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流刑人形の哀歌  作者: 無暗道人
新棟梁の治世
22/366

3

 待ち合わせをするというのは妙な気分だ。待ち合わせ場所に遅くいけば迷惑を掛けるかもしれないし、早すぎれば待ちぼうけを食らう事になる。

 待っている間はなかなか来ない事にそわそわし、かといって時間つぶしにどこかへ行っている間にすれ違ったらと思うと動く事もできない。

 ジャンは今、政庁の前で待ち合わせをしている。これも仕事の内なのだが、どうにもただ待っているのは性に合わない。だから相手の一人が来たときは妙にほっとした。

 左右に髪を垂らした赤い瞳の少女、イスカがパタパタと駆けて来て申し訳なさそうな顔で釈明を始める。


「すまない遅れた! 待たせるつもりは無かったのだが、時計を見間違えて――」


 いきなりまくしたてるイスカをなだめる、確かに少し遅れたがむしろ謝るべき事はこちらにあるのだ。


「……子爵、いや、棟梁様は?」

「それが、急な仕事が入ったから少し遅れるそうだ。だから遅れた事は別にいいんだ、むしろ棟梁の代わりに謝るために俺が来た様なものだし……」

「いや、君を待たせてしまった事には変わりない。済まない事をした」

「いいえ、お気になさらず」

「それで、棟梁様の仕事が済むまではどうしたらいい?」

「それについては指示がある。この地図にある店で待っていろだそうだ。お金ももらった」

「そうか、ならその通りにしようか。棟梁様は遅くなるのだろうか?」

「さあ……? でも待たせるくらいならそこまで遅くはならないと読んでいるんじゃないかな」

「そうか、なるほどな」

「じゃあ、行くか」

「ああ」


     ◇


 高星(たかあき)の指示した店はお茶とお菓子の店だった、結構大きな店で一階で商品を売り、二階で食べる事が出来る様になっていた。

 品揃えがとても豊富で、聞いた事の無い様な品も多く、値段もピンからキリまで実に幅広かった。

 イスカによると高星には行きつけの、南方の珍しい飲み物が買える店があるそうで、多分ここがそうなのではないかという事だった。

 とりあえずジャンは適当に安いお茶と、質より量で菓子と言うより軽食レベルの大きな団子を注文した。

 イスカの方は甘いお茶に、ちょっと値の張る見た目も色鮮やかな甘味を注文し、しばらくの間手も付けずに眺めていた。これがあれか、食べるのがもったいないという奴か、とジャンは思った。


「ところで、今日はこれからある人材の勧誘に行くと聞いているんだが、なんでイスカまで来るんだ?」

「ん……それはこれから訪ねる人が学者さんだから」

「学者? お前なんか学者と接点あったっけ?」

「あ……そうか、君にはまだ直接見せた事は無かったな」


 言うなりイスカは服の内に手を突っ込み、何やら胸のあたりをごそごそとやり始めた。残念な胸ではあるが少し見えそうになり、ちょっとどきっとする。


「これだ」


 イスカが取り出したそれは、見た目は円盤状で中央の円盤と外側の輪が8本の柱で繋がり、柱の1本1本には細長い金属らしきものがぎっしりと巻き付いていた。


「これは?」

「それが姉様が発掘した魔力(スペル)増幅器(アンプリファイアー)の本体だ。これを詳しく調べてもらうのも今日の目的の一つなんだ」

「……お前の姉ちゃんって確か、もう居ないんだっけか?」

「……そうか、君には一から説明する必要があるか。君は私の事を魔術師だと思っているか?」

「ああ……いや、確か普通の魔術師じゃない様な事を、以前銀華(ぎんか)さんが言っていた様な」

「そうだ、普通私は魔術師とは扱われない。むしろ悪意を込めて魔女と呼ばれる事の方が多かった。姉様も……」

「何故?」

「私の使う術は、現代の魔術体系ではどうやっても再現も、説明もできないからだ。それゆえに畏れられ、忌み嫌われてきた」

「そうだったのか、素人目には違いなんて判らないが」

「少なくとも、この力を使わない限りは見分ける事は不可能に近い。だからある程度は平和に暮らす事が出来ていたんだ。

 それで、私の姉様も私と同じ……厳密には私とは少し違う術を使う事が出来た。姉様はこの力がなんなのかを調べていた。

 その結果いくつか解った事は、この力の持ち主は昔からごく稀に居た事、例外無く皆女性である事、いくつか種類があってそれぞれ違いがあるが、激しい活動に適した……と言うよりも、はっきりと戦闘用の衣服に変身できる事、変身すると同時に武器も現れる事、等だった。

 そしてこの装置は、姉様がこの力の持ち主と関係があると見ていた遺跡で見つけたものだ。それがなんなのかを調べる前に姉様は異端審問で……。

 その後、私がこれを実際に使い、魔力を増幅する装置らしい事が解った。それでそのままだが魔力(スペル)増幅器(アンプリファイアー)と呼んでいる」

「なんだか良く解らない物を使うとか、無茶するなぁ」

「棟梁様にも最初同じ事を言われたよ。それで、なんだか解らない物を多用する事を禁止されたんだ」

「でも紅夜叉(べにやしゃ)との模擬戦では使ってたよな?」

「あれは……その、多用禁止であって、全く使うなとは言われていないし……」


 明らかにしどろもどろになる。どうやら紅夜叉に負けるのがよほど悔しいらしい。ひょっとしたら最初は使用禁止だったが、紅夜叉を相手にすると意地になって使ってしまうから、高星も諦めて多用禁止という事にしたのかもしれない。


「じゃあこれから訪ねる学者さんとやらは、その装置が何だか解明してくれそうなのか?」

「どうもそうらしい。以前にも領内の学者や魔術師を当たってくれたのだが、良い返事はもらえなかった。だが今度の学者さんは、ある程度可能性があるらしい」

「なるほど、そんな優秀な学者なら棟梁も欲しがる訳だ」

「ちょっと性格に難があるという噂だがな」


 後ろから聞き慣れたを通り越して聞き飽きた声、見れば高星がカップを片手に立っていた。


「待たせたな、まあ奢ってやったので許してくれるとありがたい」

「いえ棟梁様、ごちそうさまです」

「行く前に一服させてくれ。銀のお茶もいいが、これはここでしか飲めないからな」


 そういう高星のカップには真っ黒な液体が並々と注がれ、香りを放っている。


「珍しいだろう? 南方産の珈琲という飲み物でな、気に入っているのだがいかんせん北の果てで南方の特産物は高くてな」


 そう言いながらもその香り高い飲み物を嗜む高星の振る舞いは、改めてみると実に自然な上品さで、痩せても枯れても蔑まれて居ようとも、貴族の端くれなのだと言う事を思い出させるものがあった。


「お前らも少し飲んでみるか?」


 不意に高星がそんな事を言って、カップをテーブルの真ん中に置いた。せっかくなので物の試しにと思ったが、一瞬、嫌な予感がして動きを止めた。


「じゃあ、いただきます」


 ジャンが動きを止めている間にイスカがカップを手に取り、口を付けようとして止まり、少し位置をずらして口を付けた。

 高星が口を付けた所と同じ所に口をつけるのが嫌だったのか、それとも気恥ずかしかったのか。

 そんな事を思う間にイスカが思いっきり顔をしかめた。


「苦い……」


 見れば高星の顔がにやけている。こうなる事を予想して勧めたのだろう、イスカには悪いが危なかったと内心ほっとする。


「ハッハッハ、それが良いんだよ、それが。そういえばイスカは以前、酒を飲ませてみたら一口で真っ赤になってたな」

「棟梁様はたまにいたずらが過ぎる。あの後銀華さんに怒られてたのに」

「あの時はしばらく酒を飲ませてもらえなかったなぁ……。紅夜叉に飲ませてみたときは平然としてたから、銀も気付かなかった様だが」

「棟梁って結構大酒飲みなんですか」

「それなりかな。このあたりは米の酒の醸造が盛んだからか、酒豪が多い。私なんてかわいいものさ」

「威張っていう事じゃない」

「イスカまで銀みたいな事を言うか。酒は飲めなくても飲み慣れておくべきだ、酒の勢いを借りないと自分を動かせないときだってあるからな」

「酒飲みの理屈に耳を貸しちゃいけないって、銀華さんが言ってた」

「信用無いなぁ」


 その後もしばらく他愛無いが、実に心地のいい会話が途切れる事無く続いていた。


     ◇

 

 目的とする学者の住まいはトサの街の南の外れ、人家もまばらな地区に建っているらしい。

 この辺りに住む人が少ないのはおそらく、道行くだけでも分かる程この地区に墓場が多いからだろう。ここからさらに南に行って街を出ると、処刑場があるという。


「棟梁様、その学者さんは本当にこの装置について何か解るのか?」

「保証はしかねるぞ。ただ図面と解っている限りの情報を伝えた限りでは、今までのどの学者や魔術師よりも期待できそうだ」

「棟梁はそんな事もしてたのか」

「なに、もののついでだ。ずっと優秀な人材を、事前に目星を付けておく位はしていたからな」

「その優秀な人材の一人が、その学者という訳か」

「そうなるな。先代の頃ならば絶対に声が掛かる事は無い様な、癖の強い人物の様だが、学識は帝都でもそこそこ知られていた程に本物だ」

「帝都でも名が知られてる……? ひょっとしてその学者も流刑者なのか?」

「ひょっとしなくても流刑者だ。何をやらかしたかは詳しくは知らないが……お、ここか」


 その家は木造民家の多いこの土地では珍しく石造りの家であり、窓が少なく、数える程しかない窓はとても小さくて、中の様子は(うかが)えそうにない造りだった。

 わざわざ墓地の多い地区に住んでいる事と、この家の造りから察するに大分変人なのだろう。もっとも、単に金が無くて安い家を探したら、こんな所になった可能性も否定できない。

 高星が戸を叩く、反応が無いので少し間を置いてもう一度強く叩いてみる、それでも反応が無い。


「留守でしょうか?」

「いや、今日訪ねることは伝えてあるはずだが」


 さらに何度か戸を叩くとようやく戸が少し開いて、中から間延びした返事が返ってきた。


「ど~ちら~さま~?」

「当地の領主、安東高星と申します。ホフマイスター博士ですね? 本日お(うかが)いすると事前に連絡をさせたはずですが」

「あ~、そういえばそうでしたね。これは失礼、お上がり下さい」


 ホフマイスター博士と呼ばれたその男は、意外にも若い痩せた男で、もはや白衣と呼べない様なねずみ色に汚れた、ツギハギだらけの白衣を着た、大きな丸メガネをかけた男だった。

 家の中に入ると、窓が少ないせいで昼だと言うのに薄暗く、なんだか解らない物やびっしりと文字や図面が描かれた紙が散らかっていた。案内された部屋にはランプの明かりが点いている。


「今飲み物を持ちしますので少々お待ちくださいね~、見るのは構いませんが触らない様にお願いしますよ~」


 そう言って後ろ頭を()きながらホフマイスター博士は部屋を出て行った。部屋の中を見回すと実験道具が壁の棚にびっしりと置いてある。

 怪しげな実験道具、と言いたいところだが見た限りでは特別おかしな物はなさそうだ。しかしそれでもこの状況は、自分が実験台にされるかの様な居心地の悪さを感じる。


「棟梁様、あのホフマイスター博士と言う人はどういう人なんだ?」


 多分、イスカも同じ様に感じていたのだろう。それで気を紛らわすために会話の振ったのだろうが、致命的に話題がまずかった。


「良くは知らん。ただ帝都に居た頃はどんな分野でも才能を発揮し『万能の天才』と呼ばれたらしい。

 だがその半面、酷い気分屋で興味の無い事には手を付けず、興味を失った事は途中で投げ出すのが当たり前。さらに法律や道徳を何とも思わず、実験の為なら非合法な事でも平然とやってのけたそうだ。

 流刑になった理由も確か、人間を生きたまま解剖したとかなんとか」


 イスカがはっきりと青ざめて冷や汗をかいている。イスカだってどこにでもいる少女ではなく、殺し合いの場に立った経験なども決して少なくないはずだが、それとこれとはまた別らしい。


「嫌だなぁ~、人間の解剖は未遂ですよ~」


 急に背後からあの間の抜けた声がした。思わず悲鳴を上げて椅子から転げ落ちる。自分のものではない声が聞こえたと思ったら、イスカも一緒に腰を抜かしていた。

 見ればいつの間に戻って来たのか、なんの音も無く背後に立っていたホフマイスター博士が見下ろしながらヘラヘラと笑っている。嫌な性格をしている。


「人間の内臓の働きを研究するのに、やっぱり死体の解剖だけじゃなくて生きている状態の観察がしたかったんですよね~。

 それで死刑囚ならいいでしょって願い出たんですけど却下されちゃって、しょうがないから自前でやろうとしたら捕まっちゃいました」


 そう言いながら博士は背もたれ付の椅子に前後逆に座り、椅子の背に寄りかかって(あご)を乗せる。


「あ、お茶ですけど一人暮らしで湯呑が無いのでこれで勘弁してください」


 そう言って博士が差し出したお茶は、実験用のビーカーに入っていた。正直、怖くて飲めない。


「うちの領内で勝手に人体実験なぞしたら、殺してやるからな」


 流石に高星も顔をしかめている。それはそうだろう、こんな奴が夜な夜な街に出て人体実験など悪夢以外の何物でもない。


「大丈夫ですよ~、もうそっちの興味はありませんから。動物で実験した結果、生きていても死体でも大差無かったのでもう、生きた人間を解剖する気はありません」

「……そうか。今はどのような研究を?」

「今は特に興味を引かれるものは無くてですねぇ~、気が向いた研究をちょっと進めては投げる感じですかね~。

 だからあなた達の持ってきた資料を見たときは久々に好奇心を刺激されましたね」


 博士の声が急に真剣そのものになる。目つきも真剣な、だが何か危険のものを感じさせる鋭さだ。


「今日は実物を持ってこられたので?」

「ああ……イスカ」


 イスカが促されるままに、魔力(スペル)増幅器(アンプリファイアー)を取り出す。博士はそれを手に取り、何やらぶつぶつ言いながら()めつ(すが)めつ見まわしていた。



「これはどこで?」

「私の姉様が遺跡で発掘した物だ。その遺跡は何なのかは私には解らないが……」

「そうですか……とにかく、お調べしろと言うのならしばらく預かることになりますが?」

「構わないが、その……それは姉様の形見でもあるから……」

「しょうがないですね、バラさずに調べられるだけ調べてみましょう」

「ありがとう。お願いします」

「ま、私も目の前に転がってるチャンスを棒に振りたくは無いですからね。調べさせてもらえるなら多少は我慢しますよ」


 それが本音か、隠す気が微塵も無い。イスカもあの装置がなんなのかは知りたい様だけれども、本当にこの博士に任せて大丈夫だろうかと不安を覚えた。


     ◇


「さて、そちらの話が済んだのなら、こちらの話に移ってもよろしいかな?」

「構いませんよ。それで、あなたは私にどんな見返りを提示して勧誘するおつもりですか?」


 そう、高星にとって今回の訪問の目的は、あくまでこの男を自分の配下に加える事が第一、イスカの事はついでなのだ。

 しかしついでと言うがイスカの魔力(スペル)増幅器(アンプリファイアー)の存在は、言わばこの男を釣り出す餌として間違いなく効果があった。

 事実、ヘラヘラとした笑みを浮かべて楽しそうにしている辺り、はっきりと乗り気である。


「まず基本給として、生活費兼研究費に年100アウレ」

「100アウレですか、全部生活費に回せば働かないで中流の生活が送れますね。それに対する私の義務は?」

「こちらの許可無く専門的な知識や技術を他所に提供しないこと、それだけだ。

 仕事についてはこちらから要請したものをこなしてくれればその都度、報酬を支払う。さらにそちらから自主的に提出した技術や知識に関しても、その価値に応じて対価を支払おう」

「ずいぶん破格の条件ですね」

「そうでもない、成果がこちらの期待に添わなかった場合は報酬は無しだ。あまりそれが続くようなら基本給の減額、さらには打ち切りもある」

「つまり数年間はただ飯を食わせてやるから、その間に価値を示してみろと?」

「そうなるな。もちろん、研究に必要な物は提供しよう。我が家の貿易ルートで希少な書物や物品でも探し出して取り寄せるし、望むなら死刑囚でも戦争捕虜でも提供しよう」

「なるほど。義務にある『専門的な知識や技術』はどの程度以上のものを指しますか?」

「基準としては、民間で工房を持っている職人や魔術師の技術・知識を超えるもの。個々の具体的な線引きについては、素人であるこちらが決めるよりも、専門家である君の判断に委ねよう」

「これまた破格ですねぇ~」

「無論、これに違反した場合はまず審査、黒となれば機密漏洩罪で死罪もある」

「他所の学者から知識を交換する対価として、こちらの知識を提供するのは?」

「事前にこちらに通達してその価値があると判断すれば可、もちろんその判断には君の意見も参考にする。

 その余裕が無い突然の提案の場合は事後承諾でもよいが、それによってこちらが損害を受けた場合は責任を取ってもらうぞ」

「まあ、そんなところでしょうねぇ~」

「他に質問が無いなら、答えを聞かせてもらおうか?」

「せっかちですね。考える時間を、というのは?」

「論外だ。今すぐ決断を要する一度きりの機会、それをものにできない者はなんであれ役に立つとは思えん」

「それは私がこの話を受けるという前提での発言とお見受けしますが?」

「では蹴るのか?」

「いえ、お受けしましょう。現実問題として生活費には困ってますから、年給100アウレはありがたいですし。何よりあなたは私が断れない様に外堀から埋めてきた、私の好奇心を刺激する事でね」

「何の事かな」

「とぼけますか、そういう所も良いですね、実に良い。観察の対象として実に面白そうだ」


 博士が右の口角を上げてニヤリと笑う。かなりの悪人顔だ。いわゆる悪人は大勢見てきたが、これだけ悪い笑みを見せる奴はなかなかいなかった。流石の高星もちょっと顔をひきつらせて身震いをした。


「私としてはそちらの少女も面白そうですしね~。そこの少年は、今のところあまり興味を引いてくれませんが」


 体の中で何かが警報を鳴らしている。博士の言動はどこまで本気か解らないが、それだけに全部本気かもしれないという恐怖がある。

 ホフマイスター博士はそんなジャンの様子と、そしてイスカの様子も見て、またヘラヘラしている。


「さあ、話も済んだ所でせっかくだから一緒に夕食でもいかがですか? なんなら今日は泊まっていくといい!」

「絶対に、イヤ!」


 示し合わせた訳でもないのに、三人の返事はピッタリと(そろ)っていた。


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