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黄昏は悲しき堕天使達のシュプール  作者: Mr.M
九章 Revenge 12月

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113/136

第113話 動向

12月11日。月曜日。

朝。

チャイムと同時に、

ナカマイ先生は教室に入ってきた。

挨拶の後。

ナカマイ先生は

俺と目が合うとにこりと微笑んだ。

俺も笑顔を返した。

出席確認の時。

「今日は茜ちゃんは風邪でお休みです」

とナカマイ先生が言った。

俺はその時初めて、

茜がいないことに気付いた。


昼休みに、

俺は職員室へ足を運んだ。

職員室のドアの前で、

中から出てきた人物と

ぶつかりそうになって、

俺は咄嗟に身を引いた。

「あら3組の子ね。

 畑中先生ならいませんよ」

池島千代だった。

続いて池島の後ろから

一色が顔を出した。

「お、お前は・・」

一色は俺と目が合うと、

開きかけた口を閉じた。

俺達はしばしの間見つめ合った。

先に目をそらしたのは一色だった。

「池島先生達は

 今から何か用事があるの?」

俺は一色に目を向けたまま、

子供っぽく訊ねた。

「ええ。

 ちょっと一色先生とお話が・・」

「い、池島先生!

 私、用事を思い出しましたので、

 その話はまた今度」

一色は胸ポケットから取り出した櫛で

髪を整えると、

逃げるように駆けていった。

池島はそんな一色の後姿を

唖然と見つめていた。

「どうしたんだろうね、一色先生?」

「さあ?」

池島が不思議そうに首を傾げた。

あの様子なら。

釘を刺す必要はないだろう。

俺はそのまま教室に戻った。


放課後。

俺と翔太と洋の3人は

『Paradise Garden 中之島』

に行った。

茜がいないせいか、

翔太も洋も少し元気がなかった。

俺達は煙草を1本だけ吸って、

家に帰った。



そして。

翌日、

翌々日も茜は学校を休んだ。

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