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~Earth ONLINE~聖職者爆誕  作者: 自己定義
4/9

遭遇

思った以上に見てくれている方がいて、驚きの限りでございます。それから誤字報告の程、感謝します。一応見直してはいるのですが、どうしても連続で打つと変換ミスが出てしまう為、皆様には御迷惑をお掛けしておりますと思いますが、何卒暖かい目で見て頂ければなと思う限りでございます。

━━━━━プレイ開始2日目。


初日は、魔物との戦闘であったりギルド勧誘を受けるなど忙しい1日であったが、2日目の今日はゆったりと行きたいところだ。


結局、ギルド勧誘の後アマネさんとコトネさんとフレンド登録を行ったことで、逃げられない態勢を整えられてしまったところではあるが、美人2人と友達になれたのは嬉しく思う。


ただ、ギルド名に関しては若干の厨二臭さが出てしまっていたとは思うが、この際良しとしよう。ゲームあるあるだしな。


「そう言えば、俺まだ聖職者らしく教会に行ってないな。神様がいるかどうかはさておき、何か面白そうな情報を拾えるかもしれん」


そう思った俺は早速、教会へと向かった。教会の前には窓口があり、可愛らしいシスターさんがお布施をして入るように言ってきたので5ポルをウィンドウから選択して渡した。金額はどれだけ小さかろうと別に問題は無いのだそうだ。流石、高性能AI受け答えも流暢だぜ。


早速、扉を開けて入っていくと既に先客がいたようだ。片膝をつき奥にある、かなりの大きさの石像に向かって祈りを捧げるシスターがいた。石像をよく見ているとウィンドウが出ていて『真偽の女神』と表示されていた。


「真偽の女神…か、無茶苦茶美人そうなのになんで天秤と剣持ってんだよ。いや文句を付けては祟られそうだから口を閉じておこう」


「あらあら、迷える子羊がまた現れたのですね。ですが、今回は別格のようで安心しましたわ」


それまで片膝を着いていたシスターがすっと立ち上がり振り返られたので、目線を合わせてみるもNPCの表記は出ない。という事はプレイヤーと言うこ…と…か!?


上部の緑色のカーソルを見て絶句した。表示されていたのはローマ字でMariaと書かれたプレイヤーネームだった。


確信は持てないが、見事なまでのシスター度合いから察するにこの人が昨日コトネさんが言っていたプレイヤーなのだろう。


「Maria…マリアって事は貴方が有名なシスターマリアって事か?」


「えぇ確かに、極1部のプレイヤーの方々の間ではそのように呼ばれているようですね…レッドさん、つかぬ事をお聞き致しますが貴方、何か偽っておりますでしょう?」


「偽る?いや…特に思い当たる節はないが、それをしていた場合俺には何か起きるのか?」


クスリと微笑んだマリアさんは何処か怪しい雰囲気を纏っていた。正直少し怖い、そう思える程に何かを察知してしまった。昔から何となくヤバい奴には独特な気配を感じとっていたのだが、その気配がこのシスターからも感じる。肌から流れる冷や汗を感じながらも口を開いたシスターに警戒を続ける。


「えぇ起きますとも…とは言え、当の本人が自覚していないのなら、私にも正直どうなるか分からないと言ったところですが、その様子ではお気付きになられていないという事ですね」


「そんな含みのある言い方をされても困るって!気付くも何も、俺は何も知らない!」


すっと伏し目がちになったかと思いきや、一気に俺との距離を詰めてきた。


「仕方ありませんね…。この手だけは使いたくなかったのですが、あなたに嵌められた枷を解き放つ為にはやるしかないようです」


いつの間にか顔面を片手で掴まれてしまい、身長差では勝って居たはずなのに空中に体が浮いている感覚がある。あまりの痛さに掴まれている手を離させようともがいてみるも効果がなかった。


何か鉄が擦れるような音がシスターマリアがいた方から聞こえた。否、指の隙間から見えて分かってしまったのだ、それはシスターマリアが鞘から剣を抜いていた音だということが。


「さて…これでもう逃げられませんね。フフっ、大丈夫です。何も心配しなくて良いのです、ただ戻るだけなのですから、但し今の貴方になるとは分かりませんがね」


グサリと心臓を1突きされたのだが痛みはない、痛覚制御が働いたのだろう。しかし、代わりに何かが流れ込んでくる感覚がある。


「オ…レに…何を…刺した?」


「私が貴方に刺したのは『真偽の剣』、女神の力が宿りし、この剣に刺された者は偽りの姿を強制的に剥がされる。つまりそれは…っとこれ以上は言う必要性もありませんね、流れ込んできたものを受け入れた方が早いでしょうから。無駄な抵抗をしても無駄ですよ?受け入れようが受け入れまいとそれは徐々に馴染むものですから素直になった方がよろしいかと」


刺された箇所から流れ込んできたものは、俺じゃない誰かの記憶。ゲームではありえない筈の痛覚制御を越えた痛みを、確かに俺は感じていた。酷い頭痛に耳鳴り、目を開けることが難しくなるほどに全身のあちこちが軋み始めるのを感じる。


体の細胞その物が作り替えられていく感覚に嫌悪感を抱きながらも、徐々に落ち着いてくると記憶の整理も着いてきた。


「つまる所、俺の体は女神の力を守るための器に過ぎなかったというわけか…17年間生き続けて今更気づくとは思いもよらないものだな」


1点どうしても腑に落ちない事があった、これはゲーム上での設定なのか。それとも本当にあったことなのか今はどちらの事かは分からない。


「真偽の女神は、余りある力を持ちすぎたが故に自らを恐怖した。人間に愛想を尽かしいつか堕天してしまうことを恐れ、力を分散するために人間たちの中で密かに選別し、自らの力と記憶を5つに分けた。それこそが『真偽の儀式 』です。慈愛、博識、武力、憎悪、審判の5つの力を人に分け与えた事で、結果的に消滅とまではいかずとも所持していた記憶と権能全てを失ってしまった為、空の器になってしまいました」


「空の器となってしまった体には、再度意識が芽生えることは無く、それを哀れに思った別の女神は人間に転生させる事にしました、性別の逆転、思想の破壊を行ってです。それが貴方なのですよレッドさん」


そう言って、手鏡を渡してきたシスターマリアに自分の姿を見るように促されたので、見てみるとそこに写ったのは俺であって俺に全然似ていない美少女の姿だった。


神話性すら感じるオーラを纏っていながら容姿はシスターマリアに似ていた。金髪碧眼、生まれも育ちも日本のはずでこれはさすがに有り得ない。身長も縮んでしまい今ではシスターマリアの方が大きい。


「この話には続きがあります。こんな事があった一方で力を与えられた巫女達のうち、憎悪と博識に選ばれた巫女はその力に呑まれ自滅してしまいました。分け与えられた時の言いつけを守らずに自分勝手に、その力を奮ってしまったからです。女神の力は本来、人間が使う為には力の権限を持つ女神が承諾した上で、救世の時にしか使えない縛りがあったにも関わらず、無理矢理に力を引き出そうとしたのです」


「結果的に2人は死亡、残った力は行き場をなくし死体となった2人の体に定着していました。仕方が無いので力の源を1度回収するべく行ってみたところ、何故か私の体にその力が宿ってしまったので判断も付かず悩んでいた所に、ある日の私の夢で女神様が出てきました。そして仰られたのです、近い内に空の器がこのゲームに現れると」


シスターマリアの容姿が何処と無くあの石像に似ているのは、力を多く持っているからなのだろう。力や記憶が集まる度に元に戻るということになるが、それは即ち人格破壊にも繋がってしまう可能性がある。


実際先程経験したから分かるけれど尋常じゃない程の異物感だった。流れ込んできた力、記憶、それらを受け入れた途端体に異常が起きたという事はそういう事なのだろう。


「それでその力を空の器たる俺に返すという結論に至ったという訳か、大体わかった。分かったけど声高いなおい!どうでもいいなそれは、聞かせて欲しいのは一つだけ。俺の現実の体はどうなっている?このゲームは現実との性別の逆転はできない仕様になっているはずだ」


すると、シスターマリアは首を横に振りながら否定的な雰囲気を出し始めた。


「残念ですが、私の真偽の剣で刺されれば例えゲームであっても女神の力であるコレには、いかなる干渉もはじき返す力がありますので今頃は力が戻った影響で容姿が変わっているかと思います」


「うーん…不味いなそれは…」


1番面倒なのは家族にどう説明したものかという事なのだ。基本的に放任主義の家族でも今回の事態を知れば、何らかの事を起こしかねない。仮に経緯を話しても信じてはくれないだろう。


「整形したって言っても信じないだろうし、それをする為の根拠もお金も無いしな。そもそも外見だけ見て俺だと判断できるのか?」


アルバイトもお金が足りない時に短期で何度かしたくらいなので貯金がそこまである訳じゃないし、下手な嘘をついてもすぐバレるような嘘だ。無駄だろう。


それに容姿が面影もない状態だしこうなってしまっては俺だと気づきようが無いだろう。


「でしたら私が、ご家族様にご説明致しましょうか?」


「お願いしようかな、取り敢えずフレンド登録をしておくか。口頭で住所を言うのは流石にヤバいんでな」


「そんな簡単に教えてくださってよろしいのですか?私自分で言うのもなんですが怪しい者だと思うのですが…」


「そりゃこんな事になってるんだし、今更疑っても仕方ないだろう。と言うか力を俺に返したということは少なからず何か思う所があってそうしたんだろうし、別に構わないさ。俺としてはこのまま友達としていてくれると有難い」


友達と言うワードを出した時、シスターマリアの頬が少し赤く染ったのは気の所為だったのだろうか。しかし何処と無く嬉しそうな表情をしていたので満更でもないのだろう。


フレンド登録を行った後、メールアドレスを送り付け、そちらにもう一度連絡してもらう様にお願いをしておいた。

他の方も後書きの方に、ポイント云々やブックマークどうのこうのと言うのを見かけて私も書いた方が良いのかと思い立ったのですが、ふと疑問に思ったらそれってモチベーションを上げるためのものなんだなと今更ながら理解しました。


恥ずかしながら、私も読者が増えれば嬉しいし、もっと書こうとか思うから書き手からすればそう言ったものを糧に努力しているのかなと思いました。なので私以外の作品でも「お、コレいいじゃん!面白いな!」ってなったらブックマークとかして上げたら書き手からすれば嬉しいと思いますので皆さんも是非お試し下さい。以上です

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