地金鑑定
村長の周り、いや正確には村長の家の前に人が集まっていた。
「何だあれ」
「僕達を待ってたんじゃない?」
たわけ。
人混みの最後列からぴょんぴょんと跳ねて人混みの中心を見た。
鉄かなにかの金属で出来たものの周りに人が集まっているようだ。
そして周りの人を見ると喜んでいる人もいれば不満そうな人もいた。
機嫌が良さそうな人を選んだ。
「なぁ、みんな何してんだ?」
「お前達あのキカイの噂を聞かずにここへ来たのか。あれはなすごいぞ!」
もう少し具体的な話が聞きたかったかな。
そのキカイとやらは人々をそんなに集めることができるのか。
村長に会って寝れなくなった話を聞いたほうが面白そうだ。
「ハルマ、あんなもの放っておいてお使い済まそうぜ」
「待ってその機械を試したあとでも遅くはないんじゃないかな。」
そういうなり俺はハルマに手を引かれ無理やり人混みの中心へと向かった。
「コウにハルマお前たちも地金鑑定をやりに来たのか。ほらほら結果は変わらないから2人に変わんな。」
ジガネカンテイ?
初めて聞いた。
新しい小説のタイトルか?
周りの人に唆されとりあえずやることになった。
【手をかざすだけで行うことが出来ます】
キカイにはそう浮かんでいた。
手をかざした
【地金鑑定結果】
・個体名:コウ
・地金:天光
・使い方:自身が敵だと認識したものだけを焼く光を放てる
・現在の許容量:3/日
文字が浮いて現れた。
周りの人から歓声が出る。
みんな正気か?
確かにこの技術は素晴らしい。
しかしこんなこと今まで俺は出来たことがない。
誰かの手の込んだいたずらだろう。
「ほらほらコウ、お前の能力がすごいのはわかったから早く変わってやれ。」
少し機嫌が悪くなった人に言われハルマと変わる。
俺と同じようにハルマも手をかざす。
【地金鑑定結果】
・個体名:ハルマ
・地金:ERROR
・使い方:ERROR
・現在の許容量:ERROR
俺のと同等かそれ以上の声が聞こえる。
「エラーなんて誰か出たか?!」
「いや、初めてだ!」
やっぱり。
誰かの手の込んだいたずらだ。
思いついた設定がなくなったのだろう。
ハルマは少し呆然としながらかざした手を見つめていた




