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黄昏は悲しき堕天使達のシュプール  作者: Mr.M
七章 Reaction 10月

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84/136

第84話 犯人探し

風の冷たさが

冬の到来を予感させたある日。

俺はボス猿の問題に関して、

進展のない現状を打破すべく、

ある作戦を実行することにした。

俺は午前中の授業の間に、

ナカマイ先生の目を盗んで

作業に集中した。

そして。

昼休みに探偵団の3人を招集した。

「どうしたのさ、あっくん。

 皆急いでグラウンドに行ったよ」

「何だよ。

 今日はドッジボールの日だぜ」

「早く行かないと、

 コートが取れないわ」

若干不満げな3人の前に、

俺は乱暴に破られた

ノートの切れ端を広げた。

「俺の机の中に、

 こんなモノが入ってたんだ」

切れ端の中央には、

定規で引かれた歪な文字で、

『葉山実果は中之島小学校の教師に

 殺された』

と書かれていた。


「こ、これって・・」

「な、何だよ・・これ?」

「葉山実果ってあの葉山さん?」

3人は驚きながらも、

興味津々に切れ端を見つめていた。

「何でこんな物が、

 あっくんの机の中に

 入ってたんだろ?」

「この教師って誰だ?」

「ここに書かれてることが本当なら、

 許せないわ」

3人の反応はバラバラだったが、

皆同じように興奮していた。

「待ってくれ。

 1つずつ答えるから」

俺は3人を制した。

「まず。

 翔太の質問だが。

 それは多分。

 俺達探偵団の活動を

 知ってる誰かが入れたと

 考えていいんじゃないか?」

3人は

「なるほど」

と頷いた。

「次に。

 洋の疑問に対してだが。

 この教師が誰なのかは、

 今のところわからない」

この作戦を実行するにあたって、

最も注意しなければならないことは、

探偵団の3人にも

真実は隠し通すことだった。

真実は俺の胸だけにしまっておく。

「最後に茜の意見だが。

 俺も茜に同意する。

 この紙に書かれていることが

 本当なら俺も許せない。

 だから。

 皆に協力してほしいんだ」

「協力って?」

「何をすればいいんだ?」

「私達にできることかしら?」

3人は首を傾げた。

「簡単なことさ。

 この紙に書かれたことを、

 学校中に広めればいいんだ」

そう。

この噂が広まれば、

犯人はきっと動揺する。

平常心ではいられないはずだ。

その結果。

犯人は必ず尻尾を出す。

俺はそれを見逃さない。


俺達はすぐに作戦を実行した。

人の口に戸は立てられぬの言葉通り、

この話はあっという間に

学校中に広まった。

そして。

探偵団顔負けの犯人探しが、

好奇心旺盛な子供達の間で始まった。

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