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第百十二話 鍛冶仕事一日目 (3)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


 鍛冶仕事を始めた白夜とヘパイストスは、それからただただ銅・鉄・銀・金などの鉱石をインゴットに変え続け、それを使って簡単な剣や槍などを大量に作っていた。

 そして鍛冶仕事を始めてから六時間以上経ち、外も暗くなり出した時ようやく休憩にする気になったようで、白夜とヘパイストスの二人は持っていた鎚を置いて立ち上がり体を解し汗を拭いながら話し出した。


「ふぅ~、さすがに疲れたな。はぁ~でもけっこできたな、それに鍛冶をやる時の感覚は地球と大差ない感じだな」


 白夜が清々しそうな表情で満足そうにそう言うと、ヘパイストスは白夜の言う地球と言うのがよく分からないようで、不思議そうに首をかしげながらゆっくいと話し出した。


「?…よく分からないけど、鍛冶は楽しかった…」


 ヘパイストスは少し楽しそうに微笑みながらそう言った。

 それを見て白夜は意外そうに眼を見開いていたが、すぐに切り替えて真面目な表情でゆっくりと話し出した。


「ふむ、それよりも今作った奴を鑑定してみよう。これがどの位ののランクなのか興味あるしな!まずはヘパイストスが作った奴からだな」


 白夜がそう言うとヘパイストスは驚いたように白夜の方へと向き慌てて止めようとしたが。

 白夜はそれに気が付く事無く、箱詰めにされていた武器の中からヘパイストスが作ったのを取り出し一つ一つ鑑定して行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 銅の剣 品質 良


 良質な銅を使い凄腕の鍛冶師が作った剣であるがその切れ味は岩をも切り裂くことができる。

 しかし銅で出来ているため強度はそこまで高くない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 鉄の剣 品質 希少


 良質な鉄を使い凄腕の鍛冶師が練習で作った剣であるが、その切れ味は鉄をも切り裂くことができる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 鑑定した結果を確認して白夜はそこそこ満足が行ったようで、満足そうに頷きながら話し出した。


「うん、練習で作ったにしては良く出来てるじゃないか」


 白夜が満足そうにそう言うと、ずっと緊張したように固まっていたヘパイストスは安心したように体から力を抜いて話し出した。


「ふぅ……私が作ったんだから当たり前…」


 ヘパイストスは白夜に少しほめられたのが嬉しかったのか少し胸を張りながらそう言った。

 それを見て白夜は少し微笑ましそうに笑みを浮かべながら話し出した。


「うん、まぁ確かにそうかもしれないなぁ~元々こういう事を任せるつもりでお前を創った訳だしな。もし、これで平凡だったりしたら少しこれからのお前に対しての育成方法を考え直さなくちゃいけない所だったよ?」


 白夜が笑みを浮かべて少し覗き込むようにしながらそう言うと、ヘパイストスはその白夜のふいんき怯えたように一歩下がりながら話し出した。


「…ん、これからも主の期待に答えられるように頑張ります……」


 ヘパイストスが怯えたようにうつむきながらそう言うと、白夜は少し脅しすぎたかな?と思い、今度は優し気な笑みを浮かべながらゆっくりと話しかけた。


「ん、分かればよろしい!少し脅しすぎたな、それじゃ今度は一緒に俺が作った奴を確認してみようぜ?俺も久々に作ったからそこまでの出来ではないと思うんだけどな」


 白夜が落ち着かせるように頭を撫でながらそう言うと、ヘパイストスは今度は怯えるのではなく恥ずかしくてうつむいてしまったのだった。

 しかし白夜はそんなヘパイストスの様子に気が付く事も無く、箱の中から自分の作った武器を取り出して鑑定して行った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 銅の剣 品質 希少


 良質な銅を使い神が片手間に作った剣であるが、その切れ味は鉄をも切り裂く事ができる。

 しかし銅で出来ているため強度はそこまで高くない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

鉄の剣 品質 希少


 良質な鉄を使って神が片手間に作った剣であるが、その切れ味は鉄をも簡単に切り裂く事ができる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 その鑑定結果を見たヘパイストスは驚いたように目を見開いていた。

 しかし白夜はその結果を見ると納得が行かないのか、顔をしかめながら不服そうに話し出した。


「はぁ~この程度か…もう少しいい出来になるかと思ったんだけどなぁ~と言うかなんか説明に若干手抜きみたいに言われているのが納得いかねぇ~‼これでもそこそこ本気でやったのに、やっぱりちゃんとやらないとダメって事か?まぁ、次は本気でやれば分かるか。それよりも、そろそろ戻ってこい‼」


 白夜は一人で話してある程度満足したのか、いまだに固まったままのヘパイストスの前に行くと少し声を置きくしながら顔の前で手を鳴らした。

 その音で驚いたようにビクッ‼と体を跳ねさせてヘパイストスはようやく正気に戻ったようで、目を驚いたように見開きながら周りをゆっくりと見回し始めた。

 それから少ししてようやく落ち着いた様子のヘパイストスは、ゆっくりと白夜の方に振り向きながら話し出した。


「ふぅ…主、ボーっとしてたのは確かに私だけど…もう少し優しくやって欲しい…」


 ヘパイストスが少し怒ったようにそう言うと、白夜は苦笑いを浮かべて少し気まずそうにしながら話し出した。


「ははは、いやぁ今のは確かに俺が悪かったな。今度からは気を付けるよ。それよりもお前はなんで固まってたんだ?何かショックな事でもあったか?」


 白夜が軽く謝った後に首をかしげながら不思議そうにそう聞くと、ヘパイストスは少し呆れたように話し出した。


「はぁ…主?…私がそこそこ頑張って作った剣が、主が片手間に作った剣に性能で負けたのがショックだった……」


 ヘパイストスが少し怒ったように顔を背けながらそう言うと、それを聞いて白夜はようやく理解できたようで納得したように頷きながら話し出した。


「あぁ~なるほどね、そんなの気にしなくていいんだよ!年季が違うし、スキルレベルも相性も違うんだからさ?それに、経験を積めば間違いなくお前の方が将来的には圧倒的に俺よりすごいものが作れるようになるよ、それは間違いない。何せ俺がそう言うふうに創った自慢の眷族なんだからな」


 白夜が自信満々に胸を張りながら偉そうにそう言うと、ヘパイストスは白夜の言った事が嬉しかったようで顔を真っ赤にして恥ずかしそうに逸らした。

 それを見て白夜は少しイタズラっぽく笑みを浮かべていたが、すぐにはっ!として慌てて頭を切り替えて真面目な表情になるとゆっくりと話し出した。


「さて、それよりももう時間も時間だし一旦作業止めて晩飯とか風呂とかにしよう」


 白夜が真面目な表情でそう言うと、ヘパイストスは何か気になる所があるようで首をかしげながら話し出した。


「?…でもここって、食事できる場所無いよ?…」


 ヘパイストスは周りを見渡しながらそう言った。

 しかしヘパイストスがそうい言うのも仕方ない事だった。何故なら今白夜達が居る鍛冶場には、鍛冶仕事をする場所以外の場所に続く扉などもみあたらず、何処をどう見てもただの作業場なのだ。そのためヘパイストスは居住区に今から戻るつもりなのかと思い少し睨むようにして白夜を見ていた。


 そして睨まれた白夜は少し困ったように苦笑いしながら話し出した。


「ははは、まぁ疑うのも仕方ないがな。まぁとりあえず騙されたと思って着いて来い!」


 白夜は元気よくそう言うと立ち上がり鍛冶場の外へと出て行った。

 それを見てヘパイストスは慌てて立ち上がり、走って追いかけて行った。


 そして外に出た白夜は鍛冶場の右横に着くとその壁に手を付け魔力を流しだした。

 そうすると少ししてその壁が薄っすらと光だし、次の瞬間にはゴゴゴゴゴ‼と音をたてながら壁の中から扉がせり出してきた。

 その扉が完全に現れるとそれを確認した白夜は手をどけて、ゆっくりとそのドアを開けて中に入って行った。

 それを見てヘパイストスはいきなりのこの状況にどうしていいのか分からず固まっていたが、すぐに正気に戻るとゆっくりとその中に入って行ったのだった。


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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