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第百六話 特訓二日目 夜 (3)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


 そして白夜達は食堂に水姫達や智理達が入って来たのを確認すると、すぐに広げていた人生ゲームを片付け白夜のアイテムボックスに入れ水姫達が近づいてくるのを待った。

 水姫達や智理達は白夜達が何かを片付けているのを見て、少し待たせすぎたかもしれないと思い急いで自分達の晩御飯の注文をしに向かって行った。


 その様子を見て白夜は何をそんなに急いでいるんだ?と言った様子で首をかしげていた。そんな白夜とは逆に夜空達は水姫達が急に慌てだした理由がある程度想像できたようで、急いでいる水姫達を苦笑いを浮かべながら見ていた。


 そして急いで注文を終わらせた水姫達は白夜達の元に近づくとゆっくりと話し出した。


「いや~だいぶ待たせちゃったみたいですみませんでした!」


「ホントにごめんなさいねぇーちょっと疲れてたみたいで、お風呂がいつも以上に気持ちよくて長くは言っちゃったのよねぇー」


 水姫と智理は少し申し訳なさそうに視線を逸らし、苦笑いを浮かべながらそう言った。

 それを聞いて白夜は少しの間うつむいて肩を震わせていた。それを見て水姫達や智理達は怒っているのかと思い怯えてように一歩下がった。

 しかし水姫達や智理達の予想とは反して、次の瞬間白夜は顔を上げて大声で笑い出した。


「っ…アハハハハハハハ‼ほら、やっぱり俺の予想道理だったろ?こいつらは今日は疲れたとかの理由で風呂長くなるって!」


 白夜が笑いながらハイテンションのまま夜空達にドヤ顔でそう言った。

 それを聞いて水姫達と智理達はうまく状況を理解できていないようでキョトン?としていた。

 そしてドヤ顔を向けられていた夜空は嫌そうに顔をしかめながら話し出した。


「…ん、確かに兄さんはそう言っていた。けど、今はそんな話をしている時じゃないでしょ?兄さん何か話あるんじゃないの?」


 夜空が嫌そうに顔をしかめながらそう言うと、それを聞いて白夜は気まずそうに顔を逸らしながら話し出した。


「あ、あぁ、まぁそれは飯食ってからするから。うん、とりあえず飯食おうぜ!」


 白夜はそう言うと席を立ち食事をとりに向かった。

 夜空達は逃げるようにして席を立った白夜を見て少し呆れたように溜息を吐きながら立ち上がり、白夜の後を追うように自分達も食事をとりに向かって行った。



 その後白夜達は食事を終わらせ、食後のティータイムを始めていた。

 そしてティータイムを始めてから十分程経った時、なかなか白夜が話し始めないのをじれったく思ったのかしびれを切らしたように水姫が話し出した。


「だぁ!もう先輩‼休むのもいい加減にして、さっさと本題始めてくださいよ‼」


 水姫が怒ったようにそう言うと、白夜は驚き少し体をビクッ!と体を跳ねさせ気まずそうにしながら話し出した。


「あ、あぁ、そうだなそろそろ明日以降の予定の話した方が良いよな。うん、それじゃぁ話すから全員静かにして話し聞け~!」


 白夜が少し声を大きくしてそう言うと、雑談していた夜空達やラファエル達は話すのを止め白夜の方へと向いた。

 それを確認した白夜は満足そうに頷くとゆっくりと話し出した。


「よし、それじゃぁ明日からの予定だが大幅に変更しようと思います!最初は一日目は近接戦、二日目は魔法、三日目は他の能力何かの確認って感じで行こうと思っていたんだけど、正直お前ら見てると態々そんなにやらなくても適当に自分でやっても完璧に近いレベルで扱えるようになりそうだしそこまで期間を取らなくてもいいかなぁ?っと思ったので、明日からは残りの日数自由時間にします!以上何か質問は?」


 白夜が一気にそう説明し最後にねんのために質問すると、ラファエル達は白夜に「お前らなら大丈夫」みたいなことを言われた事で静かに喜んでいた。

 しかし夜空や水姫そして智理の三人は白夜との付き合いが長いために白夜の言った事が建前である事に気が付いたようで少し睨むように白夜を見ながら話し出した。


「兄さん?本音は?」


「そうですよ先輩?そんな建前はどうでもいいんですよ、ちゃんとした理由を説明してくださいね?」


「そうねーこっちは真剣に聞いてるんだから白夜だけ隠し事って言うのはちょっと、ずるいわよねぇー?」


 夜空達三人が呆れたようにしながらそう言うと、白夜は自分でも少し適当かなぁ~?と思っていたようで気まずそうに顔を逸らしながら話し出した。


「ハハハ、何を言ってるのかさっぱり分からないなぁ~?俺は何も隠し事なんてしてないよ?」


 白夜が顔を逸らしながら少し焦ったようにそう言うと、夜空達はジト目で責めるように話し出した。


「兄さん、本当に嘘をついていないんだったらちゃんと目を見て言って?」


「そうですよ先輩!やましいことが無いんだったらちゃんと目を見て言えますよねぇ~?」


「そうよ白夜、やましいことが有る無いにかかわらず話す時は人の目を見て話さないとダメなのよ?」


 夜空達三人が攻めるようにそう言うと、白夜は諦めたようにゆっくりと話し出した。


「はぁ~、分かりました。分かりましたよ、ちゃんと話せばいいんでしょ!たく、めんどくさいなぁ~‼はぁ、そんなに変わらないんだけどなぁさっき言った事も嘘ではないし。まぁいいや、それで本音だっけ?本音はねぇ正直飽きたんで他の事やりたいんだけどお前らの特訓に付き合っていたら俺のやりたい事やりにくいから特訓を今日までにして、明日からは自由行動にしようぜ!って言うのが本音だよ」


 白夜が若干不貞腐れたようにそう言うと、それを聞いて夜空達三人は思いのほかしょうもない理由だったため少しの間呆然としていたが、少しして正気に戻ると呆れたように話し出した。


「…はぁ、兄さん期待を裏切らないくだらなさ」


「そうですねぇ~もうちょっと何と言うか、クズっぽいと言うかダメ人間ぽいのを少し期待してたんですけどねぇ~まさかの飽きただけ」


「そうよねぇーでもまぁ、これでこそ白夜って感じでもあると思わないかしら?」


「「確かに」」


 夜空達三人は三人だけで好き勝手感想を言い三人で納得し合っていると、白夜は今関わってもめんどくさい事になるともったようで、どうせ無視して話を進めて行ったとしてもちゃんと聞いてるだろっと思い話を続けたのだった。


「さてそれじゃぁ話を続けさせてもらうが、さっきも言った通り明日からは自由にしてもらってかまわない本当なら一週間で特訓を切り上げてもいいんだけど…」


 白夜はそこでいったん区切ると少し気まずそうに頭を掻きながら話し出した。


「いや~ここに入る時にさ?一か月分の特訓するつもりで設定したからここの出口俺でも一か月経つまで出せないんだよねぇ~、だから残り二十七日位?頑張ってなんとか時間をつぶして乗り切ってください‼あ、それと俺は明日から鍛冶仕事にかかりっきりになるから当分話しかけないでくれ」


 白夜が少し気まずそうにしながらそう説明すると、白夜の最後に行った鍛冶仕事に反応してヘパイストスが立ち上がり白夜へと近づき話しかけた。


「…主も、鍛冶する?…」


 ヘパイストスが白夜の袖をつかみ首をかしげながらそう言うと、白夜はその可愛さに少しやられそうになりながら話し出した。


「あぁ、俺も鍛冶をやる予定だ。あ~その、一緒にやるか?」


 白夜が緊張で少しキョドリながらそう言うと、ヘパイストスはよほど嬉しかったのか目をキラキラさせながら必死に頷いていた。

 それを見て白夜は少し和んだように微笑んでいたが、すぐに表情を引き締めて話し出した。


「さて、それじゃぁ今日の話はここまでにして俺は寝るわ。明日からは体力勝負になりそうだからな。あ!後そこの三人はほっといていいぞ、どうせ話しかけても返事しないから」


 白夜はそう言うとまだ何か話している夜空達を置いて自分の部屋へと戻って行った。

 そして残されたラファエル達は少しどうしたらいいのか分からないと言うようにキョロキョロしていたが、すぐに正気に戻ると白夜の後を追うようにして各々の部屋へと戻って行った。


 そして白夜やラファエル達に置き去りにされた夜空達三人がその事に気が付いたのは、白夜達が居なくなってから一時間程経った時だった。


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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