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第百二話 特訓二日目 ダンジョン特訓 後 (6)

また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。


 そして閻魔とヘパイストスが次の階層へと登ろうとして居た時、居住区では一応準備を終わらせた夜空達とラファエル達が一か所に集まって話し合おうとしていた。

 しかしラファエル達は何を話していいのか分からず、ずっとキョロキョロしていた。

 それを見て夜空地は少し苦笑いしていたがこのままでは話が進まないと思ったようで代表して水姫が話し出した。


「さて、それじゃぁまず質問なんですけど~皆さんは何階層までいけましたか?ちなみに私達は八階層までなんとか行けました!…本当に何とか、でしたけど」


 水姫が少し首をかしげながらそう聞くと、夜空と智理はゆっくりと答えた。


「ん、私達は七階層まで行けた。けどそこで、投げナイフが全部無くなったから帰って来た」


 夜空が端的にそう答えると、それを聞いて智理が少し感心したように話し出した。


「あら?みんな結構進んでいたのねぇー私達はまだ五階層よ。ちょっと最初で頑張りすぎちゃってねぇー、全員体力が限界に近かったから戻ってきちゃったのよね、まぁあれより時間かけてたら集合に遅れちゃって白夜からの罰があっただろうから仕方ないわよねぇー」


 智理が少しのんびりとした感じでそう言うと、それを聞いて夜空と水姫は少し微妙な表情で話し出した。


「智理姉さん、今日中に十階層行けるの?」


「そうですよ!智理さんこんな所で話してる暇ないじゃないですか⁉早く行かないと今度こそ先輩のあの!地獄訓練やらされちゃいますよ‼」


 夜空と水姫が心配そうにそう言うと、智理は少し考えた後ゆっくりと答えた。


「まぁ、大丈夫なんじゃないかしら?確かに白夜の訓練はもはや拷問だと思うけど、十階層まで行けば回避できるわけだし大丈夫よ!…たぶん」


 智理は最初こそ自信たっぷりだったが最後にはやはり自信が無いのか勢いを失って行った。

 それを見て夜空と水姫は更に不安になったようで、さらに必死に智理に今すぐダンジョンに行くように言おうとした時、ラファエルが何か気になることが有ったようでゆっくりと話し出した。


「あの、話しているところ申し訳ないのですが…その、主様の訓練が地獄とのことですがそれは特訓とどう違うのでしょうか?」


 ラファエルが少し遠慮気味にそう聞くと、夜空達は話すのを止め何かを思い出したのか怯えたように青い顔をしながら話し出した。


「そ、そうですねぇ~知っておいた方が良いですね、自分達がどんな地獄に向かおうとしてるのか」


「ん、一応教えておいた方がいい、知らないより知っておいた方が最後に諦められる」


「そうねぇーじゃぁ教えましょうか、私達もあまり思い出したくないんだけどねぇ」


 夜空達三人はまだ少し思い出すことに抵抗があるようだったが、教えておいた方が良いと思い何とか話し出そうとしていた

 ラファエル達は夜空達のその反応を見て聞かなかった方が良かったかな?と、少し思いつつもやっぱり気になるようで覚悟を決めた表情で夜空達の保へと向き直った。

 そしてまだ少し話そうか悩んでいる様子だった夜空達だったが、ラファエル達の真剣な表情を見て覚悟を決めたのかまだ顔色は真っ青だがゆっくりと話し出した。


「そうですねぇ~まずは、断食しながら筋トレ全種五百回、百メートル走全力で二十本これを一周間って言うのから始まって、山にナイフ一本で一週間野宿させられたり、全身に五十キロの重りを付けたままフルマラソンを毎日、他にも色々それを先輩の気分次第で二つ三つをセットにしてやらされる事を半年ほどやらされることになりますねぇ~」


「ん、私の時は毎日兄さんと刀を使っての模擬戦十本とかだった。正直何度も死ぬかと思った」


「みんなはそうだったのねぇー、私の時は真っ暗な部屋で四方八方から時々飛んでくるナイフを避けるって言うの毎日六時間やらされて、その後その部屋で暗いまま白夜との模擬戦って言うの一か月くらい繰り返しでやらされた事もあったなぁー」


 夜空達三人は顔を青くしながら少し遠い目をしながらそう言った。

 それを聞いてラファエル達は少し頸をかしげていた。何故なら自分達ならその位の訓練なら別に苦になる事も無くクリアできる自信があったからだった。

 そのラファエル達の少し拍子抜けしたような様子を見て夜空達は少し苦笑いを浮かべながら話し出した。


「ハハハまぁ、拍子抜けって感じになってるところ悪いですけど今言った訓練のメニューは人間だった時の私達が壊れないギリギリのラインで作ったメニューですから、たぶん今度私達が受けることになるかもしれない訓練は今の私達にとって苦痛になるように、それでいて訓練にもなるように考えられて作られているからたちが悪い」


「ん、本当にそう、兄さんは効率重視だからこっちの苦痛とかは後回しにする」


「そうねぇー確かに白夜にはそう言うところあるわねぇ、普段はちゃんとこっちの事も気にしたりしてくれるんだけどねぇー、ただ真面目に取り組むとそればかりに集中しちゃって他の事がおろそかになっちゃうのよねぇ」


 夜空達が遠い目をしながら少し呆れたようにそう言うと、ラファエル達は考え出した。

 先ほど夜空達が言った白夜の考えた訓練方法は確かに人間にとってはかなりきつい物であった。そして先ほど夜空達が言った、白夜は今度は自分達にとって先ほどの訓練以上にキツイ訓練内容を考えて来ると、それを聞いてラファエル達は想像してさすがにやばいと思ったのか顔を強張らせた。

 それを見て夜空達はようやくラファエル達がちゃんと理解したかと、安心したようにゆっくりと話し出した。


「さて、それじゃぁ今自分達がだいぶ危ない状況なのは理解できたようなので今後の話なんですが、とりあえず今は十五階層以上を目指すって事でいいですよね?」


 水姫が僧言うと、夜空と智理更にラファエル達はすぐに頷いた。

 それを確認すると、水姫は満足げに頷きながら話し出した。


「それじゃぁ、そろそろ行きましょうか!あ、そう言えば今更なんですけど…誰か先輩が出て行った後見た人います?さっき適当に見て来たんですけど何処にもいなかったんですけど…」


 水姫が少し首をかしげながらそう聞くと、夜空達やラファエル達はあ⁉と言うように全員が今思い出したと言うように驚いたような表情になると、少し気まずそうに視線を逸らしながら話し出した。


「あぁ、そう言えば全然見ないわねぇー夜空ちゃんは知らないの?」


「ん、知らない。と言うか、何故私に聞くの?」


 夜空が少し首をかしげながらそう言うと、智理はキョトンとした表情で答えた。


「?嫌だって夜空ちゃん白夜の事だい好きじゃない、だから何か知ってるかと思って聞いたのよ?」


 智理が真顔でそう言うと、夜空は口をパクパクと動かしてその後顔を真っ赤に染めた後何も喋らなくなってしまったのだった。

 その二人の様子を見て水姫やラファエル達は苦笑いを浮かべながら見ていたが、その間にも時間は経つのでさすがにこれ以上無駄に時間を使うのはまずいと思った水姫はゆっくりと話し出した。


「はいはい、二人ともそこまでにしてくださいねぇ~時間も無いんですから!」


 水姫が少し強めにそう言うと、夜空と智理の二人は気まずそうに視線を逸らした。

 それを見て水姫は呆れたようにため息を吐きながら話し出した。


「はぁ~まったく二人は異世界に来てまでそう言う事やらないでくださいよ!まぁもういいですけど、それよりもさっさと行かないと先輩が決めた時間までに十五階層まで行けませんよ?と言う事で私達は先に行きますね!」


 水姫は笑顔でそう言うと自分の組の奴だけ連れて走ってダンジョンへと向かって行った。

 それを見て夜空と智理も時計を見てまずい!と言うように慌てたように自分達の組の人を連れて走って行ったのだった。

 それから夜空達とラファエル達は必死にダンジョンを攻略しだし、白夜の予想していた時間よりもかなり早く十五階層まで攻略して戻って来たのだった。


誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。気に入ってくれた人が居たらブクマや評価よろしくお願いします。

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