↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
逃げ水の先  作者: あるびー
PR
4/5

互いの娯楽

それはいつの間にか机の上に置かれていた。

見覚えのないノートに、自分の字で一週間後の日付と、その日の出来事が書いてある。

次の日には更に一日分、その次の日にも一日分と内容が書き足されて、

薄気味悪く思い捨てたが、翌日には手元に戻っていた。


一週間後、覚えのある出来事が次々に起こり、気づけばノートを手に取り、

未来の七日間を覚えようと目を走らせていた。


それからは、受験も事前に内容がわかるし、人間関係の面倒なことも回避できる。

好きな人のこれからの行動もわかるので、付き合うことも容易にできた。

仕事も問題の解決策を事前に準備して対応すれば、自然と評価が上がり、生活も充実していった。


不満があるとするならば、彼がわがままで傲慢、自分勝手に行動していて、見ていて此方も恥ずかしくなることだ。


あるときノートが汚れていた。

まさかと思い、急いでページをめくる。


思わず溜息が漏れた。

彼は思ったより浅はかで、少し期待していた自分が愚かだったと思い知らされる。

頭を抱え、罵倒したくなるのを何とか抑え込み、落ち着きを取り戻しながら内容を確認する。


書いてあることは悲惨なものだった。

今後は彼にも慎みを覚えてもらう必要がある。

なにより楽しみにしていたものを先に取られて、感想を書かれては楽しみが半減するというもの。

まぁ、七日間ある。今から準備すれば間に合うか。

彼よりも、長く楽しめるように、こちらはもう一つも使えばいい。

感想が無い分、新鮮に楽しめそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。