第二十七話 さようなら(笑)(後編)
また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。
白夜はクラスメイト達や国王達がまた何も言わずに固まっているのを見てまたか、とあきれながら話し出した。
「はぁ~まぁそう言われても何を話していいか分からないだろうから俺から質問するか、じゃぁそこの男子!お前に質問です!さっき俺は思い通りに動くのが面白いと言ったがそれは何時から、何時までの事でしょうか?」
そう白夜に指さされたのはさっきまで騒いでいたクラスメイト達の中でもそこまで目立たない感じの男子だった。その男子は突然の事に驚きながらも何とか答えた。
「え、えっとそのさっき見たステータスの時?ですか」
その答えを聞いた白夜は少し睨みながら答えた。
「お前質問聞いてなかったのか?俺はどこを隠したか?なんて聞いてないんだよ、何時から、何時まで俺がお前たちを騙していたかを聞いてるんだよ、分かったらちゃんと答えろ、な?」
白夜は自分の質問に対して聞いていない質問の答えを言われムカついたようで少し強く言い返してしまった。
そして答えた男子生徒は自分の答えが的外れなのを理解して、慌てて今聞かれたことに対しての答えを返した。
「あ、そのここに来てから、今まで、です」
その答えを聞いた白夜は今度は笑いながら答えた。
「残念でした~‼ハズレでーす!正解は入学してからいままでが正解でした~!」
その答えを聞き質問されていた男子だけでなく誠矢達やクラスメイト達はまたも放心してしまった、何せ今まで自分達の見ていた彼は自分たちを騙していたと言ったのだ、それも入学してからいままで誰も気が付かなかったその事が何より彼らには理解できなかった。そしてそう言う時の人の行動は決まっている、理解できないものは理解しようとはせずに拒絶する。その証拠に今クラスメイトの男子の一人が叫びだした。
「お、お前!いいかげんなこと言ってんじゃねぇーぞ!」
そして一人が叫びだしたのをきっかけに周りのクラスメイト達も叫びだした。
「そうだ!お前みたいな根暗野郎が俺達を騙せるわけねぇだろ」
「そうだよな、あんな奴に騙されるわけねぇ嘘ついてんじゃねぇぞ!」
「そうよあんたみたいのは隅っこで小さくしてればいいのよ!」
その後もクラスメイト達は白夜に文句を言い続けたけれど徐々に皆気付きだした言われているだけだった白夜はずっと笑っていた声に出さずにただ笑っていた、その様子を見てクラスメイト達はまた背中に寒気を感じた。その中やはり誠矢だけは何とか動く事が出来たため白夜に話かけたのだった。
「き、君は何で笑っていられるんだい自分の事をこれだけ言われているのに何とも思わないのかい?」
そう聞かれた白夜は首をかしげながら言った。
「?何を言ってるんだ、お前は?そんな奴らに何か言われてなんで俺が気にしなくちゃならんのだ?そいつらに何か言われたからと言って俺の何も変わるわけでは無いんだからどう考えても気にするだけ無駄だろ?
それになぜ笑ってられるのかってそんなの面白いからに決まってんだろ?」
それを聞いた誠矢はまた呆然としてしまっていた、あまりにも自分達と価値観が違いすぎて理解が出来ずただ呆然としていたのだしかし今回はすぐに復活した。そして質問する相手を白夜ではどうしようもないと思い、白夜の後ろに居た夜空達の方に話しかけた。
「そ、そうかい、なら今度は彼女たちに質問させてくれ、君たちはなぜ彼と一緒にそっちに居るんだい?君達は彼がこういう人だと言う事を知っていたのかい?」
誠矢の質問はクラスメイト達が一番聞きたかったことでもあった、だからさっきまで騒いでいたクラスメイト達は夜空達の答えに興味が移って静かに耳を傾けていた。
そして質問された夜空達は今更何を聞いてるのかと言う顔をしながら答えた。
「?なぜ兄さんと居るのが疑問になるのか分からない」
「そうですね~先輩と一緒に居るのになぜ貴方達に疑問を持たれるのか分かりませんね~まぁダメと言われてもそのとうりにはしないんですけどね~」
「そうねー私達は好きでこっちに居るだけだからとやかく言われる筋合いはないわねー」
「後、先輩は元からこう言う人です今まで貴方達が気が付かなかった事の方が私達からすれば不思議です」
誠矢達や、クラスメイト達は何を言っているのかよく分からないような顔をしていた彼らからすれば彼女達は白夜に無理やり一緒に居るように言われていると思っていたのだ、しかしその返答は自分達のまた予想していたものとは違い彼らにとってはもう何を信じていいのか分からなくなってきていた、しかしその中でもやはり誠矢だけは何とか話を再開できるくらいの事はできた。
「そ、その君たちは彼のそう言う所も知ったうえで彼のそばにいるのかい?」
ほとんどさっきの質問の焼き直しみたいな感じになっているが本人は気付いていないようだった。
そして質問された夜空達はメンドウくさそうに誠矢を睨みながら答えた。
「はぁ~何を言ってるんですか貴方は私達は最初っからそう言ってるじゃないですか、人の話を聞いてないんですか?全くそれでよく人に質問なんてできましたね~」
「ん、本当にそうでも気にしても無駄どうせもう会わないほっとけばいい」
「それもそうだね~こんな人たちの事なんてほっとけばいい話でしたね~」
「そうよー気にしたら疲れるだけよー」
夜空達にそう言われさすがの誠矢も言葉を失う、否定されるかもしれないと言う思いは確かにあったがまさか興味すら示されずに最終的にどうでもいいで、片付けられるとは思わなかったのだしかも自分達の担任であるはずの智理にもそう言われ誠矢以外のクラスメイト達も黙ってしまった。
その様子をずっと見ていた白夜はもういいかと思い話し出した。
「さてお前らの質問タイムはもういいよな?ていうか終わりないつまでも終わりそうにないし正直お前らの反応もうあきたしな、じゃぁもうさっさと終わらせるぞ俺達四人はここで別行動をとらせてもらうそれじゃぁそう言う事で!」
白夜は完全にあきたのか簡単に話してすぐに夜空達の方を向いてしまった。
そしてそれに誠矢が文句を言おうとした時白夜が勢いよく振り返りそれに驚き誠矢は喋るタイミングをなくしてしまった。そして白夜はゆっくりと喋りだした。
「それじゃぁ皆さんさようならの前に最後にいいものを見せてあげよう」
白夜はそう言うなり鞄からタオルを取り出しそれで顔を拭いてからカツラを外した、そこには学校では一度も見せた事の無い白夜の顔があった。それを見た誠矢達やクラスメイト達は今までとは別の意味で呆然となった今まで目に髪のかかっていて根暗なイメージとは違い髪型は完全にオールバックになってるため白夜の顔がよく見えておりそれに女子たちは頬を赤く染めていた。
そして白夜はその様子を楽しそうに眺めた後話し出した。
「さ~てそれじゃぁ面白いのも見れたしそろそろ行くか、それじゃぁさよなら」
白夜はそう手を振りながら言うと白夜達は光に包まれ、光が消えた後には白夜達の姿は無かった。
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