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第百十話 鍛冶仕事一日目 (1)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


 そして夜空達と別れ鍛冶場に向かっていた白夜とヘパイストスの二人は、のんびりと歩きながら向かっていたのだが二人の間には微妙な空気が流れていた。

 白夜は最初は歩きながら適当に話して親睦を深めながら行こうとしていたのだが、白夜が何を話しかけてもヘパイストスは「…ん」や「…そう」などのとほとんど反応を示さない上に表情にも一切変化が無いため白夜はヘパイストスが今どう思っているのかが分からず、ついには喋るのを諦めてしまった。


 そのため白夜とヘパイストスの二人はどちらとも喋らない上に、二人そろってただ淡々と歩いるため傍から見るとかなり不気味になっていた。

 それから三十分ほど歩き鍛冶場まで後少しと言うところまで来た時、さすがに白夜はこの空気に耐えられなくなってきたのか少し疲れたように溜息を吐きながら話し出した。


「はぁ~、あぁえっとヘパイストス?その何か今のうちに確認しておきたい事とかあるか?ほら、今向かってる鍛冶場についてとかで?」


 白夜が何とか考えて答えを返してもらえそうな質問をすると、ヘパイストスは少し考えてから答えた。


「…道具は、全部そろってるの?」


 ヘパイストスが少し首をかしげながらそう聞くと、白夜はようやくまともに会話が出来そうだと安心したように肩の力を抜くとゆっくりと話し出した。


「あぁ~そうだな、ちゃんと全部そろってるはずだぞ?自分で個別に道具を創り出す事はできるけどそれだと俺の使いたい道具だけになっちまうし、正直そんなちまちましたことしたくないからセットで創り出したからちゃんと鍛冶道具全部がそろっているはずだ。確認してそれでももし足りなければその時は言ってくれ創るから」


 白夜は創った時の事を思い出しながらそう説明した。

 それを聞いてヘパイストスは少し考えてからゆっくりと話し出した。


「…ん、分かった。…なら、釜とかも大丈夫なの?」


 ヘパイストスが念のために少し心配そうにそう聞くと、白夜はそこまで信用無いかなぁ~?と思い少し上を見上げていたがすぐに切り替えて話し出した。


「あぁ、釜だったら特大の奴を用意してある。更に火加減は魔力の送り込む量によって調節可能だ。ただし、あまりにも多く魔力を送り込むとヤバイ温度になっちまうからそれだけは気を付けてくれよ?下手に暴走でもされると俺達は大丈夫だろけど周りの建物とかがかなり大変な事になる可能性が高いからな」


 白夜が真面目な表情でそう注意した。

 それを聞いていたヘパイストスは途中からほとんど話を聞いていなかったようで、顎に手を当てて首をかしげていた。

 それを見て白夜は苦笑いを浮かべて見ていた。


 そして白夜達がそんな感じで話している間に目的の候損に着いたようで、それに気が付いた白夜がゆっくりと話し出した。


「さて、とりあえず鉱山まで着いたわけだが、この後どうする?鉱山の中を見てから行くか?それともこのまま鍛冶場に行くか?」


 白夜が念のためにそう確認すると、ヘパイストスは少し考えてからゆっくりと答えた。


「……一応中見たい、どんな鉱石採れるか興味ある…」


 普段感情をあまり表に出さないヘパイストスが少し目をキラキラさせながらそう言うと、白夜は白夜はその勢いに一歩後ろに下がりながらゆっくりと答えた。


「あぁ~わかったわかった、それじゃぁ鉱山の中見て回るか。あ、ただしこの中採掘用のゴーレムが居るから間違っても攻撃するなよ?」


 白夜が少し首をかしげながらそう注意すると、ヘパイストスは無言で頷いた。

 それを見て白夜は身が笑いを浮かべていたが、もう慣れたようですぐに切り替えて先導するように行動に入って行った。


 そして白夜とヘパイストスの二人が坑道に入り探検を始めてから三十五分程経った時、白夜は飽き始めていた。

 そのためそろそろ鍛冶場に向かいたかったのだが、ヘパイストスが全く疲れた様子も、飽きた様子も無くゴーレムたちに交じって黙々と採掘を続けていた。

 その様子を横目に見た白夜は疲れたように溜息を吐いて近くにあった岩の上に座ってもう少し待つことにしたのだった。


 それから更に四十分程経った時、ヘパイストスもようやく満足したようで今まで採掘した鉱石を自分のアイテムボックスに入れて白夜の方へと向かって行った。

 そして白夜はあまりにも暇だったため座りながら眠りそうになっていた。

 その様子を見てもヘパイストスは特に気にすることも無く話しかけた。


「…起きて、もう終わったから行こう?…」


 白夜の顔を覗き込むようにしながらヘパイストスがそう言うと、眠そうにしていた白夜はゆっくりと顔を上げ間近にあるヘパイストスの顔を見て少し驚いたように後ろにのけ反り、思いっきり頭を打ったのだった。頭を打った白夜はその痛みに悶えるように床を転がりまわっていた。

 それから少しして痛みから立ち直った白夜は立ち上がったが、まだ少し痛むようで後頭部をさすりながら話し出した。


「あぁ痛かった。で、何の話だっけ驚いたのと痛みで全然覚えてないんだが」


 白夜が少し申し訳なさそうにそう言うと、ヘパイストスは白夜が無事だった事に安どしたのか肩から力を抜いて話し出した。


「…もう採掘、終わったから行こう?…」


 ヘパイストスはゆっくりとさっき言った事をもう一度少し変えて言い直した。

 それを聞いて白夜はようやく思い題したようであぁ~!とゆっくりと話し出した。


「あぁ~!確かにそんな事言ってたなぁ~、まぁいいやそれじゃぁ鍛冶場に向かうか?」


 白夜が確認のためにそう聞くと、ヘパイストスはすぐに頷いた。

 それを確認した白夜はそのまま先導するようにどんどん進んで行った。


 それから四十分程してようやく白夜とヘパイストスの二人は鍛冶場に着いたのだった。

 鍛冶場に着いた二人はすぐには入らず小っちゃい家位の大きさの建物の周りを確認し始めた。

 すでに確認したはずの白夜もなぜ一緒にやっているかと言うと、前に確認した時は正面からざっと確認んしただけだったため白夜も周りがどんな感じになっているのか確認していなかったのだ。更に白夜は、創った時に一々設計するのがめんどくさいからと理由で元々セットのような形で合ったものをそのまま創ったため白夜もそこまで詳しく話知らなかったのだ。


 それから白夜とヘパイストスの二人は鍛冶場の真後ろへとやってくるとそこの光景に動きを止めてしまった。

 しかしそれも仕方ない事だった。何故ならそこには小さい湧き水とその実時で出来た小さい泉、そして鍛冶場から外に伸びているベルトコンベアとそこに鉱石を乗っけているゴーレム達と言う、何ともアンバランスな光景が広がっていたのだから。

 その光景を見て白夜とヘパイストスの二人は完全に動きを止めていたがすぐに正気に戻るとゆっくりと話し出した。


「あ、あぁたぶんこの泉から鍛冶の時に使う時の水を補給するんだろうなぁ~!うん!とは言っても、この光景は無いよなぁ~」


 白夜が嫌そうにそう言うとヘパイストスは賛成するように無言で頷いていた。

 それを確認した白夜は後で絶対直そうと決意して今はやめとこうと思い、無視して真横を通って行った。


 そして正面に戻って来た白夜達はさっき見た光景を忘れるために少しその場で休憩していた。

 それから三分程して落ち着いて来た白夜とヘパイストスは少し疲れたようにしながらお互いの顔を見て確認し合い、先ほどのような光景が広がっていてもいいように覚悟を決めゆっくりと鍛冶場への扉を開けて行ったのだった。


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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