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異世界に落ちたら愛を知った  作者: 青井空


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伝承

サムは一心に彫る。


ひらがな、カタカナ、漢字という女神の言葉は経典として保管してある。


習得するのに長い年月がかかったが、弟子もでき、すべて伝え終わった。


そろそろ俺の寿命も尽きるだろう。

だから、彫る。


まだ死ねない。

後世に託さなければいけない言葉がある。


未来の子たちよ。幸あれ。








女神の洞窟の最奥の壁にひっそりと伝承が残っている。







この星には女神が来る

我らを救うべく女神が落ちてくる。


我らは女神の僕譚


狼は統括 種族を超えて群れを率いる

虎は力  種族を超えて群れを守る

兎は食  種族を超えて群れを癒す

熊は物  種族を超えて群れを支える

狐は知  種族を超えて歴史を渡す

猿は未来 この星の移り変わりを刻む



敬愛する女神たちよ。どうか健やかに

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