第2話 両親
(眠い。
あまり起きていられない……)
どこか靄がかった意識の中で思うのはそんなこと。
それと優しい女性の歌だった。
子守唄だろうか?
それから何度も起きては寝ての繰り返した。
すると次第に目が見えるようになってきた。
自分をいつも抱き上げていた人物の顔をはじめて見た。
1人は女性。
艶のある純白の長い髪に肌、目が薄い紫色でおっとりとした北欧系?の美人だった。
もう片方が男性
金色の短髪に日に焼けた浅黒い肌、目は琥珀色のゴリゴリマッチョだった。
よく日本で言われていた細マッチョとかいうひょろちん野郎などではなく総合格闘技ヘビー級のような男だった。
そしてなにやら大声で笑っている。
俺の、両親?
まさに美女と野獣。
……似るなら母親似がいいなぁ。
ダディの描写の方が長くなったことを遺憾に思いながらも父親を眺めていると、どうやら俺が抱っこされたがってると勘違いしたようだ。
父親が腕を伸ばしてきた。
(いやいや、腕毛ヤバイって!
めっさごわごしてる!
これ柔軟剤使ってないだろ!)
俺は赤ん坊に許された対抗手段、“泣く”を発動。
すると男は外見によらずあたふたし始めた。
そんな似合わぬ姿を見てつい笑ってしまう。
そんな俺を見て母が笑い、父も笑った。
そうか、両親か。
やっぱ、親の笑顔っていいな。
前世では……いや前世のことはよそう。
もう、終わったことだ。
どうやら良い親の元に生まれたようだ。




