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第百七話 自由行動一日目 朝 (前編)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


 そして翌日の朝七時頃、白夜はゆっくりと起き上がり眠そうに欠伸しながら話し出した。


「くぅぁぁぁ~うぅぅ……、眠い。んぅ~~‼ふぅ~、さてっととりあえず顔洗って眼覚まそう…」


 白夜は眠そうに眼を擦りながらそう言うと、ベットから立ち上がりまだ寝ぼけているためかフラフラとしながら洗面所へと向かって行った。


 そして白夜はフラフラと危なげな足取りで何とか洗面所に着くと一番近くにあった洗面台に水を溜めそこに顔を沈めた。

 それから三十秒ほど沈めていた白夜だったが目が覚めたのか、息が苦しくなったのか一気に顔を上げた。その時に飛び散った水で白夜の周りは水浸しになってしまっていた。

 しかし白夜は特に気にした様子も無く、更に水に顔を付けた時に髪に着いた水をまるで犬のように顔を振って周りに飛ばしたのだった。


 そしてある程度水が飛んだのを確認した白夜はタオルを取り出して顔を拭き、髪をドライヤーで乾かし始めた。

 ちょうどその時白夜の後ろから夜空・水姫・智理の三人が仲良くそろって現れ、水浸しの洗面所を見て驚いたように目を見開いていたが、そこに白夜が居るのを確認するとすぐに驚いた表情から呆れたような表情に変わりゆっくりと話し出した。


「はぁ~、兄さんこれ何やったの?」


 夜空が心底呆れたようにそう言うと、白夜はようやく気が付いたようで少し驚いたようにしながら話し出した。


「おぉ、おはようさん。それでなんだっけ?これって何のことだ?」


 白夜は夜空の言ったこれ、と言うのがよく分からないようで首をかしげながらそう言った。

 それを聞いて夜空達は呆れたように溜息をつきながら話し出した。


「はぁ~、兄さんこれって言うのはこの洗面所の惨状の事を言っている」


「そうですよ先輩!何をしたら洗面所全体をこんなにびしょびしょにできるんですか?」


「そうねぇーまぁどうせ何時もみたいに濡れた手を拭かないで振ったりしたんでしょうけどねぇ」


 夜空達三人が心底呆れたと言うようにそう言うと、白夜は周りを見回し水浸しになっている洗面所を見てようやくその惨状に気が付いたようで、気まずそうに頭を掻きながら話し出した。


「あ、あははは、いや~ほんとなんかすごいことになってるねぇ~こりゃ」


 白夜が気まずそうに笑いながらそう言うと、それを聞いて夜空達は呆れたように話し出した。


「はぁ~兄さん笑い事じゃないよ?」


「そうですよ先輩?これちゃんと自分で片付けてくださいね?今すぐ」


「そうねぇー自分でやった事はちゃんと、自分で後片付けしないとダメよねぇー」


 夜空達三人が攻めるのように少し睨みながらそう言うと、白夜は気まずそうに顔を逸らしながら話し出した。


「はい、すみませんでした。ちゃんと片づけます」


 白夜が少し落ち込んだようにそう言うと、夜空達は満足そうに頷きながら話し出した。


「ん、分かればいい」


「そうですね~分かってくれればいいんですよ!それよりも早く片付けてもらえます?このままだとは入れないので」


「そうねぇー私達も洗面所使いたいから早く片付けてくれると助かるわねぇー」


 夜空達三人が急かすようにそう言うと白夜は少し慌てたように話し出した。


「ハハハ、分かってるってすぐやるよ。ただ、普通にやってもつまらないしなぁ~う~ん…そうだな、魔法使ってみるか」


 白夜が少し考えてからそう言うと、夜空達三人は白夜の行った魔法と言う言葉に反応し少し興奮したように話し出した。


「兄さん?魔法でやるってどうやるの?」


「そうですよ先輩!と言うか掃除に使えるような魔法なんて先輩持ってましたっけ?」


「そうよねぇー私も覚えてる限りだと、白夜は掃除に使えるような魔法は持って無かったと思ったんだけどねぇー」


 夜空達三人が興味を示しながらも白夜のステータスを見た時にそんな魔法を見た覚えが無かったため少し否定するようにそう言った。

 それを聞いて白夜は楽しそうに笑いながら話し出した。


「ハハハハ!そんな事か、それなら適当に魔力を動かして遊んでる時に何となくできねぇかなぁ~?っと思ってやってみたらできたんだよねぇ~、後ついでにそん時に生活魔法とか言うの習得したんだよ!どうだ?凄いだろう‼」


 白夜がドヤ顔でニヤニヤしながらそう言うと、夜空達はその顔を見たらムカつくのが分かっているので顔を見ないようにしながら話し出した。


「ん、そんなので習得できたんだ思っていたよりも簡単」


「そうですねぇ~まさかそんな簡単な事で新しい魔法を習得できるんですねぇ~」


 夜空と水姫の二人は感心したように頷きながらそう言った。

 しかし智理は何か気になることが有ったようで、少し首をかしげながら質問した。 


「本当にねぇーでもそんなに簡単に習得できるんだったらこの世界の人ってみんな魔法使いになれるんじゃないかしら?」


 智理がそう質問すると白夜は笑顔ですぐに答えた。


「うん?あぁそれは大丈夫だと思うぞ?この方法で魔法を発動すると普通に発動する場合の十倍以上のMPを消費する事になるし、習得までに最低でも五回から十回以上はやらなくちゃいけないからな。結果最終的に百倍近いMPを消費する事になる。更に、その属性の魔法に対して一定以上の適性が無いとどんなに頑張っても発動しないうえにMPだけはちゃんと消費されるって言う鬼畜設定になってるから魔法使いはそこまで多くないんだよ」


 白夜がなんてことない事を言うように一気にそう説明すると、それを聞いて夜空達は納得したように頷きながら話し出した。


「ん、なるほどこれは自分の適性を知らないとただの拷問だね」


「そうですねぇ~確かにこんな感じだと生まれつき魔法系のスキル持っていないと魔法使いになるのはほぼ不可能ですねぇ~」


「そうねぇ~確かにそれなら安心ね。それとごめんなさいね?話し止めちゃって」


 夜空達三人がそう言うと、白夜は満足そうに頷きながら話し出した。


「さて、それじゃぁ後片づけ始めますか」


 白夜はそう言うと右手を適当な感じに前に出し魔法を発動した。『乾燥ドライ

 白夜がそう口にした瞬間、先程までびしょびしょになっていた洗面所の床や壁は濡れていた後も残さずきれいに乾燥した。

 それを確認した白夜は腕を組みながら満足そうに頷いていた。


 そしてその後ろで見ていた夜空達は驚いたように目を見開き興奮したように話し出した。


「おぉぉ!凄いですねぇ~先輩‼ちょっと最初に見る魔法がこれでいいのか?って気がしないでもないですが、これはこれで魔法って感じがしていいですね‼」


 水姫は初めての魔法に心底興奮した様子で少し飛び跳ねながらそう言った。


「ん、確かに魔法って感じがした。後この魔法ぜひとも覚えたい、色々便利そう」


「そうねぇー確かにこの魔法は色々と汎用性が高そうだものねぇー。私も生活魔法覚えてみようかしら?」


 そして水姫とは違い夜空と智理の二人は生活魔法が思っていたよりも色々な事に仕えそうと思ったようで、その事について話し合っていた。

 その様子を見て白夜は楽しそうに笑みを浮かべながら話し出した。


「おう、覚えてみたいんだったら覚えてみたらいいんじゃないか?生活魔法は誰でも使える初級魔法の一つだからな。それにMP消費も少ないから比較的簡単に覚えられるぞ?」


 白夜がそう説明すると、夜空達はそれに嬉しそうに笑顔になっていた。

 白夜はそれを見て嬉しそうに笑みを浮かべていたが、すぐに真顔に戻ると話し出した。


「さて、それじゃぁ俺は先に食堂に行ってるから。お前らも朝の支度が終わったら早く来いよ~」


 白夜は手を振りながらそう言うと、洗面所から食堂へと向かって行った。

 それを見て夜空達は自分達が何故ここに来たのかを思い出したようで、急いで長の支度を始めるのだった。


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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