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黄昏は悲しき堕天使達のシュプール  作者: Mr.M
九章 Revenge 12月

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109/136

第109話 秘密を守る最も有効な方法

12月7日。

この日の3時間目の授業は、

音楽だった。

池島千代の弾く

ピアノの伴奏に合わせて、

子供達は元気に歌っていた。

俺はビデオテープの中で乱れていた

池島の姿を思い出して、

どうしても授業に集中できなかった。

確かに。

池島は歳の割には

若く見えるし綺麗だった。

それでも。

一色とは親子ほどの歳の差だ。

さらに。

池島は既婚者だ。

そして。

ルールに厳しい池島が、

不倫という

ルール違反をしているのは、

皮肉としか言いようがなかった。

それに。

同じ職場での不倫は、

発覚する可能性を考えても、

あまりにもリスクが高すぎる。

怪談話で済んでいるうちは

よかったが、

現に大吾に秘密を知られている。

思い返すと。

大吾が死んだ後、

俺達を率先して庇ってくれたのは、

校長と一色だった。

『秘密を守る最も有効な方法は、

 秘密を知っている人間が

 いなくなること』

校長と一色にとって。

大吾の死は、

まさに渡りに船だったわけだ。

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