第百九話 自由行動一日目 朝 (後編)
また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。
そして白夜達が暇つぶしに本を読み始めてから五十分程経った時、ラファエル達はようやく朝食が終わったようで食器などを片付けると白夜達の近くの席に着いた。
それを横目に確認した白夜達は本をアイテムボックスに入れ、姿勢を正してゆっくりと話し出した。
「さて、それじゃぁ全員もう話していいみたいなので一応今日の予定を話して措こうと思います。まぁそこまで大切な話って訳でもないんだけどさ、とりあえず俺は昨日言った通り鍛冶仕事をするからよろしく~ただ俺、鍛冶仕事に集中したいから一週間以上帰ってこないかもしれないけど気にしなくていいから」
白夜は少しめんどくさそうに手を振りながらそう言った。
それを聞いて夜空達はあらかじめ聞いていたためそこまで反応を示さなかった。
しかしラファエル達は今初めて聞いたため、白夜が当分返ってこないと言う事に少し動揺したようだったが、白夜が気にするなと言ったためすぐに切り替え真面目な表情に戻った。
それを確認した白夜は満足したように頷くとゆっくりと話し出した。
「さて今のが俺の予定だが、確かヘパイストスも俺と一緒に鍛冶仕事をするんだったよな?」
白夜が少し首をかしげながらそう言うと、ヘパイストスはゆっくりと答えた。
「…うん、一緒にやる…」
ヘパイストスはうつむきながら少し嬉しそうにそう言った。
それを聞いて夜空達はヘパイストスのそのしぐさが可愛くて仕方なかったようで三人で何かこそこそと騒いでいた。
白夜はそれを少し呆れたように見ていたが、すぐに見なかった事にしたようで何もなかったように話し出した。
「じゃぁ一緒にやるか、と言ってもまぁまずはこの世界の金属に慣れないといけないから今日一日は試行を繰り返すだけになりそうだけどな。まぁ明日からは本格的に鍛冶仕事を始めるからそのつもりでいろよ?」
白夜が楽しそうな笑みを浮かべながらそう言うと、ヘパイストスは目にやる気をみなぎらせながら頷いた。
それを確認した白夜は満足そうに笑みを浮かべながら頷いて話し出した。
「さて、それじゃぁさっきからそこで騒いでいた奴らは今日は魔法の練習をしようとしているから魔法の練習をしたい奴はあいつらと一緒に練習してくれ、他に今言った以外の事で何かやりたい事、またはやる予定の事がある奴は挙手‼」
白夜が少し声を大きくしてそう言うと、ラファエル達は一か所に固まり話し合い始めた。
それから少しして話がまとまったのかラファエル達はゆっくりと話し出した。
「それでは私達はヘパイストス以外になりますが、皆で魔法の練習をしようかと思います。昨日の事で私達も近接戦闘に関してはある程度勉強しましたが、正直それだけでは心許ないと感じましたので魔法の練習をしたいと思います」
ラファエルが代表してこれからやる事とその理由を説明した。
それを聞いて白夜は真面目な表情で納得したように頷きながら話し出した。
「うんうん、ちゃんと自分達の事を見えているようで何よりだな。ただし、近接だけでも駄目だが魔法何かの遠距離だけでも駄目だからな?ようするに片方だけにならないようにって言うのを意識しながらやるように、分かったか?」
白夜が少し説教くさくなりながらもそう言った。
それを聞いてラファエル達だけではなく夜空達も真面目な表情で頷いた。
それを確認した白夜は満足そうに笑顔で頷くとゆっくりと話し出した。
「さて、それじゃぁ後は各々で好きに話し合って始めてくれ。と言う事でヘパイストス、鍛冶場に移動するぞ‼」
白夜はそう言うと話を切り上げ、ヘパイストスを連れて鍛冶場に向かって歩き出した。
それを見て夜空達とラファエル達は少しだけ戸惑ったようにしていたが、さすがに慣れたようですぐに切り替えると集まり話し合いを始めた。
「さて、それでは先輩が言っていたようにこれから私達は魔法の練習をするわけですが…正直何をやればいいのか、さっぱり!わかりません!なので皆さんはどんなことをやればいいのか意見を出してください!」
水姫は開口一番にそんな情けない事を堂々と何故か胸を張りながら言った。
それを聞いて夜空と智理は苦笑いを浮かべながら呆れたように話し出した。
「ん、まぁ言いたい事は間違ってはいないんだけど…」
「うん、そのねぇー?もう少し言い方を気にした方が良いと思うわよ?水姫ちゃん」
夜空と智理が少し遠慮気味にそう言うと、水姫は何故そんな風に言われるのか分からないと言うふうに首をかしげながら話し出した。
「?え、何かいけませんでした?単純にどうしようか話し合おうと言っただけのつもりだったんですが…」
水姫はいたって真面目に言っていたようで、本当に不思議そうに首をかしげながらそう言った。
それを聞いて夜空と智理はまた苦笑いを浮かべながらゆっくりと話し出した。
「あぁ、まぁ分からないならたぶん大丈夫だよ?それより何だったけ?最初の話」
「確か、、魔法の練習と言ってもどんな事をやっていいか分からないから意見をだい合いましょう!みたいな感じだったと思うわよ?」
夜空と智理はそう言うと魔法の練習方法を考え始めた。
そして夜空達三人が話している間ラファエル達はと言うと、どのタイミングで話せばいいのか分からないようで、ずっとその場でただ黙って立っていた。
水姫は沿のラファエル達の様子に気が付いたようで、首をかしげながらラファエル達の顔をしたから覗き込むようにしながらゆっくり話し出した。
「あの~、ラファエルさん達も何かアイデアがあったらぜひとも言ってもらいたいんですが~?大丈夫ですか?」
水姫が顔で前で手を振りながら心配そうにしながらそう言うとラファエル達は、はっ!とした様子でゆっくりと話し出した。
「あ、あぁ大丈夫です。少し話すタイミングを逃してしまっただけですので、それで確か魔法の練習方法のアイデアでしたか?」
ラファエルは大丈夫であることをアピールし、その後聞かれていた事に対して聞き返した。
それを聞いて水姫は少し安心したように話し出した。
「そうですよ!魔法の練習法私達だとあんまり思い浮かびそうにないので何かいいアイデアが無いかと思って聞いたんだよ?」
水姫は笑顔で元気よくそう言った。
それを聞いてラファエルは少し考えてから答えた。
「それでしたら、得意な属性にとって苦手なところで練習するのがいいのではないでしょうか?例えば炎魔法なら湖の中や海中、木魔法なら砂漠や火山と言った感じに、その属性にとって相性の悪い場所で練習すればかなり威力やコントロール力が上がると思うのですが…」
ラファエルが少し自信無さげにそう言うと、それを聞いていた夜空・水姫・智理の三人はあ!と言った感じに驚き目を見開きながら話し出した。
「あぁ!確かにそうすればかなりいい練習になりますね!」
「ん、もっと簡単に考えればよかった」
「本当にねぇー少し私達は難しく考えすぎてたみたいねぇー」
夜空達三人が感心したように頷きながらそう言った。
それを見てラファエル達は微笑ましそうに笑みを浮かべていた。
そしてその後夜空達は今の案を元に組み分けをし、白夜が創った色々な場所へと散って行ったのだった。
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