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黄昏は悲しき堕天使達のシュプール  作者: Mr.M
エピローグ RemembeR 3月

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132/136

第132話 卒業

卒業式が終わり、

校庭では、

華麗に着飾った子供達が、

名残惜しそうに

友との別れの時を過ごしていた。

俺はそんな校庭の様子を、

6年3組の教室のベランダから

眺めていた。


6年3組のクラスメイトが、

校庭の隅にある砂場に

集まっているのが見えた。

翔太がいた。

その隣に茜がいた。

洋の姿も近くに見えた。

少し離れたところで奥川が

女の子達に囲まれて笑っていた。

しかし。

そこには大吾はいなかったし、

ナカマイ先生の姿もなかった。


3学期になって、

ナカマイ先生に代わり、

七原という金髪の若い男性教師が、

6年3組の担任として赴任してきた。

七原は頭は悪かったが、

根は良い奴だった。

子供達からも比較的人気があった。

今も子供達に囲まれて、

間抜けな笑顔を浮かべていた。

そして。

そこには相馬の姿もあった。

2月になってすぐに、

相馬は児童養護施設に保護された。

ナカマイ先生から事情を聞いていた

七原の計らいだった。

相馬の証言から、

同居していた男が

年明けから家に帰っていないことが、

明らかになった。

相馬は1か月もの間、

あの家で1人で

暮らしていたというのだ。

その事実を知った大人達は、

1人で寂しかっただろうと

同情していたが、

相馬にとっては、

1人の方が幸せだったかもしれない。

この1か月で。

相馬は随分と明るくなった。

相変わらず本は読んでいたが、

休み時間は

皆と遊ぶことも多くなった。

特に。

茜とは意気投合したようで、

今や相馬も探偵団の一員だった。

初めの頃は

相馬に反発していた洋だったが、

今ではすっかり、

相馬の尻に敷かれている。

洋が相馬に好意を抱いていることは

明らかだった。

一方。

翔太と茜の関係は

依然として曖昧だった。

それでも。

2人はきっと結婚するだろうと、

俺は信じていた。

そしてもう1つ。

相馬が探偵団に入ったことで、

変わったことがあった。

俺達は相馬によって、

煙草を吸うことを禁止された。

皆、

多少の不満を口にしつつも、

最終的には相馬の言葉に従った。


今、

俺が見ている校庭の風景は、

記憶の中の光景とは

大きく違っていたが、

晴れやかな子供達の笑顔は

どちらにも共通していた。

その時。

砂場にいる翔太が

俺に気付いて手を挙げた。

隣の茜が顔を上げ、

大きく手を振った。

洋が万歳をして何か叫んでいた。

俺は皆の所へ行こうと教室へ戻った。

すると。

誰もいないと思っていた教室に

男が立っていた。

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