第百話 特訓二日目 ダンジョン特訓 後 (4)
また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。
ヘパイストス・閻魔side
そして白夜が砂漠を走り回っていたちょうどその時、食堂に残されていた夜空達やラファエル達は午前中に組んでいた奴と集まりすぐに準備を終わらせて行った。
その中で一番最初に準備をし終りダンジョンに入って行ったのは、二人だけのヘパイストスと閻魔の組だった。
二人は白夜が新たに追加した体力を回復する薬やアクセサリーなどを適当に選び、さらに午前中に壊れてしまった武器を同じものを予備も含めて十本ほどを装備したりアイテムボックスに入れた後、ゲートを通りダンジョンへと入って行った。
そして二人が今居る階層は第四階層だった。この階層はビルほどの大きさの木で出来た森だった。ヘパイストスと閻魔は午前中にそこまで行ったが、ちょうどそのタイミングで武器に限界が来たり、さらに白夜に言われていた時間だったため引き返していたのだった。
そのため二人はまだこの第四階層を探索できていない、なので一気に攻略ができないためとりあえず周りを見回していた。
そして周りに危険が無いと分かった二人は、お互いに武器の鎚や槌を肩に担いだりしながら話し出した。
「さて、これからどうするか」
「…とりあえず…ここではあんまり、武器が振り回せない…」
「確かに、下手に振り回すと木に当たってしまうな。木ごときで止まるほどやわな攻撃はしないが、闘っている最中に木が折れてきては厄介だからな…」
「たぶん…主様もそう言う場所での戦い方を……練習、させたかったんだと思う…」
ヘパイストスがそう予想を話すと、それを聞いた閻魔は納得したように頷きながら話し出した。
「なるほど、確かに主様ならそう考えていそうだな。ならばこのような場所でも周りに被害を出さずに全力で戦えるようになって見せようでわないか‼」
閻魔が気合を入れながらそう言うと、ヘパイストスは閻魔のその様子に少し嫌そうに顔をしかめながらゆっくりと話し出した。
「…まぁ、気合を入れるのはいいけど…まずはどうするの?…」
ヘパイストスが少し呆れたようにそう聞くと、閻魔は気合を入れて真上に向かって叫んでいたのを止め、ヘパイストスの方へと向くと真剣な表情で話し出した。
「うむ、そうだなとりあえずはやはり次の階層に行くための階段探しを目標に辺りを探してみるしかないだろう、他に何かやらなくてはならない事も無いのだから」
閻魔が腕を組みながら少し偉そうにそう言うと、ヘパイストスは少し考えてからゆっくりと話し出した。
「…うん…確かにそれしか今のところやること無いし…それでいい…」
ヘパイストスがなとっくしたように小さくコクリと頷きながらそう言うと、閻魔はそれを聞いて満足そうに笑みを浮かべながら話し出した。
「うむ!それでは、行こうかここに居ても時間の無駄なのでな」
閻魔はそう言うとどんどん進んで行った。
その後ろをヘパイストスが少し遅れてゆっくりと付いて行った。
そして閻魔とヘパイストスが探索を始めてから三十分程経った。しかし二人はいまだ階段どころか魔物すら見かけていなかった。
さすがにこの状況は何かおかしいと思ったようで警戒したように背中合わせになり、周りを見回しながら話し始めた。
「ちょっとこれはまずいかもしれんなこれは…」
警戒した様子で閻魔がそう言うと、ヘパイストスも周りを警戒しながら話し出した。
「…考え無しに入って来たのは失敗だった…けど、これからどうするの?」
ヘパイストスがそう聞くと、閻魔は少し考えてからゆっくりと答えた。
「そうだな、仕方ない最初に言った周りに被害を出さないようにって言うのは無しにしよう」
閻魔が真面目な表情で少し残念そうにそう言うと、ヘパイストスはまだちゃんと理解できていないようで首をかしげながら話し出した。
「?…どういう事?」
ヘパイストスがそう聞くと閻魔は少し苦笑いしながら話し出した。
「ハハハ、確かに今のは伝わりにくかったな!まぁ説明するより見せた方が早いだろう」
閻魔はそう言うと槌を持ち上げながら気合を入れて言った。
「つまりは、こう言う事だっ‼」ドゴォォォォン‼
閻魔はそう言うと槌を真横に振り、近くにあった巨木を爆音と共に吹き飛ばした。
それを見てヘパイストは少しの間、呆然としていたがすぐに正気に戻ると閻魔の言っていた事ややっていることの意味を理解できたようで、納得したように頷いていた。
そしてヘパイストスは先ほどの閻魔と同じように自分の鎚を思いっきり引いて、近くにある木に向かって全力で振り切った。
その後も閻魔とヘパイストスの二人は周りにあった十本ほどを片っ端から追っていたが、ちょうど十五本目で二人は手を止め、もう一度背中合わせになりながら話し出した。
「さて、とりあえず近い奴はほとんど折ってみたがどうなるか」
閻魔が警戒したようにそう呟くと、それと同時に周りで変化が起き始めた。
最初に起きた変化は折れたばかりの木が、地面に残ったままの切り株から急激に新しいい芽を出し、次の瞬間にはおれる前と変わらぬ状態に戻っていた。
しかしさすがに十五本も折れているためさすがに一瞬で修復はできないようで、ゆっくりと外側から修復されて行った。
そのおかげで視界が広くなっており、閻魔とヘパイストスは周りの小さい変化も見逃さないと言うように周りを見回していた。
そして観察を始めて一分程経った時それが起こった。
それは閻魔とヘパイストスが折れた気が生えてくるのを観察していると、少し遠くの木々の中で折ったわけでもないのに急に木が生えてくるのを確認した閻魔とヘパイストスは真剣な表情で話し出した。
「なるほど、こう言う事だったか」
「…うん、大分厄介な仕掛けみたい…」
閻魔とヘパイストスはお互いに納得したようにそう言うと、ゆっくりと話し出した。
「さて、これからどうしたものかな?ここはどうやら急激に成長し続けているようだ。つまり、あまり長くこの場に留まっていると森の木々によって身動きが取れないどころか、木々によって押し潰される可能性すらあるからな」
閻魔がどこか楽しそうに考えながらそう言うと、ヘパイストスはゆっくりと話し出した。
「…とりあえず、木を大量に折れば再生が遅くなってるから…もしかしたら、新しく生えてくるのも遅くなるかもしれない…」
ヘパイストスが少し考えながらそう言うと、閻魔は腕を組んで考えながら話し出した。
「う~む…そうだな、特に他に方法も思い浮かばないのでそうするしかない…か」
閻魔は最後に少し諦めた感じではあったが、ヘパイストスが言ったようにとりあえずは時間稼ぎのために片っ端から木を圧し折ってくことにしたのだった。
その後、閻魔とヘパイストスの二人はとにかく目に着いた木を全てへし折って行った。しかし折れた端から少しずつ生えて行くので二人が思っていたほどの効果は無いように思えた。
しかし閻魔とヘパイストスが延々と木を折り続けていると、二人も段々慣れてきたようでスピードが上がって行き、ついに二人の作業スピードは木の再生速度よりも圧倒的なほど早くなっていた。
その後、閻魔とヘパイストスの二人が折り続けた結果階層全ての木が折られたちょうどその時、それを待っていたかのように森の中心に木で作られた巨大な門が現れた。
それを見て途中から機械的に木を折り続けていた閻魔とヘパイストスは一気に正気に戻り、門があるのを正確に認識すると少し疲れたように門の前に二人して座り込み話し出した。
「はぁ~、思っていたよりも疲れたな。まぁ門が出て来ただけよかったと思うべきか」
閻魔が疲れたようにそう言うと、ヘパイストスはゆっくりと話し出した。
「…うん、私もそう思う…けど、どうせこの先に強い敵がいる…だから少し休みたい…」
ヘパイストスが疲れたようにそう言うと、閻魔は少し考えてからゆっくりと話し出した。
「そうだな、ここでいったん休んでから向かう事にしよう」
「…うん…」
閻魔とヘパイストスの二人はそう言うと各々アイテムボックスに入れて置いた食料や飲み物を出して休憩し始めたのだった。
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