番外小話
【番外小話 エルフの朝支度】
起きたらまずは顔を洗う。
ご飯を食べないと動く気が出ないので朝ごはんを食べる。
ゆで卵、スープ、パンを食べることが多い。
その時々でゆで卵がハムやベーコンになったり、スープがサラダになったり色々。
パンは町のパン屋で買ってくるときもあるし、自分で焼くこともある。
食べ終わったら皿を片付けて庭にでる。
水やりをしたり肥料をまいて雑草を抜いたりする。
この後使う植物があったらこの時に摘んでおく。
一旦家に戻って身支度を整える。
髪の毛はいつも作業に邪魔にならないように結んでいることが多い。
軽く店の掃除をすると、大体開店の時間になる。
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【番外小話 魔法猫の毛も、魔法の毛?】
ブラシで梳かした魔法猫の毛をエルフが集めているのを見て、植物学者は尋ねた。
「魔法猫さんの毛は、何かに使うんですか?」
「そうだよ。魔法猫の毛は環境に合わせて気温を調整する力に優れているから、夏は涼しくて冬は暖かく丁度いい温度になるんだ。糸を紡ぐ時に混ぜると編み物に使えるね。」
集まったは陽射しを美しく吸収し、ふんわりとエルフの手元で輝いている。
「よし。後で天日干ししたら、もっとふわふわになるからね。」
「ちょっと見てみたいです…。」
窓際でぐっすりと昼寝している魔法猫は、ぷすぅと鼻を鳴らした。
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【番外小話 エルフの食べ物】
「エルフの方々ってお肉や動物性のものを食べないって聞いたことがあるんですけど…。」
ハム入りの春キャベツサンドイッチを二人で一緒に食べている時だった。
植物学者が恐る恐るエルフに尋ねると、あっけらかんとエルフは言う。
「ああ、そういうやつもいるねえ。森にいた頃は肉や乳嫌いが多かったかな。普段食べないから慣れてないってのもあるだろうけど。」
もぐもぐと頬張りながら喋るエルフは、全く平気そうな表情で食べ進めている。
「というと、食べない決まりがあるわけではなくて、個人の好みの話ということでしょうか…?」
「そうだねえ。年寄り連中はごちゃごちゃとうるさかったりするけどね。」
エルフの中の更に年寄り…。
一体何千年生きているんだろう。
植物学者は途方もない年月に思いを馳せ、すぐに諦めて自分もサンドイッチを頬張った。
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【番外小話 植物学者のこと】
商人の顧客メモ
・植物研究所の研究員
・大体20代後半
・眼鏡の度数は高く、外すと歩けないほどらしい
・地方の都市生まれで、家の近くに植物園があり通ううちに興味を持った
・自宅でも趣味で花や観葉植物を育てている。
・サラダやハーブなど、植物を食べることも好き。
・妹がいる
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【番外小話 エルフの魔法】
「エルフさんって、魔法は使えるんですか?」
画家が聞くと、エルフは何気なく返事を返す。
「使えるよ」
「えっ」
自分で聞いたのに驚いてしまった。
魔法は一部の血統や、あったこともない魔法使いという役職、それこそほとんど姿を見せないエルフ等しか使えないものであって、それも今はちょっとした灯火をつけるくらいしか効力がないもの、らしいのだが。
「まあ魔法は…効果が小さくなったというよりも、法律だとか決まりが厳しくなったからあんまり派手なのは使えなくなったという方が正しいかねえ?結局炎を出すのも雷を落とすのも、何だかんだ工場とかでやってることの方が効率がいいし。」
「効率とかそういう…?エルフさんは普段魔法は使わないんですか?」
んー、とエルフは思案する。
「あれかな、借りた本のページをうっかり折ってしまったときに直す魔法とか、雑巾の縫い目を間違えたときに数目だけ戻す魔法とかは使うかねえ。あとは、家の中にネズミが入ってきたら追い出す魔法が一番よく使うかな。」
なんか案外素朴な魔法だ…
「結構便利ですね。」
「そうだね。」
なんだかそれ以上魔法について聞きたいこともなくなって、画家はエルフの店での買い物に意識を戻した。




