第百八話 自由行動一日目 朝 (中編)
また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。
そして夜空達から半ば逃げるようにして少し速足で食堂へと来ていた。
食堂に着いた白夜は時計を見て今がちょうど七時半なのを見ると、つまらなそうに溜息を吐きながら話し出した。
「はぁ~、早く起きすぎたな。もう少し寝ててもよかったなぁ~、はぁ~まぁでも起きちまっもんは仕方ないか…。とりあえず飯食おう」
白夜はそう言うと自分の朝食を頼み適当な席のイスに座り、上を見上げてボーっとしだした。
それから十分程経った時、ようやく夜空と水姫と智理の三人が食堂に入って来た。
入って来た夜空達三人は上を見上げてボーっとしている白夜を見て何をしているのだろう?と、首をかしげていたがすぐに気持ちを切り替え、とりあえず自分達の朝食を注文しに向かうのだった。
そして夜空達は自分達の朝食の注文し終わると白夜の近くのイスに座り話し出した。
「兄さん?何ボーっとしてるの?」
「そうですよ先輩?調子でも悪いんですか?」
夜空と水姫が少し心配そうにそう聞くと、白夜はゆっくりと夜空達の方を向きゆっくりと話し出した。
「うぁ?あぁ、いや別に調子は悪くないよ。ただ、もう少し寝たかったなぁ~と思いながらボーっとしてただけだよ?そんな事よりお前らこれからどうする予定なんだ?俺は昨日言った通り鍛冶仕事してる予定だけど」
白夜が首をかしげながらそう言うと、夜空達は少し考えてから話し出した。
「…ん、私は魔法の練習。早く使えるようになりたいし」
「そうですねぇ~私も夜空と同じですかねぇ~まずは自分の力をちゃんと使えるようにならないと先輩にどんどんおいて行かれそうですしねぇ~」
「そうねぇー私も貴方達と一緒に魔法の練習でもしようかしら?そっちの方が楽しそうだもの」
夜空達は特に話し合っていた訳ではなかったが、結局全員で同じ事をする事にするなったようだった。
そしてそれを聞いて白夜は少し楽しそうに笑いながら話し出した。
「ハハハ!相変わらずお前ら仲良しだなぁ~、まぁ取りあえずお前らのやる事は分かった。あ、それと俺は鍛冶仕事始めたら当分出てこないからそのつもりでいてくれ」
白夜が思い出したようにそう言うと、夜空達は少し呆れたように溜息を吐きながら話し出した。
「はぁ~兄さん?そんな今更の事はいちいち言わなくていいよ?」
「そうですよ先輩!先輩が興味ある事に本気では待った時はだいた三週間くらい平気で引き籠るじゃないですか~、今更そんな事気にしたりしませんよ~‼」
「そうよねぇーもう慣れたわよねぇー。だって少し前に何かの開発にはまってた時なんて三か月くらい引き籠ってたじゃない?今更そんなの気にしないわよ?私達」
夜空達三人が少し呆れたようにそう言うと、白夜はもの凄く気まずそうに顔を逸らしながら話し出した。
「あ~そう言えばそんな事もあったようなぁ~?ないような?あはは、まぁいいじゃんそんな事!気にしても仕方ない!仕方ない‼うん、それよりももう朝食出来てるんじゃないかなぁ?と言う事で取りに行ってきます‼」
白夜は元気よくそう言うと逃げるように駆け足で食堂の受付に向かった。
その様子を見て夜空達三人は苦笑いを浮かべ、呆れたように話し出した。
「はぁ、これだからに兄さんは」
「まぁでもそれが先輩らしいと言えば、らしいんだけどねぇ~」
「そうねぇーでもやる時はちゃんとやるんだからまだいいんじゃない?いつもあの調子だったらさすがにちょっと、と思わなくは無いけどねぇー」
「プッ!確かに先輩が常時あんな感じだったらただのダメ人間になっちゃいますしねぇ~‼」
「ん、確かに今の兄さんくらいがちょうどいいのかも」
夜空達三人は少し微笑ましにしながらそう話していた。
その間に白夜は自分の分の朝食とついでに完成していた夜空達の分の朝食を持って戻って来た。
そして戻って来た白夜はもともと自分の座っていた席に着くと、料理を適当に机の上に置くとゆっくりと話し出した。
「ほれ、一応お前らの分も出来てたから持ってきたぞ。と言うかお前らそれだけで足りんのか?」
白夜は夜空達の朝食を指さしながらそう言った。
そう言われた夜空達は少し怒ったように話し出した。
「む、兄さんそれは失礼、私達はこれでいい」
「そうですよ先輩‼朝食なんてこのくらいあれば十分なんですよ‼」
「そうよ白夜?それともしそう思っても口に出しちゃだめよ?殴られても文句が言えないくらいに失礼よ?」
夜空達三人が攻めるように睨みながらそう言うと、白夜は気まずそうに顔を逸らしながら話し出した。
「あ、あぁ今のは確かに俺が悪かったな、すみませんでした」
白夜がすぐに心底申し訳なさそうに頭を下げた。
夜空達三人はそれを見て少しの間を措いてから満足そうに頷きながら話し出した。
「ん、許す」
「そうですねぇ~今回は許してあげます‼」
「そうね、今回はここまでにしてあげましょうか、これ以上説教してもせっかくの朝食が冷めちゃうだけだしねぇー」
夜空達三人はそう言うと自分達の分の朝食を取り、自分達の前に並べて行った。
それを見て白夜は安心したように息を吐きながら挨拶をした。
「はぁ~、さてっとそれじゃぁいただきます!」
「「「いただきます」」」
白夜が挨拶すると、その後に続いて夜空達も食事の挨拶をした。
そして白夜達が食事を始めて四十分程経ち、朝食を食べ切った白夜達が休憩を始めようとしたちょうどその時ラファエル達が食堂に入って来た。
入って来たラファエル達は白夜達が先に置き、さらには食事を終わらせているのを確認すると慌てたように駆け足で白夜達の元によると申し訳なさそうに頭を下げながら謝り出した。
「申し訳ありません!主様‼主様よりもこんなに遅くなってしまうなど…」
ラファエルはそう言うと心底申し訳なさそうに頭を下げながらそう言った。
その様子を見て白夜達は少し引いていた。しかしこのまま見ているだけではどうしようもないので白夜がゆっくりと話し出した。
「あぁ~、とりあえず頭上げろ。後別に俺達怒ってないから気にしなくていいからな?それよりお前らも早く自分達の分の朝食済ませちまえ、お前たちが食べ終わったら各自自由にしてくれてかまわない。ただし、俺の鍛冶仕事の邪魔だけはしないように、もし俺の邪魔をしたら俺特性の超キツイごうも…じゃ無かった特訓を一週間やってもらうからそのつもりで」
白夜が最後に笑顔で脅すようにそう言うと、ラファエル達は冷や汗を流しながら必死に首を縦に振っていた。
更に本来は関係のないはずの夜空達までが白夜の言葉と少しの威圧に冷や汗を流しながらお互いの顔を見て小さく頷いていたのだった。
そして白夜の話が終わると同時にラファエル達は白夜の言う通りに頭を上げるとすぐに体を反転させて食堂の受付へと向かって行った。
その様子を見て白夜達は安心したように息を吐きながら話し出した。
「はぁ~疲れた~!なんなのあいつ等なんであそこまで忠誠心あんの?怖いわ!」
白夜が鳥肌が立っているようで体をさすりながらそう言った。
それを見て夜空達は少し苦笑いを浮かべながら話し出した。
「ん、まぁ確かにラファエル達の兄さんに対しての忠誠心は異常、と言うより怖い」
「確かにそうですよねぇ~あそこまで行くともはや狂信の域ですもんねぇ~」
「まぁ確かにそうかもしれないけど、彼女達もあれでまじめにやってるんだからそんなに怖がったら可哀そうよ?」
夜空と水姫は白夜と同じように少し怖がったようにそう言ったが、智理は少しラファエル達に同乗しているようで少し庇うように言った。
それを聞いて白夜は疲れたように息を吐きだしながら話し出した。
「はぁ~まぁ仕方ないあれは諦めよう、元輪と言えば最初の設定の時に気が付かなかった俺の落ち度だから。さて、それじゃぁあいつらが食事を終えるまでのんびりと待つとしようか」
白夜はそう言うとアイテムボックスからカバーのされた本を出して読み始めた。
それを見て夜空達は苦笑いを浮かべていたがすぐに各々アイテムボックスに入れていた本などを出し始めたのだった。
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