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異世界に落ちたら愛を知った  作者: 青井空


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戦いの犠牲者

それは本当に——偶然だった。


けれど、その偶然が私の心を壊すことになるなんて、このときはまだ知らなかった。




砦の一階、門を入ってすぐ右の扉の向こうには、虫の買い取り部屋がある。中には腰ほどの高さの大きな石のテーブルが置かれていて、解体屋が戦場で切り取ってきた虫の部位をそこに並べ、買取担当者が傷の具合や状態を見て値段をつける仕組みになっている。


私はここ最近、その奥の小部屋を借りて、虫の解剖をしていた。調べたいことが多くて、何体も続けて解剖しているうちに、解体屋たちも事情を察してくれたらしい。前は部位だけを持ち帰っていたのに、最近では「虫を丸ごと一体」回収して運んできてくれるようになった。


買い取りが終わると、兵士さんたちがその虫を私の部屋の入口に積んでいく。


最初の頃は、巨大な虫の死体が運び込まれるたび、背筋がぞわっとしていたけれど、何度も解剖を繰り返しているうちに、いつの間にかそれにも慣れてしまった。血まみれの部位も、体液の独特な匂いも。日本にいた頃なら、絶対に触れることなんてなかったはずのものに、私は今、当たり前みたいに囲まれている。


虫の開いた内臓から視線を上げる。目の前には、積まれたカマキリの上半身と、転がったバッタの首。それを見たとき、ふっと胸の奥に、ひとつの実感が浮かんだ。


――ああ、本当に、私は異世界にいるんだ。





その日も、朝からずっと作業をしていた。

部位を細かく観察して、殻の硬さや筋肉の流れを確かめて……そんなことを繰り返していると、扉の向こうから声がかかった。


「カマキリが一体入ったよ」


買取担当の人が、入口から顔を出す。


「ありがとうございます。今、行きます」


私は手を止め、そばにある桶に入った水で手を洗うと、部屋の外に出た。


「持ってこれる兵士がいねぇんだ。言えば、解体屋が奥まで運んでくれるってよ」

「カマキリ、大きいですよね」

「ありゃ、一人だと運べねぇよ」


二人で笑いながらカマキリを取りに、手前の部屋に行く。


今思えば、運が良かったのか、悪かったのか。この日は兵士がいなかった。そしてバーツも戦いから抜けられず、そばにいなかった。それが偶然重なった。


解体屋と会うのは初めてだから、挨拶したい。


そう思って、部屋に入り、石のテーブルを回り込む。私の目が、彼らを視界にとらえた瞬間——足が止まった。そこにいたのは、全員、腕を失った人たちだった。


肩からごっそり無くして片腕しかない人。

肘から先がなくて、包帯で棒を巻きつけてる人。

片手は残っていても、指が一本もない人。


――どうして? 

三人もいるのに、どうして、みんな腕がないの?


そのうちの一人は、巻かれた布に赤い血がじんわり滲んでいた。


「血が出てる! 大変、手当てしないと!」


思わず声が出る。

この世界には外傷用の塗り薬だってある。すぐに処置しないと危ないはずなのに。


「あぁ? 俺か? これか」


男は笑いながら、腕を軽く動かした。


「古い傷だからな。問題ないな」

「俺たちに比べたら、まだまだ新米の傷だがな」


他の二人も、私の焦った顔を見て、軽い怪我だと言わんばかりに笑う。


――どういうこと?

血が出てるのに、どうして大丈夫なの?


「はは、メスだから知らんのか」


一人が肩を揺らして笑った。


「解体屋はな——腕が無くならんとつけない仕事でな。新人は皆、腕が血まみれよ」


冗談みたいに笑いながら、そう教えてくれる。でも――なにをどう返せばいいのか、何も頭に浮かばず、身体が動かない。


「そんな顔すんな。俺は、ツイてた方だ。今は、ちょびっと血まみれだけどな」

「そのぶっとい足が残ってるからな」

「ちげーねえ。足さえありゃ、解体ができるからな」


腕から血が滲んでいる人は、自分の太い脚を叩いて笑った。


「ぶっといか? 女神…まではいかないが、メルとはいい勝負できると思うが」


笑い声が、部屋に響く。


でも、私は笑えなかった。


片腕で道具を扱う、ぎこちない動き。皮膚に刻まれた、無数の、まだ癒えていない傷痕。その笑顔の裏に、どれだけの痛みや不自由があるのか。それは、見れば分かる。彼らから目が離せないまま、私の頭の中にバーツの言葉がよみがえった。


『立派な建前だな。だが、仕組みがあるだけマシってもんだ』


――私は、馬鹿だ。

間違ってた。


「解体屋」は、戦士が虫を一匹でも多く倒すための仕組みじゃない。この人たちを、生かすためのルールだった。それを知っているからこそ、目の前の彼らは、自分に残されたものに感謝して笑っている。必死に、今を生きている。――呼吸が止まったような感覚に襲われた。軽く言っていたはずのバーツの言葉が、頭の中でぐるぐる回る。


――マシ? 

これが……マシ。


私は、異世界にいる。

これが、この世界の現実。


無意識に歯を噛みしめ、必死になって、よくわからない大きな感情を受け入れる。……耐えろ、私。



だけど。

そんな私の覚悟なんて、意味がなかった。


彼らが教えてくれた続きの一言が、私の胸の奥を、鋭く深く突き破る。


腕を失えば、解体屋になる。

足を失えば――虫を一か所に引き寄せるための、生きた「囮」になる。


……囮? 

人が、虫の餌として、生きたまま?


その姿を想像した瞬間、胃が裏返るように気持ち悪くなった。視界がざらつき、耳鳴りが響き、周りの声が遠ざかる。心臓がひゅっと縮むように跳ね、そのあとで、鼓動の音だけがやけに大きく響いた。世界の色が、すうっと抜け落ちていく。


――こんな現実が、この世界では……当然。


私の意識は、すべてを拒むようにぷつりと途切れた。





バーツは戦場にいたはずなのに、私が倒れたという緊急連絡が入った途端、飛ぶように戻ってきたらしい。支離滅裂に泣き叫ぶ私を、バーツはただ強く抱きしめていた。何も言わずに。


あのとき、私はもう限界だった。


人を殴ることさえない世界から、悲しみがあまりにも重い世界に来てしまった。ずっと張り詰めていた心は、もうぎりぎりだった。だからきっと、バーツはわざと私に見せないようにしていたんだろう。この世界の現実を。


……後からなら、そう思える。


でも、そのときの私は違った。

ただ狂ったみたいに泣き叫ぶ、自分だけがいた。


やがて泣き疲れて眠り、

悪夢を見て飛び起きる。


また泣いて、

また眠る。


それを、何度も繰り返した。


そして――

今日の私の身体は、動かない。


夢だから?

誰?

泣いてるの?


食事……?


ぼんやりした視界の中で、誰かの顔が揺れる。

この人、犬みたいな耳がある。


ああ……。


そうだ。

ここ、異世界だったっけ。


小説を読んだから?

それとも、妄想の世界?


腕を持ち上げようとして、視界に入る。


……なんか、枯れ木みたい。


これも、夢?


心も、身体も、ゆっくりと終わりに近づいていく。

止めようもなく。


そしてその頃――


私が気づかないところで、

バーツもまた、静かに衰弱していった。




転機になったのは、メスたちの訪問だった。


子どもを授かったメスたちが、我が子を連れて遊びに来てくれたのだ。


この世界に「訪問」なんて文化はない。ただ、私が困っているから温めたい。子どもと離れられないから連れていく。それだけだったらしい。


ふいに、私の耳に赤ちゃんの泣き声が届いた。

やわらかく、重なり合うその声は、まるで無数のハーモニーみたいだった。


現実に引き戻されるように、私はそっと目を向ける。


小さな狼の耳を持つ赤ちゃん。猿やウサギの耳の子もいる。顔を真っ赤にして泣きながら、全身で世界に抗うように声を上げている。その声は——「幸せ」そのものの音だった。


気がつくと、涙が勝手に溢れていた。


「ルル様は天国から来たのでしょう。ここは辛いかもしれません。でも私は、あなた様に導かれたこの人生を幸せに思います」

「辛い世界でごめんなさい。でも、見てください。メルだった彼が、私に赤ちゃんをくれました」


メスたちは、口々に感謝の言葉を紡いだ。チャチャもいて、にっこり笑いながら私の手を握っている。


「彼ね、今、夜は抱きしめて寝てくれるの。もう寂しくないのは、あなたのおかげ。降臨してくれてありがとう」


まだ頭がぼんやりしていて、半分も理解できていなかったと思う。それでも、メスたちは満開の笑顔で笑っているのはわかった。反応もほぼない私に、「頑張って練習したの」と言いながら、蜂蜜クッキーを手渡してくれた。


口まで運ばれたクッキーを、微かに開けられた口で食べる。欠片一つ分もなかったけど、人生で、一番おいしい食べ物だった。


メスたちがいた時間は、きっとそんなに長くなかった。それでも、私の心はゆっくりと現実へ戻っていった。彼女たちが帰ったあと、ゆっくりと部屋に入ってくるバーツ。


「バーツ、ごめんね。弱くて、ごめんね」

「いや、十分に強い」


バーツも一緒に寝て、泣いている私を抱きしめた。


「もういいのか? 生きたくないなら一緒に逝こう。生きるなら、オレが温める」


痩せた腕。

温かい胸。

静かな声。


バーツは、ずっと私を抱きしめていた。


「バーツ……ありがと。……もう少しだけ、幸せを拾いながら生きてみたい。一緒にいてくれる?」

「ああ。オレのツガイ。どこまでも、一緒だ」


その夜、二人で抱きしめ合いながら眠った。


外は凍えるほど寒く、家の外では風が吹きつけていた。けれど私の心の中には、静かに温かい光が灯っていた。




次の日から、私は少しずつ食事をとることにした。倒れてから、まともに食べることさえできなかった体に、少しずつ栄養を入れていく。「頑張れ」と、自分に言い聞かせながら。


そして、考える。


私の最大の武器は――考えることだ。

どんなに弱くても、考え続けることだけはできる。


倒れてから二か月。

バーツに抱きかかえられて、ようやく外に出られるようになった。空気は冷たく、肌に突き刺さる。それでも、その冷たささえ、生きている実感だった。






考えた末、私はバーツと仲間たちに、新しい試みの協力をお願いしようと思った。


「幸せのお礼」を流行らせたい。


メスを外に出したい。

メスが笑えば、オスも笑う。

何より、子どもの声は、きっと国を元気にしてくれる。


「ウー、待たせたな」

「ウーさん、お久しぶり」


いつものぺったんこの入口をくぐり、すぐのカウンターにいたウーさんに声をかける。


「ルルちゃん! 元気になったんか?」


ウーさんはカウンターを飛び越え、ついでにバーツを蹴飛ばしながら、私の顔を覗き込んだ。


「え! ルルちゃん? ほんとだ!」

「どけ、ドンダ!」

「どいてください。じゃまです!」

「お前ら、全員じゃまだ、どけ!」

「ルルちゃん……よかった」


奥にいた皆も走って出てきて、店の中は一気に騒がしくなった。私を見て喜んでくれている。そう実感した瞬間、嬉しさが温かさになって、身体中を巡っていった。


「みんな……」


感動で声が掠れる。すると次の瞬間、皆がいきなり真剣な顔になり、慌てて椅子を用意し始めた。……しかも四脚。


「身体が大事です。座って休んでください」

「桃ジュースやで。栄養が大事や」

「ルルちゃん、大きめの椅子にしたよ。好きなだけ大きくなれるよ」

「座り心地が大事だろ」

「これがいいと思う…」

「どれでもいいから座らせてあげなよ」


どれに座ればいいのか分からなくて、思わず笑ってしまう。みんなの気持ちが嬉しかった。


ただ――。


椅子を用意し終わった人から、バーツを殴りに行った。何なら捨て台詞を吐きながら、とどめの蹴りまで入れていく。ジャンさんなんて無言なのに、何度も蹴っていたし。いつも止めるリックさんまで、綺麗な回し蹴りを決めていた。


「軟弱ですね。ありえません!」

「ざけんなや! ヘタレが!」

「バーツ、蜂蜜は当分なしだから!」

「弱っちすぎる。ねぇよ、ねぇ!」

「……」

「馬鹿だね」


「バ……バーツ。大丈夫?」


駆け寄ろうとした瞬間、ウーさんに腕を掴まれて止められた。


「ルルちゃん、止めたらあかん。メスを温められへんオスはな、本来やったら家族か仲間か一族から罰を受けるんや。一番重い罰は――丸刈りや」


目を光らせたウーさんが、何にも代えられないぐらい重い罰やで、と教えてくれる。言っているだけでも恐ろしいのか、ウーさんの耳は後ろに倒れ、背中にぴったりとくっついていた。


皆に殴られ、ボロボロになったバーツは椅子に座り、疲れたように深く息を吐いた。ビールを持ってきたウーさんは腰を折り、バーツの顔すれすれまで顔を近づける。そして、掠れた声で言った。


「バーツ。オスはな、メスが倒れようが、未来が見えへんようになろうが、生きなあかん時っちゅうんがあるんや。よう覚えとけ」


皆もガタガタと椅子に座り、それぞれビールを飲み始めた。


「殴るだけで納めるなんて、私たちはとっても優しいですね」


そう微笑むブルーさんの笑顔は、晴れやかなのに毒々しくて……私は頷くしかなかった。


「……ああ、すまなかった」


バーツは頭を下げ、それから私に笑った。


「丸刈りより、全然マシだ」


――丸刈りのほうが良くない?


そう思っているのは、この世界でどうやら私だけらしい。





「この話は終わりにしよう。ルルちゃん、何か話があるんだろ?」


リックさんが、肉を噛みちぎりながら何気なく聞いてきた。


「そうだった。お願いがあって……」


私は少し考えてから、ゆっくり話し始めた。赤ちゃんが生まれたら、子どもを連れて散歩をする。そんな“常識”を作りたい。もちろん、パートナーと一緒に。メスも外に出られるし、気分転換にもなる。それに――デートもできる。


「でえとってなんですか?」

「え? デート? えーと、愛し合う二人がする外出のこと……かな?」

「外出……したいか? 巣に閉じ込めたい……じゃなくて?」


ブルーさんとジャンさんは、首をひねってる。


「うん。私たちのところでは、綺麗な景色を見たり、一緒に買い物したり、というのは、愛し合う人としかしない」


――よね…? 

友達も愛してるし、家族も愛してる。……多分、合ってるはず。


「ルルちゃんの世界の『ペアだけの行事』っちゅうことやな」

「そう」

「そりゃぁ、重要な行事だな」


ウーさんとサムさんは、重要さが分かってくれたみたいだった。


「それでね、あと一つ、常識を作りたい」


私は続けた。

赤ちゃんの泣き声が聞こえたら、周りの人が“幸せの声をありがとう”って祝福する。そんな習慣。


この世界に来る前、そんな文化があるって聞いたことがあった。そのとき、すごく心に残って。この世界でも――『天使の声』っていう文化を作りたいと思った。女神信仰より、きっと効果がある。……私自身、その効果に救われたから。


「いいアイデアですね。ただ……用事がなくて、オスは巣から出しますかね」


ブルーさんが、ビール片手に首をひねってる。


「じゃあ、赤ちゃん食の作り方講座を開くか」


リックさんが、自分のアイデアにうんうん頷く。


「ウーがやってくれるよ」


ウーさんが、ぎょっとした顔でリックさんを見た。


「え? 赤ちゃん食の講座でメスが来るの?」

「うん、それがね——」


リックさんが、この世界の事情を教えてくれた。


昔は、母から子へと自然に伝わっていたもの。でも、虫との戦いに出るメスもいて、うまく継承されなくなっているらしい。


「え? メスって戦っちゃダメって、女神が言ってなかった?」

「うん、そうなんだけど、オスと離れたくないと言って、戦いについていくメスは今でもいるんだよ」


リックさんは、オスは巣にいてほしいって思ってるんだけどね、と苦笑いしながら教えてくれた。ふと横を見ると、バーツがすごい目で私を見ている。私は、絶対に見返さなかった。


だって「お前もだ!」って言いたそうな顔だったから。


「メスにしか教えないことにすれば、オスはシブシブ巣からメスを出すし、小さい赤ちゃんは置いておけないから、赤ちゃんも一緒にくるね」


リックさんは、にこにこしながら、ちゃんと実行できる形にしてくれていた。さすが。


「なんで、俺ばっかやねん!」

ウーさんが牙を出して、リックさんを威嚇してる。……かわいい。


「祝福されたなら、お礼がいるね。プレゼントに、草でできた赤ちゃん用の布とか、特別に柔らかい肉とかはどうかな?」

「わかった。用意するで」


怒っていたはずのウーさんが、あっさりニコニコ顔になった。リックさんは肩をすくめて笑っている。



その次の日には、もう大量の布が用意されていた。さすが、ウーさん。





それから間もなく――

オスは道を歩くとき、小さな柔らかい布を持ち歩くのが、この世界の常識になった。ハンカチくらいの大きさの布。酒代を削ってでも布を持ち歩く。それが、オスとして当然なんだって。


……泣けるほど、かっこいいよね。





























酒場


ある狼:「知ってる? 女神の世界では、赤ちゃんが泣いたら、あそこで売ってる布をプレゼントするらしいよ」

どっか狐:「まことか! 一刻の猶予もならぬ。ウー、全布をわれに渡せ。直ちに長老へ届けねばならぬ」

隣にいた狼:「オスがプレゼントをする姿を見て、女神が大層喜んでいました」

どっか猿:「喜んでた?! 長老に知らせねば! ウー。うちにも布をくれ!」

どっかの虎:「まて! うちにもよこせ。ない? そんなこと長老に伝えたら、皮剝がれちまう。何とかしてくれ、ウー!」


良い耳を持つ兎は店の隅で話を聞くと、同族のよしみでウーからこっそり大量に布を手に入れ、そっと城のほうへ走っていく。


同じように聞いていた熊は、ドンダが用意した大きい布を横取りすると、猛ダッシュで店を出て城のほうへ。


それらを横目で見ながら、一番綺麗で大量の布と、蜂の子の肉を持った狼二匹が、悠然と城を目指す。



ある狼:「長老、赤ちゃんと()()()優しくすると女神が喜ぶみたいです」

狼族の長老:「リック、どういうことだ? なるほど……。メスを連れてパートナー報告に来たオスには褒章を与えるようにしよう。族から三日分の食料だ。赤子ができても同様とする。布と合わせて蜂の子の肉も用意だ!」


こうやって、瞬く間に”女神の世界の常識”はこの世界での常識になっていった。


そして後日、狼族の長老”だけ”ルルからお礼を言われることとなる。


ウー:「さすが、リックやなぁ」


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