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第百五話 特訓二日目 夜 (2)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


 そして智理達が居住区に行き、白夜がお茶を再開してから三十分程経った時ダンジョンの入り口が光り出した。

 それを見て白夜はようやく来たかと言うように少し疲れたように溜息を吐きながら立ち上がり、机などのお茶セットをアイテムボックスに入れて光の方へと進んで行った。


 それから少しして光が消えるとそこには少しだけ疲れた様子でボロボロになった鎚と槌を持っているヘパイストスと閻魔が居た。二人は疲れてはいるようだったが他の奴らよりも疲れてはいないようだった。

 それを見た白夜は少し不思議そうに首をかしげていた。何故なら出発前に確認した全員の到達階層は閻魔たちが一番少なかったからだった。そのため他の奴の倍ほどは確実に疲弊して帰ってくると思っていたからだった。


 しかし白夜はすぐ頭を切り替えてゆっくりと近寄って行った。

 ヘパイストスと閻魔の二人は白夜が近寄ってくるのを確認するとすぐに姿勢を正して白夜を待った。

 そして白夜は着くと直立不動の閻魔たちを見て少し引き気味話し出した。


「あ、あぁとりあえずお疲れ様。この後は晩飯の後今後の予定を話すからそのつもりでいてくれ。後、ここの風景が変わった事に関してもその時に話すから質問は後にしてくれ、それで何か言っておきたい事とか聞いておきたい事とかあったら言ってくれ」


 白夜は適当にねぎらった後一気にそう話した。

 それを聞いてヘパイストスと閻魔の二人は少し考えた後ゆっくりと答えた。


「そうですね、我は後で教えてもらえると言う事ですので今は特にないですな」


「…私は1つだけ…あの山に鉱山は、あるの?…」


 閻魔は特に聞きたい事は無いようだったが、ヘパイストスはここからでも見ることができるほどデカイ山に鉱山があるのかが気になったようで、少し期待したように目をキラキラさせながらそう聞いた。

 白夜はそのヘパイストスの目を見て少し説明するのがめんどくさいなぁ~っと思っていた気持ちを隠してゆっくりと話し出した。


「あぁ、そうだなぁまぁ詳しくは後で説明するけど一応鉱山は在る」


 白夜がそう断言すると、ヘパイストスは普段無表情のまま動かない表情が少し嬉しそうに笑った。

 それを見て白夜は思わず頭を撫でてしまいそうになり、慌てて手を引っ込めた。

 ヘパイストスはすぐに今まで通りの無表情に戻ってゆっくりと話し出した。


「…分かった、鉱山があるって分かっただけで…嬉しいからいい…」


 ヘパイストスはそう言うと黙ってしまった。

 それを見て白夜はもう特に聞きたいことが無くなったと判断してゆっくりと話し出した。


「さて、それじゃぁそろそろ行くか。あ、それとお前らもちゃんと風呂入ってから来いよ?汗だくで食事なんかしたらせっかくの飯が楽しめないだろうからな」


 白夜が少し無神経にそう言うと、閻魔とヘパイストスはただ無言で頷いた。

 それを見て白夜は満足そうに頷くと、そのまま勢いよく振り返り居住区の方へとゆっくりと歩き出した。

 ヘパイストスと閻魔はお互いに顔を見合せた後白夜の後を小走りで追って行ったのだった。


 その後白夜は居住区の入り口でヘパイストスと閻魔の二人と別れ、先に食堂へと向かって行ったのだった。

 そして食堂に着いた白夜が食堂の中を見渡すと夜空達が先に来たようで既に席についていた。それを見た白夜は適当に自分の分の食事を頼むと、夜空達の近くの席へと座った。

 夜空達は白夜が来たことには気が付いていたので、白夜が近くに座ったのを確認するとゆっくりと話しかけた。


「兄さん?みんなもう帰って来たの?」


 夜空が少し首をかしげながらそう聞くと、白夜は夜空の方を向くと少し眠そうにしながらゆっくりと答えた。


「あぁ、ついさっきようやく最後の奴らが返って来たところだよ。それよりお前らはもう晩飯食ったのか?」


 白夜が少しめんどくさそうにしながらそう聞くと、夜空はすぐに答えた。


「ん、ご飯はまだだよ?みんなが来てからの方が良いかと思って、ただそろそろ来るかと思ってさっき注文だけはして来たところ」


 夜空が少し首をかしげながらそう言うと、白夜は少し感心したように頷きながら答えた。


「おぉ、えらいなぁお前ら。俺だったら絶対待たないで食っちまうわ!ハハハハハハ‼っとまぁそんな話は措いといて、お前らが風呂から出た時他に誰か入って来たか?」


 白夜は楽しそうに笑った後、真顔になってそう聞いた。

 聞かれた夜空は少し考えてからゆっくりと答えた。


「う~ん、確か水姫達が私達が出て行く時に入って行ったよ?確かそうだった、はず。後ここに向かってる途中にサトねぇとすれ違ったのは覚えてる、…散々撫でられたから…」


 夜空は最後に若干疲れたような顔をしながらそう答えた。

 それを聞いて白夜は少し考えながら話し出した。


「う~んそうか、お前たちが出てくる時に入って行ったんだったらまだ当分出てきそうにないな。あいつ等風呂長いんだよなぁ~はぁ」


 白夜が少しめんどくさいような、疲れたような感じでそう話した。

 それを聞いて夜空は少し苦笑いを浮かべながら話し出した。


「はははまぁ、確かにあの二人のお風呂は長いけど今回は他の人もいるしさすがに早く出て来ると思うよ?」


 夜空が少し自信無さげにそう言った。

 それを聞いて白夜は諦めたように首を左右に振りながら話し出した。


「あぁぁ、たぶんそれはない。特にこっちに来てから数日は落ち着けなかったみたいでゆっくりと風呂に入れてなかったみたいだからな、だからまず間違いなく今日は今までの分もふくめていつもより長く風呂に入ってくると思う。と言う事でまず間違いなく当分あの二人は確実に来ない」


 白夜が自信満々にそう言うと、夜空は最初は水姫と智理を擁護しようとしていたが白夜の話を聞いて納得してしまい、何も言えなくなってしまい少し悔しそうにうつむいているのだった。

 白夜と夜空が話している間、邪魔をしないように黙って居たラファエルとアルテミスの二人は二人の話を聞いてちょっと苦笑いしていた。

 そして白夜は話す事も無くなってしまい、仕方なくアイテムボックスから何故か入っていたボードゲームを取り出して夜空達に話しかけた。


「なぁ、どうせあいつらが来るまでやること無いしこれでもみんなでやらね?」


 白夜がよくある感じの人生ゲームを手に持ちながらそう提案すると、夜空達は少し考えてから答えた。


「ん、そうだね。どうせやる事も無いし私はやる」


「そうですね、私もルールを説明してもらえるのでしたらやってみたいと思います」


「私も、興味がありますのでやってみたいですね」


 夜空達三人がやると言うと、白夜は満足そうに箱を空けて人生ゲームの準備を始めた。

 その間に夜空はルールをよく知らないラファエルやアルテミスにルールの説明をしていた。

 その後準備と説明を終えた白夜と夜空達は、人生ゲームを始めた。


 そして白夜と夜空達が人生ゲームを始めてから三十分程経った時、ようやく風呂から上がったようで他の水姫達や智理達やヘパイストス達がやって来たのだった。


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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