」
夜空達三人の話聞いてようやく夜空達が何を聞いてるのか理解した白夜は、納得したように頷くと答えた。
「あぁ~!その事を聞きたかったのか…。まぁ簡単な事なんだけどな?頭の中で言えば良いだけだよ。簡単だろ?」
白夜が少しどや顔でそう言うと夜空達は、少し拍子抜けしたように元の位置に座り直して話し出した。
「はぁ~そう言う事ですか~!思いのほか簡単なんですね~」
「ん、もう少し難しいかと思った」
「そうねー思いのほか単純な事だったわねー」
「それで先輩?無言での発動方法は分かりましたけど~確か先輩の出すコンソールって、パソコン型じゃありませんでしたっけ?」
そう水姫に質問されて白夜は、今まで説明してなかったのを思い出したようで、はっ!っとしたようsで話し出した。
「あ~そう言えば言ってなかったな。あのコンソールいくつか種類があるんだよ?それで前のパソコン型は種類選択しないとあれになるようになっていただけで、今回はタブレット型を選んで出したと言う事だな。わかったか?」
白夜は何故か少し偉そうにそう言うと確認するように首を傾げながらそう言った。それを聞いた夜空達は少し何か思う事があるのか顔を歪めていたが、すぐに元に戻りすぐに肯定の意味でゆっくりと頷いた。
そしてそれを確認した白夜はタブレットをいじりだし、それから少し経った時白夜は夜空達の方に質問した。
「そう言えば飲み物何がいい?炭酸?お茶?スポーツドリンク?どれがいい」
今更の質問を白夜がすると夜空達は、はっ!とした様子で自分達が休憩していた事を思い出したようで各々好きな飲み物を言って行った。
「じゃぁ~私はお茶でお願いします!」
「私は、スポーツドリンク」
「私はー?紅茶でお願いねー」
白夜は夜空達の意見を聞くと、またタブレットをいじりだし、すぐに島が出た時と同じように空間が歪んでそこから白夜達が選んだ飲み物が出てきた。
それを確認した白夜は満足そうに頷くと、出て来た飲み物を拾い注文通りに投げ渡して行った。その後全員に飲み物の行きわたった白夜達は、各々飲み物を飲んでのんびりして過ごした。
そして休憩し始めてから三十分程してから白夜達は、もう十分休んだと思ったようで、また城の中を見て回る事にしたのだった。
「よし!もう十分休んだし探検再開するぞ‼」
白夜が勢いよく立ち上がりながら元気よくそう言うと、夜空達もゆっくりと立ち上がり白夜の方に集まって行った。
それを確認した白夜は楽しそうに少しスキップをするように歩き出した。その後、白夜達はキッチンや食堂・武器庫・鍛冶場・など色々な場所を観て回った。そして最後に謁見の間へと来ていた。
そこは自分達がさっき召喚された国の謁見の間とは違い、玉座まで続くレッドカーペット、そしてその玉座も装飾は少なく派手さは無かった。しかし、召喚された国に置いてあったものとは違い全てにおいて洗練に整えられたようなデザインとオーラを纏っていたのだった。
周りの柱一つとっても豪華な装飾などは一切ないが不思議と神秘的な空気があふれていた。
白夜達は謁見の間に入るなりその神秘的な空気にまたも呆然としてしまっていた。
しかし白夜達も慣れていたためかすぐに立ち直り、玉座へと近づき、そして自然と白夜が玉座に座った。その瞬間、玉座の間の神秘的な空気がより一層強まった。
そして白夜は何故か異様に自分に馴染む玉座に座ったまま喋り出した。
「はぁ~、まさかここまですごい出来だとは思わなかったな。とりあえず今日はここまでにして、今後の事はまた明日話し合おうぜ」
白夜がそう言うと近くで空気に飲まれかけていた夜空達は慌てて答えた。
「え、あ、えっとそ、そうですね~今日はもう遅いですもんね~」
「ん、私も今日はもういろいろと疲れたから話はもう少し落ち着いてからの方がいい」
「そうねー私も今日はもう話を続けられそうに無いから今日はもうゆっくりしましょう」
夜空達の返事を聞いて白夜は直ぐに玉座から立ち上がり、謁見の間の奥にある扉を開けた。
その中は完全に一般家庭のリビングだった。それを確認した夜空達三人はもう疲れたと言うように呆れた表情をして白夜へ話しかけた。
「はぁ~…先輩、一応聞きますけど…ここは何ですか?」
「うん?ここは俺達の生活スペースだな。城だと落ち着かないと思って作ってみた。一応お前らの部屋再現して作っといたから、各々自分の部屋で休んで明日、今後について話し合いしようぜ!って事で今日は解散」
白夜はそう言うと速足で自分の部屋へ入って行った。それを確認した夜空達は顔を見合わせてから疲れたように自分達の部屋へと入って行った。
その日は皆思っていた以上に疲れていたようで、全員部屋に入ってすぐに寝てしまったのだった。
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